「オンライン診療に興味があるけれど、料金が高そう」
「オンライン診療の料金の仕組みがよくわからない」
オンライン診療に関心があるけれど、料金のことが気にかかり利用に踏み切れない方はいませんか。
オンライン診療は、スマホやパソコンを使用して診察を行う方法です。
通院時間や待ち時間の短縮につながり、患者さんの負担を軽くする方法のひとつ。
ただ便利である反面、実際には料金が高いと感じる方も少なくありません。オンライン診療が高額に感じることがあるのはなぜでしょうか。
この記事では、オンライン診療にかかる費用の詳細や対面診療との違いをご紹介します。
損をしないために知っておきたい注意点も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
おおかみこころのクリニックのオンライン診療については、下記のページから詳しく見ることができます。合わせご覧ください。
おおかみこころのクリニック
この記事の内容
オンライン診療にかかる具体的な料金
オンライン診療では、診察料に加えてシステム利用料や薬の配送費などが発生することがあります。
オンライン診療で発生する料金は次のとおりです。
それぞれの内容を詳しく解説します。
診察料
医師の診察を受けるためにかかる料金です。
対面の診察と同様に、保険診療と判断されると負担割合が適用されるため1~3割負担の料金となります。
ただし美容皮膚科やAGA(男性ホルモン型脱毛症)治療などの自費診療にあたるものは、対面診察と同じように全額自己負担です。
システム利用料
オンライン診療におけるシステムには、医療機関ごとに料金が設定されています。
システム利用料は導入されている設備により異なり、相場は0~2000円ほどです。
受診したいオンライン診療のシステム利用料は、あらかじめ調べておくとよいでしょう。
システム利用料について詳しく知りたい方は、先にこちらをご覧ください。
薬の配送料
診察の結果により処方されたお薬は以下の方法で受け取ることができます。
・患者さんが医療機関や薬局へ取りに行く方法
・医療機関や薬局から自宅へ配送する方法
薬の配送を依頼すると、薬の料金に加えて配送にかかる費用が発生し、この費用は患者さんの負担です。
配送料は医療機関や薬局により設定されている金額が異なります。
自分で薬局に行く方は、配送料はかかりませんよ。
通信料
オンライン上の診察に必要なアプリのダウンロードや通信にかかる費用は、患者さんの自己負担となります。
オンライン診療ではメールやチャットのみによる診療は認められていません。
オンラインで映像と音声による診察を行うことが必須であるため、通信料が気になる方は自宅のWi‐Fi環境で利用しましょう。
オンライン診療におけるシステム利用料とは
オンライン診療では、医師が専用のシステムを活用して患者さんの顔色や表情、動作などを確認しながら問診を行います。
オンラインで診察を受けるには「オンライン診療システム」が欠かせません。
オンライン診療システムは、医療機関側が導入しますが、維持には利用料がかかります。
この利用料は、医療機関が全額負担するケースや患者さん側が一部負担するケースなどさまざまです。
後者では「システム利用料」として料金に加算されます。
システムにはさまざまな種類があり、次のような面を考慮して医療機関が導入しています。[1]
搭載されているシステム | 特徴 |
機能面 | ・医師/患者の本人確認が可能 ・決済業務や予約管理がシステムに含まれている |
サポート面 | ・医療機関/患者からの問い合わせ窓口がある ・システム操作等に関する講習会がある |
費用面 | ・システム利用料がかかる/かからない ・決済手数料がかかる/かからない ・定額/利用者数に応じて変動 |
機能が充実しているほど利用料も高額になるでしょう。医療機関が導入しているシステムや料金体系により、患者さんのシステム利用料も変わってきます。
オンライン診療は対面診療より料金が高い?
「オンライン診療は高くつく」という印象を持たれている方もいるでしょう。
ここでは、保険適用されたときのオンライン診療と対面診療の診察料の違いをみてみます。[2]
【オンライン診療と対面診療の診察料(保険点数)の違い】
診察の種類 | オンライン診療 | 対面診療 |
初診料 | 2510円(251点) | 2910円(290点) |
再診料 | 750円(75点) | 750円(75点) |
外来診療料 | 750円(75点) | 760円(76点) |
初診料においてはオンライン診療より対面診療の方が高くなっています。
2回目以降の診察料に関してはオンライン診療も対面診療も同じくらいの料金になるでしょう。
オンライン診療が保険適用になる条件
オンライン診療も対面診療と同じように保険適用が可能であることを先にお伝えしました。
ただし、すべての疾患においてオンライン診療が保険適用になるとは限りません。
オンライン診療を保険適用で受けることができる病気には、次のものがあります。[3]
・生活習慣病:糖尿病・高血圧
・呼吸器系:気管支喘息・COPD
・循環器系:慢性心不全・不整脈
・消化器系:逆流性食道炎・慢性胃炎
・内分泌系:甲状腺疾患・副腎疾患
・神経系:めまい・頭痛
・精神科系:てんかん・睡眠障害
上記以外にも、オンライン診療の対象となる疾患にはさまざまなものがあります。
ただし、どの疾患も前提として「診断が確定している」「症状が安定している」ことが必要です。また6ヶ月~1年に1回の対面診療を行うことが条件となっている疾患もあります。[3]
自分の状態や疾患が保険適用でオンライン診療を受けられるかどうか、事前に医療機関に確認しましょう。
オンライン診療の料金に関する注意点
オンライン診療の料金で「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、知っておきたい注意点があります。
それぞれ詳しく解説します。
保険適用の制限
前の項目でお伝えしたように、オンライン診療が保険適用になるには条件があります。
疾患によっては専門的な検査や治療が必要になり、オンライン診療で対応できないこともあります。
保険適用外となると、オンライン診療が全額自費となったり自己負担が増えたりする可能性があるので注意してください。
支払い方法の種類
オンライン診療では現金による支払いが難しく、クレジットカードや銀行からの引き落としによる支払いが一般的です。
医療機関により決済方法が限られていたり、支払いに特定のサービスを利用する必要があったりすることもあります。
日常的に現金での支払いをされている方にとっては、不便さを感じるかもしれません。
受診時間による追加費用
オンライン診療では24時間受付のところもあります。
そのようなケースでは夜間や休日の診察に追加の料金がかかることがあります。
通常の診療時間と追加費用の有無を確認しておきましょう。
まとめ
オンライン診療は受けられる条件に当てはまれば、自分の好きな場所で医師の診察を受けることができる便利な方法です。
医療機関によっては対面診療よりも料金の負担が大きくなることもありますが、待ち時間や移動の負担が解消されることはメリットといえるでしょう。
オンライン診療の費用が心配で踏み出せず、つらい症状がありながらも不安を抱えている方は、この機会にオンライン診療の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
おおかみこころのクリニックでは、オンライン診療の受付も行っております。自宅に居ながら精神科の診療を受けることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。
24時間予約受付中
おおかみこころのクリニック
【参考文献】
[1]オンライン診療の利用手順の手引き書|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001241871.pdf
[2]令和6年度診療報酬改定「個別改定項目について」|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001220531.pdf
[3]オンライン診療による継続診療可能な疾患/病態|一般社団法人 日本医学会連合
https://www.jmsf.or.jp/uploads/media/2022/04/20220411092733.pdf