三陽会 設立の思い

病気を治す医療を超え、患者様がより良い人生を送るための精神科医療を複雑に分化した日本社会では、それだけを盲信すれば良いといったロールモデルはもはや存在せず、現在は一人一人が自ら考えて自分の人生を作り出すことを余儀なくされています。
健全な形で自分の満足した人生を選んでいける人がいる一方で、その選択肢の多さ、幾重にも重なる壁に疲弊してしまい、社会からドロップアウトしてしまう人もいます。２０代～３０代を中心とした日本の将来を担う未来ある貴重な方々が社会のせいで病を抱え、生き生きとした人生を送れないことが私たちは非常に残念でであり、また日本国にとっても社会的な損失や医療費等、その影響は計り知れないと考えます。
私たちはそんな方々をなるべく早期に治療し、その人の人生が健康で満足のいくものにする手助けを行いたいと強く思います。
さらに言えば、発病してから受診するという従来の医療を超えて、未病の段階で介入することによって、世の中から病そのものを無くしたいと考えます。
そのために、いつでも受診できるアクセシビリティと、どんな些細な悩みでも相談できる接遇の両面を備えた医療体制を構築します。
私たちの愚直な医療を通して、医療全体、日本に生きる全ての人々、そして社会そのものをより良いものにしたいです。

                   

三陽会 代表理事　三浦 暁彦