燃え尽き症候群の接し方|身近な人と関わる際の5つのポイント

燃え尽き症候群の接し方|身近な人と関わる際の5つのポイント

燃え尽き症候群は接し方によって改善したり、悪くなったりすることがあります。

家族や友人が燃え尽きており、どうやって接したらいいか分からない人も多いのではないでしょうか。
また、自分なりに気を遣っているけど「もっといい方法が知りたい」という声も聞かれます。

そこで今回は、燃え尽き症候群で悩んでいる人への接し方について解説します。この記事を読むことで、相手にとって負担にならない声かけや接し方について知り、良好な関係でいられるようになれば幸いです。

目次

燃え尽き症候群への接し方のポイント5つ

燃え尽き症候群への接し方のポイント5つ

燃え尽き症候群の人と接するときは、注意すべきポイントがあります。[1] [2]

自分の行動によって、意図せず相手を傷つけてしまう可能性もあるため気をつけましょう。

それぞれ解説していきます。

お子さんや周りの友達が燃え尽き症候群に悩んでいる場合は、こちらもご覧ください。

燃え尽き症候群について理解する

燃え尽き症候群の「症状」や「原因」など、燃え尽き症候群について詳しくなりましょう。

知識がない状態で関わると本人の気持ちに寄り添えず、ときには本人を不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。

とくに3つの症状について知っておくと、本人が「どんな気持ち」で「どんなこと」に悩んでいるのかを理解しやすくなります。本人からも「自分のことを分かってくれている」と信頼につながりやすいです。

燃え尽き症候群について少しでもいいので、理解した状態で接するようにしましょう。

燃え尽き症候群の症状についてはこちらをご覧ください。

本人の変化に気づく

本人のちょっとした変化は見逃さないようにしましょう。

体調や発言の些細な変化は、症状を悪くしたり改善したりするためのヒントになります。

燃え尽き症候群では、以下のような変化があらわれやすいです。

良い変化
  • 表情が明るくなった
  • ポジティブな発言が増えた
  • 自分から行動するようになった
悪い変化
  • なかなか起きてこない
  • 周囲への怒りが強い
  • ネガティブな言動が増えた
  • 周りを無視するようになる

本人では気づかないことも周りにいると気づけるかもしれません。本人の言動や行動に目を向けてみてください。

本人のペースに合わせる

本人がやることを尊重して、ペースを邪魔しないようにしましょう。

こちらから提案や邪魔をすると、本人のペースが乱されてしまいます。せっかく行動しようと思っても、やる気が失われやすいです。

本人に合わせるコツは見守ることです。本人がやりたいことを否定せず、困っていたら簡単に手助けするのが良いでしょう。

また、本人を否定しない声かけも大切です。

  • 「自分のペースで大丈夫」
  • 「いつでも話しかけて」
  • 「大変だったね」

相手の発言を邪魔しないように話を聞きつつ、思いやりのある言葉を意識してみてください。

普段と態度を変えない

燃え尽き症候群になったあとも、普段と同じ態度で接するようにしましょう。

特別扱いや普段と違う態度になると、本人に気づかれやすいです。本人にとっては普段と違うことに違和感があり、ストレスにつながる可能性があります。

症状に配慮しつつ、いつも通りの挨拶や声かけを心掛けてゆっくり回復を待ちましょう。

一緒にカウンセリングへ行く

一緒にカウンセリングを受けに行くのも、本人に良い影響を与えることがあります。

「ひとりで行くのは怖い」「話すのが苦手」という場合も、身近な人と一緒に行くことで精神的な負担を減らせるかもしれません。

周囲の人も「どうやって関わるべきか」といった接し方について相談できます。

注意点としては、無理にカウンセリングを勧めないことです。相手の気持ちを尊重しつつ、一緒にカウンセリングに行くのを検討してみてみてください。

燃え尽き症候群への接し方の注意点【声かけの悪い例】

燃え尽き症候群への接し方の注意点【声かけの悪い例】

接し方や声のかけ方によっては、症状が悪化する可能性があります。
以下のような声かけは悪い例のため、避けるようにしましょう。

  • 「いつ治るの?」
  • 「もっと頑張りなよ」
  • 「なんでやる気が出ないの?」
  • 「甘えてるの?」
  • 「みんな頑張ってるよ」

燃え尽き症候群になると行動したいのにやる気が出ないことが多いです。本人からしても理由が分からず、もどかしい気持ちを感じています。

そのうえ、身近な人から否定的な声かけをされると、自分を追い込んでしまうのです。

本人を「責める」「周囲と比較する」などの、負担となるような声かけは控えましょう。

まとめ

この記事では、燃え尽き症候群で悩んでいる人との接し方について解説しました。

燃え尽き症候群の人と接する前提として、症状について理解を深めるようにしましょう。
そのうえで、接する際には相手のペースを尊重し、こちらから負担をかけないのが大切です。

しっかりと話を聞きつつ、相手を否定するような発言は控えるようにしましょう。

ちょっとした声かけでも本人の気持ちを大きく左右する可能性があるため、ひとつひとつの言動・行動を意識してみてください。

家族や友達が燃え尽き症候群に悩んでいる場合は、ぜひ一度おおかみこころのクリニックへご相談ください。

参考文献
[1] うつ病ナビ 品川メンタルクリニック うつ病の⽅への対応⽅法とは~家族やパートナーができる事~
[2] こころの耳 厚生労働省 ご家族にできること

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この記事を書いた人

保(たもつ)のアバター 保(たもつ) 編集者・ディレクター

理学療法士として働きつつ医療・健康分野を
中心にライターとして活動中。
「燃え尽き症候群」や「うつ病」などの
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