本記事では、上記のような「壮年性脱毛症」についてお悩みがある方に向けて、「壮年性脱毛症」の特徴や原因、対策について詳しく解説します。
壮年性脱毛症は女性でもは発症する?
壮年性脱毛症は治療が必要?
壮年性脱毛症のは多くは、男性に発症する進行性の病気ですが、女性でも発症する可能性があります。
男性も女性も、壮年性脱毛症であった場合、早期の治療が大切です。
「薄毛が気になる」「抜ける本数が増えた」など、脱毛についてお悩みの40代〜50代の方は、ぜひ本記事を参考に、早期治療も検討してください。

大村アラン先生メッセージ
おおかみ美容のクリニックで技術指導顧問を務めております、医師の大村亞蘭です。
佐賀大学医学部を卒業後、これまで美容外科・美容皮膚科などで幅広い臨床経験を積み、医療の現場で一人ひとりの患者さまと向き合ってまいりました。 当院は「元気もキレイも叶えたい」という想いを大切に、まるで美容院に通うような気軽さで来ていただけるクリニックを目指しています。
「この治療を試してみたい」 「まずは気になる部分だけやってみたい」 「初めての美容医療で不安…安心して相談できる場所を探している」 そんなお気持ちに寄り添い、医学的根拠に基づいた安全で効果的な治療をご提案いたします。
経歴
- 佐賀大学医学部 卒業
- 久留米大学医学部附属病院
- 大手美容外科 院長/技術指導医
- 盛岡美容外科 院長
- 医療法人社団医新会 理事
- 吉祥寺アイビークリニック 院長
- おおかみ美容のクリニック 技術指導顧問
- 日比谷セントラルクリニック 技術指導顧問
- ビラビューティークリニック 院長/代表
資格
日本美容外科学会 会員
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定医
壮年性脱毛症は30代~50代に見られる進行性の脱毛症

壮年性脱毛症は、老化現象による脱毛とは異なります。
40代〜50代の年代の方に発症する進行性の脱毛症のことを指し、「壮年期」にAGAの症状があることを「壮年性脱毛症」といいます。
こちらの章では、壮年性脱毛症の特徴や、AGA(男性型脱毛症)の違いについて解説します。
壮年性脱毛症の特徴
壮年性脱毛症であった場合、後頭部などの部分ではなく、頭頂部や生え際などが薄くなっていくなど、進行にはいくつかのパターンがあります。
- O型・・・頭頂部から薄くなり、全体に広がる
- U型・・・生え際から後退していく
- M型・・・前頭部の左右から後退し始める
上記のように進行パターンによって名称が異なるのは、アルファベットの文字の形のように、毛髪の脱毛の進行に違いがあるためです。
U型の場合、O型やM型と比較すると「前髪が薄くなったかな」程度の変化から進行していくので、初期段階では気づきにくいので注意が必要です。

脱毛の進行の仕方は上記のパターンに限らず個人差があるので、脱毛の状態・進行の度合いによって、適切な処置も異なります。
自己判断せずに、進行状態を医師に確認してもらいましょう。
壮年性脱毛症とAGAの違い
思春期を過ぎ、進行性の薄毛や脱毛に悩むAGAの総称を「男性型脱毛症」といいます。
壮年性脱毛症は、AGAを発症している方の壮年期、つまり40代〜50代で薄毛や脱毛の症状がある方を指します。
結論、「壮年性脱毛症」と「AGA」に大きな違いはありません。
どちらも男性ホルモンの影響や、毛髪サイクルの乱れなどが関係している進行性の脱毛症です。
壮年性脱毛症の原因
壮年性脱毛症と密接に関係しているのが「男性ホルモン」です。
また、生活習慣の乱れも毛髪サイクルが乱れることにつながるため、壮年性脱毛症の原因になることが考えられます。
こちらの章では、壮年性脱毛症の原因について解説します。
男性ホルモンが深く関係している
壮年性脱毛症も含まれる「AGA」は、男性ホルモンが深く関係しています。
男性ホルモンの中に、「テストステロン」というものがあります。
身体の筋肉や骨格の形成に欠かせない役割がある一方で、5α-リダクターゼと結合すると「DHT」に変わり、より強力なホルモンになります。
DHTは毛髪の成長期を短くするという、AGAの進行に関わる作用があります。
男性ホルモンは身体のために必要なホルモンですが、テストステロン・DHTのバランスを崩さないことが大切です。
生活習慣の乱れやストレス
生活習慣の乱れやストレスは、壮年性脱毛症の原因の一つとして挙げられます。
乱れた生活やストレスは、血行の流れに繋がるため、頭皮に必要な栄養も行き届きにくくなるためです。
- 夜更かしなどの睡眠不足
- 適度な運動習慣がない
- 職場や家庭内でのストレス
- 脂質や栄養が偏った食事
- 頭皮が不衛生な状態
上記のような日々の生活習慣の乱れや、心身に影響を与えるストレスは、頭皮の状態にあまり関係がないようで、とても密接に関係があります。
頭皮の状態が良くなければ、毛髪サイクルも乱れてしまう恐れがあります。
毛髪サイクルが乱れると毛が細くなったり、抜けやすくなってしまうので、脱毛の症状をより感じやすくなるでしょう。
壮年性脱毛症は治る?


壮年性脱毛症は、進行性の脱毛症です。
放置すると、薄毛や抜け毛が進行してしまう可能性もあるので、専門のクリニックでの受診が大切です。
早期の段階で適切な治療をスタートできれば、進行を抑えられる可能性があります。
放置すると薄毛が広がる


壮年性脱毛症は見た目にもわかりやすい症状のため、クリニックに足を運ぶことを躊躇する方もいるでしょう。
壮年性脱毛症は進行性の病気のため、適切な処置や治療を受けずにそのまま放置すると、脱毛が進行してしまう恐れがあります。
進行が進んだ状態から治療をはじめると、時間はもちろん治療にかかる治療費も多くかかります。
「まだ大丈夫」「クリニックに行くことに抵抗がある」という理由で放置すると、さらに抜け毛や薄毛が進行してしまう恐れがあるので、早めの受診がおすすめです。
早期治療で進行を抑えられる可能性がある


壮年性脱毛症は早期に適切な治療を受けることで、進行を抑えられる可能性があります。
デリケートなお悩みですが、クリニックで適切な治療を早期に始めることがとても大切です。
自己流で解決しようと思っても、誤ったやり方であったりすると、脱毛が進行してしまう恐れもあります。
クリニックで受診することで、あなたの症状に合わせた適切な治療を、早期に進めることが期待できます。
壮年性脱毛症のセルフチェックの仕方
「壮年性脱毛症なのかな?」と思ったら、まずは自身でできるセルフチェックを活用してみましょう。
親族に薄毛の人がいる
生え際が後退してきた
頭頂部の髪の毛が薄くなっている
以前より抜け毛の量が多い
髪の毛にハリやコシがなくなってきた
髪の毛が細くなってきた
セルフチェックをした際に、上記の項目が多くあてはまる場合、すでに壮年性脱毛症を発症している可能性があります。
壮年性脱毛症は進行性であるため、最初は気づかなくても、徐々に症状の変化に気づくといったことがあります。
今はあまり症状を感じない方でも、上記の項目を定期的にチェックすることで、頭皮の変化にすぐに気づくことができるでしょう。
壮年性脱毛症の対策・改善方法


壮年性脱毛症は、誰にでも起こり得る病気です。
すでに壮年性脱毛症である方も、早期の発見と治療を受けることがとても重要です。
対策や改善のためにも、普段の生活の中に取り入れやすい、3つの対策方法をお伝えします。
規則正しい生活を心がける
壮年性脱毛症の予防はもちろん、健康な身体のために規則正しい生活を心がけることはとても大切です。
- 質の良い睡眠
- 栄養バランスが整った食事
- 適度な運動
長年の生活習慣を変えるのは大変ですが、まずは無理なくできることから始めてみましょう。
日々の生活の中で、少しずつ意識することで、規則正しい生活が習慣として身に付くことが期待できます。
ストレスをためない
ストレスを感じると、血の流れが悪くなります。
緊張状態であると頭皮の血行も悪くなり、毛髪に必要な栄養も行き渡らなくなってしまいます。
ストレスをためないことはもちろん、生活の中で適度にリフレッシュする時間を、意識して取るようにしましょう。
クリニックや病院で治療を受ける
壮年性脱毛症を発症している場合、頭皮の状態を人に見せること自体に抵抗がある方もいるでしょう。
ですが壮年性脱毛症を発症していた場合、クリニックや病院で早期に適切な治療を受けることが重要です。
壮年性脱毛症は進行性の病気であるため、「まだ大丈夫」「放っておけば自然に治る」といったことはありません。
お近くの皮膚科や壮年性脱毛症の治療を専門としたAGA専門のクリニックもあるので、まずは受診することをおすすめします。
壮年性脱毛症は女性でも発症する?


結論、壮年性脱毛症は女性でも発症する可能性があります。
発症の多くは男性がほとんどですが、女性でも発症するケースはあります。
以下で女性に発症する壮年性脱毛症について解説しますので、お悩みがある方は参考にしてください。
女性が発症する可能性がある
壮年性脱毛症が発症しているのは、多くの場合は男性です。
発症の比率は男性のが多いですが、壮年性脱毛症は女性も発症する可能性があります。
女性が壮年性脱毛症を発症した場合に注意が必要なのが、加齢により髪質が細くなったり柔らかくなったのだと、見逃してしまうことです。
見逃してしまうことで、進行が進み症状が深刻化してしまう恐れがあるため、日々のセルフチェックが大切です。
女性の場合は50~60代に発症しやすい
女性の場合、壮年性脱毛症を発症する年齢は50代〜60代が多く報告されています。
年齢的に、20代や30代の時と比較しても髪質が変わる方も多く、エイジングによる薄毛や抜け毛によるものだと思い込む人もいます。
50代〜60代の発症が多い原因はわかっていませんが、一つは更年期などのホルモンバランスの変化などにより、男性ホルモンの影響を受けやすいことが挙げられます。



ホルモンバランスの他に、家庭内や職場などのライフステージの変化によって、ストレスなどを感じやすい年代であることも原因の一つとして考えられるでしょう。
壮年性脱毛症のよくある質問・Q&A
まとめ
本記事では、AGAの一つである壮年性脱毛症について特徴をはじめ、原因や対策について紹介しました。
症状の特徴は、前頭部や頭頂部が抜け落ち、薄毛が進むといった「進行性」があることです。
一般的には男性に多く発症しますが、50代〜60代の女性も発症する可能性があります。
進行性の病気ですが、早期の対策・治療で進行を抑えられることも期待できるので、お悩みの方は早期の受診がおすすめです。
直接足を運びクリニックで受診することに抵抗がある方は、オンラインクリニックの受診もおすすめです。
ぜひ壮年性脱毛症の予防や対策のために、定期的なセルフチェックも心がけるようにしましょう。