燃え尽き症候群では症状が良くなったあとに、後遺症がでるケースがあります。
とくに「喜ぶ回数が減った」「前より疲れやすい」といった後遺症があらわれます。
「治療しても良くならずに困っている人」や「どうやって過ごせばいいか分からない人」も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、燃え尽き症候群の後遺症で出やすい症状やうまく付き合っていく方法について解説します。
この記事を読むことで、後遺症が少しでも減り、元の状態に戻る手助けになれば幸いです。
燃え尽き症候群の後遺症として出やすい3つの症状
燃え尽き症候群では気づかないうちに、後遺症が出ていることがあります。
後遺症は「治療をしても完全に治らずに残ってしまった身体的・精神的症状」とされています。
後遺症があると、治療をして良くなったと思っても「なんだか前と違うな」と、違和感を覚えます。
燃え尽き症候群の後遺症に多いのは、以下のような症状です。
無感情になる
脱人格化の影響から感情表現が少なくなり、無感情になりやすいです。
脱人格化では「周囲への思いやり」が欠けてしまいます。そのため、後遺症では周りへの暴言や無視といった行動をとってしまいます。
わざと冷たく接しているわけではないのに、相手に悪い印象を与えるケースが多いです。
とくに前より「喜怒哀楽」を感じにくい人は、後遺症の可能性があるでしょう。
前より疲れやすく感じる
心や身体が以前より疲れやすく、なかなか回復しなくなります。心が消耗すると、今までなら許容できていた疲れやダメージを受け止めきれなくなるでしょう。
「疲れ」は、身体がこれ以上無理をしないための防衛反応としてあらわれます。
「ずっと気分が落ち込んでいる」
「なかなか疲れが取れない」
といった症状が見られたら、身体や心の状態に注意してみてください。
達成感・幸福感を得られない
仕事を頑張っても、達成感や幸福感を得られなくなります。
仕事が正当に評価されないと、燃え尽きやすい傾向にあります。燃え尽き状態が続くと、どれだけ仕事を頑張っても意味がないと考えやすいです。
いつしか仕事だけでなく、他のことをやっても何も感じなくなってしまうでしょう。
燃え尽き症候群の後遺症とうまく付き合っていく方法3選
後遺症とうまく付き合っていくには、以下のような方法があります。
それぞれ解説していきます。
治療を継続する
燃え尽き症候群を良くするための行動は、辞めずに継続しましょう。
治療を辞めてしまうと後遺症だけでなく、他の症状が再発する可能性もあります。
以下のような回復方法は、途中で辞めてしまう人が多いです。
- 薬を飲む
- 早く寝る
- ご飯を食べる
- 無理せず休む
中途半端な治療は効果が出にくいでしょう。長いスパンで考えて、回復するために行動を続けてみてください。
回復するための行動についてはこちらもご覧ください。
やりたいことにはチャレンジする
後遺症が出ていたとしても、やりたいことがある場合は諦めずに挑戦してみてください。
後遺症がなくなるまで行動しない
→いつのまにか時間が過ぎる
→チャンスを逃してしまう
何かにチャレンジしていると、自然と症状が良くなっているケースもあります。
興味が少しでもあることは、気楽に挑戦してみてください。
相談できる人を見つける
後遺症と長く付き合っていくためには、自分のことを理解してくれる相手を見つけることが大切です。
後遺症は治療してもなかなか良くならない可能性もあり、メンタルが落ち込むかもしれません。
自分のことを理解してくれる人がいると、気軽に相談もしやすく、メンタルが回復しやすくなります。友人や家族など何でも話せる人を見つけてみてください。
もし「自分の状態を周りに知られたくない」「周りに相談しづらい」ときは、専門家のカウンセリングも試してみてください。
まとめ
この記事では、燃え尽き症候群の後遺症であらわれる症状や付き合い方について解説しました。
後遺症では感情のコントロールが難しくなったり、達成感を得にくくなったりします。
うまく付き合っていくためには、今の自分の状態を分かったうえで、やりたいことに挑戦していくのが大切です。
おおかみこころのクリニックでは、さまざまな症状に合わせてカウンセリングを実施しています。ぜひお気軽にご相談くださいね。