今の職場がブラック施設なのか、判断する基準を知りたい
求人票の嘘を見抜けず、次の転職でも失敗しないかが不安
退職を言い出せないまま、ずっと働くことにならないか心配
このようにお悩みではありませんか?
たしかに、介護現場では自分が我慢すれば良いと考えてしまい、気づかないうちに過酷な環境で働いていることがあります。真面目な方ほど、職場からの搾取に気づきにくく、限界まで追い込まれてしまうケースも多いでしょう。
結論からお伝えすると、ブラックな介護施設か判断できる6つの特徴は、以下のとおりです。
- 働いても残業代が出ない
- 有給休暇が自由に取れない
- いじめが常習化している
- 人員配置基準の違反がある
- 利用者からのセクハラや暴力を認めない
- 特定のスタッフが権力を持っている
そこでこの記事では、
ブラックな介護施設か判断できる6つの特徴
ブラックな介護施設を求人票で見抜く4つのポイント
ブラックな施設を避けるためのチェックリスト
ブラックな介護施設を自力で見抜くのが難しい3つの理由
ホワイトな介護施設へ転職する4つの方法
ブラックな介護施設を辞めるための手順
について、解説しています。
この記事を読んで、ホワイトな施設へ転職するための参考にしてみてください。
ブラックな介護施設か判断できる6つの特徴
ブラックな介護施設を判断できる特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
働いても残業代が出ない
働いた分の残業代が正しく支払われないのは、ブラック施設の特徴です。労働基準法により、働いた時間に応じて賃金を支払う義務があるからです。
「利用者のためだから」などといった理由で、タイムカードを先に切らせる行為は認められません。みなし残業を取り入れ、長時間にわたってサービス残業をさせる職場にも気をつけましょう。
もし手書きの出勤簿で管理をしている施設の場合は、残業分の時間を消すこともできてしまうため、確認が必要です。あまりに残業代が支払われない状態が続くようであれば、労働組合などに相談するのがおすすめです。
有給休暇が自由に取れない
自分の好きなタイミングで有給休暇を使わせてもらえない職場は、注意しましょう。有給休暇は法律で認められた労働者の権利であり、どのような理由であっても取得できるからです。
よくある特徴としては、「みんな我慢している」といった言葉です。この説明は、施設側の都合であり、申請を拒否する正当な理由にはなりません。
厚生労働省のデータでは、年間有給休暇が10日以上付与された職員は、1年に5日は有給休暇をとらなければならないことを説明しています。
出典元:厚生労働省:「年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説」
特定の職員のみが有給を取っている場合は、権力を持った職員がいるなど、なにか理由があります。そのような職場は、長く働き続けるかを一度考えてみましょう。
有給が取れず、心身が休まらない職場は、健全な環境とはいえません。
いじめが常習化している
特定の職員に対するいじめや嫌がらせが当たり前になっている職場は、組織として問題があります。
閉鎖的な職場で精神的な余裕がなくなると、職員を攻撃することでストレスを解消する上司がいるからです。
実際に介護現場で起きるいじめは、以下のとおりです。
- 挨拶を無視する
- 必要な情報を伝えない
- 大変な利用者の対応をすべて任せる
- 意見を聞き入れない
- 悪口を言いふらす
- 大勢の職員の前でミスを指摘する
- 特定の職員だけに笑顔を見せない
このような対応をする上司だと、チーム内の職員も働きにくくなってしまいます。もし施設長などへの報告が発覚すれば、犯人探しが始まってしまうため、共有しづらい環境も出来てしまうのです。
いじめがある職場では、健全なメンタルを保ちにくくなります。精神的な負担があまりにも大きい場合は、転職を検討しましょう。
人間関係のトラブルを個人の問題として片付けている場合は、ブラック施設である可能性が非常に高いです。
人員配置基準の違反がある
介護施設が法律で定められた人数のスタッフを配置しないのは、法令違反です。介護保険法などの法律により、利用者の数に対して最低限必要なスタッフの数が決められているからです。
実際には働いていない人の名前を書類に載せ、監査の時だけ人数が足りているように見せかける施設もあります。基準より少ない人数で業務を行うことは、安全な介護サービスの提供を困難にするでしょう。
特に定期的に入る監査前になると、急いで書類を見直す施設が多かったです。自分に大きな被害がある場合は、労働組合などに持っていけるよう、修正前のシフトを保管しておくのも良いでしょう。
結果的に、職員が過剰な負担を負うだけでなく、利用者が事故に遭う危険性も高まります。
利用者からのセクハラや暴力を認めない
施設側が、利用者による暴力やセクハラを放置することは、問題です。施設には「安全配慮義務」があり、職員が安全に働ける環境をつくるための、法律上の義務を負っているからです。
不快な触り方をするなどの行為に対し、病気を理由に対策しないのは、安全配慮義務に違反しています。しかし、利用者の契約料金によって施設は運営できているため、対処をしない施設が多いのが実情です。
職員の心身の被害を重く見ない職場では、安全に仕事を続けることは難しいでしょう。
特定のスタッフが権力を持っている
特定のスタッフが権力を持っている職場も、ブラック施設の特徴です。上司でもないお局さんの一言で、働く環境が簡単に変わってしまうからです。
上司も強く言えないようなスタッフが自分の働きやすさを良くするために、ルールを変えて周りの職員を巻き込むことがあります。
たとえば、利用者を居室へ誘導する時間が決まっていたとしても、早く済ませたくて他職員に動き方を変えるよう訴えることもあるのです。休憩室に入ってくるだけで、和やかな雰囲気が一気に変わる職場も実際にありました。
職場のお局さんは、チームワークを乱す原因になります。特定のスタッフが権力を持っている環境は、ブラック施設といえるでしょう。
ブラックな介護施設を求人票で見抜く4つのポイント
ブラックな介護施設を見分けるポイントは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
アットホームや急募などの特徴が書かれている
求人票にアットホームな職場や急募といった言葉が目立つ場合は、注意しましょう。具体的な仕事内容や、福利厚生をあいまいにしている可能性があるからです。
アットホームは、裏を返せば仕事とプライベートの境界が曖昧で、サービス残業や休日出勤を頼まれやすい環境でもあります。急募も、常に職員が不足しており、現場が回っていない状態が考えられるでしょう。
惹かれる言葉だけで中身が分からない求人は、よく確認してみてください。
ハローワークなどの労働条件と違う
求人票に書かれた労働条件と、実際の契約内容が違う施設で働くのは避けるべきです。働き始める前の約束を守らない施設は、労働契約を軽く見ていると判断できるからです。
たとえば、求人票よりも基本給が低いケースや、残業なしと記載があっても残業を強制されるケースが挙げられます。事前に示された条件と実際の待遇に違いがある職場は、入社後もトラブルが起きやすくなるでしょう。
常に求人を出している
年間を通して常に求人を出している施設は、離職率が高い可能性があります。新しい職員を採用してもすぐに辞めてしまい、募集を続けないと現場が回らない職場だからです。
求人誌や転職サイトでいつも同じ施設名を見かける場合は、働き続けられない何らかの理由があると考えられます。人が定着しない職場は、教育体制が整っていなかったり、職場の人間関係に問題を抱えていたりすることが多いです。
給与が極端な金額で設定されている
周辺地域の相場と比べ、給与が極端に高い、もしくは低い施設を選ぶのは避けましょう。相場とかけ離れた金額の場合、労働環境や施設の運営に問題を抱えている可能性が高いからです。
給与が極端に高い施設は、業務内容が非常に過酷である可能性が高いです。給与が低すぎる場合は、サービス残業を含めて計算すると最低賃金を下回るケースがあります。
書面上では分かりにくいようにしている場合が多いため、法律に違反して運営されている恐れがあるのです。地域の平均的な賃金を事前に調べ、求人の提示額と比較することで、リスクを見極めることができます。
ブラックな施設を避けるためのチェックリスト
ブラックな施設を避けるためのチェックリストは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
スタッフの表情が暗くないか
施設見学をした際、スタッフの表情が暗い職場は避けるべきです。
挨拶をしても返事がない、もしくは職員同士が険悪な雰囲気で仕事をしている、といった様子が見える場合は注意が必要です。
スタッフの顔つきには職場の環境が表れやすいため、現場の空気感を自分の目で確かめましょう。
高圧的な面接官でないか
高圧的な面接官の場合、見学施設への入職は見送るのがおすすめです。
応募者の話を最後まで聞かない、質問に対して攻撃的な返答をする、といった態度は入職後にパワハラを受けるリスクが高くなります。
面接で初対面の相手を尊重できない人がいる職場は、働き始めてからも職員を大切に扱うことはないでしょう。
雇用契約書が正確に書かれているか
雇用契約書の内容が、求人票に書かれていた条件と同じかどうかは、よく確認しましょう。
基本給の正確な金額や年間の休日数、残業代がどのように支払われるかといった項目が具体的に書かれていない場合は、意図的に隠されている可能性があります。
書面で明確な約束を交わせない施設は、職員の権利を守る仕組みが足りていないと考えられます。
ブラック介護施設を自力で見抜くのが難しい3つの理由
ブラックな介護施設を自力で見抜くのが難しい理由は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
短時間の見学で人間関係は把握できない
わずかな時間の施設見学だけで、施設の人間関係を知ることは不可能です。見学の際は、施設側も良い部分だけを見せようと、準備をしているからです。
見学者が来ている間だけは丁寧な挨拶を徹底し、重い空気を隠している現場も少なくありません。スタッフ同士のいじめや情報の遮断といった深い問題は、表面的な観察だけでは見えないものです。
一度きりの訪問で職場の裏側まで把握するのは、非常にハードルが高いと言えます。
自分の知識だけで求人票の嘘は見抜けない
求人票の情報だけで、内容の嘘を見破ることは難しいです。求人票は施設の広告でもあるため、魅力的な条件だけが並べられているケースが多いからです。
「残業なし」と書かれていてもサービス残業が発生するのを、求人票の文面からは読み取れません。基本給を低く抑え、手当で給与を上げている場合は、賞与や退職金が想像以上に少なくなるリスクがあります。
介護経験が10年以上あったとしても、複雑な給与体系やあいまいな文面の裏側を把握するのは限界があります。自分だけの知識では、提示された条件が他社と比べて本当に正しいのか、比較検討するためのデータも不足しているのです。
表に出ない内部事情を知り、失敗のリスクを最小限に抑えるには、裏側を知るプロの力が必要です。失敗したくない方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【体験談あり】人間関係で失敗しないおすすめの介護転職エージェント3選|目的別の選び方も解説
劣悪な環境に慣れると正常な判断ができない
今の職場がブラックな環境であるほど、抜け出すための冷静な判断が下せなくなります。過酷な日々が続くと心身が疲れてしまい、どの施設で働いても同じと思い込んでしまうからです。
7連勤以上の連続勤務や、スタッフへの暴言が当たり前の現場に長くいると、介護業界の基準だと勘違いしてしまいます。精神的な余裕が奪われると、より良い職場を探そうとする意欲自体が削られてしまうのです。
疲れ切って判断力が鈍っているときこそ、外部の基準を確認してみましょう。
ホワイトな介護施設へ転職する4つの方法
ホワイトな介護施設へ転職する方法は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
複数のエージェントで内部事情を比較する
転職エージェントは1社だけでなく、2〜3社を同時に使うのがよいでしょう。1社だけでは持っている求人の数や情報の内容が、かたよってしまうからです。
同じ施設について複数のエージェントから話を聞くことで、情報の食い違いがないかを確認し、選ぶべき施設を見極められます。
多くのエージェントで求人内容を比較することで、自分に合ったホワイトな職場が見つかりやすくなります。
エージェントに条件交渉を代行してもらう
給料や休みに関する相談は、エージェントに任せて問題ありません。施設側へ直接聞きにくいこともプロが間に入ることで、穏便に確認できるからです。
代表的な条件交渉の内容は、以下のとおりです。
- 今の年収を維持したい
- 有給休暇をトラブルもなく取りたい
- 休憩をしっかり1時間取りたい
- 働いた分の残業代を受け取りたい
- 夜勤に入りたくない
- 経験年数に応じた給与にしてほしい
このような希望を、あなたの代わりに施設へ伝えてくれるのです。自分一人では押し切られてしまいそうな条件面も、エージェントが交渉することで確実に聞けます。
また、エージェント側と施設側に信頼関係があると、条件を検討してもらいやすくなるメリットもあります。代行してもらうことで、心身の負担を軽くしながら安全な施設を探しましょう。
口コミや外部の評判サイトを併用する
エージェントの情報だけでなく、ネット上の口コミサイトも必ず確認してみてください。施設側が発信する公式な情報だけでは、現場の雰囲気までは見えてこないからです。
実際に働いていた人が投稿した職場の人間関係や、上司の良し悪しといったリアルな情報を集められます。良い面だけでなく悪い面も知っておくことで、入社した後に後悔するリスクを大幅に減らせるでしょう。
複数のサイトから情報を集め、様々な視点から転職先を決めるのがおすすめです。
介護特化の転職エージェントを活用する
ホワイトな施設を見つけるときは、介護業界に特化した転職エージェントを使いましょう。一般的な求人サイトよりも、介護現場の裏事情に詳しい担当者が揃っているからです。
求人票には載っていない残業時間や、離職率の低さといった内部職員しか知らない情報を教えてもらえます。自分で一から調べる手間も省けるため、効率よく条件の良い職場を探すのに役立ちます。転職するときは、業界に詳しいプロの力を借りるのが失敗を防ぐコツです。
エージェントによって、抱えているホワイト求人の数は変わります。あなたの希望に合う一社を、以下の比較記事から選んでみてください。
関連記事:【体験談あり】人間関係で失敗しないおすすめの介護転職エージェント3選|目的別の選び方も解説
ブラックな介護施設を辞めるための手順
ブラックな介護施設を辞めるための手順は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
施設長へ退職願を1~2ヶ月前に提出する
退職を決めたら、施設長へ退職願を1~2ヶ月前には出しましょう。
多くの施設では、就業規則で「退職の申し出は〇ヶ月前まで」と決まっています。一般的には、2〜3ヶ月前の提出が基本とされていますが、1ヶ月前であればマナーとしても問題ないでしょう。
施設によっては、1ヶ月前でも遅いと言われることがあります。しかし、法的には2週間前に提出すれば退職は可能です。自分の心身が限界で1ヶ月耐えられない場合は、法律を根拠にし、退職願を提出してください。
業務の引き継ぎを完了させる
自分が担当していた業務の引き継ぎは、辞める日までにすべて終わらせましょう。
利用者一人ひとりの細かい習慣やケアの注意点を書面にまとめておけば、後任の人が迷わずに業務を続けられるようになります。
誰が担当しても同じケアができる状態を作っておくと、責任を果たして気持ちよく辞められます。
会社に支給品を返す
退職する当日は、会社から借りている支給品を忘れずにすべて返却しなければなりません。
主な返却品は、以下のとおりです。
- 制服
- 名札
- 施設の鍵
- 健康保険証
制服は、クリーニングに出してから返すのが一般的なルールです。備品は忘れずにすべて返し、後日持っていく必要をなくしましょう。
会社からの支給品をすべて返却することで、職場との関係を整理できます。
ブラックな介護施設に関するよくある質問
ブラックな介護施設に関するよくある質問は、以下のとおりです。
介護施設はブラックすぎるって本当?
結論から言うと、すべての施設がブラックなわけではありませんが、過酷な環境の職場が一部存在するのは事実です。
法令をしっかりと守り、職員のプライベートを大切にするホワイトな施設もたくさんあります。しかし一部の施設では、サービス残業が当たり前になっているのも否定できません。
事前の情報収集を徹底し、職場の実態を見極めることが、自分に合った良い職場と出会うためのコツです。
今の職場に転職先を伝えたほうがいい?
今の職場に次の就職先を教える必要は、一切ありません。
一身上の都合と答えるだけで問題なく、マナー違反にもなりません。トラブルを防ぎ、次の職場で気持ちよく働くには、転職先については秘密にしておくのが賢い動き方です。
介護業界は狭いため、意外と知っている人同士で情報が回っていたり、研修でたまたま会ったりすることもあります。転職先は、誰にも話さずに辞めると安心でしょう。
辞めるときに残業代を支払われないときは?
未払いの残業代は、退職時であっても正当に請求できます。
労働基準監督署に相談したり、弁護士から法的アドバイスをもらったりすると解決しやすくなります。相談する際には、第三者がみても分かるようにタイムカードの打刻時間など、証拠を押さえておくと話が進みやすいです。
自分の頑張りを無駄にしないために、外部の専門機関に頼って正当な報酬を受け取りましょう。
転職エージェントからの電話の頻度はどのくらい?
転職エージェントからの電話は、基本的に1日に何度もかかってくることはありません。
エージェントによっては数日に分けて数回かかってくることもありますが、事前にチャットツールでのやり取りを希望すれば、問題なく対応してくれます。
電話をかけないよう伝えておいても電話が止まないときは、担当者を変えてもらう等の対策をとりましょう。
まとめ:転職エージェントを使ってブラックな介護施設を避けよう
今回はブラックな介護施設の特徴や、ホワイトな介護施設へ転職するための方法について解説しました。
ブラックな介護施設か判断できる6つの特徴は、以下のとおりです。
- 働いても残業代が出ない
- 有給休暇が自由に取れない
- いじめが常習化している
- 人員配置基準の違反がある
- 利用者からのセクハラや暴力を認めない
- 特定のスタッフが権力を持っている
ブラックな介護施設は、働いても残業代が出なかったり、権力を持った職員がいたりします。長く働いていると精神的な負担が重なり、働けない状態になる可能性があります。
このような状態を避け、ホワイトな施設に転職するには、転職エージェントの力を借りることが欠かせません。
サービスはすべて無料で使えるため、登録だけでも済ませておくのがよいでしょう。

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