オンライン診療は意味ない?メリットやデメリットを詳しく解説







「オンライン診察って受ける意味あるの?」
「オンラインでしっかり診てもらえるの?」

こんな疑問をお持ちではありませんか?

オンライン診療に興味はあるものの「本当に正確な診察や処方を受けられるの?」と心配に思う方もいるでしょう。

オンライン診療は、ちょっとしたコツをおさえると便利に利用できるサービスです。

この記事ではオンライン診療のメリットデメリットを詳しく解説するとともに、オンライン診療を効果的に利用するポイントをお伝えします。

オンライン診療とは

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンを使って医師の診療を受けられるサービスのことです。

特定のアプリやウェブサイトを通じて、ビデオ通話で医師とコミュニケーションをとり診察を受ける仕組みになっています。[1]

オンライン診療が意味ないとされる理由

オンライン診療が「意味ない」と感じられる理由には、オンライン特有の課題が挙げられます。

ここでは以下の3つの理由についてみていきましょう。

身体の状態を細かく確認できない

オンライン診療では医師が直接触ったり聴診したりすることができません

たとえば「お腹を押して痛みを確認する」「呼吸の音を聴診器で聴く」といったことができないのです。

また患者さん自身が気づいていない細かな身体の変化も、画面越しでは見つけにくいことがあります。

医療行為に制限がある

オンライン診療では、できる検査や治療が限られることがあります。

そのため、緊急性の高い症状には対応できません。

たとえば、血液やレントゲンなどの検査が必要なケースが考えられます。

オンライン診療での対応が難しいと医師が判断すれば、すぐに対面での受診に切り替えるよう指示があることも。

自分の症状がオンライン診療に適応するか、確認が必要です。

対面診療に比べて信頼関係が築きにくい

画面越しのやり取りでは、医師との信頼関係が築きにくいと感じる人もいます。

「私の症状をちゃんと理解してくれているのかな?」と心配になることもあるかもしれません。

直接会って話すときのような信頼関係を感じにくく、それが不安につながることがあるのです。

オンライン診療のメリット

オンライン診療は以下のようなメリットが挙げられます。

ひとつずつみていきましょう。

他人との接触が少ない

感染症が流行しているときや、子育てや介護などで外出するのが大変なときにオンライン診療は便利です。

また、精神的につらいときはなるべく他人との会話を減らしたいと思うときもありますよね。

オンライン診療であれば、基本的に医師と画面越しで話すだけなので人との接触は最低限で済みます

待ち時間を有効活用できる

通院にかかる時間や待ち時間を有効活用できるのも、オンライン診療の魅力のひとつ。

病院の待合室で長時間座っている必要がないため、体調が悪いときでも自宅でリラックスして待つことができます。

また、仕事や学業の合間をぬって診療を受けたい人にとっても時間の管理がしやすいため大きなメリットとなります。

希望の病院にどこからでもアクセス可能

オンライン診療は近くに希望の診療科がないときや遠くの専門医に相談したいときでも、通院せずに診療を受けられます

住んでいる場所に関係なくさまざまな医療機関にアクセスできるのは、オンライン診療ならではの強みです。

こころちゃん
こころちゃん

初診は対面で受ける必要があるクリニックもあるので、確認してみてくださいね。

オンライン診療のデメリット

オンライン診療は以下のようなデメリットもあります。

ひとつずつみていきましょう。

診断や処方に限界がある

オンライン診療では診断が難しい症状や、処方が制限される薬もあります

たとえば向精神薬は、オンラインでは処方できない薬のひとつです。[2]

オンライン診療だけでの治療が難しい疾患については、対面診療を勧められることがあります。

手数料や通信料が発生する

オンライン診療では、診察料以外にもアプリの利用料や通信費用がかかることがあります。

システム利用料は500~1,000円程度が一般的ですが、クリニックによって異なるため事前に確認しておきましょう。

インターネット環境をととのえる必要がある

安定したインターネット環境がないと、医師とのスムーズなやり取りが難しくなります。

診療中に映像が途切れるなど意思疎通が十分に取れないことも考えられます。

オンライン診療を快適に受けるためには、インターネット環境をととのえることが大切です。

オンライン診療を効果的に使うためのポイント3つ

オンライン診療をより安心して利用するための3つのポイントを紹介します。

詳しく解説していきます。

オンライン診療に合った症状や病気か確認する

オンライン診療は、比較的軽い症状や慢性的な疾患の管理に向いています。

一方で、緊急性の高い症状や専門的な検査が必要な疾患には向いていません。

自分の症状がオンライン診療で対応可能かどうかを確認してから利用しましょう。

安定したオンライン環境を用意する

診療中に通信が途切れたり、映像や音声が乱れたりすると診療に悪影響が出る可能性があります。

診療をスムーズに進めるために安定したWi-Fi環境を用意し、スマートフォンやPCの動作確認も事前に済ませておきましょう。

信頼できるクリニックを選ぶ

対面の診療であれば、通院した際にクリニックの雰囲気や受付・看護師・医師の様子を自分の目で確かめることができます。

一方、オンライン診療では直接クリニックの様子を見られません。

そのため、事前にインターネットや知人の口コミなどで評判を調査してから信頼できるクリニックを選ぶとよいでしょう

また公式サイトで対応可能な症状や診療内容を確認しておくと、診療時のトラブルを避けられます。

まとめ

オンライン診療は、外出が難しいときや忙しい日々の中でも医師の診察が受けられる便利なサービスです。

ただし診断や処方ができないケースや費用、通信環境といった課題も存在します。

これらを理解し、自分に合った方法で活用することが大切です。

この記事で紹介したオンライン診療のメリット・デメリットを参考に診療スタイルを選び、心身の健康維持に役立てていただければ幸いです。

参考文献

[1]厚生労働省 オンライン診療について
https://www.mhlw.go.jp/stf/index_0024_00004.html

[2]厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001233212.pdf

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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