あなたは、
介護職がメンタルをやられる原因を知りたい
メンタルが限界なときにあらわれる症状が気になる
精神的に落ち込んだときの対応方法を知りたい
このようにお悩みではありませんか?
たしかに、介護職は精神的な負担が大きいため、メンタル面での悩みが尽きませんよね。結論からお伝えすると、介護職がメンタルをやられる原因は、以下のとおりです。
- 人間関係が悪い
- 給与が低い
- 仕事量が多い
- 人手が足りてない
- 心身への負担が大きい
- 変則的なシフトが多い
- 長期連休がない
- 介護観が合わない
そこでこの記事では、
介護職がメンタルをやられる8つの原因
介護職がメンタルをやられたときの6つの症状
介護職でメンタルがやられやすい人の7つの特徴
介護職でメンタルがやられやすい職場の5つの特徴
介護職がメンタルをやられたときの対応方法
著者のメンタルに関する体験談
について、解説しています。
この記事を読んで、介護職がメンタルをやられやすい原因や特徴、対応方法を知り、考え方や行動の参考にしてください。
介護職がメンタルをやられる8つの原因
介護職がメンタルをやられる8つの原因は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
人間関係が悪い
人間関係が悪いと、メンタルがやられる大きな原因になります。人間関係は、精神面に多大な影響があるからです。
仕事やプライベート問わず、人間関係が悪い状態で生活していると、物事を悪い方向にしか考えられなくなってしまいます。うまくいっていない人と距離をとれる状況であれば、改善の余地はあります。どうしても関わらないといけない相手の場合、常にストレスにさらされている状態になり、負担は増えるばかりでしょう。
人間関係がうまく図れていないと、精神的な負担が大きく、日常生活にも支障がでる可能性があるため、注意が必要です。
給与が低い
給与が低い状態も、メンタル面に悪影響が及びます。低賃金な状態が続くと、経済的に問題なく生活していけるのか不安になるからです。
介護の仕事は、ほかの人より真面目に励んでも評価につながりにくいため、報われないと感じる人が多いです。介護士の給料は、介護保険法が関係しており、昇進などによって給与アップも見込める一方で限界もあります。
正社員で長い期間務めていても、数千円の単位でしか昇給は望めないため、給与の低さに落ち込んでしまうことも多いでしょう。また、どれだけの給与を設定するかは事業所に委ねられているため、事業所が低賃金で介護士を雇う方針であれば、給料は低いままです。
そのような自分をみじめに感じるのと同時に、将来への不安が拭えずに病んでしまう介護士が多くいます。
仕事量が多い
介護職は心身の疲れを感じやすいことから、精神的に限界を感じる人が多いです。介護の現場は命を預かる職種でありながらも、身体介護や雑務など仕事内容が多岐に渡るからです。
介護士は、常に入居者の健康から日常生活の様子まですべて管理し、結果によって多職種と連携しながらケアの方針を決めます。緊急時対応も学んでおく必要があり、入居者の身体面から精神面までサポートしなければならないため、介護士は自分をいたわる時間がなくなってしまう傾向にあります。
仕事量が見合わないことで、正常なメンタルを保てなくなり、精神的に限界を迎えてしまう原因になってしまいます。
人手が足りてない
人手が足りてない介護現場は、介護士の精神を壊してしまいます。慢性的な人手不足が続いているせいで、介護士1人にかかる負担が大きいからです。
現代では、少子化に対し高齢者の増加が課題になっており、介護の現場でも大きく関係しています。介護士になる人は年々減っているため、高齢者と介護士のバランスが均等に保てていないのです。
介護現場は職員の入れ替わりも激しく、離職者が多い施設では残った職員に負担が回るため、さらに離職者を生む悪循環な状態になっています。
休日に職場から呼び出されるケースもあり、しっかり休めない人が多くいるのも人手不足が絡む問題となっています。
心身への負担が大きい
介護の仕事は、あらゆる場面で心身への負担が大きいです。入居者の体調や行動を常に観察し、ときには緊急時対応も求められることで、責任を重く感じるからです。
介護士は入居者と談笑して過ごすだけでなく、身体介護から精神的ケアまで幅広い介護サービスを提供します。提供した介護内容を分析・評価する必要があり、介護士は内容に不足がないか確認しながら現場の対応もする必要があるため、大きな負担となるでしょう。
膨大な業務量に加えて、長時間にわたって神経をつかう必要があるため、心身への負担を強く感じる可能性が高いです。
変則的なシフトが多い
介護の仕事は、変則的なシフトを組まれるため、メンタルがやられる原因になります。日勤から夜勤までさまざまな勤務形態をこなすことで、生活リズムが乱れるからです。
不規則な勤務をこなしていると、自律神経の乱れから始まり、疲労感や気分の落ち込みといった症状があらわれます。起床時間や睡眠時間も一定のリズムにできないため、不眠症状などに悩まされる可能性も高いでしょう。
不眠症状が長引くと、うつ病につながることもあり、身体の不調から抜け出せなくなる危険があります。不規則なシフトは、昼夜逆転などを招く可能性があるため、注意しましょう。
長期連休がない
介護士には、祝日などによる長期連休はありません。介護施設は24時間運営されている関係で、一定数の職員は出勤しないと現場が稼働しなくなるからです。
介護の職場では、基本的にシフト制で勤務が組まれます。そのため、1人の職員が遅刻や欠勤をすると、ほかの職員で補わなければなりません。
有給と公休日をあわせて連休をとる予定であっても、休日直前に連休がとれなくなるケースもあります。そのような状態により、メンタルに大きな負担をかけられる職員も多くいるでしょう。
介護観が合わない
施設側と職員の介護観が合わないと、精神的に病んでしまう原因になります。自分の望む介護と施設側から指示される介護に大きなズレを感じてしまうからです。
介護士になった以上、どのような人でも入居者への独自の介護観をもっていることが多いです。ポリシーをもって働くことは給料だけでなく、達成感などの精神的報酬も得られるため、介護士としての成長に大きく関わります。
施設側との介護観が合わないと、介護のやりがいやメリットが分からなくなり、職員の自尊心も失われてしまいます。結果的に気分の落ち込みなどがみられるようになり、仕事にも集中できなくなる可能性があるため、気を付けましょう。
介護職がメンタルをやられたときの6つの症状
介護職がメンタルをやられたときの6つの症状は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
情緒不安定になる
介護士がメンタルをやられると、情緒不安定になるケースが多くあります。気分の浮き沈みが激しくなり、まともな精神状態ではなくなるからです。
情緒不安定になると、以下のような行動がみられるようになります。
- 遅刻や欠勤を繰り返すようになる
- 言動や行動に責任を持たないようになる
- ほかの職員に対して怒ったり泣いたりするようになる
このような症状がでている場合、精神的に追い込まれている状況といえるため、すぐに休む必要があるでしょう。
思考力が低下する
介護士がメンタル面でつらいときは、思考力が大きく低下します。人間は精神的に追い込まれると、脳の機能が一時的に低下するからです。
思考力が低下すると、以前はすぐに理解できていた物事でも、処理するのに時間がかかってしまいます。このような状態と以前の自分を比べ、さらに落ち込んでしまいます。なるべく考えごとはやめて、脳を休ませる時間を多くとりましょう。
痛みや倦怠感が起きる
精神面でつらい状況が続くと、身体に痛みや倦怠感を感じるようになります。緊張感やストレスで交感神経が優位になることで、体調を崩すようになるからです。
一時的な体調不調と感じていたのが、精神的に病んでしまっていたのが発覚するケースも少なくありません。根性論で進み続けようとする人は、メンタルを壊すおそれがあるため、自分の状態を定期的に見直す習慣をつけましょう。
無気力になる
メンタルが落ちると、無気力の症状もみられるようになります。責任感の強さから、自覚がないまま精神的に限界を迎えてしまうからです。
無気力は、燃え尽き症候群の症状にも入っており、発症すると生活のあらゆる場面で支障が出ます。
無気力による症状の特徴は、以下のとおりです。
- 趣味や嗜好品に興味を示さない
- やる気が起きない
- 身体がだるくなる
- 感情の起伏がなくなる
無気力になることでストレス発散ができなくなり、悪化する可能性もあるため、無気力になる前からメンタルケアをするとよいでしょう。自己肯定感を高めるためにも、普段から積極的にストレスを解消する必要もあります。
仕事に向き合えなくなる
仕事に向き合えなくなるのも、精神的なダメージを受け続けたときにでる症状です。心に余裕がもてなくなることで、仕事への意欲や集中力が低下するからです。
仕事に集中できなくなると、日々の業務でミスが目立つようになり、ほかの職員から冷たい目でみられる可能性があります。仕事の効率も悪くなり、1つの仕事に必要以上の時間をかけると、人間関係の面でも悪影響がでてしまいます。
そのような自分に対し、自己嫌悪に陥ることもあるため、悪循環から抜け出せるように自分を見失わないようにするのが重要です。休日には、友人との会話や趣味などで充実した時間を過ごし、メンタルケアに努めましょう。
眠れなくなる
メンタルがやられると、睡眠にも悪影響があります。精神的な負担を感じると、眠る前に考え事をしたり、気持ちが不安定になったりするからです。
人間が正常に活動するには、睡眠が欠かせません。特に介護職は体力勝負なところもあるため、心身ともに安定した状態で仕事を続けていくには、よりよい睡眠を毎日とることが必要です。
メンタルが落ちていると、眠れなくなる上に睡眠の質も悪くなるため、体力を回復できずに疲労がたまってしまいます。不眠症状を治すには、精神的ストレスとなっている原因を見つけ、早めに対処することが重要です。
介護職でメンタルがやられやすい人の7つの特徴
介護職でメンタルがやられやすい人の7つの特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
真面目な人
真面目な人は、メンタルがやられやすいため、注意しましょう。上司や職員が話した内容を、真摯に受け止めすぎてしまうからです。
性格が真面目な人は、仕事にも真剣に向き合うため、ほかの職員や上司から信頼される傾向にあります。一方で話を聞き流したり、融通がきかなかったりするため、結果的に精神的なダメージにつながる可能性が高いです。
自分の意見を飲み込むときもあり、本人の自覚がないままストレスが溜まっていくのもよくあるケースです。自分なりのストレス解消法をみつけ、定期的に発散するとよいでしょう。
ネガティブ思考の人
ネガティブ思考の人も、メンタルがやられやすいでしょう。マイナスな考え方により、物事をよい方向へとらえられないからです。
ポジティブ思考の人と比べて、ネガティブ思考の人は精神的ダメージを受けやすいです。普段から悪い方向へ考えるのが癖になってしまっているため、仕事で少々ミスをしただけで自分を必要以上に責めたりします。
心配性や繊細な人は、相手の立場に立って物事を考えられるので、介護の仕事でその特性を大いに発揮できるでしょう。自分の長所を見つけ、普段から意識して生活することで自己肯定感も上がります。
完璧主義の人
完璧主義の人も、メンタルを患いやすいです。自分に求める基準が非常に高く、少しのミスも許せないからです。
ミスは誰にでもあり、完全に防ぐのは難しいです。完璧主義の場合、入居者への介護がうまく進まなかったり、予想外の出来事があったりすると、強いストレスを感じます。
介護現場では、予想できない問題が起こる可能性が高く、臨機応変に対応できるスキルが求められる仕事でもあります。完璧な介護よりも柔軟性を意識し、自分の心を軽くするのも心がけましょう。
他人と比較する人
他人と自分を比較する人は、精神的に落ち込みやすいです。他人と比べることで、自分の評価を落としてしまうからです。
他人と比べて自分に足りないものを見出すのは、スキルアップにおいても必要なことです。「相手のほうが仕事ができている」など、自己評価を落とすだけの比較はメリットがないため、必要ありません。介護士にはさまざまなタイプがいて、それぞれ重要視しているポイントや考え方も違います。
他人の活躍ほど目についてしまうため、自分のペースを乱さないのを意識しましょう。
切り替えが苦手な人
切り替えが苦手な人は、精神的なバランスを保つのが難しいでしょう。プライベートと仕事の時間を切り分けられず、休むべき時間に休めていないからです。
仕事のストレスを家に持ち帰ると、入浴中などリラックスする時間にも思い出してしまい、満足に休めなくなってしまいます。休めない状態が続くと、メンタルは一向に改善されないため、自分なりにオンとオフを切り替えるルールを作っておくのがオススメです。
たとえば、仕事で退勤するときに「お疲れ様でした」と言ったあとは、仕事のことは考えないようにするなど、メリハリがつく工夫を取り入れてみてください。
役職がある人
主任やリーダーなど、役職がある人は精神的な負担が大きいです。職員をまとめる能力を求められ、一般職より重い責任が課せられるからです。
現場リーダーは職員間でトラブルが起きたときの対応や入居者の家族対応、シフト作成など、多岐にわたる業務をこなす必要があります。主任などの役職につくと、施設全体の動きを考えなければいけないため、より大きなストレスを感じるでしょう。
一般職に比べ、役職がある人ほどメンタルが壊れてしまう人が多いため、役職についた場合は自分の体調管理を徹底しなければなりません。忘れてはいけないのが、役職があっても相談するのは悪いことではないため、必要であれば職員や上司に相談するのがオススメです。
夜勤が多い人
夜勤が多く、生活リズムが乱れている人は精神的に病みやすいです。睡眠不足が続き、メンタル面に悪影響をきたしているからです。
介護職は、夜勤をやっている人ほどメンタルに問題があるケースが多いです。昼夜逆転により、生活習慣も悪くなりやすいため、うつ病などにつながる可能性があるでしょう。夜中に働く勤務形態であるため、気分転換も図りにくく、ネガティブな思考になりやすいのも大きな原因です。
プライベートでも友人や家族と活動時間が合わず、孤独感を感じる人も多くいます。
介護職でメンタルがやられやすい職場の5つの特徴
介護職でメンタルがやられやすい職場の5つの特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
陰口やいじめが横行している
陰口やいじめが横行している職場は働きにくく、メンタルがやられてしまいます。日常的に悪口を聞いていると、精神的につらい思いをするからです。
介護の職場では、さまざまな人間関係が絡んでいるため、対人問題が非常に多いです。陰口を言っていると、職員同士の仲が悪くなり、連携がとれなくなるなど業務に支障が出るようになります。職員同士でお互いのよいところを称え合うと、関係性もよくなり、連携して業務にあたれるでしょう。
残業が多い
残業が多い職場は、介護士の精神状態を悪くします。長時間の労働によってプライベートの時間がなくなり、生活が充実しなくなるからです。
残業をすると賃金が発生するため、お金を稼ぐ手段と割り切って仕事に励む職員がいるのに対し、自分の時間を割いて仕事をする必要はないと考える職員もいます。施設によっては、残業代が発生しない「サービス残業」があったり、残業時間に左右されず一律で残業代を決めている「みなし残業」があります。
上記のような残業をしている場合、以下の方法で対処するのがオススメです。
- 職場を変える
- ほかの仕事を探す
- 上司に相談する
職場を変える場合は、介護専門の転職サービスがあるため、積極的に利用してみてください。上司に相談するときは、残業をしている理由や状況をあわせて伝えると、より理解を得られるでしょう。
シフトが崩れやすい
組まれたシフトが崩れやすい職場も、介護士の精神的負担になります。シフトが変わってしまうことで、プライベートの予定を立てづらくなったり、生活リズムが乱れたりするからです。
シフトが変わってしまうと、職員間で大きな混乱につながるのと同時に、長時間の労働も強いられてしまいます。
シフトが崩れる主な原因は、以下のとおりです。
- 出勤予定の職員が休む
- シフトのバランスが悪い
出勤予定の職員が休むと、ほかの職員で対応しなければいけないため、シフトの乱れにつながります。加えて最初に上司が組んだシフトが良くないと、結果的に調整が必要になるため、職員側が都度あわせることになってストレスがたまりやすいです。
なるべく人手が多い職場を選ぶことで、シフトが安定し、自分への負担も減らせるでしょう。
休みが取れない
休みがとれない職場は、職員の活力を奪ってしまいます。プライペートの時間がなくなることで、精神的に追い込まれてしまうからです。
介護士も労働基準法のとおり、一部の月を除いて9日の休みをとる必要があります。欠勤者が出たときに代わりの職員がすぐに用意されない場合は、人員が足りていない職場であるため、就業規則で定められた休日日数を下回ることもあるでしょう。
ほかにも休みがとれない施設の特徴は、以下のとおりです。
- 有給が取りづらい雰囲気がある
- 職歴の長い人が優先して休みを入れている
休みが取りづらい職場は、精神的なストレスを受けやすく、体調を壊しやすい状態で働くことになってしまうため、転職など対処法を考えておきましょう。
人手不足で激務が多い
人手不足で激務が多いと、さまざまなストレスが加わり、メンタルがやられてしまうでしょう。人手が足りていない状況で業務を回すと、1人の職員にかかる負担が大きくなってしまうからです。
介護現場は慢性的な人手不足に悩まされており、新人の介護士が入社してもすぐに離職するケースが多いため、人員が安定しません。
慢性的な人手不足には、以下のような背景があります。
- 離職者が多い
- 介護士になる人が減っている
非常に忙しく人手が足りていない現場だと、休憩時間でも介助サポートを求められることがあります。休憩までとれなくなってしまうと、職員は非常にストレスを感じて離職につながるため、業務をうまく分担することが重要です。
介護職がメンタルをやられたときの対応方法
介護職がメンタルをやられたときの対応方法は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
ストレスを発散する
精神状態に限界がきたときは、ストレスを発散することが重要です。ストレス解消の時間をつくることで、精神状態を安定させるからです。
自分を保てなくなってしまったとき、少しずつストレス解消に努めることで、本来の自分を取り戻して仕事や好きなことに集中できるようになるでしょう。
ストレス解消法は、以下のとおりです。
- 運動する
- 友人や家族と話す
- 趣味に没頭する
- お風呂にゆっくり入る
- 旅行に行く
- 音楽を聴く
上記のような方法をなるべく取り入れ、ストレスを排除する習慣づくりをすれば、精神面も徐々に安定してくるでしょう。
上司や同僚に相談する
メンタルがやられたとき、上司や同僚に相談するのも、対応方法として有効です。1人で悩んでいると、自分を追い込んでしまうからです。
上司に相談することで、仕事量や休日日数などを調整できるメリットがあるため、困ったときは積極的に相談しましょう。同僚に話せば、同じ介護士としての悩みに共感してくれる可能性が高く、心のケアにもつながります。メンタルを安定させるには、人に相談するのは非常に有効であるため、1人で悩みを抱え込むことだけは避けましょう。
固定勤務に変更する
精神的につらくなったら、変動勤務から固定勤務に変更するのがオススメです。固定勤務に変えることで、生活リズムが整い、精神状態の安定につながるからです。
介護職はシフト制で、以下のような勤務形態で組まれます。
- 早番
- 日勤
- 遅番
- 準夜勤
- 夜勤
早番から夜勤まで、生活リズムが変わる勤務をこなしていると、自律神経と副交感神経のバランスが崩れる可能性が高いです。そのため、精神的に疲れてしまったときは、固定勤務に変えて生活習慣を見直すとよいでしょう。
変動勤務をやめることで、心身状態はよくなり、生活に活気も生まれてきます。固定勤務に変えるときは、上司に相談し、変動勤務を続けられない理由を理解してもらいましょう。
心療内科を受診する
仕事ができない精神状態であれば、心療内科を受診するとよいでしょう。医師に相談し、適切な治療を受けることで、徐々にメンタルが回復するからです。
心療内科では、カウンセリングや薬物療法など、さまざまな治療を受けられます。医師は専門的な知識でアドバイスもしてくれるため、自分だけでは気付けなかった視点や考え方も教えてもらえるでしょう。心療内科は精神科と違い、受診のハードルが低いため、気軽に足を運べます。
休職する
精神状態が悪いときは、休職するのも1つの手です。時間をかけて休むことで、本来の自分を取り戻せるからです。
メンタルが崩れたときは上司に相談し、しばらく休むことが必要になってきます。休職することで職場に居づらくなるのではないかと心配になる人も多いでしょう。心身に不調をきたした状態で休まないと、さらに悪化するおそれがあるため、心身に異常を感じたときは早い段階で療養に集中しましょう。
転職する
精神的な負担を考え、今の職場で仕事を続けられないときは、転職も検討してみましょう。新しい職場で働くことで、いまの環境を変えられるからです。
働いていてメンタルがやられる原因は、大きく分けて以下の2つです。
- 今の職場が合っていない
- 介護職が合っていない
介護職が合っていない場合は、ほかの業種に転職することで、メンタルによい影響を与える場合もあります。対して、今の職場が合っていないケースであれば、新たな職場で勤務してみるのがオススメです。
転職は、現状を変えるよい機会であり、うまくいけば人間関係や待遇もよくなる可能性があります。転職サイトも業種によっての専門サイトがあるため、積極的につかって転職を成功させましょう。
著者のメンタルに関する体験談
私も繊細な性格をしているため、昔は入居者や上司の顔色をよく確認していた時期があります。メンタルも弱かったため、上司や入居者の言葉に傷つくこともありました。とくに職員同士の人間関係で精神的な負担が大きく、メンタル管理が非常に大変でした。
職場から家に帰っても、仕事のことばかり考えており、休むべき時間にしっかり休めていなかった経験もあります。自分なりに人付き合いのコツやメンタルケアを学んでからは、うまくバランスが保てるようになり、考え方にも大きな変化がありました。
介護職は入居者のメンタルを管理しながら、自分の精神状態のチェックも忘れないようにしてください。
まとめ:介護職はメンタルがやられる原因を把握して適切な対応をしよう
今回は、介護職のメンタルがやられる原因や特徴について解説しました。
結論からお伝えすると、介護職がメンタルをやられる原因は、以下のとおりです。
- 人間関係が悪い
- 給与が低い
- 仕事量が多い
- 人手が足りてない
- 心身への負担が大きい
- 変則的なシフトが多い
- 長期連休がない
- 介護観が合わない
介護職は、入居者や職員に神経を使う場面が非常に多いため、メンタルに大きな負担がかかる仕事です。普段から自分の精神状態を把握し、メンタルケアを取り入れて生活するのが重要になります。忙しくても、ストレス発散は忘れずに行いましょう。
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