「部屋から出てこない子どもが心配なのに、病院を勧めても怒られてしまう」
「精神科に本人が行きたがらない理由がわからない」
こころの不調を疑って精神科の受診を勧めても、本人が拒否してしまうと対応に困ってしまいますよね。
本人が精神科に行きたがらないのは病気の自覚がなかったり、病院への偏見があったりすることが考えられます。
不調の原因をわからないまま放置すると、症状が長引いたり悪化したりするかもしれません。
この記事では、精神科に本人が行きたがらない理由や具体的な声かけフレーズを解説します。新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で悩むあなたが、少しでも不安を減らす助けとなれば幸いです。
精神科に本人が行きたがらない理由
精神科への受診を本人が拒むのには、次の3つの理由が関係しています。
本人はどのような気持ちで病院を避けているのか、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
周囲に知られたくない
こころの病気になった事実を周囲に知られたくないという思いから、精神科に本人が行きたがらないケースがあります。
病気だと周囲に知られたら、変な目でみられるのではないかと悩んでしまうのです。
たとえば「近所の精神科に出入りする姿を誰かにみられたくない」と思い、外出すら拒否してしまうこともあります。
通院している事実が広まるのを恐れ、つらい思いをしていても「病院へ行く」という選択肢を避けてしまうのです。
周囲からの評価や世間体が気になり、精神科への受診をためらってしまうのです。
病気と認識するのが難しい
自分が病気だと気づけないと、本人が精神科に行きたがらないことがあります。
こころの病気には、自分が病気であると認識する力(病識)が足りなくなる特徴があります。
とくに、長期入院につながりやすい統合失調症の患者さんには、病識の低下がみられるのです。[1]
家族からみて、明らかに本人の生活リズムが崩れていたり、様子がおかしかったりするケースがあります。それでも本人は「わたしは健康だ」「まわりの人たちがおかしい」と受け入れることができません。
本人は「わたしは病気ではない」と思っているため、病院へ行くことに抵抗を感じてしまうのです。

病気じゃないと思っていたら行きたくないですよね
サポートを受けることを警戒している
精神科に本人が行きたがらない理由には、他者からのサポートを受けることを警戒していることが挙げられます。
こころの病気や精神科に対してネガティブなイメージを持っていると、病院の不信感につながるためです。とくに精神疾患への偏見があると、他者からの援助を警戒しやすくなると言われています。[1]
たとえば「精神科に行くと薬漬けにされるのではないか」という誤った知識から、家族の提案にも反発してしまいます。ほかにも、テレビやインターネットによって「精神科は怖い場所だ」と思い込んでいると、怯えるようになるのです。
病院や支援に対する警戒心や誤解が、精神科への足取りを重くしています。もし、症状がつらくても病院が怖いときは、下記の記事もあわせごらんください。
精神科に本人が行きたがらないときの対処法
精神科に本人が行きたがらないときの対処法には、次の3つがあります。
本人が受診を渋るときに、ムリに連れて行くのは逆効果になる可能性があります。まずは本人の気持ちに寄り添い、少しずつ受診へのハードルを下げましょう。
本人の不安を理解する
まずは本人が抱えている不安や恐怖に耳を傾け、理解を示しましょう。
家族が心配のあまり「とにかく病院に行って!」と強く言ってしまうと、本人は周囲から責められていると感じてこころを閉ざしてしまいます。
本人の気持ちを最後まで聞く姿勢が「わたしの気持ちをわかってもらえている」という安心感につながるのです。
たとえば「病院に行きなさい」と命令するのではなく「あなたが最近よく眠れていないみたいだから私は心配しているよ」と気にかけていることを伝えましょう。
また、病院の話題を出して本人が反発してきたとしても、すぐに言い返さず「あなたはそう感じているんだね」と一度受け止めてください。
本人の不安を否定せずに受け止めることが、こころを開くきっかけになるでしょう。

寄り添ってもらえてるとわかると不安もやわらぎますね!
早く受診するメリットを伝える
精神科に本人が行きたがらないときは、早く受診するメリットを伝えましょう。
こころの病気は早めに治療を始めるほど、重症化や慢性化を防ぎやすくなるからです。[2]
「薬を飲んでしっかり休めば、今のイライラや眠れないつらさがやわらぐかもしれないよ」と、どのような変化があるかを具体的に説明します。「医師の力を借りれば、今の苦しい状況を変えられるかもしれない」と優しく提案してみてください。
「夜ぐっすり眠れるようになる」「ご飯が美味しく食べられるようになる」など前向きなイメージを持たせることで、受診のきっかけにつなげていきましょう。
オンラインで受診できる病院を探す
本人が外出や通院に抵抗しているときは、オンライン診療を利用して受診のハードルを下げましょう。
自宅の安心できる環境で、スマホやパソコン越しに医師と診察を受けられるためです。
実際にオンライン診療を受けた患者さんからも「受診のハードルが低くなる」と前向きな意見が報告されており、ほかにも「自宅から受診できて身体的にも精神的にも楽になった」との声も寄せられています。[3]
まずは画面越しに少しだけ話し、通院のハードルを下げる工夫をしてください。対面で話すのが苦手でも、オンラインなら緊張をやわらげられるでしょう。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にあるおおかみこころのクリニックではオンライン診療を実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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精神科に本人が行きたがらないときに使える声かけフレーズ
精神科の受診を勧めるときは、声のかけ方を少し工夫するだけで本人の反応が変わることがあります。下記のフレーズを状況にあわせて活用してください。[4]
・選択肢を与えて本人の意思を尊重する:
「AクリニックとBクリニック、どっちの方が行きやすそう?」
・身体の不調を理由にする:
「最近ご飯が食べられていないみたいだから、念のため病院で診てもらおう」
・「私」を主語にするアイメッセージで伝える:
「最近眠れていないみたいだから、(私は)心配しているんだ」
・受診のハードルを下げる:
「もし先生と合わなかったら行かなくていいから、まずは1回だけ一緒に行ってみない?」
本人の意思を尊重し、ムリ強いしない言葉選びを心がけましょう。
周囲の「心配している」という気持ちが伝われば、本人の反発も少しずつやわらぐ可能性があります。
本人の代わりに家族が精神科を受診できるのか
本人がどうしても受診を拒否するときは「家族だけで精神科へ相談に行く」という選択肢を検討してください。
一部の医療機関では、家族の対応方法について医師からアドバイスをもらえる「家族相談」を受け付けています。
本人の同意が得られないときは、まず家族が相談し、今後の方針を決めましょう。
精神科のホームページで「家族相談」の記載があるか確認してください。もし記載が見当たらないときでも、まずは一度病院に問い合わせましょう。予約がとれたら、これまでの経緯や本人の様子を医師に直接伝えてください。
「子どもが部屋から出てこない」「突然怒鳴り声をあげる」など具体的な状況を相談すれば、適切な接し方を教えてもらえます。
ただし、本人が受診しないときは健康保険が適用されず、自費での診療となるケースもあります。費用は病院によって異なりますが、医師の意見を聞ける機会なので活用してみましょう。
まとめ
精神科に本人が行きたがらないときは、病気への偏見や恐怖心が背景にあると考えられます。
ムリに病院へ連れて行くのではなく、まずは不安な気持ちに寄り添い、オンライン診療を活用してハードルを下げましょう。
本人への声かけは、命令ではなく「私は心配している」というアイメッセージを使うのが有効です。
本人がどうしても家から出ないときは、家族相談を実施している病院やオンライン診療の活用を考えてください。医師のサポートを受けながら家族の負担を減らし、本人の回復につなげていきましょう。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で精神科をお探しの際は、おおかみこころのクリニックへいつでもご相談ください。対面診療のほかにオンライン診療も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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【参考文献】
[1]心理教育を中心とした心理社会的援助プログラムガイドライン|国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
https://www.ncnp.go.jp/nimh/chiiki/documents/psycho_education_guide_line.pdf
[2]こころの病気について理解を深めよう|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/health_understanding.php
[3]精神科領域オンライン診療のエビデンスとニーズ|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001439127.pdf
[4]気持ちを伝える “I”メッセージ|常磐大学
https://www.tokiwa.ac.jp/withyou/ddv/pdf/02.pdf








