休職で病院の診断書が必要なのに、通院が難しいと感じていませんか。
診断書とは、医師が患者さんの診断内容や症状について作成する公的な書類です。
実はオンライン診療でも、診断書をもらうことができます。オンライン診療を利用すれば、通院時間や待ち時間を解消できますよ。
この記事では、オンライン心療内科での診断書発行の流れ、メリット・デメリットを解説します。診断書を発行する際に必要なポイントを知って、スムーズに取得しましょう。
おおかみこころのクリニック
この記事の内容
オンライン心療内科では診断書を発行できるケースもある
診断書は、オンライン心療内科で発行可能です。
そのためには、医師による診察が必要です。オンライン診療では、ビデオ通話を通じて医師が患者さんの状態を確認し、診断に必要な情報を収集します。
医療機関によって、診断書の発行条件や対応は異なります。診断書が必要なときは、事前に利用を検討している医療機関に相談しましょう。診断書の種類や用途によっては、対面診療が必要になるケースもあるので注意してください。
オンライン心療内科での診断書発行の流れ
オンライン心療内科での診断書発行には、5つのステップがあります。
具体的な流れを見ていきましょう。
STEP1:心療内科を予約をする
オンライン診療に対応している心療内科を探して、予約を取ります。[1]
予約方法は医療機関によって異なりますが、一般的にはWEBから予約できます。予約時には診断書が必要なことを伝えておくとよいでしょう。
病院によっては問診票を用意しているケースもあり、事前に答えておくとスムーズに診察できます。
STEP2:オンライン診療を受診する
予約した日時になったら、医療機関が指定するオンライン診療システムにアクセスして診察を受けます。
診察前にカメラとマイクの動作確認をしておくと、映らない・聞こえないなどのアクシデントを防げます。
診察では、医師に自身の症状や悩みを詳細に伝えてください。医師からの質問には詳しく答え、正確な診断につなげることが大切です。[1]
STEP3:診断書発行の依頼をする
診察が終わったら、診断書の発行を正式に依頼します。
診断書の種類や用途、必要な記載事項を具体的に伝えましょう。提出先が会社か保険会社かによって、必要事項が異なるケースがあります。
また、診断書の受け取り方法も確認が必要です。一般的には、郵送やオンライン発行などに方法があります。急ぎであれば、かかる期間についても相談してみてください。
STEP4:支払いをする
診察が終わったら、診察料と診断書の発行料を支払います。支払方法は医療機関によって異なりますが、クレジットカード決済やオンライン決済が利用できます。
診断書の発行料も病院によって変動するため、事前に確認しておきましょう。
支払い手続きが完了したら、領収書や明細書は大切に保管しておいてください。保険金の請求時に必要になるケースもあるためです。
STEP5:診断書を受け取る
最後に、発行された診断書を受け取ります。
診断書が手元に届いたら、必要事項が正しく記載されているか確認してください。もし不明点や修正があれば、すぐに受診した医療機関に連絡します。
また、診断書は大切な書類なのでコピーをとっておくと便利です。再発行が必要になったときや、提出後に内容を確認したいときに役立ちます。
オンライン心療内科で診断書を取得するときの費用
オンライン診療で診断書をもらう際の費用について解説します。
それぞれ見ていきましょう。
診断書の発行費用
診断書の発行費用は医療機関によって異なりますが、3,500〜5,000円程度かかります。
診断書の発行料は自己負担となり、保険適用の対象外です。医療機関によって料金が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
受診にかかる費用
オンライン診療の診察料は、保険適用で初診料が2,530円、再診料が750円とされています。[2]
また、オンライン診療では診察料に加え「システム利用料」が発生。
クリニックによって値段は異なり、相場は0〜2000円ほどです。
もし薬の処方もあれば薬代や薬の配送料などがかかってきます。
以下の記事では、オンライン診療の料金について詳しく解説しています。
オンライン心療内科で診断書をもらうメリット・デメリット
オンライン心療内科で診断書をもらうことには、メリットとデメリットの両方があります。
それぞれを理解した上で、オンライン診療で診断書を取得するか検討してみてください。
メリット
オンライン診療で診断書をもらうメリットは以下の2つです。
・病院に行く時間や手間を省ける
・待ち時間を気にせずに受診できる
医療機関に行く必要がないため、通院時間を節約できます。体調が優れないときでも、自宅で受診が可能です。
また、待合室での順番待ちがないため時間を効率的に使えます。予約した時間になったら、すぐに診察を開始できます。
患者さんは病院に行かずに待ち時間なしで受診できるため、診断書の取得にかかる時間も短縮できるのです。
デメリット
オンライン心療内科での診断書を取得するには、2つのデメリットがあります。
・初診ではオンライン診療を受診できないケースもある
・通信環境が不安定だと、診察がスムーズに進まないことがある
オンライン診療は再診でしか受診できないケースがあります。初診でもオンラインで受診できるか、事前に医療機関に確認しておきましょう。
またインターネット接続が不安定になると、診察が中断されたり、医師とのコミュニケーションに支障が出たりする可能性があります。オンライン診療は、インターネット接続が安定した環境で利用しましょう。
オンライン心療内科の診断書に関するQ&A
オンライン心療内科の診断書について、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
診断書を取得する際の参考にしてみてください。
Q:心療内科のオンライン診療は保険適用できる?
A:オンライン心療内科の診療は、対面診療と同様に保険適用の対象となります。
診察料は保険診療として扱われるため、健康保険証を利用できます。たとえば、69歳までの方は診察料が3割負担で済むのです。
ただし、前述のように「診断書発行料」は保険適用外なので注意してください。
以下の記事では、オンライン診療と保険診療について詳しく解説しています。
Q:オンライン診療で発行された診断書に効力はある?
A:オンライン診療で発行された診断書は、対面診療で発行されたものと同等の法的効力を持っています。
診断書は、医師が正式に診察を行った上で発行する公的な書類です。診察方法がオンラインであっても、医師による適切な診断に基づいて作成されています。そのため、会社や学校、各種手続きにおいて有効な書類として認められるのです。
提出先の規定によっては対面診療を求められる可能性もあるため、前もって確認しておきましょう。
Q:診断書が手元に届くまでどのくらいかかる?
診断書の受け取りまでの期間は、医療機関や発行形式によって異なります。
診察当日にPDF形式で受け取るところもあれば、数日から1週間程度かけて郵送で受け取るところもあります。急ぎであれば、医療機関に相談してみてください。
おおかみこころのクリニックでも、診断書の発行が可能です。診断書は2〜4日程度を目安に郵送いたします。
こちらのページでオンライン心療内科について詳しく解説しています。
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まとめ
診断書の発行は、予約から受け取りまでオンライン上で手続きが可能です。診察料は保険適用となりますが、診断書の発行料は別途3,500〜5,000円程度の自己負担が必要です。
オンライン診療で発行される診断書は、対面診療のものと同じ効力を持っています。会社の休職手続きや公的支援の申請など、さまざまな場面で活用できます。利用を検討される際は、医療機関に診断書発行の可否や条件を確認してみてください。
おおかみこころのクリニックでは、オンライン診療を行っています。診断書の発行もできますので、休職や申請の手続きで必要な方はお気軽にお問い合わせください。
24時間予約受付中
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【参考文献】
[1]オンライン診療について 国民・患者の皆様へ|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38226.html
[2]令和6年度診療報酬改定「個別改定項目について」|厚生労働省 p45-46
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001220531.pdf