HSPの人の恋愛は、豊かな感受性があるために喜びも深く、同時に悩みもあるのではないでしょうか。喧嘩で黙ってしまったり、相手の言動に敏感に反応したりなど、HSPならではの特徴があります。
しかし、HSPの特性を活かした恋愛を楽しむコツがあります。相性の良いパートナーを選んだり、ひとりの時間も楽しんだりすれば、より充実した恋愛生活を送れるようになるのです。
この記事では、HSPの恋愛あるある、HSPの恋愛関係を長続きさせるポイントについて解説します。HSPの人にとって、幸せな恋愛ができるように役立てれば幸いです。
HSPの恋愛あるある
HSPの人が経験する、3つの恋愛あるあるを紹介します。
HSPの恋愛傾向をより深く知れるようになります。それぞれ見ていきましょう。
喧嘩すると黙ってしまう
HSPの人は、恋人との喧嘩の際に黙ってしまうことがあります。
怒りや悲しみなどの強い感情に圧倒されやすいことが原因です。[1]
喧嘩の際に、相手の言葉や態度に強く影響を受け、言葉を失ってしまうのです。
HSPの人にとって、黙り込むことは自分を守る手段でもあります。感情が高ぶりすぎないよう、相手を傷つけないよう、無意識のうちに黙ってしまうのです。
コミュニケーションを改善するためには、事前にパートナーにHSPであると打ち明けて、理解を求めることが大切です。
言動や気持ちに反応しやすい
HSPの人は、パートナーの言動や気持ちの変化に敏感に反応する傾向があります。
HSPの特徴である共感性の高さが、恋愛においてもあらわれるためです。[2]パートナーの些細な表情の変化、声のトーンの違いにも気づきやすく、深く考えすぎてしまうことがあります。
パートナーが少し疲れた様子を見せると「自分のせいではないか」と心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。気持ちを察する力は長所にもなりますが、過度な心配や誤解を生む原因にもなりかねません。自分の感じたことを率直にパートナーに確認してくださいね。
気にしすぎて疲れちゃうんですよね💦
楽しいデートの後でも疲れてしまう
HSPの人は、デートの後でも疲れを感じることがあります。
HSPの特性である、刺激への敏感さが関係しています。HSPの人にとっては楽しいデートでも、多くの刺激に満ちた環境です。人混みや騒音など、さまざまな刺激がエネルギーを消耗させてしまいます。[2]
賑やかな街中でのショッピング、大勢の人がいるレストランでの食事は、HSPの人にとっては想像以上に疲れるでしょう。そのため、デート後は十分な休憩が必要になります。
デート後の疲労を少なくするためには、事前に休憩する時間を設けたり、静かな場所を選んだりするなど、デートプランを工夫すると効果的です。
HSPと相性が良いパートナーの特徴
HSPの人と相性が良いパートナーには、以下の3つの特徴があります。
それぞれについて詳しく解説します。
自分で機嫌をとれる
HSPと相性が良いパートナーの特徴に、自分で機嫌をとれることがあります。
自分で機嫌をとれる人は、感情のコントロールが上手く、自己管理能力が高い傾向があります。ストレスを感じた際にも、HSPのパートナーに余計な負担をかけなくなるでしょう。
HSPの人は相手の感情の変化に敏感であるため、パートナーが自分で機嫌をとれれば、関係性がより安定するようになります。
パートナーの気持ちが安定していると穏やかに過ごせますね!
HSPを理解してくれる
HSPの特性を理解してくれることは、相性が良いパートナーの特徴のひとつです。[2]
HSPの特性を知れば、HSPの行動や反応の理由を理解して、支えようとしてくれます。HSPの人にとっては、大きな安心感をもたらすでしょう。
人混みや騒音に敏感であると理解しているパートナーは、デートプランを立てるときに静かな場所を選んだり、必要に応じて休憩を取ろうと提案したりするでしょう。
また、HSPの人が過剰に反応してしまうことも理解してくれるため、そのような場面でも冷静に対応し、安心させられます。
優しくて思いやりがある
HSPの人には、優しくて思いやりがある人が相性が良いです。
優しさと思いやりは、どんな関係性においても重要ですが、とくにHSPのパートナーには欠かせない特質です。HSPの人は感受性が強いため、相手の優しさや思いやりを敏感に感じ取り、大きな安心感を得られます。
HSPの人が疲れているときに、静かに寄り添ってくれたり、好きな飲み物を用意してくれたりするような、小さな思いやりがHSPの人を癒してくれます。
HSPの恋愛関係を長続きさせるポイント
HSPの人が恋愛関係を長続きするためには、3つのポイントがあります。
HSPの特性を活かしながら、より安定した幸せな恋愛関係を築いていきましょう。
ひとりの時間も楽しむ
恋愛関係を長続きさせるためには、ひとりの時間も楽しむことが大切です。
HSPの人は、刺激に敏感で疲れやすい特性があります。そのため、パートナーと過ごす時間だけでなく、自分ひとりの時間を持ちましょう。
ひとりの時間はエネルギーを回復し、自分自身と向き合う貴重な機会となります。HSPの人は自然や芸術を深く味わう能力があるので、自然の中で過ごしたり、芸術鑑賞をしたりするといいでしょう。[2]
また、ひとりの時間を楽しめば、パートナーとの時間をより大切にできるようになります。自分の内面と向き合うと、自己理解が深まり、パートナーとのコミュニケーションも円滑になるのです。
自分がHSPであると伝える
パートナーには、自分がHSPであると伝えておきましょう。
HSPであるとパートナーに伝えることは、関係性を深めるために大切です。HSPの特性を理解してもらえば、パートナーから適切なサポートを受けられるようになるからです。
「騒がしい場所が苦手」「時には一人の時間が必要である」など、HSPの特性を具体的に説明してみてください。パートナーはHSPの行動や反応をより良く理解し、配慮してくれるようになるでしょう。
相手に合わせようとしない
相手に合わせようとしないことは、HSPの恋愛関係を長続きさせるためのポイントです。
HSPの人は、相手の気持ちに敏感なため、つい相手に合わせすぎてしまう傾向があります。しかし、自分の気持ちや欲求を無視して相手に合わせ続けると、ストレスがたまって、最終的には関係性にも悪影響を与えかねません。[2]
騒がしい場所が苦手なのに、パートナーに合わせて頻繁に賑やかな場所に出かけるのは避けましょう。お互いが楽しめる場所を一緒に見つけるなど、2人にとって良い解決策を探してみてください。
また、自分の感情や思いを率直に伝えることも重要です。自分の気持ちを素直に表現できれば、パートナーとの相互理解が深まり、より強い絆を築けるのです。
話し合っていくことが大切です
パートナーはHSPと非HSPのどちらがいいか
HSPの人にとって、HSP・非HSPとも良好な関係を築くことができ、それぞれに長所があります。
HSPのパートナーであれば、お互いの特性を理解し合えます。また、お互いの感受性の高さを活かして、深い絆を築けるようになるでしょう。
一方、非HSPのパートナーであれば、互いを補い合えるようになります。また、異なる視点や経験を共有すれば、お互いに新しい気づきを得られる機会も増えるのです。
大切なのは、HSPであるかどうかではなく、お互いを理解して尊重し合えるかどうかです。相手の特性を理解し、コミュニケーションを大切にすれば、HSP・非HSPどちらのパートナーとも充実した恋愛関係を築けるようになります。
まとめ
HSPの恋愛あるあるには、喧嘩すると黙ってしまったり、相手の言動や気持ちに反応したりすることが挙げられます。
相性が良いパートナーは「自分で自分の機嫌をとれる」「優しくて思いやりがある」などがあります。恋愛関係を長続きさせるためには、相手に合わせようとせず、自分がHSPであると伝えるようにしましょう。
おおかみこころのクリニックには、医師だけでなく経験豊富なカウンセラーもいます。HSPの性格について悩みがある人は、お気軽に相談にお越しください。24時間いつでも来院予約を受け付けています。
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【参考文献】
[1]繊細な人が快適に暮らすための習慣 医者が教えるHSP対策,西脇俊二,KADOKAWA
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[2]【HSPチェックリスト付き】鈍感な世界に生きる 敏感な人たち,イルセ・サン,ディスカヴァー・トゥエンティワン
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