「SNSを見て人と比べてしまって疲れる」
「SNSで着飾っている自分に嫌気がさす」
このように感じ、SNSをやめたいなと考えていませんか。
SNSをやめて趣味や勉強の時間を作りたいと思っても、実際にやめたらどうなるのか不安にもなるでしょう。
SNSから少し距離を置くことで、こころが軽くなり、あなただけの穏やかな時間がつくれます。
この記事ではSNSをやめる具体的な方法と、やめた後の生活を楽しむ工夫をお伝えします。
SNSはすべてを一気にやめる必要はありません。
まずは、利用時間を短くしたりSNSの種類を減らしたり、あなたに合った方法で少しずつSNSと距離をとってください。
SNSをやめる具体的な方法
SNSをやめるには以下のような方法があります。
すぐに気になってSNSアプリを開いてしまう人は、目に入らないように工夫してみるとよいでしょう。
SNS依存については、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
SNSアプリの通知をオフにする
SNSアプリの通知をオフにすると、SNSを開く機会を減らせます。
新着情報をお知らせするマーク(通知バッチ)や通知音があると、すぐに確認したくなりませんか。
お知らせする内容は、必要性に応じてアプリごとに通知設定できます。
たとえば、LINEのような家族や友人との連絡に必要なアプリは通知をオンにし、XやInstagramなどすぐに返信しなくてもよいアプリはオフにしましょう。
オフにしたアプリは、お昼休憩や帰宅時、就寝前など時間を決めて確認するとSNSに振り回されずあなたのペースで生活ができます。
ROM専(見るだけ)になる期間を設ける
頻繁に投稿をしているのであれば、まずはROM専といわれる「見るだけ」の期間をつくると、SNSから離れやすくなります。
投稿をすると、自分の発信内容にどんな反応がきているか気になってしまうでしょう。
見るだけであれば、他人の反応が気になることはありません。
「今日は見るだけにしよう」「今週は投稿しないでおこう」のように、少しずつSNSと距離をとると自然とSNSから離れられます。

見るだけだったらストレス少なく使えそうですね!
SNSアプリを目に入らない位置に移動する
SNS関連のアプリを目に入らない位置に移動するのも、SNSから離れるためのひとつの手段です。
SNSが好きな人は、トップ画面の目立つところや指で押しやすい位置にあると、無意識のうちにアイコンをタップしてしまうことがあります。
距離を置きたいSNSアプリは、目立たない位置に移動しアプリを開く回数を減らしましょう。
「SNSをやめよう」と思い、すぐにアプリを削除するのではなく少しずつ距離をとり、こころの準備ができたら削除してみてください。
SNSをやめるメリット
SNSをやめたら以下のようなメリットがあります。
それぞれ解説しますので、参考にしてください。
本当にやりたいことに集中できる
SNSをやめると、本当にやりたいこと・やるべきことに集中する時間を確保できます。
SNSは中毒性があり、利用者が熱中できるように作られています。
たとえば、興味がある投稿が次々に表示され、いつの間にか長い時間が経っていたという経験はありませんか。
「この時間があれば、家事が終わっていたのに」「勉強時間が少ししか取れなくなってしまった」と後悔することもあるでしょう。
SNSの利用時間を減らしてやりたいことに集中し、後悔なく過ごせるようにしてください。
現実世界の人間関係や体験がより豊かになる
SNSをやめると、ネット以外の人間関係や体験を深める時間が確保できます。
SNSにアップしていた写真や投稿していた話題を、周囲の人や家族に話してみてください。思っている以上に、話に花が咲き楽しく過ごせるかもしれません。
知らなかっただけで「実は趣味の合う人が身近にいた」ということもあります。
SNSを使っていた時間がなくなると仕事や家事、勉強など効率よく生活ができるため、スポーツや趣味など新たな体験をする時間も生まれるでしょう。

新しい関係に出会えるかもしれませんね!
睡眠の質の向上や集中力の回復が期待できる
SNSをやめるとスマホの利用時間が減り、睡眠の質や集中力が向上が期待できる点もメリットのひとつです。
一般的に睡眠時間は、6~8時間がよいとされています。[1]
寝る前にスマホを見ると、画面から発せられるブルーライトが睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、寝つきが悪くなるのです。[2]
さらに、他人の投稿やニュースの閲覧は、脳を興奮させてリラックスしづらくなります。
寝る前のスマホの利用をやめると、翌朝スッキリと起きやすくなり集中して仕事や勉強に取り組めるでしょう。
SNSをやめるデメリット
SNSをやめることで、以下のようなデメリットもあります。
デメリットも考慮し、あなたにとってちょうどよい距離の取り方を見つけてください。
情報収集に困る
これまでSNSで情報を得ていたなら、情報源が減るデメリットがあります。
いち早く世の中のできごとや動きを知るために、10代から50代の人の多くはインターネットを利用しています。[3]
SNSをやめてしまうと「周囲の会話についていけないのではないか」「災害時に困るのではないか」と不安になることもあるかもしれません。
SNS以外にも周囲の人との会話や、テレビやラジオなどから情報を聞いたりネットニュースを見たりして、必要な情報は取り入れましょう。
孤独を感じやすくなる
SNSをやめると、これまで「いいね」やコメント、DMなどで得られていた交流がなくなり、ふとした瞬間に孤独を感じやすくなります。
たとえば、友人の近況がわからなくなったり、共通の話題に入れなかったりすることでさみしさを覚えることがあるでしょう。
全ての交流を絶ってしまうのではなく、親しい友人とは個別にLINEで連絡を取り合ったり自分から食事に誘ったりする機会を積極的に作るよう心がけてみてください。
SNS以外での交流の時間が増えることで、人とのつながりを実感しやすくなります。
その結果、さみしいと感じることも少なくなるでしょう。

SNS上で仲良くしていた人との連絡頻度が減ると寂しく感じることも💦
仕事や活動に支障が出る
SNSをやめると、仕事や活動の情報共有が難しくなります。
とくにフリーランスや情報発信を仕事としているならば、仕事や活動の幅が狭まってしまうでしょう。
SNSアプリを整理し、自分の生活に必要なアカウントは残すことも考えてみてください。
仕事や活動に必要なSNSであっても、多数のアカウントを運用すると、一つひとつにかけられる時間が少なくなってしまいます。
ムリなく運用できる数のSNSアカウントを活用して、時間を有効に使いましょう。
SNSをやめた後の生活を楽しむ方法
SNSをやめた後は、生活を楽しむために以下のようなことを意識しましょう。
それぞれ詳しく解説します。
大切な友人や家族との時間を楽しむ
SNSをやめたら、まずは身近な友人や家族と交流する時間を作りましょう。
実際に会って目を見て話すと、文章だけのコミュニケーションよりも表情が見え気持ちが伝わります。
文章で「ありがとう」も嬉しいですが、笑顔とともに直接伝えられると、より一層気持ちが伝わるでしょう。
まずは家族や友人に連絡を取って、会いに行ってみてください。
やりたいことリストを作って行動する
SNSをやめた後は、やりたいことリストを作ってみましょう。
SNSを見る時間に追われて後回しにしていたことはありませんか。
たとえば、以下のような作業が考えられます。
- 断捨離
- 大掃除
- 模様替え
- 写真の整理
- 家計の見直し
日常の業務に追われできなかった作業をリスト化し、それらを1つずつ実行していくとスッキリして気持ちが晴れやかになるでしょう。
こころと身体の健康を意識してリフレッシュする
健康面を意識して、リフレッシュできる活動をするのもよいでしょう。
SNSを見て過ごしていた時間を、ウォーキングやジョギングに充てて運動不足を解消するのも気分転換に有効です。
活動時間が増えると、スマホを長時間見ていると感じやすい目の疲れや、首・肩の凝りも軽減します。
運動が苦手な人は、こころがリラックスするようなヨガや瞑想をしてみてください。

身体を動かすとスッキリしますよ!
SNS以外の新しい趣味や学習スキルを身につける
SNSをやめた後は、新しい趣味や学習スキルを身につける時間にしましょう。
自宅で音楽鑑賞や読書をしたり映画やドラマ、アニメなどの映像を楽しんだりすると、感性が広がりこころが豊かになります。ジムに通ったり水泳を始めたりするのも健康的です。
ほかにも、ハイキングや登山、散歩など自然と触れ合える活動は気持ちがリフレッシュでき、体力向上にもつながります。
仕事に活かせるような資格取得の勉強をするのもよいでしょう。
英語や韓国語などの外国語を学んだり、プログラミングなどのパソコンスキルを習得したりすると、キャリアアップにもつながり、仕事の幅も広がります。
SNSと上手に付き合い、あなたにとって心地よい日々を見つけましょう
SNSをやめたいと思ったら、アプリの位置や通知の有無を調整し、見る専にして距離を置くことから始めてみてください。
ムリにやめてしまわなくても大丈夫です。
必要なアプリは残し、利用頻度や重要性の低いものから利用時間を減らしていきましょう。
SNSに費やしていた時間で、大切な友人や家族と食事や会話を楽しんだり新しい趣味や学習をしたりして、あなたにとって心地よい時間を過ごしてください。
おおかみこころのクリニックでは、こころの悩みを気軽に相談できる環境を提供しています。
オンライン診療も対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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【参考文献】
[1]健康づくりのための睡眠ガイド2023 13枚目|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
[2]良い睡眠の概要(案)8枚目|厚生労働省
001151837.pdf
[3]令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 14枚目参照|総務省情報通信政策研究所
https://www.soumu.go.jp/main_content/000952987.pdf
- この記事の執筆者
- すみこ
作業療法士歴13年の経験を活かし、医療記事を中心に活動するWebライター。 読者の皆様のこころと身体の健康をサポートし、前向きな気持ちになれる文章を心がけています。