インモードとハイフの違いは?効果やデメリットも解説

インモードとハイフの違いを解説します。

メスを使用しない「切らない小顔治療」として人気が高まっている美容医療施術インモード。

同じ「切らない小顔治療」のハイフとの違いがよくわからないという人は少なくありません。

インモードとハイフの違いは?

インモードについて詳しく知りたい!

そんな方のために、インモードとハイフの違いをまとめました

インモードとハイフは同じ「小顔治療」と言っても、アプローチするポイントや効果が異なるので、特徴を理解して自分に合う治療を選ぶことが重要です。

記事内ではインモードで期待できる効果やメリットデメリットにくわえて、インモードとハイフがそれぞれどんな人におすすめか解説します。

インモードが気になる、施術を悩んでいる方は治療選びの参考にしてください。

この記事の著者

おおかみ美容のクリニック技術指導顧問

大村 アラン

大村アラン先生メッセージ

おおかみ美容のクリニックで技術指導顧問を務めております、医師の大村亞蘭です。 佐賀大学医学部を卒業後、これまで美容外科・美容皮膚科などで幅広い臨床経験を積み、医療の現場で一人ひとりの患者さまと向き合ってまいりました。 当院は「元気もキレイも叶えたい」という想いを大切に、まるで美容院に通うような気軽さで来ていただけるクリニックを目指しています。 「この治療を試してみたい」 「まずは気になる部分だけやってみたい」 「初めての美容医療で不安…安心して相談できる場所を探している」 そんなお気持ちに寄り添い、医学的根拠に基づいた安全で効果的な治療をご提案いたします。

インモードとハイフの違い

インモードとハイフはどちらも「切らない小顔治療」として人気の施術ですが、使用するエネルギーやアプローチする肌の層が異なります。

効果にも違いがあるので、両方の特徴を理解して、個人の肌質や悩みによって使い分けることが重要です。

インモードがどのような小顔治療なのか、ハイフとの違いも交えて紹介します。

インモードは切らない小顔治療として注目されている

インモードは従来の美容施術のようにメスを使うのではなく、高周波(ラジオ波)を利用した切らない小顔治療です。

皮膚や脂肪に熱を与えて引き締めることで、脂肪の減少と肌の引き締め効果を同時に得ることができます。

インモードの特徴
  • 切らない治療
  • 小顔・リフトアップ効果
  • 部分痩せ
  • 肌の引き締め
  • 肌質の改善 など

インモードは最新の医療技術を取り入れた安心・安全な施術として多くのクリニックで導入されています。

メスを使用しないため施術中の痛みやダウンタイムが少なく、日常生活に影響が少ないことから注目され人気を集めている治療法です。

インモードとはイスラエルの医療機器ブランド名かつ医療機器のシリーズのことで、美容施術名の名前ではありません。(施術名のように見えますが、実際にはその施術に使用されている医療機器のことを指しています)

ハイフとの違い

切らない小顔治療でインモードと並んで人気がある美容医療施術ハイフ(HIFU)

インモードもハイフもリフトアップや小顔効果が期待できる施術ですが、使用するエネルギーやアプローチする肌の層と効果、副作用が異なります。

下記にそれぞれの違いをまとめました。

施術名エネルギーアプローチ特徴副作用
インモード高周波(ラジオ波=RF)エネルギー真皮層~皮下脂肪・脂肪の減少と肌の引き締め
・たるみ改善、部分痩せ、美肌を目指したい人向け
・チリっとした熱感や痛みを感じることがある
・内出血、腫れ、赤み
ハイフ超音波(高密度焦点式超音波/HIFU)筋膜(SMAS層)・腹膜を引き締める
・リフトアップやフェイスラインの引き締め、たるみ改善したい人向け
・筋肉痛のような痛みを感じることがある
・腫れ、内出血、赤み、むくみ

違いをひとつずつ見ていきましょう。

エネルギーの違い

インモードは高周波(ラジオ波=RF)エネルギーを使用しており、ハイフは超音波の一種である高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound =HIFU)を使用しています。

インモードの高周波は体の組織に作用すると熱を発生し広範囲をじんわり温めるのが特徴です。

一方で、ハイフの高密度焦点式超音波は超音波を一点に集中させるため、ピンポイントで強い熱を加えることができます。

どちらも熱エネルギーを体内に届ける技術ですが、作用する層やアプローチの仕方に違いがあります。

アプローチの違い

インモードとハイフではアプローチする層の深さと作用が異なります。

インモードの高周波エネルギーは、真皮層~皮下脂肪を温めることで脂肪細胞を破壊してコラーゲンの生成を促進。

脂肪を減らしながら肌を引き締め、ハリ感を向上させます。

一方で、ハイフは皮膚のより深い層である筋膜(特にSMAS層)に超音波の熱エネルギーを届け、肌の土台である筋膜を収縮して内側からリフトアップさせる効果が見込めます。

副作用の違い

インモードは皮膚や脂肪層に広く熱を与えるため、熱感や腫れ・赤みが出る可能性がありますが、症状は軽く、すぐ治まります。

一方ハイフは、皮膚表面へのダメージは少ないものの、筋膜を刺激するため筋肉痛のような痛みやこわばりを感じやすい傾向があります。

インモードもハイフもメスを使用しないため、副作用や肌が回復するまでのダウンタイムが少ないとされていますが、副作用の現れ方には個人差があります。

インモードの期待できる効果

インモードには様々なアプリケーター(機能)があり、悩みに応じて使い分けて施術を行います。

小顔治療では「Forma」「ミニFX」が代表的なアプリケーターです。

そして2つを組み合わせた施術メニューに「インモードVリフティング」と呼ばれるものがあります。

自分の悩みに合う選択ができるよう、各施術の特徴を理解しましょう。

【Forma】小じわ・たるみの改善

Formaは高周波(RF)エネルギーを利用して真皮層に熱を加え、コラーゲンの生成を促します。

これにより下記のような美肌効果が期待できます。

  • 肌の引き締め
  • たるみの改善
  • 小じわの軽減
  • 肌のハリ・弾力アップ

Formaは肌質の改善効果が高く、持ち上げるというよりコラーゲン生成により内側からふっくらさせて自然に引き締めるイメージです。

肌質の改善や軽いリフトアップ効果があり、顔のしわやたるみ、ハリ不足が気になる人におすすめです。

【ミニFX】脂肪減少や肌の引き締め効果

ミニFXは「脂肪へのアプローチ」を強みとし、脂肪によるフェイスラインのたるみやむくみに効果的です。

ミニFXも高周波(RF)エネルギーを利用しますが、真皮層に熱を届けてコラーゲン生成するだけでなく、皮下脂肪を温めて脂肪細胞を破壊、減少させます。

真皮層と皮下脂肪に同時にアプローチすることで脂肪の減少と肌の引き締めを同時に実現し、フェイスラインをシャープにする効果が見込めます。

顔の脂肪が気になる人や顔痩せしにくい人、二重あごやフェイスラインが気になる人におすすめです。

【インモードVリフティング】2つを組み合わせた複合治療

先に紹介したFormaとミニFXを両方使用した施術メニューが「インモードVリフティング」です。

FormaとミニFXのコンビネーションで脂肪細胞を破壊、脂肪を減らしながら肌の引き締めとリフトアップ効果を得ることができます。

美容医療施術で「インモード」と言われるときはインモードVリフティングを指すケースが一般的です。

Forma、ミニFX単体にも共通して言えることですが、美容効果の高さだけでなく施術後すぐ効果を実感しやすく、痛みやダウンタイムが少ないため試しやすいのも嬉しいポイント。

インモードはアプリケーター単体で利用することもできますが、組み合わせることで小顔と美肌をトータルにケアできるのが魅力です。

※インモードVリフティングはクリニックによって名称が違う場合があります。

監修医師のコメント
大村 アラン
大村 アラン

インモードVリフトの機器には安全装置が搭載されています。

そのため火傷などのリスクを最小限に抑えながら、効果的に施術を受けることができます。

やめた方がいい?インモードのメリット・デメリット

インモードは手軽かつ少ないリスクで小顔と美肌効果が得られる人気の施術です。

しかし、体質によっては思うような変化が得られなかったり、効果を感じるまで時間がかかることもあります。

施術前に確認しておきたいメリット・デメリットをまとめたので、インモードを検討する際の参考にしてください。

インモードのメリット

効果面でも紹介したように、インモードは小顔効果だけでなく、肌を引き締めハリや弾力が改善できる点が魅力です。

他にもインモードには下記のようなメリットがあります。

  • メスや注射を使用しない(切らない施術)
  • 即効性が高い
  • リバウンドしにくい
  • 痛みや副作用のリスクが低い
  • ダウンタイムが少ない
  • 施術後のケアが楽
  • 繰り返しの施術で持続性が高まる

これまでの小顔治療と言えば、切開による脂肪吸引やフェイスリフト手術、骨切りといったメスを用いた手術が主流でした。

切開手術はダウンタイムが長く、リスクが高いのが欠点とされてきましたが、インモードなら切開せず体への負担も少なく小顔を実現できます。

美容医療が初めての人でも試しやすい手軽さと効果の高さが人気の理由でもあります。

インモードのデメリット

一方で、インモードにはデメリットもあります。

まず、インモードは劇的な変化というよりは「自然なリフトアップ」効果が見込めるものなので、短期間で強力な効果を求める人には合わない可能性があります。

また、脂肪にアプローチするという特性から、脂肪が少ないなど体質や肌質によっては効果を実感しにくい場合も。

他にも下記にようなデメリットが考えられます。

  • 効果には個人差がある
  • 一時的な副作用が生じる可能性がある
  • 効果の持続には数回の施術が必要
  • 脂肪が少ない人は効果が出にくい
  • 筋膜のたるみには効果が弱い
  • 保険が適用されないため自費診療になる

インモードは効果を持続させるためには初回から数回は定期的な通院が必要となり、効果をより持続させるにはその後も通院することが推奨されています。

その際の費用は自費となるため、治療を受ける際はしっかり通院のスケジュールを確認した方がいいでしょう。

インモードは多くの魅力やメリットを持つ一方で上記のようなデメリットもあるので、施術を検討している場合はこれらの点も考慮して自分に合う施術を選ぶことが重要です。

インモードとハイフがおすすめの人は?

インモードとハイフはどちらも切らずに小顔効果が狙える施術ですが、アプローチする層や効果が異なります。

アプローチや効果の特徴から見ると、インモードは「脂肪によるたるみ」が気になる人向け、一方でハイフは「筋膜のたるみが気になる人」におすすめです。

ここでは、それぞれの施術が適している人のポイントを解説するので、判断の目安にしてください。

インモードがおすすめの人

インモードは効果面からいえば顔の脂肪が気になる、肌質を改善したい人におすすめです。

具体的には下記のような悩みがある人に最適です。

  • 頬や毛穴のたるみ
  • 二重あご
  • フェイスラインの脂肪が気になる
  • 肌のハリ不足
  • 弾力がない

効果以外の面では、治療を受けるハードルが低いのもポイントです。

インモードは比較的ダウンタイムが短く、腫れや赤みも短期間に治まるので、仕事や家事などで忙しい合間に施術を受けたい人でも通いやすい治療でしょう。

痛みや副作用が心配な人にも最適です。

ハイフがおすすめの人

一方でハイフは、顔全体のリフトアップをしたい人に向いている施術です。

特に次のような人に適しています。

  • 脂肪よりも皮膚のたるみが気になる
  • フェイスラインを全体的に引き上げたい
  • 筋膜のゆるみを改善したい

加齢による筋膜のゆるみや輪郭もたつきが気になる人もハイフがおすすめです。

また、インモードと比べて3~6ヶ月に一度の施術で済むので、なるべく少ない通院回数で治療したい人も通いやすいでしょう。

どちらの施術がいいか悩む場合は、クリニックでカウンセリングを受診し、自分の肌質や悩みに合う施術を選ぶことをおすすめします。

インモードの効果はいつから感じる?

インモードの効果には個人差がありますが、早い場合、施術直後に肌のハリ感や引き締まりを感じるケースも。

ただし、インモードによるコラーゲン生成は2~3週かけて徐々に進んでいくので、本格的な効果を感じるまでに施術から1ヶ月程度かかることが一般的です。

その後2~3ヶ月コラーゲンは増え続けるので、その間効果が持続するとされています。

インモードとハイフ併用時の順番や間隔について

インモードとハイフは得意な施術や効果が異なるため、併用することでより高い効果を期待できます。

安全に最大限の効果を引き出すためには施術の順番とタイミングが重要です。

インモードとハイフを併用する際のポイントを紹介します。

ハイフとの併用で相乗効果が期待できる

インモードとハイフの併用が効果的な理由のひとつとして、「たるみ」の原因が真皮や脂肪によるものなのか、筋膜によるものなのか個人により異なることが挙げられます。

併用することで真皮~筋膜すべての層にアプローチできるので、結果的にリフトアップ効果を最大限に高めることにつながるのです。

実際に多くのクリニックでインモードとハイフの相乗効果を明示し、併用プランが提供されています。

ハイフ後1~2ヶ月程空けてインモードを行うのが一般的

インモードとハイフを併用する際は、肌の土台である筋膜層をハイフで引き上げてから、インモードで脂肪や肌質にアプローチするのが一般的です。

ハイフの施術後すぐにインモードを行うことも可能ですが、ハイフの効果が安定した1~2か月後にインモードを受けるといいでしょう。

ハイフのリフトアップ効果が定着したところで、インモードのハリや弾力感をプラスでき、より自然で長持ちする仕上がりが期待できます。

監修医師のコメント
大村 アラン
大村 アラン

インモードとハイフの併用時の順番について個人の肌質によってインモードが先になることもハイフが先になるケースもあります。

施術の順番はカウンセリングで医師にしっかりと確認しましょう。

インモードハイフ違いのよくある質問・Q&A

インモードが「効果ない」と言われる理由は何ですか?

即効性や劇的な変化を見込める施術ではないため、「効果がない」と言われている可能性があります。
インモードは施術後数週間かけて徐々に自然な引き締めが期待できる治療なので、即効で劇的な変化を望んでいる場合は効果を実感しにくいかもしれません。
また、継続的な施術で効果が高まるため、短期間で判断すると効果がないように感じられる可能性もあります。
効果には個人差があり、肌質や悩みによってインモード単体では思うような効果が得られない場合はハイフなど他の治療法との併用で実感しやすくケースもあります。

インモードの持続期間はどのくらいですか?

一般的に3~6ヶ月程度とされています。
施術直後に引き締めやリフトアップを実感しますが、2~3週間かけてコラーゲン生成が進むことで効果が高まります。
効果を本格的に感じるのはおよそ1か月後、その後もコラーゲンの生成が続き効果は3~6ヶ月程度持続します。
さらに綺麗な状態を保ち続けるには、6ヶ月を目安に施術を続けるといいでしょう。

インモードのダウンタイムは何日続きますか?

数時間~長くても1、2日程度で治まることがほとんどですが、個人差があります。
インモードは「切らない治療」ということもあり、ダウンタイムは非常に短く済みますが、ゼロではありません。
下記はインモードのよる副作用と回復までの期間の目安です。

・赤み、ほてり:数時間~数日(長くても1~2日)程度
・筋肉痛のような感覚:1日~数日で自然に落ち着く
・メイク、洗顔:当日から可能なケースが多い
・入浴、シャワー:シャワーは当日可能のケースが多い※入浴はクリニックにより異なる

施術後赤みやほてりと言った副作用が数時間ほど現れる可能性がありますが、長くても1~2日程度で治まることがほとんどです。
施術直後から日常生活に戻れるので、仕事や家事で忙しく限られた時間でインモードを受けてみたいという人でも通いたい施術と言えます。

まとめ

インモードはメスを使用しない治療で、たるみや肌質の改善による自然な小顔効果が期待できる美容医療施術です。

ハイフとはアプローチの仕方や効果が異なり、脂肪を減らし肌質の改善を目指すならインモード筋膜のゆるみを改善しリフトアップを図るならハイフがおすすめです。

インモードは効果以外にもたくさんの魅力がありますが、体質によっては効果が感じづらいといったデメリットもあります。

治療を検討する際は、メリットだけではなくデメリットも理解した上で、自分の体質や悩みに合う治療を決めましょう。