燃え尽き症候群の診断・チェックリスト
燃え尽き症候群には、マスラーク・バーンアウト・インベントリー(Maslach Burnout Inventory)という診断テストがあり、世界中で広く使われています。[1]
このテストを元に、全17項目の日本版バーンアウト尺度もつくられています。[2]
「自分が燃え尽き症候群か知りたい」という方はぜひ試してみてください。
計算方法
0点:まったくない
1点:まれにある
2点:時々ある
3点:しばしばある
4点:いつもある
※PA項目(2.4.9.13.15.17)は点数が逆になる
0点:いつもある ~ 4点:まったくない
1 | こんな仕事、もうやめたいと思うことがある | E |
2 | われを忘れるほど仕事に熱中することがある | PA |
3 | こまごまと気くばりすることが面倒に感じることがある | D |
4 | この仕事は私の性分に合っていると思うことがある | PA |
5 | 同僚や患者の顔を見るのも嫌になることがある | D |
6 | 自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある | D |
7 | 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある | E |
8 | 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある | E |
9 | 仕事を終えて、今日は気持ちのよい日だったと思うことがある | PA |
10 | 同僚や患者と、何も話したくなくなることがある | D |
11 | 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある | D |
12 | 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある | E |
13 | 今の仕事に、心から喜びを感じることがある | PA |
14 | 今の仕事は、私にとってあまり意味がないと思うことがある | D |
15 | 仕事が楽しくて、知らないうちに時間がすぎることがある | PA |
16 | 体も気持ちも疲れはてたと思うことがある | E |
17 | われながら、仕事をうまくやり終えたと思うことがある | PA |
燃え尽き症候群の点数の目安は以下の通りです。
燃え尽き症候群の可能性は低い
現在の状態では、燃え尽き症候群の可能性は低いです。
今後も無理をしないように気をつけて生活してください。
もしも「何か変だな」と感じた場合は、早めにチェックリストを実施することをお勧めします。
症状ごとのチェックリスト
燃え尽き症候群は3つの症状から定義されており、それぞれでも燃え尽き症候群の重症度を調べられます。
- 情緒的消耗感(E)
→仕事を通して情緒的に力を出し切って、消耗した状態
- 脱人格化(PA)
→冷たく思いやりのない対応をしてしまい、まわりに気を遣えなくなる
- 個人的達成感の低下(D)
→自分の能力をうまく発揮できず、やりがいを感じられない状態
1. こんな仕事、もうやめたいと思うことがある
7. 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある
8. 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある
12. 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある
16. 体も気持ちも疲れはてたと思うことがある
可能性は低い | 軽度 | 重度 |
---|---|---|
~6点 | 7〜10点 | 11点~ |
参考文献
[1] Maslach-Burnout-Inventory
[2] バーンアウト(燃え尽き症候群)―ヒューマンサービス職のストレス 日本労働研究雑誌、558,54-64.