MENU

薄毛と遺伝の関係性|確率や予防法を解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

薄毛と遺伝の関係性について解説します。

家族みんな薄毛で、自分も将来ハゲるかもしれない…

このような不安を感じる方も少なくありません。

薄毛は遺伝の影響を受けることがあり、家族に薄毛の方がいる場合は発症リスクが高まります。

しかし、遺伝だけで決まるわけではなく、生活習慣やホルモンなども関与します。

本記事では、薄毛の遺伝メカニズムや発症確率、予防・対策方法をわかりやすく紹介します。

自分のリスクを理解し、適切な対策を始める参考としてご覧ください。

この記事の監修者

 

大村 アラン

大村アラン先生メッセージ

おおかみ美容のクリニックで技術指導顧問を務めております、医師の大村亞蘭です。

佐賀大学医学部を卒業後、これまで美容外科・美容皮膚科などで幅広い臨床経験を積み、医療の現場で一人ひとりの患者さまと向き合ってまいりました。 当院は「元気もキレイも叶えたい」という想いを大切に、まるで美容院に通うような気軽さで来ていただけるクリニックを目指しています。

「この治療を試してみたい」 「まずは気になる部分だけやってみたい」 「初めての美容医療で不安…安心して相談できる場所を探している」 そんなお気持ちに寄り添い、医学的根拠に基づいた安全で効果的な治療をご提案いたします。

経歴
資格

日本美容外科学会 会員
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定医

目次

男性型脱毛症(AGA)は、遺伝的要因が大きく影響する脱毛症の一つです。

家族に薄毛の方がいる場合、自分も発症する可能性が高まります。

ただし、遺伝だけで決まるわけではなく、環境や生活習慣も発症に関与します。

AGAは遺伝的な影響が大きい

AGAは父方・母方の家族歴によって発症リスクが変わることが知られています。

特に母方の祖父が薄毛の場合、発症確率が高くなる傾向があります。

遺伝的な素因があることで、脱毛の進行速度や範囲にも影響を及ぼします。

監修医師のコメント
大村 アラン

遺伝的なリスクがある方は、若くしてAGAを発症しやすい傾向にあります。
早い方だと20代からAGAの兆候が見られる場合もあるため、心当たりのある方は早期予防や対策が必要になるでしょう。

AGAの遺伝的要因

AGAは、遺伝の影響を強く受けるとされています。

特に発症には2つの要因が関わっています。

AGA発症の2つの要因

  • 5αリダクターゼの活性が高いこと
     L 5αリダクターゼが活発に働くと、DHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛を進行させる物質が体内で増えやすくなります。
  • 男性ホルモン受容体(レセプター)の感受性が高いこと
     L 受容体の感受性が高いほど、DHTの影響を強く受け、髪の成長を担う毛母細胞が弱りやすくなります。

この2つの要因が重なることで、髪は細く短くなり、結果としてAGAが進行しやすくなると考えられています。

母方・父方どっち?薄毛(AGA)が遺伝する確率

AGAは生活習慣だけでなく、遺伝の影響が大きいことが分かっています。

特に家族に薄毛の方がいる場合は、自分もAGAを発症する可能性が高まります。

しかし、「どちらの家系から遺伝しやすいのか」「どれくらいの確率で発症するのか」は意外と理解が曖昧になりやすいポイント。

ここでは、AGAの遺伝リスクや影響の強い家系について詳しく解説します。

遺伝する確率は約75%~90%

AGAは遺伝による影響が大きく、研究では発症リスクが約75%~90%にのぼるとされています。

つまり、薄毛の家系に生まれた場合、多くの人が何らかの形でAGAを経験する可能性が高いということです。

ただし、この数字はあくまで統計上の目安であり、生活習慣や年齢、ストレスなどの環境要因によっても発症の程度や進行速度は変わります。

母方の遺伝子が影響しやすい

AGAに関わる遺伝子の中でも、特に男性ホルモン受容体(レセプター)の遺伝子はX染色体上に存在します。

X染色体は母親から受け継ぐため、母方の家系に薄毛が多い場合はAGAの影響を受けやすいと考えられています。

例えば、母方の祖父や叔父に薄毛の方がいる場合、自分もAGAを発症するリスクが比較的高くなる傾向があります。

とはいえ、父方の家系の遺伝も完全に無視できるわけではなく、両親の遺伝情報が複合的に影響する多因子性の疾患です。

薄毛(AGA)の遺伝子を確認する方法

AGAは遺伝の影響を強く受けるため、自分のリスクを把握することは薄毛対策の第一歩です。

家族に薄毛の方がいる場合や、自分の髪の状態に不安を感じる場合は、早めに確認しておくと安心です。

遺伝子の情報を知ることで、生活習慣の見直しや治療のタイミングを判断しやすくなります。

ここでは、家族歴のチェック方法や遺伝子検査の選択肢について詳しく解説します。

家族歴や自分の髪の状態を確認する

まずは、家族に薄毛の人がいるかどうかを確認することが基本です。

特に父方・母方の親や祖父母の髪の状態を観察することで、自分のAGAリスクをある程度推測できます。

また、自分自身の髪の成長パターンや抜け毛の量、前頭部や頭頂部の髪の細さなどもチェックすると、早期に薄毛の兆候を把握しやすくなります。

遺伝子検査を行う選択肢もあり

より正確にAGAのリスクを知りたい場合は、遺伝子検査を受ける方法もあります。

医療機関や専門の検査キットを利用すれば、薄毛に関連する遺伝子の有無を調べることができ発症リスクの高さを科学的に把握できます。

検査結果をもとに、生活習慣の見直しや早期治療の判断に役立てることができます。

監修医師のコメント
大村 アラン

AGAの遺伝子検査は主に2種類あり、医療機関で対面にて行う検査と、自身で行うセルフ型があります。
医療機関で行う遺伝子検査では、頭皮環境なども詳しくチェックし、総合的に判断するため精度が高くおすすめです。

遺伝による薄毛(AGA)は治る?

遺伝による薄毛(AGA)は完全に治ることはありません。

とはいえ、適切な治療を行うことで、薄毛の進行を抑えたり、発毛を促したりすることが可能です。

ここでは、遺伝による薄毛でも効果が期待できる治療法について解説します。

適切な治療で進行抑制や発毛促進が可能

AGAは放置すると徐々に進行しますが、早めに治療を始めることで進行を遅らせることができます。

また、髪の成長を促す治療を組み合わせることで、髪の密度を増やすことも期待できます。

遺伝が原因であっても、生活習慣の改善や医療的アプローチを取り入れることで、薄毛の進行をコントロールすることが可能です。

AGA治療は内服薬や外用薬が一般的

AGA治療の代表的な方法として、内服薬と外用薬があります。

内服薬は男性ホルモンの影響を抑えて脱毛を防ぐ作用があり、外用薬は頭皮に直接作用して発毛を促進します。

症状や体質に応じて使い分けることで、より高い効果が期待でき、医師の診断を受けながら進めることが重要です。

監修医師のコメント
大村 アラン

AGA治療に用いられる内服薬は、主に「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類です。
ミノキシジルには内服薬と外用薬があり、外用薬は直接薄毛が気になる部分に塗布します。
ミノキシジルの外用薬はドラッグストアなどでも購入できますが、医師から処方されるものと比べて濃度が低いため、より高い効果を求める方は医療機関で処方してもらいましょう。

遺伝が関係するAGAでも、生活習慣や日々のケアを見直すことで進行を遅らせたり、健康な髪を維持したりすることが可能です。

完全に遺伝の影響を消すことはできませんが、頭皮環境を整え、髪に負担をかけない生活を心がけることが大切です。

ここでは、日常で取り入れやすいAGA予防の方法をご紹介します。

生活習慣を整える

健康な髪を保つためには、まず基本的な生活習慣の改善が重要です。

  • バランスの良い食事:髪の材料となるたんぱく質やビタミン、ミネラルを意識的に摂取しましょう。
  • 十分な睡眠時間の確保:成長ホルモンの分泌を促し、髪の成長をサポートします。

規則正しい生活リズムを整えることで、頭皮や髪の健康を守る土台が作れます。

ストレスを適度に発散する

慢性的なストレスは、AGAの進行にも影響を与えることがあります。

適度な運動や趣味の時間を持つことで、心身のバランスを保ちましょう。

また、リラックスする習慣や軽いストレッチ、深呼吸なども頭皮の血行を促進する効果があります。

タバコを控える

喫煙は血流を悪化させ、頭皮や毛根への栄養供給を妨げる原因になります。

AGAリスクを下げるためにも、できる限りタバコを控えることが望ましいです。

すでに喫煙習慣がある場合は、少しずつ減らす取り組みを始めましょう。

適切なヘアケアや頭皮マッサージを行う

髪や頭皮に優しいシャンプーやトリートメントを使い、洗髪時に強くこすらないことが大切です。

また、頭皮マッサージを取り入れることで血流が改善され、毛根に栄養が届きやすくなります。

日々のヘアケアを見直すだけでも、薄毛の進行予防につながります。

女性も薄毛は遺伝しますか?

女性の薄毛も遺伝の影響を受けることがあります。

女性型脱毛症には、AGAと関連する遺伝子が関与しており、母方だけでなく父方からも影響を受けることがあります。

とはいえ、女性ホルモンの影響で症状が出にくい場合も多く、妊娠・出産後や更年期、生活習慣なども発症に関わります。

遺伝的リスクがあっても、生活習慣の改善や専門的ケアで進行を抑えることが可能です。

遺伝以外のはげる理由は何ですか?

遺伝以外のはげる理由は多岐にわたり、以下のような要因が挙げられます。

  • ホルモンバランスの乱れ:女性の場合、出産や更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少や乱れが薄毛を引き起こすことがあります。
  • ストレス:過度なストレスは自律神経の乱れを招き、血行不良やホルモンバランスを崩して薄毛の原因となります。
  • 栄養不足・生活習慣の乱れ:偏った食生活や過度なダイエット、睡眠不足、喫煙などが髪の成長に必要な栄養不足を招きます。
  • 頭皮環境の悪化:誤ったヘアケア、シャンプーのやりすぎや強いブラッシング、カラーリングやパーマの頻繁な使用による頭皮の物理的ダメージが影響します。
  • 自己免疫疾患や疾患による脱毛:円形脱毛症のような自己免疫疾患やアトピー性疾患も女性の薄毛に関係します。
  • 加齢:年齢を重ねることで女性ホルモン分泌の低下や代謝の変化により薄毛が進行しやすくなります。

これらの原因は単独で起こることもありますが、多くは複合的に影響しているため、薄毛の原因を特定し適切な対処をするには専門医の診断が重要です。

男性は何割くらいがはげますか?

日本人男性のAGAの発症率は年齢とともに高くなり、30歳から59歳の男性の約42%が何らかのAGA症状を持っているとされます。

具体的には、30代で約35〜40%、40代で約40〜43%、50代以降では約46〜47%の男性が薄毛の症状を経験しています。

この調査は2024年に日本国内の6000名の男性を対象に行われたものです。

まとめ

薄毛は遺伝の影響を受けることが多いですが、生活習慣やホルモン、頭皮環境なども発症に関わるため、遺伝だけで決まるわけではありません。

家族に薄毛の方がいる場合はリスクが高まりますが、早めに自分の髪の状態を確認したり、生活習慣を整えたりすることで進行を抑えることが可能です。

適切な治療やヘアケアを取り入れることで、発毛や薄毛予防の効果も期待できます。

遺伝的リスクを理解しつつ、日常生活でできる対策を実践することが、健康な髪を維持するためのポイントです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元気もキレイも叶えたいまるで「美容院」みたいに通えるクリニックです。
「この治療をしたい」「この治療だけをしてみたい」「初めての美容クリニックで不安。安心して通えるクリニックを見つけたい」そんな願いをそのまま叶えるクリニックです。髪を切りたいと思った時「美容院」を予約するように、当院も気軽に予約できる体制、金額としています。熟練のスタッフがしっかりとご対応させて頂きます。

目次