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【判断できる】訪問介護を辞めた理由10選!辞めたいときの対処法と転職のコツを解説

あなたは、

ほかの人がどんな理由で訪問介護を辞めたか知りたい
今の状態で転職すべきなのか気になる
転職を成功させる方法が知りたい

このようにお悩みではありませんか?

たしかに、訪問介護の仕事は身体的・精神的な負担が大きく、休憩や家族との時間が十分に取れないのもつらいですよね。結論からお伝えすると、現場の介護士が訪問介護を辞めた理由は、以下のとおりです。

  • 訪問先への負担が大きい
  • 仕事に対する責任が重い
  • 職場の人間関係が悪い
  • 仕事と家庭の両立が難しい
  • 休憩時間が確保しにくい
  • 利用者から理不尽な要求をされる
  • 利用者の生活環境が良くない
  • 収入が安定しない
  • 仕事へのやる気が続かない
  • チームで働く経験が積めない

そこでこの記事では、

訪問介護を辞めた理由10選
訪問介護を辞めたいときの6つの対処法
訪問介護を辞めるベストなタイミング
転職を成功させるために必要な5つの方法
訪問介護を続ける4つのメリット

について、解説しています。

この記事を読んで、訪問介護を続けるか、転職するかを決める参考にしてください。

目次

訪問介護を辞めた理由10選

訪問介護を辞めた理由は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

訪問先への負担が大きい

訪問介護の仕事では、多くの利用者宅を訪問します。自転車や徒歩で移動するときもあるため、移動による負担が退職の理由となっている人もいます。

特に雨の日は道が滑りやすいので、自転車での移動が非常に危険です。季節や天候に関係なく移動しなければならない状況は、体力的に大きな負担がかかるでしょう。

訪問先が遠く離れていると、長い時間にわたって移動する必要もあります。そのため、休憩時間が少なくなり、つぎの訪問先に急いで向かわなければなりません。

仕事に対する責任が重い

訪問介護では、利用者の自宅に入り、自分だけで介護を行います。問題が起きたとき、すぐに相談できる人がいない状況です。

利用者の具合が急に悪くなり、予想外のことが起きたときも、一人で対応しなければなりません。素早く判断する必要があるので、精神的な負担も大きいでしょう。慣れていない人の場合だと、驚いて動けなくなってしまうこともあります。

利用者や家族から、介護の方法で細かい要望を受けるときもあり、疲れから気分が落ち込んでしまう人も多いです。利用者から立て続けに声がかかることで、嫌気がさしてしまい、介護施設に転職するケースもあります。

職場の人間関係が悪い

訪問介護は、一人で仕事をする時間が長いため、同じ職場の人とあまり話す機会がありません。交流が少ないと、大切な情報が正しく伝わらないときもあります。

人間関係が悪いと、利用者の状態や介助方法がどう変わったかなど、必要な情報を共有しにくくなってしまいます。情報がうまく伝わっていないと、職員が同じように介護できなくなってしまい、結果的にサービスの質が低下するのです。

提供するサービスが悪くなると、利用者からのクレームにつながって「〇〇さんが対応したから」と、職員同士で押し付け合う可能性もあります。

また、同僚だけでなく上司との関係も大切です。休みが取りにくかったり、勤務時間の変更がしにくかったりすると、仕事を続けるのも難しくなるでしょう。

仕事と家庭の両立が難しい

訪問介護の稼働時間は、利用者の生活リズムに合わせられています。多くの事業所では8時〜17時体制となっていますが、いつでも対応可能な24時間体制の事業所もあります。

もし24時間体制の職場で働いた場合は、生活リズムが不安定になり、子どもの学校行事にも参加が難しくなるでしょう。違う体制の職場で働いたとしても、シフトは1ヶ月前に決まるため、突然の予定変更にも対応ができません。

子どもの急な発熱で「今日は休みたい」といっても、代わりの職員を見つけることは簡単ではありません。結果的に自分の予定を諦め、仕事ばかりの日々になってしまうのです。

休憩時間が確保しにくい

業務中は、訪問する合間の短い時間が休憩時間となります。移動に時間がかかると、ゆっくり休めなくなるため、スムーズに移動できるルートを見つける必要もあるでしょう。

また、時間がないので、コンビニで昼食を済ませる日が多くなります。1日だけ栄養が満足に摂れなかったとしても、何日間も続くと体には良くありません。しかも時間に追われているので、しっかり噛まずに食事を済ませてしまう人も多いでしょう。

車の中で休憩をとる日もあり、満足に体を休められないと感じる人もいます。暑い日や寒い日では、体調を崩しやすい環境で働かざるを得ないのです。

利用者から理不尽な要求をされる

仕事を進めていると、介護以外の内容を頼まれるときもあるでしょう。大掃除や庭の手入れなど、範囲外のところまでサービスを求められることがあります。

また、「利用者がいつも体を触ってくる」といったセクハラ被害を訴えるケースもあり、サービスとは関係のない要求に苦しむ職員もいるのです。このような事態が起きるのは、密室に1対1の状態ができる訪問介護ならではの問題といえます。

主張したくてもクレームにつながると考え、仕事するのがつらくなってしまう職員もいます。訪問介護は現場で柔軟に対応できないと、働き続けるのは難しくなってしまうでしょう。

利用者の生活環境が良くない

訪問介護は、利用者の自宅で介護をするため、汚れている部屋が多いです。しかし、介護用品とは関係のない、タバコやゴミなどで散らかっている部屋で働くときもあります。

このような環境での仕事は、体調を崩したり、服に臭いが染み付いたりするリスクがあります。あまりに部屋が汚れた状態だと、仕事に集中できないと訴える職員もいます。

ただし、職員が働きにくいからという理由で、利用者の生活環境は変えられません。そのような理由から、毎回の訪問が嫌になってしまい、退職する人もいるのです。

収入が安定しない

収入が安定しないと、生活の見通しができなくなってしまいます。訪問介護の仕事では、利用者が入院したり体調を崩したりすると、予定していた仕事がなくなるのです。

その日の仕事がなくなると、その分の給料はもらえません。具体的にいうと、朝の9時から夕方の4時まで3件の予定があったとしても、2件がキャンセルになるときもあります。つまり、1ヶ月の収入を計算し、暮らしていくのにお金が足りるかを考えていたとしても、思い通りにはいかないケースもあるわけです。

施設型とは違い、固定給が入る状態ではないため、最低限の生活ラインを守れないと感じてしまうでしょう。

仕事へのやる気が続かない

日々同じような業務の繰り返しで、仕事への意欲を保つのが難しくなるケースもあります。利用者から「ありがとう」と感謝されても、事業所からの評価がないと、自分の仕事が本当に役立っているのか分からなくなってしまうのです。

また、同じ仕事だけしていると、自分が成長している実感が持ちにくくなります。評価されないと、徐々に仕事への興味がなくなり、利用者が困っていても真面目に対応しない人も出てきてしまいます。

これらは施設型と訪問型、どちらにも共通していえるポイントであり、自分の考え方や仕事のやり方を工夫する必要があるのです。

チームで働く経験が積めない

チームで働く機会が少ないのも、訪問介護を辞める大きな理由の一つです。訪問介護では一人で仕事をするときが多く、困っていてもすぐに相談できる人がいません。

利用者が急に体調を崩したときも、基本的には一人で判断しなければなりません。新しい介助方法を学びたいときも、同僚から直接教えてもらえる機会が少ないので、スキルアップもしにくいでしょう。職員同士で意見を共有するのは、新たな発見にもつながる貴重な時間なのです。

「施設でチームケアを学びたい」「将来は施設長として働きたい」といった目標を持っている人は、キャリアアップのために転職を選ぶこともあります。

訪問介護を辞めたいときの6つの対処法

訪問介護を辞めたいときの対処法は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

辞めたい理由を考えてみる

訪問介護の仕事を辞めたいと思ったとき、理由を具体的に考えてみましょう。「なんとなく仕事が合わない」といった理由では、次の職場でも同じ問題が起きてしまいます。まずは、今の職場での課題を具体的に書き出してみるのがオススメです。

多くの方が感じている退職理由は、以下のとおりです。

  • 上司や同僚との人間関係が難しい
  • 生活していくのに給料が足りない
  • 休憩時間が少なくて体がつらい

このようにはっきりとした理由を出すと、解決方法が見えてきます。次の職場選びに困らないよう「残業のない職場」など、一番大切にしたい条件も考えておきましょう。

辞めたい理由が思い浮かばない人は、訪問介護に向いてる人といえます。具体的にどのような特徴が当てはまるか気になる人は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:【要チェック】訪問介護に向いてる人の7つの特徴や未経験でも始められる方法を解説

訪問介護の魅力を思い返してみる

訪問介護の仕事には、多くのメリットがあります。一時的につらい期間を乗り越えると、大きなやりがいや成長につながります。ここで、訪問介護の魅力を一緒に振り返ってみましょう。

訪問介護の魅力は、以下のとおりです。

  • 利用者一人一人と深い信頼関係を築ける
  • 経験を重ねることで介護の専門性が高まる
  • 時間の融通が利きやすい働き方ができる
  • 体力や年齢に合わせて長く働き続けられる
  • 介護の資格や経験を活かせる仕事が広がる
  • 時給が高い

これらのメリットは、日々の仕事を乗り越えられる原動力になるでしょう。様々な経験を積むと、新しい可能性も広がっていきます。

今の悩みを整理し、長い目で見たときを考えながら、仕事を見直してみましょう。

上司や同僚に相談する

一人で業務を行う時間が長いと、悩みを抱え込みやすい環境になってしまいます。特に新人のときは、利用者への対応に不安を感じるシーンも多いでしょう。

このようなときは、上司や同僚に具体的な内容で相談してみましょう。たとえば「◯◯さんの入浴介助がうまくできなくて困っています」といった具合に、詳細な場面を伝えることで、実践的なアドバイスをもらいやすくなります。

相談すると、同じ悩みを抱えている職員を助けられるため、施設側にとってもプラスになるでしょう。

介護施設への転職を検討する

訪問介護とは違い、介護施設はチームで利用者へのケアにあたる場面が多いです。一人でする仕事は孤独感があり、気軽に相談できない環境なのがデメリットです。

特別養護老人ホームやデイサービスなどでは、介助方法1つでも「この介助方法をやるとき、体の使い方はこれで合ってますか?」といったように、つねに相談できる体制が整っています。積極的に勉強会を開いている施設も多く、そのような施設に入職すれば、様々な介護スキルを学べるはずです。

ほかの職員と情報共有し、成長しながら介護の仕事を続けられるのは、施設型で働く魅力といえるでしょう。まずは、施設見学から始めてみるのがオススメです。

異業種の転職先を探してみる

介護業界の経験は、接客業や営業職など、人と関わる仕事で活かせます。介護をしていると、相手の立場に立って物事を考える力が育ち、細かい気配りができるようになるのです。

また、リーダー経験のある人は、異業種でもマネジメント能力を発揮できるでしょう。現場のみ経験した介護士も、仕事への高い責任感をアピールできます。変動制の勤務をこなした体力の多さを、長所にしても良いでしょう。

転職を考える際は、自分の強みや興味のある分野を整理してから、新しい道を探ってみてください。

他の仕事を掛け持ちする

訪問介護だけにある雇用形態の「登録ヘルパー」で契約していると、自分の好きな時間帯だけ働けます。収入面での不安がある場合は、ほかの事業者と掛け持ちすることで、空き時間を有効活用できるでしょう。

ただし、職場によってはダブルワークを禁止しているところもあるため、必ずそれぞれの事業所の就業規則を確認するようにしてください。

掛け持ちしていると、入社時に伝えていた労働時間などが変わる可能性もあります。実際に働く前に、2つの職場で働いた状況をシミュレーションしてみるのが大切です。

訪問介護を辞めるベストなタイミング

訪問介護を辞めるベストなタイミングは、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

心身の問題で仕事を続けられないとき

体調や精神的な問題は、訪問介護を辞める重要な理由となります。利用者に安定した介護サービスを提供するには、職員が健康である必要があるからです。

仕事を辞めるサインは、以下のとおりです。

  • 腰痛などの身体的な痛みが続く
  • 十分な睡眠が取れない日が続く
  • 精神的なストレスで気分が落ち込む
  • 仕事に集中できない時間が増える

これらの症状がある場合は、かかりつけ医に相談し、転職を考えてみましょう。無理して仕事を続けるよりも、自分の健康を最優先にしてください。

やりがいを感じないとき

仕事にやりがいを感じないときは、新しい環境で働くのを検討してみましょう。自分に合った職場で働いていれば、自然とやる気が出てくるからです。

お金を稼ぐためだけに仕事を続けていると、利用者への接し方も悪くなり、介護の質が下がってしまいます。また、仕事を終わらせることだけが目的になっている場合も、やりがいなく働いている状態といえます。

このような気持ちが続くときは、今の職場が合っていない可能性があります。施設型の仕事を試してみたり、違う業種に挑戦したりすることで、新しい働き方を見つけられるでしょう。

ボーナスが支給されたとき

ボーナスをもらったときに退職するのが、もっとも良いタイミングです。ボーナスをもらわずに辞めてしまうと、受け取れるはずのお金をもらえず、生活に困ってしまう可能性があるからです。

オススメなのは、賞与をもらってから1〜2か月後のタイミングです。仕事を引き継ぐのに十分な時間が取れるうえに、新しい職員を探す期間もできます。会社を考えた行動にもなるため、負い目を感じずに、堂々と準備を進めましょう。

もし辞めようと思ったときに、ボーナスまで1ヶ月と短期間であれば、受け取ってから退職するのが良いでしょう。

数か月の生活費があるとき

貯金に数か月分の生活費があるときは、仕事を辞めても問題ないでしょう。しばらく生活できるお金があれば、転職活動が長引いても支障がないからです。

お金の心配がないと、精神的に落ち着いて仕事を探せます。面接や職場見学の時間もゆっくり取れるため、自分に合った職場が見つけやすくなります。焦って決める仕事は、失敗に終わってしまうケースが多いので、冷静に決めるようにしましょう。

辞める前には、貯金残高をチェックし、計画的に動くようにしてみてください。

新しいキャリアを作りたいとき

今までの知識や経験を活かし、管理職や異業種で働きたいと思ったときも、辞めるタイミングといえます。自分を成長させるには、目標に向けた動き方をしないと、現状は変わらないからです。

キャリア形成をするには、今の経験を活かすことや、働き方を見直す必要があります。たとえば、ケアマネージャーの資格を取るのが目標なら、計画的に勉強を進めなければなりません。介護の経験を活かし、仕事を変えたい場合も、必要な資格や経験を調べておくのがオススメです。

もし転職エージェントを利用するのであれば、今後の計画を具体的に伝え、スムーズな退職を目指しましょう。

転職を成功させるために必要な5つの方法

転職を成功させるために必要な方法は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

転職する理由をまとめる

訪問介護からの転職を成功させるには、自分が転職したい理由をまとめるのがオススメです。理由がはっきりしていない状態のまま動いてしまうと、新しい職場でも同じ問題を抱えてしまう可能性があります。

まずは、以下のように具体的な理由を書き出してみましょう。

  • 腰痛など体の痛みが続いてつらい
  • 収入が不安定で生活していけるのか心配
  • 職場の人間関係が悪くてストレスが溜まる
  • 仕事とプライベートのバランスが取れない

理由が分かれば、次の職場選びで避けたい条件が判明し、同じ失敗をせずに済むでしょう。

希望条件を整理する

転職するときは、あらかじめ新しい職場での希望条件を整理しておきましょう。「こういう場所で働きたい」と思う内容をピックアップし、該当しない職場は候補から外すやり方がオススメです。働きたくても不安に感じることがある場所であれば、見学の際に聞いてみるのも大事です。

たとえば、前職を「休憩中に密室でほかのスタッフと話さなきゃいけない状況が嫌」という理由で辞めたとします。このケースの場合は、休憩の取り方やスタッフが何人集まるかといった内容を聞き取ると、同じ理由で悩む可能性は減ります。

解決策を踏まえたうえで、希望する条件を整理すれば、転職後に後悔することもないでしょう。

退職時は表向きの理由を伝える

退職理由を伝えるときは、表面的な理由を伝えましょう。本音で話してしまうと、その後の転職活動に影響する場合があります。

退職時に伝えるオススメの理由は、以下のとおりです。

  • 介護福祉士などの資格取得に専念したい
  • より専門的なスキルを身につけたい
  • 家族の都合で引っ越す必要ができた

このように前向きな理由であれば、会社側は納得しやすくなり、トラブルにも発展しなくなるでしょう。介護業界は狭く、知っている人と会うときが意外と多いので、円満な退職を心がけるのが重要です。

介護職の経験を活かせる職種を探す

介護職の経験を活かせる仕事を選ぶのも、転職を成功させるのに有効な方法です。訪問介護での経験は、職種に問わず、様々な場面で活かせます。

介護経験を活かせる仕事は、以下のとおりです。

  • 施設型の介護職
  • 福祉用具の営業
  • 居宅介護支援事業所の相談員
  • デイサービスの生活相談員

このように、介護をしてきた人には様々な選択肢が広がっています。特にコミュニケーション力や臨機応変な対応力は、ほかの職場でも大いに評価されるでしょう。

まずは職場見学に参加し、実際の仕事内容を確認してみましょう。

転職エージェントを活用して情報収集する

求人内容だけでは分からない情報を得るために、転職エージェントを利用するのもオススメです。転職のプロに相談すると、スムーズな転職ができるでしょう。

介護業界に詳しいエージェントは、求職者の経験を活かせる職場をいくつか紹介してくれます。面接の準備や給料など、相談したいことがあれば、いつでもアドバイスをもらえます。転職会社によって、紹介してもらえる施設形態や内容が変わるため、複数のエージェントに相談してみてください。

また、転職サイトに登録しても必ず転職する必要はないため、情報収集のためにも登録しておきましょう。

訪問介護を続ける4つのメリット

訪問介護を続けるメリットは、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

時間に縛られない

訪問介護には、時間に縛られず、柔軟に働ける魅力があります。しかし、時間を自由に使える分、収入が不安定になりやすいでしょう。

たとえば、「今月はたくさん稼ぎたい」と思うときは、仕事を多めに入れられます。反対に、家族との予定があるときは仕事を少なくできるため、施設型では実現できない働き方といえるでしょう。

正社員だと難しくなりますが、パートや登録ヘルパーであれば、時間に縛られなくなります。いつでも動きがとれる働き方を求めている人は、正社員以外がオススメです。

年齢による制限がない

何歳からでも始められ、長く続けられるのが訪問介護の良いところです。働き始める年齢は関係なく、50代や60代からスタートする人も増えてきています。

訪問介護の仕事は、施設型とは違って、家事のお手伝いなども含まれます。身体介助時は、事故がないように注意する必要がありますが、家事であれば今までの経験を大いに活かせるはずです。

利用者によっては、年齢が近い職員のほうが良いという人もいます。若い職員にはない強みなので、そのような利用者のケアにあたるときは、活躍できるでしょう。

様々なスキルを習得できる

訪問介護の仕事では、多くの介護技術を学べます。毎日違う家に訪問し、様々な状態の利用者を介護するため、多くの経験を積めるのです。

利用者の生活は、それぞれ違います。少しサポートするだけで生活できる人もいれば、多くの介護が必要な人もいます。利用者に合わせた介助を考えて実践すると、様々な介護技術を習得できるでしょう。

訪問介護では一人で仕事するときが多く、予想外の問題が起きても、自分で判断する必要があります。このような経験を重ねることで、緊急時にも落ち着いて対応できる力が身につくのです。

1人の利用者と向き合える

訪問介護では、一人の利用者のためだけに時間を使えます。施設型とは違い、訪問型は利用者が求める介護サービスを、必要な分だけ提供できるのです。

介護施設では、多くの利用者が一緒に生活しています。食事や入浴の時間は決められており、利用者全員が同じ時間に活動することが多いです。

一方、訪問介護では、利用者の希望する時間に食事や入浴の介助ができます。「今日はお昼ごはんを少し遅くしたい」「お風呂は昼じゃなくて夜が良い」などの要望も受け入れられるのです。

利用者の望む生活を直接的に支えられるため、施設型とは別のやりがいを感じられるでしょう。

6章:【実体験】訪問介護を体験して辞めようと思った理由

私が訪問介護を経験したとき、辞めようと思った理由は、利用者の生活環境が悪いことでした。すべての利用者宅が汚れているわけではありませんが、ときには良くない生活環境で働くときもあるのです。

生活環境が悪いポイントを具体的にいうと、以下のとおりです。

  • 部屋中にゴミがある
  • 害虫がたくさんいる
  • ゴミや排泄物の匂いがする

給与や人間関係以上に、汚れた部屋で働くのがつらいと感じる職員は多くいます。ただし部屋が汚れているのには、利用者が認知症を抱えていたり、家族が掃除できない状態だったりと様々な理由があります。

利用者と職員がお互いに気持ちよく過ごせるよう、事業所やケアマネジャーと協力しながら、清潔な環境を作っていくのが大切です。

まとめ:訪問介護は向き不向きがある

今回は、訪問介護を辞めた理由や対処法について解説しました。

結論からお伝えすると、現場の介護士が訪問介護を辞めた理由は、以下のとおりです。

  • 訪問先への負担が大きい
  • 仕事に対する責任が重い
  • 職場の人間関係が悪い
  • 仕事と家庭の両立が難しい
  • 休憩時間が確保しにくい
  • 利用者から理不尽な要求をされる
  • 利用者の生活環境が良くない
  • 収入が安定しない
  • 仕事へのやる気が続かない
  • チームで働く経験が積めない

訪問介護は施設型とは違い、時間に融通が利くため、計画的に生活できます。しかし、収入が低いことや、利用者との問題による負担が直接的にかかる点に、働きづらさを感じる人も多いです。自分がどのようなライフスタイルを送りたいか決めてから、訪問介護を辞めるか判断すると良いでしょう。

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