彼氏が依存してしんどいときの対処法|チェックリストやNG行動も










「彼の束縛はわたしのことが好きすぎるだけなのかな?」
「彼氏との関係を壊さないよう気持ちを伝えるには、どうしたらいいんだろう」

彼氏の過度な連絡や干渉に、愛情を感じつつも息苦しさを覚えることはありませんか。

息苦しさを我慢し続けると、お互いのこころをすり減らしてしまいます。

「別れるしかない」と諦めなくても、伝え方を工夫すれば関係を見直すことができます
できることから始めて、2人の関係を健全なものにしていきましょう。

この記事では、彼女に依存する彼氏の特徴対処法を解説します。つらいと感じる関係から抜け出す一歩を後押しできれば幸いです。

彼女に依存する彼氏の心理

彼女に依存する彼氏の心理には、次の2つがあります。

  • 孤独に耐えられない
  • 自分に自信が持てない

依存傾向がある彼氏は、ひとりでいる時間に苦痛や不安を感じます。[1]
常に誰かとつながっていることでしか安心感を得られず、自分自身と向き合う時間を恐れるのです。

もうひとつの心理は、自分への自信のなさです。
自己肯定感が低いため、自分自身の力で価値を見出せません。

彼女からの愛情や肯定的な言葉によって、自分の存在価値を確認しようとします。

「彼女が可愛すぎる」といった言動も、実は自信のなさの裏返しです。

表向きは明るい愛情表現でも「常に一緒にいたい」といった執着につながり、気づけば彼女を束縛してしまうこともあります。

「見捨てられるかもしれない」という強い不安が、彼女の行動を制限したり、何度も愛情を確認したりする依存的な行動のきっかけとなるのです。

こころちゃん
こころちゃん

彼も不安なのかもしれませんが
依存されるのもつらいですよね💦

彼女に依存してる人の特徴

彼女に依存してる人の特徴には、次の3つがあります。

彼氏の行動が「愛情表現」か「依存」かを見分けるときの参考にしましょう。

寂しがりである

彼女に依存する人は、寂しがりという特徴があります。

ひとりで過ごす時間を嫌い、常に誰かとつながることで精神的な安定を保とうとするのです。[2]

たとえば、彼女の予定にかかわらず会いたがったり、短時間でも会えないと不機嫌になったりするでしょう。また、常に彼女と連絡をとらないと落ち着かず、他愛もないやり取りを続けようとすることもあります。

寂しさを埋める手段が「彼女」だけになっており、精神的に自立できていないのです。

連絡の頻度が多い

連絡の頻度が多いことは、彼氏が彼女に依存する特徴です。

依存しやすい彼氏は、彼女の行動や居場所をすべて把握していないと強い不安を感じてしまうのです。

たとえば、仕事中や友人と会っているときでも、ひっきりなしに連絡がくるケースが挙げられます。

返信が少し遅れただけで「今どこでなにしてるの?」と立て続けにメッセージを送ったり、電話をかけたりすることもあります。

彼女は、常に監視されているような息苦しさを感じ、自分の時間を自由に過ごせなくなるのです。

こころちゃん
こころちゃん

自分の時間がもてないのつらい~💦

どんなときも彼女を優先する

彼女に依存する人の特徴には、どんなときも彼女を優先することがあります。

自分の友人との約束や趣味の時間よりも、常に彼女との時間を優先する行動は、一見すると愛情深くみえます。

しかし、彼女への過度な依存は、友人関係の希薄化につながるとされているのです。[3]

たとえば、友人との大切な先約があっても、彼女から誘われれば平気でキャンセルします。その結果、彼氏は友人のつながりを失い、相談したり頼ったりできる相手が彼女だけになります。

彼女も、彼氏の過度な期待や優先を負担に感じ、健全な関係を維持するのが難しくなるでしょう。

彼氏の依存度チェックリスト

彼氏の行動が愛情によるものか、それとも依存なのかを客観的に判断するのは難しいものです。

下記のチェックリストを使い、彼氏の依存度を確認しましょう。

あてはまる項目が多いほど、彼氏の依存傾向が強い可能性があります。[3]

▢ あなたの予定や居場所を細かく知りたがる

▢ 少し返信が遅いだけで何度も催促の連絡がくる

▢ 頻繁に愛情表現を求められ彼の自信のなさを感じる

▢ ひとりでいることを嫌がり常に誰かと一緒にいたがる

▢ あなたの交友関係や予定に口を出し制限しようとする

▢ 彼が友人との予定や趣味よりも常にあなたとの時間を優先する

▢ あなたの友人や家族の悪口を言い周りから孤立させようとする

▢ 彼には熱中できる趣味や仕事がなくあなたのことばかり考えている

▢ 些細なことで不機嫌になったり急に優しくなったりするなど感情の起伏が激しい

▢ 過去に浮気された経験を理由にあなたのことを過剰に疑ったり試したりする行動をとる

2人の関係性を見直すきっかけとして活用してください。

彼氏が依存するときの対処法

彼氏が依存するときの対処法には、次の3つがあります。

彼氏の依存的な行動に気づいたら、関係を健全にするために一歩踏み出してみましょう。

適度な距離感を保つ

彼氏の依存に悩んだら、お互いのために適度な距離感を保ちましょう

適度な距離感とは、お互いの間に適切な「境界線」を引くという考え方です。

境界線は、お互いを自立した個人として尊重し、健全な関係を続けるための土台となります。

具体的には、次のようなルールを決めましょう。

  • 相手の要求すべてに応える必要はない
  • 会えない日はお互いに自分の時間を楽しむ
  • すべての連絡にすぐに返信しなくてもよい

少し距離を置けば、彼氏は彼女がいない時間にも自分で楽しみを見つけるようになり、精神的な自立を促せるでしょう。

また、あなたも彼氏に縛られない時間を持つことでこころに余裕が生まれ、冷静に関係を見つめ直すきっかけにもなります。

あなたの気持ちを伝える

彼氏が依存するときには、あなたの気持ちを正直に伝えることが大切です。

相手を責めるような言い方ではなく、「わたし」を主語にして伝えることを心がけてください。

たとえば「毎日何度も連絡してこないで」と責めるのではなく、「毎日たくさん連絡をもらうと、わたしは少しプレッシャーを感じてしまう」と伝えましょう。

「わたし」を主語にして伝えると、彼氏は「攻撃された」と感じずに話を聞き入れやすくなります。彼氏自身の行動によって、彼女がどのように感じるか気づくきっかけにもなります。

一度で理解してもらえなくても、会話を重ねていく姿勢が関係を改善する第一歩となります。

こころちゃん
こころちゃん

「わたしは~」で伝えてみてくださいね!

趣味や友人と過ごす時間を作る

彼氏との関係改善に取り組むと同時に、趣味や友人と過ごす時間を作りましょう

彼氏から依存されると、気づかないうちにあなたも依存する「共依存」の関係につながる可能性があります。

彼氏と過ごす時間以外に、学生時代の友人と会う約束をしたり、行きたかったカフェ巡りをしたりしましょう。

大切なのは、彼氏がいない時間も充実させることです。

下記の記事では共依存恋愛について解説しているので、あわせてご覧ください。

彼氏が依存するときのNG行動

彼氏の依存的な行動に対して、よかれと思いとった行動が状況を悪化させてしまうケースがあります。

関係をこじらせないために、避けるべき3つのNG行動を理解しておきましょう。

  • 感情的になる
  • 彼氏の要求をすべて受け入れる
  • あなたの要望を伝えずに我慢する

まず、感情的になり彼氏を責めるのは避けましょう。
感情をそのままぶつけると、彼氏は「拒絶された」と感じ、さらに不安になり依存を強める可能性があります。

また、彼氏の要求をすべて受け入れるのもやめてください。
要求をすべて受け入れることで、彼氏は「このやり方で彼女は自分のそばにいてくれる」と考え、より依存的になる恐れがあります。

さらに、あなたの要望を伝えずに我慢してはいけません。
気持ちを抑え込むとストレスが溜まり、関係を悪化させる要因となります。

あなたの気持ちも尊重しながら、彼氏の依存に振り回されない関係づくりを目指しましょう。

まとめ

「彼氏が依存しているかも」と感じたとき、その背景には彼氏の自信のなさや孤独への不安が隠れています。

過度な連絡や束縛は、関係性のバランスが崩れているサインかもしれません。

大切なのは、彼氏の行動を冷静に見極めひとりで抱え込まないことです。

依存の傾向が強いと感じたら彼氏と適切な距離を保ち、あなたの気持ちを伝えることから始めてみてください

同時に、あなたの趣味や友人と過ごす時間を作ることが、健全な関係を取り戻すためのポイントです。

もし、2人だけの話し合いで改善が難しいと感じたり、精神的に追い詰められたりするようであれば、カウンセリングの力を借りるのも有効な選択肢のひとつです。

おおかみこころのクリニックでは、カウンセリングも実施しているのでお気軽にご相談ください。

焦らずにできることから一歩ずつ行動していきましょう。

おおかみこころのクリニック

【参考文献】
[1]恋愛依存傾向尺度作成の試み
https://kurume.repo.nii.ac.jp/record/572/files/shinri5_157-162.pdf

[2]大学生の恋愛観と愛着スタイルの関連ーー恋人に対する依存のしやすさと一般他者を想定した愛着スタイルーー
https://konan-wu.repo.nii.ac.jp/record/1675/files/%E7%94%B0%E6%B2%A2%E6%99%B6%E5%AD%90.pdf

[3]恋人への依存性と親子関係との関連性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej/71/10/71_673/_article/-char/ja

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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