あなたは、
介護職で利用者に好かれる人の特徴を知りたい
利用者から信頼される人柄を知りたい
利用者に嫌われていないか気になる
このようにお悩みではありませんか?
たしかに、どのような介護職員が利用者に好かれるのか気になりますよね。結論からお伝えすると、利用者に好かれる人の特徴は、以下のとおりです。
- 穏やかな人
- 清潔感のある人
- 利用者本位になれる人
- 利用者に合ったケアができる人
- 利用者を楽しませられる人
- 家族と良好な関係を築ける人
そこでこの記事では、
介護職で利用者に好かれる人の6つの特徴
介護職で利用者に好かれる5つのメリット
利用者との関係に悩んだときの4つの対処法
介護職で利用者に信頼される人の4つの特徴
介護職で利用者に嫌われる人の5つの特徴
について、解説しています。
この記事を読んで、利用者に好かれる介護職員を目指しましょう。
介護職で利用者に好かれる人の6つの特徴
介護職で利用者に好かれる人の6つの特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
穏やかな人
穏やかな人は、利用者に好かれる傾向にあります。
利用者が介護職員と関わるとき、キツイ人よりも穏やかな人のほうが、気持ちよくコミュニケーションがとれます。話しやすい人のほうが困ったときにも相談しやすいため、自分だけで悩みを抱えなくなり、ストレスのない生活を送れるようになるのです。
高齢者は不安を抱えやすいため、優しい性格の介護士のほうが、心を開きやすいでしょう。
清潔感のある人
清潔感のある人は、利用者と良好な関係を築けます。髪型や服装、化粧などに清潔感を感じさせないと、利用者から距離をおかれる可能性があります。
身だしなみは、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。
- 髪の長さ
- 髭の伸び具合
- 服の汚れ
- 化粧の派手さ
介護を受ける利用者の立場からすると、清潔感のある介護職員のほうが関わりやすいため、信頼関係もスムーズに築けます。
利用者本位になれる人
利用者本位になれる人は、利用者の気持ちを考えて介護をしているため、好かれるでしょう。
介護をする上で、利用者本位は基本的な考え方である一方、状況によっては介護者本位になってしまうときもあるでしょう。介護は、利用者本位でなくても進められるため、気づかないうちに職員から一目置かれることもあります。
利用者から好かれるには、利用者の立場になり、どういった介護をするべきなのかを考えなければいけません。自分が介護を受ける場合、どのようなサービスだと嬉しいか考えた内容を基準にすると、適切な介護サービスを提供できるでしょう。
利用者に合ったケアができる人
利用者に好かれる人は、利用者に合ったケアができる人です。
利用者によって、家族背景や必要な介護サービスが違います。必要なケアを提供することで、利用者から好かれる介護職員となれるでしょう。
たとえば、認知症の利用者には、心が落ち着くような声かけをし、自立している利用者には、プライドを傷つけないような対応をするといった具合です。
介護職員は、利用者に合った介護をすることで、以下のメリットもあります。
- 利用者から好かれる
- 介護士として成長できる
- やりがいを感じられる
このように、利用者に好かれること以外にも、個別ケアは役立ちます。利用者に合った適切なケアは、成長したい介護職員にとっても、欠かせないものといえるでしょう。
利用者を楽しませられる人
利用者を楽しませられる人は、利用者からの評価も高くなります。
介護施設で暮らす利用者は、代わり映えのない生活を送っています。四季を感じられる行事を企画すれば、利用者は季節の移り変わりを感じられ、充実感を感じられます。特別な時間を過ごすと職員だけでなく、利用者同士の関係も深まるため、大きなメリットといえるでしょう。
ほかにも、体を動かすような運動レクリエーションをすることで、身体機能の維持にもつながります。適度な運動は、気持ちが前向きになり、人との交流を深める欲求が強くなります。結果的に、利用者との関係にもよい影響を与えるため、積極的に取り入れるのをオススメします。
家族と良好な関係を築ける人
利用者の家族と良好な関係を築ける人は、利用者からも好かれます。
利用者との関係をよくしたい場合は、家族との関係性にも注意を払わなければなりません。利用者は、自分の家族との接し方もみているため、敬意をもって対応する必要があるでしょう。
施設に来られたときにはコミュニケーションをとる機会でもあるため、業務的な話しだけでなく、雑談や感謝の気持ちを忘れず伝えましょう。
介護職で利用者に好かれる5つのメリット
介護職で利用者に好かれる5つのメリットは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
介助時に協力してくれる
利用者に好かれると介助時には、積極的に協力してくれるでしょう。
職員が身体介助をするとき、利用者が自主的に体を動かすことで、身体機能の維持や介護職員の負担軽減につながります。一緒に介助を進めることで、コミュニケーションが生まれ、よりよい関係もつくれます。
オムツ交換の際に、利用者が腰を浮かしたり、体をずらしたりしてくれると、職員のヘルニア防止にもなるでしょう。職員が怪我などで休んでしまうと、人員不足につながって利用者への介護の質も低下してしまいます。協力して介助をする考えは、職員と利用者ともにメリットがあるのです。
問題行動を抑えられる
利用者と友好的になることで、問題行動を抑えられるメリットがあります。
介護施設には、認知症を抱えた利用者が多くいます。認知症者の介護をするとき、暴言や暴力などの問題行動を起こす可能性もあります。関係性がよい職員が対応すると、利用者は落ち着いて話を聞くため、問題行動の抑制につながるでしょう。
利用者が混乱しない環境をつくることで、家族からの評価が上がり、ほかの職員からも一目置かれます。
クレームを減らせる
利用者から好かれると、クレームの軽減につながります。
利用者から不満をもたれると、ほかの職員や上司にクレームが伝わる可能性があります。クレームが発覚すると、業務の評価にも影響するため、なるべく利用者とよい関係を築いておきましょう。
利用者から好かれることで、評価だけでなく、日々の介護もスムーズに進められます。積極的にコミュニケーションをとるようにすると、声をかけあう仲になれるでしょう。
同僚から信頼される
利用者から好かれると、同僚からの信頼も厚くなるメリットがあります。
職場の同僚は、利用者に対しての仕事ぶりを普段からみているものです。利用者から好かれているのを知り、どのような方法で関係を築いたのか話しているうちに、自然とコミュニケーションが弾むでしょう。普段から同僚と話すようになると、信頼にもつながります。
自分なりに気をつけたポイントや、効果的な方法を伝えられると、同僚からの信頼も厚くなるでしょう。
介護が楽しくなる
利用者から好かれることで、介護が楽しくなり、仕事への姿勢も変わるでしょう。
利用者からの好感度を上げたいとき、話すだけのような工夫のない行動では、状況は変わりません。利用者が困っていることや、サポートしてもらえると嬉しいポイントに注目し、ケアにあたるのが重要です。
利用者や家族、ほかの職員からの評判がよくなると、介護がさらに楽しくなります。仕事との向き合い方がよくなると、ケアの質も向上するため、仕事を楽しくする努力も必要でしょう。
利用者との関係に悩んだときの4つの対処法
利用者との関係に悩んだときの4つの対処法は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
上司に相談する
利用者との関係に悩んだときは、上司に相談すると解消されるでしょう。経験が長い人の意見を参考にすることで、突破口が見つかる可能性があるからです。
たとえば、認知症の利用者を介護するとき、不適切な声掛けをしていた場合は拒否が強くなるばかりです。このようなケースでは、どのような声掛けが不適切なのか上司に相談すると、自分だけでは気づけなかったアプローチの方法を教えてくれるでしょう。
現場の体制を見直すきっかけにもなるため、相談するのは施設全体のメリットともいえます。
ほかの職員を参考にする
ほかの職員を参考にすると、利用者との関係がよい方向へ進む可能性があります。どのように対応しているかを分析することで、自分が提供する介護にも活かせるからです。
介護は利用者にとって、適切なケアをするのがもっとも大切です。自己流で進めるのは避けて、知識や経験の豊富な職員がいれば、その人のやり方を真似するのがよいでしょう。優秀な介護士を参考にするのが、自分の成長を早めるコツです。
相性があるのを再認識する
人と人には相性があるのを再認識すると、利用者との関係の悩みを軽くできます。自分と利用者を客観的にみられると、関係性を見直せるからです。
介護は、物ではなく人を相手にする仕事です。だからこそ、人との関わり方に悩む介護職員が、精神的に疲れてしまうケースもあります。人間関係において、相性を変えるのは難しい問題の1つです。
悩みすぎないよう割り切って対応し、利用者から介護拒否などがあれば、ほかの職員に対応してもらいましょう。
しばらく見守る
利用者との関係に悩んだときは、しばらく距離をとって見守るのも手です。利用者からの拒否が強いと、介護が成立しないからです。
利用者との関係がよくない場合、少しでも距離を縮められるように工夫するのは必要です。だからといって、無理に関係性をつくろうとすると、利用者からの介護拒否が続くなどの逆効果につながるケースもあります。そのようなときは利用者の様子を観察し、自分が対応できるようになるまで、ほかの職員に対応してもらうのが最善の方法といえるでしょう。
利用者の対応をしている職員に、どのようなところが受け入れられないのか、聞いてもらうのも有効です。
介護職で利用者に信頼される人の4つの特徴
介護士は、利用者から好かれるのは必要である一方、信頼もされなければなりません。「好き」と「信頼」は別であるのを念頭に、以下の記事を読んでみてください。
介護職で利用者に信頼される人の4つの特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
約束を守れる人
介護職で利用者に信頼されるポイントは、約束を守れる人です。
介護現場で利用者と関わっていると、約束事をするときもあるでしょう。利用者との約束を守れると、ほかの職員には話せない内容も相談してもらえる可能性があります。職員の行動や態度は、よく観察されているため、真摯に対応するようにしてください。
信頼してもらうことで、利用者からの評判がよくなり、介助もスムーズに進められるでしょう。
介助時でも安心して任せられる人
利用者が介助時でも安心して任せられる人は、心から信頼されるでしょう。
介護士は、利用者の安全やプライバシーに配慮しながら介助をする必要があります。知識や経験が浅い場合は、意識が向けられないときがあるため、場数を踏むのをオススメします。
経験豊富な介護士であれば、起こりうる事故や不快に感じさせない介助ができることで、利用者から信頼されます。安心して身を任せてもらえるように、適切なケアを心がけましょう。
コミュニケーションが円滑に図れる人
コミュニケーションが円滑に図れる人は、利用者から信頼される介護士になれるでしょう。
利用者を楽しませながら、必要な情報を適切なタイミングで聞き取れる介護士は優秀であり、信頼されます。単純に話すのが上手なだけでは、厚い信頼につなげるのは難しいでしょう。
利用者と話すときは、以下のポイントに注意してください。
- 表情
- 話し方
- 仕草
- 内容
利用者は職員の表情や声のトーン、仕草を観察しているため、雑な対応をしていると見抜かれてしまいます。利用者が話した内容に対して具体的に答えていない場合、聞いていないと判断され、心が離れてしまうおそれがあります。
適切なコミュニケーションをとれる職員は、利用者から声をかけられる頻度も増えるため、行動から信頼されているのがわかるでしょう。
役職についている人
現場リーダーなどの役職についている人は、利用者から信頼される傾向にあります。
利用者は現場の動きから、どの職員が役職についているか認識されます。現場を任されている職員であれば、ほかの職員に指示を出す機会もあるため、やり取りから判断されるでしょう。
現場を管理している職員は、全体的に能力が高いからこそ任命されています。認知症の利用者でも、接した反応や場の雰囲気で理解されるため、信頼を寄せやすいのです。
介護職で利用者に嫌われる人の5つの特徴
介護職で利用者に嫌われる人の4つの特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
無愛想で関わりにくい人
無愛想で関わりにくい人は、利用者に嫌われる傾向にあります。
表情や態度がよめない人は、話していても盛り上がらず、気分が落ちてしまいます。ネガティブな発言や反応が薄いのをみると、利用者は関わらないようにしてしまいます。あまりに暗い人の場合、ほかの職員に相談されてしまう可能性もあるため、無愛想な人は利用者との接し方を見直す必要があるでしょう。
どのような対応がよいか悩むときは、ほかの職員にアドバイスを求めてみるのがオススメです。
冷たい態度で怖い人
冷たい態度で怖い人は、利用者から避けられやすいです。
話していて、穏やかな性格の職員であれば、利用者も安心してさまざまな話ができます。冷たい態度だと、利用者を拒絶しているようにも感じとられてしまうため、関係性を築けなくなってしまいます。
利用者と接するときは、なるべく優しく対応し、関わりやすい人柄を意識しましょう。
雑で思いやりを感じられない人
雑で思いやりを感じられない人は、利用者からの評判も悪くなってしまうでしょう。
介護は、利用者が求めるケアを丁寧に提供するのが基本です。雑な対応をしている介護士は、利用者同士の話でも悪評が広がり、クレームにつながるおそれがあります。
利用者本位で介護をしていれば、自然と利用者からの評価は上がるため、まずは真面目に仕事に取り組むことから始めてみましょう。
感情を抑えられない人
感情を抑えられない人は、利用者から嫌われてしまいます。
介護士は、介護をするプロフェッショナルであり、ボランティアとは大きく違います。求められたサービスには、迅速かつ適切にこたえ、対応しなければなりません。感情のままに介護をしていると、職員の都合で対応が変わり、利用者は距離を置いてしまいます。
介護士も人間である以上、感情はあっても抑制する能力が必要になります。自分を客観的にみる視点を養うと、感情の抑制に役立つでしょう。
仕事が遅い人
仕事が遅い職員は、利用者から好かれないでしょう。
仕事が遅かったり、まったくできない介護士は、利用者へのケアの質が足りていないのを意味しています。そのような状態が続くと、利用者の要求は満たされないままで、苦情につながってしまうでしょう。業務を進めていく上で、自分にはなにが足りないのか、ほかの職員や上司を参考にスキルを磨くのをオススメします。
仕事が遅い原因や対策については、以下の記事を参考にしてみてください。
「【必見】中堅介護職の仕事が遅い4つの原因や発生する問題を徹底解説」
【経験談】著者が感じる利用者に好かれる人
私の経験からお伝えすると、利用者に好かれる人は、常に利用者目線に立って物事を考えられています。
利用者がそのときになにが必要で、どんな言葉をかけてほしいか、考えて介護をしてみてください。徹底することで、好かれるようになり、結果的に信頼もされるようになります。業務が円滑に進みやすくなり、仕事への意欲も高まるため、大きなメリットになります。
職員や家族などの評判にもつながるため、普段から意識して介護にあたると、立派な介護士になれるでしょう。
まとめ:介護職で利用者に好かれる人は立派な介護士になれる
今回は、介護職で利用者に好かれる人の特徴について紹介しました。
介護職で利用者に好かれる人の特徴は、以下のとおりです。
- 穏やかな人
- 清潔感のある人
- 利用者本位になれる人
- 利用者に合ったケアができる人
- 利用者を楽しませられる人
- 利用者の家族と良好な関係を築ける人
介護職では、利用者との関係性は家族だけでなく、ケアマネジャーなど他職種との連携にも関わってきます。少し利用者と話すだけでは、好かれる介護士になれないため、日々の介護で一緒に過ごす時間を積み重ねていきましょう。
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