あなたは、
介護職の夜勤が怖いといわれる理由を知りたい
介護職の夜勤で怖い体験をしないか不安
緊急時の対応ができるか心配
このようにお悩みではありませんか?
介護職の夜勤で、心霊体験とか緊急時の対応を考えると怖くなってしまいますよね。結論をいうと、介護職の夜勤は以下のポイントさえ押さえておけば、心配はいりません。
- 気分転換する
- 緊急時の対応マニュアルを確認しておく
- 自信をつけておく
- 夜勤のメリットを思い浮かべる
そこでこの記事では、
介護職の夜勤が怖いといわれる4つの理由
介護職の夜勤で怖い思いをしたときの4つの対応方法
介護職の夜勤をするメリット
介護職の夜勤をするデメリット
介護職の夜勤前後の過ごし方
について、解説しています。
この記事を読んで、介護職の夜勤で怖い思いをしても対処できるようにしておきましょう。
介護職の夜勤が怖いといわれる4つの理由
介護職の夜勤が怖いといわれる理由は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
心霊体験をすることがあるから
介護職の夜勤では、まれに心霊体験をするときもあるでしょう。夜勤のときは薄暗い空間で仕事をすることになるため、寂しさや不安を感じる方が多いです。そのような空間に長時間いると感受性が高まり、異常現象を敏感に感じ取るようになります。
ほかの職員が体験した怪奇現象を聞くと、自分のときも起こるのではないかと恐怖心が増すでしょう。しかし、実際は心霊体験をしたくても簡単にはできないため、必要以上に怖がる必要はありません。
緊急時の対応をするときがあるから
緊急時の対応をするときがあるのも、夜勤が怖い理由の1つです。突発的に緊急時の対応を迫られるときは、柔軟に対応する必要があるため、冷静に状況を判断する能力が求められます。ときには、自分1人で入居者の救命対応をしなければならないときもあるでしょう。
自信がない方や対応に不慣れな方は、突然起きる状況に恐怖を感じてしまうため、まずは緊急時の対応をシミュレーションしておくのをオススメします。消防署などで救命対応の研修も開かれているため、訓練を受けておくと落ち着いて対応できるでしょう。
想定外の事故が起きる可能性があるから
夜勤の業務では、想定外の事故が起きるときもあるでしょう。人手不足が原因で、入居者の行動すべてに目が届かない状態だからです。介護施設には、さまざまな疾患を抱えている入居者がいるため、あらゆる事故が起きる可能性もあります。
介護施設には、以下のような状態の入居者がいます。
- 身体の筋力をうまく使えない
- 意思の疎通が難しい
- 歩行が不安定
- 感情的になりやすい など
このような入居者を対応している以上、予期しない事故が起きることもあるため、介護士は心構えをして介助にあたらなければいけません。現場経験が浅い介護士は、想定外の事故が起きたときに責任を感じ、精神的に大きな負担を抱えてしまいます。困ったときは、迷わず先輩職員や上司に相談しましょう。
体調を崩しやすいから
介護職の夜勤は、夜中に働く仕事であるため、体調を崩しやすいです。本来は寝る時間に働くことで、体内時計が乱れて免疫力が低下します。
免疫力が下がると、風邪などをひきやすくなり、休みにくい夜勤の仕事を休む必要がでてきます。体調不良になるリスクは日勤スタッフよりも高いため、日頃から生活習慣には注意し、夜勤に望むとよいでしょう。
介護職の夜勤で怖い思いをしたときの4つの対応方法
介護職の夜勤で怖い思いをしたときの対応方法は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
気分転換する
夜勤で怖い思いをしたときは、気分転換するとよいでしょう。気分を変えることで、恐怖心が一時的におさまるからです。
気分転換するときは、以下のような方法がオススメです。
- 読書
- 音楽鑑賞
- ストレッチ
- 思い出の写真をみる
- 深呼吸する
- お笑い番組をみる
趣味や好きなことで、気持ちを切り替えると、怖い思いをしたあとでも少しずつ冷静になれるでしょう。心霊体験をされたときは、錯覚であるのを自分に言い聞かせ、脳をだますのも効果的です。
気持ちが落ち着いてからは、自分がやるべきことを確認して1つずつこなしていくと、自然と集中力も上がっています。恐怖心はよい刺激になると、考え方を変えてみるのもよいでしょう。
緊急時の対応マニュアルを確認しておく
夜勤の仕事に入るときは、緊急時の対応マニュアルを確認しておきましょう。入居者への緊急時対応が必要になる場面もあるからです。夜勤では、寝ている入居者が多い一方、状態の変化を起こしやすい方もいます。
状態の変化を起こしやすい入居者とは、以下をさします。
- 呼吸がうまくできていない方
- 転倒の危険性がある方
状態が落ちている入居者がいれば申し送りで情報が伝えられるため、元気な方が突発的に異変を起こす可能性は低いでしょう。
しかし、どの入居者にも転倒の危険性はあり、転ぶことで頭部を打撲すると、その後に状態が急変するケースもあります。そのため、申し送りで入居者の様子が安定しているのを聞いても、緊急時には対応できるように準備しておくのをオススメします。
自信をつけておく
介護職の夜勤をするときは、自信をつけておくのも大切です。自信をもつと、緊急対応などで怖い思いをしても動じないメンタルをつくれるからです。介護経験を積むと大きな自信につながり、どのような状況でも焦らずに対応できます。
しかし、経験を積むには時間がかかってしまうため、小さな成功体験を重ねることから始めるとよいでしょう。たとえば、入居者の介助で安全に進められていないポイントを先輩職員に相談し、危険がない介助を行えたのであれば、自信になります。
人に褒められると自己肯定感が高まり、自信につながるため、メモをとっておいて読み返すのもオススメです。自信をつけると、強い自分をつくれるため、仕事との向き合い方にもよい変化があるでしょう。
夜勤のメリットを思い浮かべる
夜勤が怖いときでも、夜勤のメリットを思い浮かべるとメンタルケアとして効果的です。メリットを考えることでポジティブ思考になり、不安や恐怖心がやわらぐからです。夜勤だけのメリットはいくつもあるため、モチベーションが上がり、夜勤を乗り切る気持ちも強くなるでしょう。
夜勤のメリットについては、次章から詳しく解説していきます。
介護職の夜勤をするメリット
介護職の夜勤をするメリットは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
給与が高い
介護職の夜勤は、給与が高いのが魅力的です。夜勤で働くと、夜勤手当が発生するため、日勤で働くより収入が上がります。
夜勤手当は、どの社員形態でも必ず支払われるように、法律で定められています。正社員やパートであれば、一律で金額が決められているケースが多く、派遣社員の場合は労働基準法にもとづいて算出した金額が支払われます。
詳しくは、以下の表を参考にしてください。
引用元:厚生労働省「時間外、休日及び深夜の割増賃金(第37条) 事業場外労働のみなし労働時間制(第38条の2)」
夜勤で働くときには、日勤と比べて給与が高いのを把握しておくと、モチベーションの向上にもつながるでしょう。
人間関係を気にしなくてよくなる
夜勤の仕事は、人間関係を気にすることなく取り組めます。日勤と違い、介護士2人もしくは1人で業務を進められるからです。
日勤での仕事は、スタッフ同士で連携を取り合って入居者へのケアを進めるチームワークが求められます。しかし、スタッフの仲が悪かったり、声を掛け合わなかったりすることで業務がうまく進まなくなり、陰口や口論に発展する可能性もあります。
対して、夜勤は他スタッフと接する機会が少なく、チーム力より個人の力が問われるでしょう。責任が重い分、人間関係の面では気楽に働ける環境であるため、人付き合いに苦労されている方にはオススメです。
好きなことをして過ごせる
介護職の夜勤は、好きなことをして過ごせる場面が多くあります。待機時間が長い上に過ごし方は決まりもなく、自由だからです。介護士は、入居者からのコール対応や排泄介助、巡視などの時間以外はステーションに待機します。
待機中の過ごし方を施設側から指示されるのは、めったにないため、読者やパソコン作業など好きなことをして過ごせるメリットがあります。夜勤の場合、日勤では考えられない動き方ができるため、時間を有効活用したい方にもよいでしょう。
自分のペースで仕事ができる
介護職の夜勤は、自分のペースで仕事が進められます。入居者の介助から雑務まで、すべての仕事を1人でこなすからです。夜間帯は、介護士1人で1フロアを担当する施設が多いため、大変であるのと同時に自分の好きなように仕事ができます。
介護職は、人間関係の問題が原因で退職される方も多く、ほかの施設へ行っても同じ悩みで退職されるケースもあります。メンタルが弱い方や人との関わり方で悩みやすい場合は、夜勤で働くのも1つの選択肢でしょう。
時間を有効に使える
夜勤で働くようになると、時間を有効に使えるでしょう。朝に仕事が終わり、自由に動ける時間が長いからです。夜勤は夕方から夜に始まり、翌日の朝まで働く勤務形態です。
始業時間の前にはプライベートの時間がとれて、夜勤明けでも朝から活動できるため、時間を有意義に使いたい方には向いている働き方でしょう。平日の日中であれば、人混みも避けて行動できるため、旅行などにも気軽に行けます。行動範囲を広げられるのは、大きなメリットの1つです。
介護職の夜勤をするデメリット
介護職の夜勤をするデメリットは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
自分だけで入居者の対応をする必要がある
夜勤では、入居者の対応をすべて1人でやらなければなりません。夜勤を職員2人体制で稼働している施設もありますが、1人体制で回している場合に頼れるのは自分だけです。
入居者によって、対応方法が変わるケースも多いため、臨機応変に対応できる能力が求められます。夜勤が1人体制の施設を選ぶ場合は、自分だけで対応できるかをあらかじめシミュレーションしておくと、心構えができてよいでしょう。
夜中に働かなければいけない
本来寝る時間である夜中に働かなければいけないのも、デメリットの1つです。人間は昼に活動し、夜に寝るのが正しい生活リズムであるため、逆らってしまうと自律神経に悪影響があります。
自律神経が乱れると、以下のような症状がみられます。
- 動悸
- 息切れ
- 発汗
- 情緒不安定
- 血圧上昇
- 食欲低下
- 便秘
- 下痢
上記のような症状は、日々の生活に大きな支障をきたす可能性があります。夜勤をする場合は、夜中に働くことでのデメリットは覚えておきましょう。
長時間にわたって拘束される
介護職の夜勤は、長時間にわたって拘束されます。夜勤の時間形態は大きくわけて2つあり、8時間労働のショート夜勤(2交代制)と、約16時間労働のロング夜勤(3交代制)があります。
ショート夜勤の場合は、日勤と拘束時間が変わらないのに対し、ロング夜勤は約2日分の労働をすることになるため、大きな負担もかかります。夜中の長時間労働であるため、夜勤に取り組む場合は、事前に準備や心構えは済ませておきましょう。
生活リズムが乱れる
介護職の夜勤は、生活リズムが乱れるリスクがあります。人間は体内時計によって生活リズムを調整しており、夜間に働くことで昼夜逆転になりやすいです。
生活リズムが乱れると、高血糖や高血圧などの生活習慣病を引き起こし、身体を壊す原因にもなるため、整え方を知っておくのも重要でしょう。
以下の4つが、主な生活リズムの整え方です。
- 日の光を浴びる
- 朝食をとる
- 昼間はなるべく活動する
- 夜は早く寝る
休日にはなるべく上記の方法を取り入れ、生活リズムを少しでも戻すように意識しましょう。
勤務日の調整がききにくい
夜勤は、勤務日の調整がききにくいのも大きなデメリットです。日勤であれば、ほかの職員もいるため、急な休みなどにも対応は可能でしょう。しかし、1人体制の夜勤である場合、自分が欠勤したときに代わりに出勤する職員を立てにくいため、施設側に迷惑をかけてしまいます。
そのような状況を繰り返すと、社内評価にも影響する可能性があるため、体調管理を徹底しましょう。なるべくシフトを崩さない努力も必要です。
介護職の夜勤前後の過ごし方
介護職の夜勤前後の過ごし方は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
夜勤の前
夜勤前の過ごし方は、ゆっくり休むのがオススメです。夜勤は昼間に活動できる魅力があるため、仕事前でも行動する人と休む人にわかれます。
過ごし方に迷われる場合は、以下のような工夫を取り入れるとよいでしょう。
- 出勤日の昼間は、体力を温存する
- 前日の夜に夜更かしして、起床時間を遅らせる
- 昼寝をする
- 消化の良い食事をとる
- 自分の排泄を管理する
当日の夜勤がどういった状況になるかも分からないため、体力は温存しておいたほうが安心です。自覚していないうちに心身の疲れがたまっているケースもあるため、夜勤前はしっかり休んでおくと、集中して仕事に取り組めるでしょう。
夜勤の後
夜勤の後は、夜勤前より注意が必要な状態です。長時間の労働で脳が覚醒し、気分も高揚しているため、体力に自信がある方は外出などをする傾向にあります。しかし、可能であれば3時間ほどの仮眠をとるのが理想的です。
仮眠をとるだけでも気分は落ち着き、物事を冷静に考えられるようになるため、大きな判断ミスなども防げます。仮眠をするときは、夜の睡眠に影響しないよう、長時間にわたって眠らないようにしてください。夜勤後は、なるべく大きな行動は控え、心身を休めるようにしましょう。
著者の怖い体験談
著者の怖い体験談を紹介します。
普段どおり、夜勤の仕事をしていたとき、ある入居者の居室からナースコールが鳴りました。対応しなければならないため、訪室する必要がありました。しかし、数日前に亡くなった入居者からの居室からナースコールが鳴ったのを確認したため、私は居室へ行くのをやめました。
べつの介護スタッフが来たタイミングで、一緒に居室を確認した結果、とくに異変はありませんでした。私は亡くなった入居者の看取りを担当したため、お礼を伝えるために呼ばれたと思い込むようにし、気持ちを落ち着かせました。私も普段はこのような経験をしないため、夜勤に不慣れな方でも心配する必要はないでしょう。
まとめ:介護職の夜勤は対応法さえ知っておけば、怖くない
今回は、介護職の夜勤が怖い理由や対応法などを解説しました。
結論からお伝えすると、夜勤で怖い思いをしたときは、以下のような対応方法を試してみてください。
- 気分転換する
- 緊急時の対応マニュアルを確認しておく
- 自信をつけておく
- 夜勤のメリットを思い浮かべる
夜勤は緊急時の対応など、怖く感じる要素があり、夜勤を避ける方もいます。しかし、ポイントさえ押さえておけば夜勤は人間関係の悩みが解消され、働きやすい勤務形態です。
周りの人とペースを合わせるのが苦手で、自分のやりたいように仕事を進めたい方には夜勤がオススメです。
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