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【体験談】障害者グループホームの夜勤で楽だったポイントを介護福祉士が解説!夜勤を長く続ける3つの方法も紹介

あなたは、

障害者グループホームの夜勤が楽なのかを知りたい
夜勤の具体的な仕事内容が気になる
未経験でも働ける環境か不安

このようにお悩みではありませんか?

たしかに、グループホームの夜勤と聞くと、夜中に働く大変なイメージがあって働けるのか不安になりますよね。結論からお伝えすると、障害者グループホームの夜勤が楽かどうかは施設によります。

そこでこの記事では、

障害者グループホームの夜勤が楽かは施設による
障害者グループホームの夜勤内容
障害者グループホームの夜勤スケジュール
障害者グループホームの夜勤で働く3つのデメリット
障害者グループホームの夜勤で働く5つのメリット
夜勤を長く続ける3つの方法
障害者グループホームに転職するときのコツ

について、解説しています。

この記事を読んで、障害者グループホームの夜勤で働くかの参考にしてください。

目次

障害者グループホームの夜勤が楽かは施設による

障害者グループホームの夜勤が楽かどうかは、施設の状況や働く人の価値観により、大きく変わってきます。同じようにグループホームがある介護施設と比べると、身体介助は少ない傾向にあるため、楽と感じる可能性があります。

夜間も入居者のトラブルがない限りは、仮眠や休憩がとりやすい環境です。ほかの仕事で夜勤を経験していると、生活リズムの面においては楽に感じるでしょう。

問題点としては、眠れない入居者のサポートをするとき、精神的な負担がかかります。また、労働時間が日勤2日分の16時間と非常に長いため、疲労が重なりやすいです。

人や施設によって夜勤による負担が変わるため、「絶対に夜勤が楽」とはいえません。

障害者グループホームの夜勤内容

障害者グループホームの夜勤内容は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

食事準備・片付け

入居者の食事サポートは夜勤スタッフの大切な仕事の一つであり、主に朝食と夕食の準備を担当します。基本的に食事の準備は職員が担当しますが、生活力を引き出すために入居者と一緒に作るときも多いです。

食事が終わった後は職員は入居者の様子を見守り、自分で片付けをしてもらいます。必要な時だけ手助けをすると決めるのは、本人の能力を奪わないようにする目的があるのです。

勤務時間により、仕事内容は変わります。朝食は日勤、夕食は夜勤の職員が担当する施設もあるため、配属された施設での役割を確認することが大切です。

就寝準備の支援

夜勤を担当する職員は、入居者が安心して眠れるよう、寝る準備をサポートします。薬の管理が必要な方には、飲む薬が合っているか確認し、内服時も見守り介助をします。

歯磨きや着替えなど基本的な生活動作を見守り、必要な場合は介助をするときもあります。就寝前は刺激しないよう、本人が興奮するような話題で話さないようにするのがコツです。

入居者の生活リズムや習慣を尊重しながら、安心して寝てもらうのが夜勤の大きな役目です。

夜間の巡回

夜勤職員は入居者が問題なく眠れているか、決められた時間に見回ります。夜間の巡視はとおして1~2回で、普段よりこまめな様子観察が必要な場合は、回数を増やすときがあります。

巡視でチェックするポイントは、以下のとおりです。

  • 部屋の室温
  • 電気は消えているか
  • 入居者の呼吸状態
  • 怪我する物の配置をしていないか

入居者自身が気づかない小さなことこそ、職員が支援する必要があります。見回りをするときはなるべく物音を立てないようにし、懐中電灯などの明かりが顔に当たらないようにするといった工夫も必要です。

起床・出勤の支援

朝になったら起床の声掛けから始め、出勤の準備までがスムーズに進むようサポートします。業務全体でみても時間に追われるときなので、忘れ物などないように職員は落ち着いて支援しなければなりません。

具体的に確認するところは、以下のとおりです。

  • 朝食はとれているか
  • 健康状態に変わりはないか
  • 必要な持ち物は用意されているか

障害者グループホームの入居者は、日中は会社へ出勤して仕事をする人が多いです。出勤しても問題ない服装や身だしなみか、細かくチェックしましょう。

障害者グループホームの夜勤スケジュール

障害者グループホームの夜勤スケジュールは、夕方の17時ごろに出勤し、翌日の10時に退勤するのが一般的です。

時間別のスケジュールは、下表を参考にしてください。

時間業務内容
17時日勤スタッフから引継ぎを受ける
18時~19時夕食、見守り
19時~21時自由時間、就寝の声掛け、眠前薬の提供
22時消灯
23時休憩
3時巡視
6時~7時起床のサポート、朝食の準備
8時身だしなみを整え、出勤を見送る
9時日勤スタッフに引継ぎ
10時退勤

施設によって細かいスケジュールは変わるため、参考程度に確認してみてください。

ちなみに障害者グループホームは外出が自由にできるため、仕事が休みの土日は外出される人が多いです。管理表などに行き先を書いてもらい、どこに行ったか分かるようにする施設もあります。

障害者グループホームの夜勤で働く3つのデメリット

障害者グループホームの夜勤で働くデメリットは、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

不規則な生活リズムになる

障害者グループホームの夜勤で働くと、生活リズムが崩れるおそれがあります。本来、眠る時間に働くことで自立神経が乱れるからです。

夜勤だけの勤務体制である「夜勤専従」でない限りは、変動制のシフトで働くことになります。日勤帯と夜間帯の仕事をするのは、職員の生活リズムが安定しないため、心身に大きな負担がかかります。

人間は夜に眠るようになっているため、せめて夜勤明けはしっかり休むようにしましょう。不規則な生活リズムになるのを見越し、なるべく決まった時間の起床・就寝をオススメします。

自分だけで対応する場面が多い

基本的に夜間の勤務は1人で対応する場面が多いのも、デメリットの1つといえるでしょう。夜間帯はスタッフの配置数が少なく、大人数で対応することがないからです。

夜勤は自分のペースで働ける反面、専門的な知識と状況に応じた判断力が求められます。1人で対応する責任が重いことから、心身に大きなストレスがかかってしまうケースが多いのです。まだ経験が浅いときは、先輩スタッフが一緒に夜勤に入るため、安心してください。

どうしても夜勤から外れたい場合は、施設と相談すれば回数を減らすことは可能です。ただし、正社員だと待遇や責任を考慮し、2回ほどは入る必要があるのを覚えておきましょう。

勤務時間が長い

グループホームの夜勤は勤務時間が長いため、体への負担が大きくなります。16時間体制で、夜勤を回している施設が多いからです。

夜勤で働くときは、日勤2日分の時間を1回の勤務でこなす必要があるため、拘束時間が長くなり、負担も大きくなります。16時間夜勤の良い点は、8時間体制の夜勤と違い、明けの翌日はほぼ確実に休みが入ることです。

8時間夜勤は明けの日が「公休」でカウントされ、翌日に日勤などが割り振られるため、人によっては16時間体制を好みます。

16時間の夜勤を乗り切るコツを紹介すると、あまり時計を見ないことです。時計を見る機会があっても、「あと8時間」と時間を追ってしまうのはやめましょう。なるべく楽しいことを考えながら、働くのをオススメします。

障害者グループホームの夜勤で働く5つのメリット

障害者グループホームの夜勤で働くメリットは、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

生活の経験を活かせる

障害者グループホームの夜勤では、家事の経験を活かせるのが大きなメリットです。普段の生活で多くの家事をこなしている主婦の人などは、業務で戸惑うこともないでしょう。

入居者に注意を向ける機会が多いため、育児で神経を張り巡らした経験も役立つのです。あまり家事をやってきたことのない若い人でも、仕事をとおして経験する良い機会となります。

もともと細かいところにまで神経を張れたり、面倒見が良かったりする人であれば、向いているといえます。

予定を入れやすい

夜勤業務は9~10時に終わるため、その後に予定を入れやすいのも大きな魅力です。自宅に帰って休憩する時間を考えても、半日ほどは時間が余ります。

夜勤で働いている人は、日勤帯で働いている友人などと時間が合わないときがよくあります。夜勤明けであれば、好きなタイミングで予定を組めるため、充実した時間を過ごせるようになるのです。

基本的に夜勤が終わったあとは、少しでも仮眠を取った方が良いので、3時間ほど眠るのがオススメです。夜勤前後の過ごし方については、以下の記事でも紹介しているため、参考にしてみてください

関連記事:【体験談】介護職の夜勤が怖い4つの理由や対応法を介護福祉士が解説

夜勤は、明けの日を有効に使うとプライベートも両立できる働き方です。

身体的な負担が軽い

障害者グループホームは、高齢者が入居する介護施設とは違い、身体介護が少ないです。基本的に見守りがメインになるため、体への負担が軽いといえます。

知的・精神障害などを持つ方は、身体介助よりも声掛けなどを工夫することでの精神的な支援が求められます。何らかの理由で腰痛などを抱えていたり、年齢で体力が減ったりした方は続けやすい仕事です。

身体的な負担が軽いのは、仕事を長く続けるうえでも大事なポイントです。働くか迷ったときは、1つの基準にしてみてください。

夜勤手当がもらえる

夜勤で働くと、日勤帯では支給されない「夜勤手当」が受け取れるのもメリットの1つです。仮に1回の勤務で5,000円支給されたとし、6回入れば30,000円が給料にプラスされます。施設によって金額は変わる点には、注意が必要です。

勤務に入る回数が多いほど手当が加算されるため、夜勤手当で稼ごうと考える人も多いのです。夜勤手当は22時~翌5時まで働く職員に対し、指定された計算式で出した金額を支払わないといけません。

計算式は、以下のとおりです。

「基礎賃金×1.25×深夜労働時間」

参照元:e-Gov 法令検索「労働基準法 第三十七条」

たとえば、時給が1,200円の人が該当する時間内で、4時間働いたとします。その場合は、1,200×1.25×4=6,000円となり、深夜労働時間を除いて計算した給料に6,000円がプラスされるわけです。

夜勤手当は、給料を効率よく稼ぐのに有効な方法であるため、検討してみるのもよいでしょう。

夜勤専従なら生活リズムが安定する

夜勤専従は、仕事内容が夜勤のみになるため、生活リズムが安定するメリットがあります。一般的な働き方であれば、日勤帯と夜勤帯をシフトで交互に組まれる形が多く、生活リズムが崩れるケースが非常に多いです。

リズムの乱れから、自律神経失調症などを発症する人もいるため、あえて夜勤専従で働くのも良いでしょう。夜勤は本来の生活リズムに逆らう働き方であるため、夜勤前後の過ごし方には工夫が必要です。

加えて、夜間の業務は向き不向きもあります。何度かやってみて、自分の状態をみてから専従で働くか判断してみてください。

夜勤を長く続けられる3つの方法

夜勤を長く続けられる方法は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

仮眠をとるようにする

夜勤を長く続けるには、こまめに仮眠をとることが大事です。合間に眠ると脳と体を休められ、仕事中や夜勤明けのコンディションが大きく変わります。

施設により、仮眠する時間があるかどうかは変わってきます。2人体制の場合はほぼ確実に休憩時間が確保されていると考えて良いでしょう。

反対に、1人体制の施設だと入居者を見るのは自分しかいないため、仮眠室で眠るといったことは、現実的に不可能です。ソファーなどに座り、現場が落ち着いているタイミングで目を閉じて休みます。

閉眼するだけでも、心身の調子は変わるため、タイミングをみて休みましょう。ただし、深く眠らないよう、横にならないといった工夫は必要です。時間があるときは、仮眠を取るようにすれば夜勤を長く続けやすくなるでしょう。

目標を持って働く

目標を持って働くと、つらい夜勤でも乗り越えられるでしょう。人は取り組み続けた先にゴールがないと、心が折れやすくなってしまうからです。

たとえば、副業をやっている人が「自分の事業を軌道に乗せる」ことが目標なら、その目標を達成させるために夜勤で働いていることになります。そのような状態であれば、挫けそうなときがあっても目標があるので、立ち上がれるのです。

叶えたい目標がないまま働くと、負担がかかったときに「なぜこんなに頑張っているんだろう」と自分を見失ってしまう場合があります。意識が未来に向かうのは、働くうえで大きな支えになるのです。夜勤をやるときも、夢や目標を持って働くようにしてみてください。

自分に合った体制の施設を選ぶ

夜勤は施設ごとで配置されるスタッフの体制が違うため、自分に合った場所を選ぶのが大事です。ストレスのかかる環境だと、夜勤を続けるのは難しいからです。

グループホームの夜勤体制は、1人対応と2人対応の2種類があります。2人体制の場合は、朝まで同じ空間で働くことになるので「気まずい」と感じる方もいます。

苦手な職員と夜勤が一緒になったときは、非常にストレスがかかってしまうのです。人間関係のストレスを減らしたい方は、なるべく1人体制で夜勤を回している施設を選びましょう。1人体制の場所で働く前には、確認しておくべきポイントがあります。

1人夜勤で注意するポイントは、以下のとおりです。

  • まとまった休憩時間がとれない
  • 問題には、自分だけで対応しなければならない

これらを踏まえたうえで、1人体制を選ぶか考えましょう。自分に合った働き方であれば、大きなストレスを減らしながら、夜勤を続けられます。

障害者グループホームに転職するときのコツ

障害者グループホームに転職するときは、失敗しないように前もって重要なポイントを確認しておきましょう。

具体的なチェックポイントは、以下のとおりです。

  • 夜勤手当の金額
  • 夜間の職員体制
  • 業務量
  • 仮眠室、休憩スペース
  • 入居者の状態
  • 夜勤回数の平均
  • 有給が取れる環境
  • 職員の人間関係

経験問わず、待遇や勤務体制は必ず確認しておくのをオススメします。入職してから気づくと、手遅れになってしまいます。自分の気になる内容をノートなどにまとめてみると、チェックすべき項目を整理できます。

特に未経験者は、入社後のサポート体制が整っているかの情報も集めておき、転職してから自分が困らないようにしておきましょう。

【経験談】グループホームの夜勤が楽に感じたポイント

私がグループホームの夜勤でもっとも楽に感じたポイントは、「人間関係」です。福祉職は人の関わりが密接な仕事なので、どこの職場でも人間関係は大きな問題になっています。

私も日勤帯の仕事をしているときは、人間関係に悩み、精神的に大きなダメージを負ったときがありました。自律神経失調症になったのも、苦い思い出の1つです。このような状態を回避したい人は、1人体制の夜勤を選ぶと自分だけで働けるので、健康を守れます。

ほかのスタッフと話すときもありますが、申し送りなど最低限の話で問題ないため、無理して話題を振るなどの対応をする必要はありません。日勤帯で経験することの多い「話さなければならないシーン」が非常に少ないので、そのような面で夜勤は楽と感じました。

もちろん1人で働く分、大きな責任は伴います。しかし、福祉職の経験が豊富な方であれば、人間関係のストレスを減らした働き方が実現できるのです。

価値観や経験、施設体制によって楽に感じるポイントは変わりますが、夜勤で入るときの参考にしてみてください。

まとめ:障害者グループホームの夜勤は施設や経験で難易度が変わる

今回は、障害者グループホームにおける夜勤の実情を解説しました。

結論からお伝えすると、障害者グループホームの夜勤が楽かどうかは、施設によって変わります。

グループホームの夜勤は、1人体制が多く、自分の実力が問われる場所でもあります。しかし、未経験の方でもサポートしてくれる環境があれば、問題なく挑戦できます。

施設体制や自分の経験により、夜勤に対しての感じ方は変わるため、実際にやってみてから本格的に続けるか判断すると良いでしょう。

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