統合失調症になりやすい人の特徴とは?発症する理由や診断基準も解説










「身内に統合失調症の人がいるとなりやすい?」

「統合失調症になりやすい人にはどんな特徴があるのかな?」

幻聴や妄想のような症状が続くと「わたしは病気かもしれない」と怖くなりますよね。とくに真面目な性格ほど、自分を責めてしまいがちです。

しかし、統合失調症は寛解を目指せる病気です。早期に発見し適切な治療を受ければ、症状をやわらげ穏やかな日常を取り戻せるようになるでしょう。

この記事では、統合失調症になりやすい人の特徴治療法を解説します。

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で「統合失調症になりやすいのかな」と悩んでいるあなたにとって、不安を解消しこころの負担を軽くするためのきっかけになりますと幸いです。

統合失調症になりやすい人の特徴

統合失調症になりやすい人の特徴には、次の5つがあります。

あなたにあてはまる特徴がないか、ひとつずつ確認していきましょう。

統合失調症の初期症状については下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

家族からの遺伝

家族からの遺伝は、統合失調症になりやすい特徴のひとつです。

ただし、統合失調症は遺伝病ではなく、発症のしやすさや体質的なもろさなどが伝達されると言われています。[1]

また、一卵性双生児における調査では、統合失調症の発症の一致率が約50%であると報告されています。[2]

親が統合失調症でも子どもが発症しないケースもあるため、遺伝はあくまできっかけのひとつと考えましょう。

15~35歳の年齢

統合失調症は、15~35歳前後の若い世代に発症しやすいのが特徴です。

実際に男性は15〜25歳、女性は25〜35歳に発症のピークが見られると報告されています。[2]

この時期は、進学や就職など人生の転機が重なるタイミングです。統合失調症では20歳前後で症状が出始めるケースが多く、自分でも気づかないうちに負担がかかっているのかもしれません。[2]

もしこの年代で心身の違和感を抱えているなら、早めにあなたの状態をチェックすることが大切です。

幼少期のつらい体験

幼少期のつらい体験は、統合失調症のなりやすさに関係します。[2]

親との離別やいじめなど安心できない場所で育つと、ネガティブなことに過敏になります。

そして、常にこころが張り詰めた状態で成長すると、大人になっても心身を十分に休められません。些細なことでもマイナスに受け止めてしまい、症状があらわれることがあります。

過去のできごとは変えられませんが、これからの環境を安心できるものに変えていきましょう。

こころちゃん
こころちゃん

前を向いて今の環境を安心できるものにしましょう

真面目や物静かといった性格

真面目で物静かな性格は、統合失調症になりやすい傾向があります。[3]

周囲の空気を読みすぎたり感情を抑え込んだりして、ストレスを発散するのが苦手なためです。

嫌なことがあっても「わたしが我慢すればよい」とひとりで抱え込むと、心身への負担が増えてしまいます。限界を迎えると「悪口が聞こえる」「誰かに見られている」などの症状があらわれることがあるのです。

「わたしは疲れを溜めやすいタイプだ」と理解して意識的に休んだり、周囲に助けを求めたりすることが大切です。

過度なストレスを抱えている

過度なストレスは、統合失調症を発症させるきっかけになります。

もともと統合失調症になりやすい特性を持つ人が限界を超えるストレスを受けたときに、脳の機能がうまく働かなくなるからです。[1]

仕事のプレッシャーや人間関係の悩みが続くと、脳はSOSサインを出します。ストレスを溜め込んだ状態を放置すると、幻聴や幻覚などの症状につながる恐れがあるのです。

「仕事をがんばれなくなった」と感じたら医師に相談し、休息を優先してください。

統合失調症を発症するメカニズム

統合失調症では脳内にある神経伝達物質のバランスが崩れ、脳がうまく機能しなくなることで発症します。

その理由は、ひとつに特定されるものではありません

もともと持っている遺伝的な要因や体質に加え、進学や就職などの環境的な要因が重なって引き起こされると考えられています。[1]

つまり、遺伝だけで決まるわけでも、ストレスだけで発症するわけでもありません。いくつもの要素が絡み合った結果、神経伝達物質がバランスを崩して発症してしまうのです。

真面目な性格や幼少期の経験だけで発症するわけではないため、自分を責める必要はありません。

統合失調症の診断基準

統合失調症の診断は、医師がDSM-5に基づき問診を通じて行います。

次の5つのうち、2つ以上が6か月以上続いているかを判断基準とします。[3]

  • 幻覚:実際にはない声や音、物が見える
  • 妄想:現実ではないことを確信し、訂正できない
  • 陰性症状:感情が乏しくなる、意欲がわかない、引きこもる
  • まとまりのない会話:話のつじつまが合わず、支離滅裂になる
  • 行動の異常:極度に興奮して暴れたり、逆に反応がなくなったりする

受診するときは、医師に今の状態をありのままに話しましょう。

受診することで今の苦しみが病気によるものなのか、あるいは一時的な不調なのかを見分けられます。

統合失調症を治療する方法

統合失調症を治療する方法はおもに2つです。

ひとりで抱え込まず医療の力を借りることで、早期に治療をはじめましょう。

薬物療法

薬物療法は、統合失調症の中心となる治療法のひとつです。

薬を使用することで、幻覚や妄想などの症状をやわらげることが期待できます。

おもに下記の薬が、症状や状態に合わせて組み合わせて処方されます。[4]

  • 抗精神病薬
  • 抗不安薬
  • 睡眠薬
  • 抗うつ薬
  • 気分安定薬

自己判断で中断すると再発する可能性が高まるため、副作用がつらいときは医師に相談してください。

治療を進めながらあなたに合う薬を見つけていきましょう。

心理社会的な治療法

薬によって症状が落ち着いてきたら、薬物療法と並行して心理社会的な治療法を取り入れます。

病気への理解を深めたり対人関係の練習をしたりすることで、再発を防ぎながら社会復帰を目指すリハビリテーションを行うのです。具体的には、次のようなプログラムが実施されます。[4]

  • 心理教育:病気のメカニズムや薬の必要性を学び、自分自身で対処する力を学ぶ
  • 生活技能訓練(SST):対人関係のスキルをロールプレイで練習する
  • 認知矯正療法:課題を通じて記憶力や注意力を向上させ、社会機能を高める

病気になると「なにもできない」と自信を失いがちです。そのため、プログラムを通じて成功体験を積み重ねることが大切です。

医療スタッフや同じ悩みを持つ仲間とかかわりながら、あなたらしい生活を取り戻していきましょう

まとめ

統合失調症になりやすい人の特徴には、遺伝や性格、環境などがあります。

ただし、ひとつ特徴があるだけで発症するわけではありません。

さまざまな要因が重なって脳内にある神経伝達物質のバランスが崩れることから、脳がうまく働かなくなり、統合失調症を発症してしまうのです。

統合失調症では、おもに2つの治療法で寛解を目指します。薬物療法で症状をやわらげ、心理社会的な治療法で生活の自信を取り戻します

生活に支障が出ていると感じたら、ためらわずに病院へ相談しましょう。

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にあるおおかみこころのクリニックでは、対面診療に加えてオンライン診療も実施しています。

待合室で誰かに会うことなく、医師へ相談することが可能です。少しでもつらいと感じたら、お気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

【参考文献】
[1]精神保健福祉ミニガイドシリーズ 1 – 統合失調症は どんな病気?|高知県
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/miniguide/file_contents/2013103000172_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_104237.pdf

[2]統合失調症,松岡洋夫
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1090020189.pdf

[3]地域包括ケアシステム・アフターコロナで知っておきたい代表的な精神疾患の基礎知識:薬剤師が支援する統合失調症治療,米澤夏里,黒沢雅広
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/59/11/59_1005/_pdf/-char/ja

[4]統合失調症|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=tQtLd1xVUp1wHJMQ

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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