不登校でも勉強に追いつくにはどうする?遅れを取り戻すステップを紹介

不登校の子どもが勉強に遅れており、学習サポートに悩むことはありませんか。勉強の遅れを取り戻すことは、決して不可能ではありません。

勉強に追いつくためには、勉強計画を立てて、基礎から取り組むことが大切です自宅での勉強が難しいときは、塾や家庭教師などを活用するのもいいでしょう。

この記事では、不登校で勉強に遅れたままでも大丈夫か不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻すステップについて解説します。勉強に追いつくステップを知って、子どもが勉強に追いつけるように役立てれば幸いです。

目次

不登校の子どもが勉強に遅れる原因

不登校の子どもが勉強に遅れる原因には、以下の3つが考えられます。

  • 授業に参加できない
  • 勉強する習慣が崩れる
  • 家で勉強する環境が整っていない

授業に参加できないと、新しい単元を学ぶ機会を逃します。また、先生から直接指導を受けられません。

不登校の状態が続くと、勉強する習慣が崩れてしまいます。朝から夕方まで授業を受ける生活から、自宅で過ごすようになると、自分で勉強するのは難しくなるでしょう。

机の上が散らかっていたり、家の中が騒がしかったりして勉強する環境が整っていないと、勉強に集中できません。子どもの集中力や意欲の低下につながる可能性もあります。

原因を知ることで対処法を考えることができますよ!

不登校で勉強に遅れたままでも大丈夫?

不登校で勉強に遅れたとしても、決して諦める必要はありません。前向きに捉えて、自分のペースで勉強を進めるチャンスと考えましょう。

遅れを取り戻すための時間は人それぞれですが、継続的な努力によって成果は出るでしょう。とくに重要なのは、焦らずに自分のペースで学習を進めることです学校に戻った際にスムーズに授業についていけるよう、基礎から着実に学んでいってください。

勉強に遅れている子どもに対して、授業動画を公開する対応をとる自治体もあります。[1]勉強に追いつけるか不安な方は、通っている学校に相談してみてください。

不登校中の勉強の遅れを取り戻す3つのステップ

不登校中の勉強の遅れを取り戻すには、計画的かつ段階的なアプローチが効果的です。勉強に追いつくために行う3つのステップを紹介します。

順番に実践することで、効率的に学習を進められます。

それぞれのステップを見ていきましょう。

勉強計画を立てる

まず最初に、具体的な勉強計画を立てましょう。[2]

自分の現在の学習状況を正確に把握することが大切です。どの科目のどの単元で遅れがあるのか、明確にしましょう。やるべきことを明確にすれば「何から始めたらいいか分からない」といった不安をなくせるのです

カレンダーを使って、1週間や1ヶ月単位で学習スケジュールを作成してみてください。各科目ごとに時間を配分して、バランスの取れた学習計画を立てましょう。計画は一度作成したら終わりではなく、臨機応変に変更してください。

基礎から取り組む

次に、基礎的な内容から着実に学習を進めてください

注意すべき点として、焦って難しい内容に手を出さないようにしましょう。基礎を理解していないと、応用問題でつまづいてしまいます。

数学であれば計算の基本から、英語であれば文法の基礎からスタートします。教科書やワークブックを活用し、基本的な概念や原理を丁寧に学んでいきましょう。

基礎を固めることで、より複雑な内容も理解しやすくなり、学習効率が上がります

学んだ内容を繰り返して勉強する

学んだ内容を定着させるために、繰り返し学習しましょう

新しい内容を学んだ後、定期的に復習する時間をつくると、長期記憶に定着させやすくなるのですまた、覚えた単語や文法を思い出すことも、記憶されやすいと報告されています。[3]

ノートを見直したり、問題を解き直したりすれば、理解度を確認しながら復習できます。学習アプリを活用して、クイズ形式で楽しく復習するのもいいでしょう。

不登校でも勉強に追いつくために活用できるもの

不登校の状況でも、勉強に追いつくために活用できるものが3つあります。

子どもの状況に応じて、選んだり組み合わせたりして使ってみてください。それぞれ見ていきましょう。

塾は、不登校の子どもが勉強に追いつくための有効な選択肢の1つです。 とくに、個別指導型の塾は、ペースや理解度に合わせた指導が受けられます。苦手な科目に特化した指導を受けたり、学校の進度に合わせてカリキュラムを組んでもらったりできるのです

ただし、環境の変化に敏感な子どもは、徐々に慣れていく必要があるでしょう。最初は短い時間から通って、少しずつ時間を延ばしていくように、無理のない範囲で進めてください。

家庭教師

不登校の子どもにとって、家庭教師は活用したいものとなります。

家で学習できるため「外に行かなきゃいけない」といった心理的な負担が少なくなります。慣れ親しんだ環境で学習すれば、リラックスして勉強に取り組めるのです。

苦手な科目を集中的に教えてもらったり、学習方法のアドバイスを受けたりすることができます1対1の指導なので質問しやすく、理解が深まりやすいのも特徴です。

ただし、相性の良い教師を見つけることが重要です。事前の面談や体験レッスンを通じて、子どもに合った教師を選んでください。

子どもの安心できる環境で学習できるのも魅力的ですね。

オンラインアプリ

オンラインアプリは、時間や場所を選ばず学習できる便利なツールです。 楽しみながら学べる工夫がされているため、モチベーション維持に役立ちます。ゲームの要素を取り入れたアプリもあり、楽しく学習を続けられるでしょう。

動画講義で分かりやすく解説を聞いたり、ゲーム感覚で問題を解いたりすることができます。ただし、自己管理能力が求められるため、勉強計画を立ててから使いましょう利用時間や学習内容の目標を設定し、定期的に振り返りを行えば、学習を進められます。

不登校でも勉強に追いつくために親ができること

不登校の子どもが勉強に追いつくためには、親のサポートが重要です。親ができることには、おもに以下の3つがあります。

  • 学習環境を整える
  • モチベーションを維持させる
  • 学校や専門機関に相談する

学習環境を整えるために、自宅に集中して勉強できるスペースを作ることが大切です静かで快適な場所を確保し、必要な学習道具を揃えてください。

モチベーションを維持させるために、子どもの努力を認めて励ましてあげましょう。小さな進歩でも褒めることで、子どもの自信につながります。

学校や専門機関に相談することも有効です。子どもの状況に合わせた適切なアドバイスを得ることができます。

まとめ

不登校で勉強に遅れているとしても、追いつくことはできます。勉強に追いつくためには、勉強計画を立てて、基礎から取り組んで内容を復習していきましょう

子どもだけが勉強を頑張るのではなく、親の協力も必要になります。学習環境を整えたり、勉強のモチベーションを維持させたりなどのサポートをしてくださいね。

おおかみこころのクリニックでは、16歳以上の方を対象に診察を行っています。カウンセラーもいますので、学校についての不安や悩みがある方はお気軽に相談にお越しください。

【参考文献】
[1]学習の遅れへの対応|文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20200323-mxt_kouhou01-000006011_6.pdf

[2]第5編 プランニングのすすめ 第1章 計画の重要性|関西大学
https://www.kansai-u.ac.jp/ls/housoukai/pdf/revible5.pdf

[3]「楽しさ」と「反復練習は」記憶強化に役立つか?ー外国語が身に付く学習方法について考えるー
https://www.jstage.jst.go.jp/article/uekusad/5/0/5_KJ00008709879/_pdf/-char/ja

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