「どうしていつも恋愛がうまくいかないんだろう」
「わたしにもっと自信があれば違ったのかな…」
このように悩んでいませんか?
恋愛がうまくいかないたびに自分に自信がないことを責めてしまい、付き合えても相手の気持ちを信じきれずに不安になることもあるでしょう。
ただ、恋愛に「自信」は必須ではありません。
自信がなくても、あなたらしく恋愛をすることはできます。
この記事では、自分に自信がない人が恋愛でつまずきやすい理由と、自信がないままでも恋愛を楽しむためのポイントをお伝えします。
「またうまくいかないかもしれない」と感じているその気持ちごと、今のあなたを大切にしながら恋愛を考えていけるきっかけになれば幸いです。
自分に自信がない人が恋愛でつまずきやすい理由
自分に自信がない人が恋愛でつまずきやすい理由について、以下の3つにわけて解説します。
「わたしはこのせいでつまずくのかも」と、あなた自身と照らし合わせてみてください。
恋愛を避けてしまう
自分に自信がなく恋愛自体を避けてしまう人は少なくありません。
恋愛をしたいと思っていても「どうせうまくいかない」「もしフラれたら立ち直れない」と考えることがあります。
自信のなさから、無意識に恋愛から距離を取ってしまうのです。
自分に自信がない人ほど、自分の気持ちをうまく理解したり人との関係を上手につくったりする力が育っていない傾向があると言われています。[1]
自信がない人の男女共通の特徴として、以下が挙げられます。
- アプローチして失敗するのが怖い
- 自分を好きになってくれるとは思えない
- 相手にどう思われるかばかりを気にしてしまう
たとえば、好きな相手に対して「わたしにアプローチされたら迷惑かも」と思い何もできなかったり、付き合っても自分の価値を信じられずに関係を深められなかったりすることもあるでしょう。
そのため、自分に自信がない人は恋愛自体を避けてしまうのです。

相手の気持ちが気になって億劫になっちゃいますよね💦
恋愛で試す行動や依存につながる
自分に自信がない人は、恋愛で試すような行動をしてしまうことがあります。
たとえば「本当に好き?」と何度も聞いたり、返信が遅いと何度も連絡をして相手の反応を確かめたりするでしょう。
人は悩みを抱えているとき、相手から安心できる言動を得て不安をやわらげようとします。
試す行動の繰り返しは、恋人を頼りにしている一方で、精神的に依存する状態になってしまうこともあるのです。[3]
自分の予定を全部相手に合わせて、あなた自身の生活や感情を後回しにすることもあるでしょう。
その結果、あなた自身の生活がつらくなったり、相手があなたの思いを負担に感じたりして、恋愛が長く続かない要因となるのです。
以下の記事では恋愛依存症の治し方について解説しています。あわせてご覧ください。
恋愛が幸せなものではなく不安なものになる
自分に自信がない人は、恋愛で以下のような行動があらわれやすくなります。
- 相手の顔色をうかがいすぎてしまう
- 嫌われるのが怖くて本音を言えない
- 「どうせわたしなんて」と自分を下に見てしまう
たとえば、LINEの返信が少し遅れただけで「嫌われたかも」と思い詰めてしまったり、相手に合わせすぎて自分の気持ちがわからなくなったりすることも少なくありません。
また、恋愛に対する自信のなさは「うまくやっていける自信がない」と思い恋愛に踏み出しづらくなる傾向があります。[1][2]
自分に自信がないと恋愛が「幸せを感じるもの」ではなく「不安が続くもの」となってしまうでしょう。
不安が続くことで、恋愛がつらくなり長続きしない要因になるのです。
また、不安を抱えたままムリを続けると、こころが疲れてしまい適応障害やうつ病などのこころの病気になることも少なくありません。
不安が続いているときは、誰かに話すとこころが軽くなることがあります。
おおかみこころのクリニックでは「こんなこと相談してもいいのかな…」と思うことも相談できます。
オンライン診療も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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恋愛に「自信」は必須条件ではない
恋愛に「自信」は必須条件ではありません。
恋愛で大切なのは、自信の有無ではなく「相手とどのように関係を築いていくか」です。
自分に自信がない人の恋愛では、以下のような場面で不安を感じやすいでしょう。
- 相手に合わせすぎて疲れてしまう
- 自分の気持ちや意見を伝えられない
- 相手を幸せにできないと思ってしまう
自分に自信がなくても、あなたの気持ちを言葉にして伝え合うことで、相手との間に安心感や信頼関係を築くことはできます。
恋愛でうまくいかないときは、次で解説する恋愛がうまくいかないときの5ステップを参考にしてください。

恋愛はふたりでするものです。
相手と一緒に関係を築いていきましょう!
自分に自信がないままでも恋愛を楽しむ5ステップ
自分に自信がない人は、以下の順序で恋人との関係を築いてみてください。
それぞれ見ていきましょう。
① 自分の気持ちを否定せずに受け止める
自分に自信がないと「またフラれたら立ち直れない」「彼なしの生活は考えられない」と不安が先に立つこともあるでしょう。
相手の気持ちを確かめて安心したい一方で「頼りすぎるのはよくないかも」と、あえて距離を取ろうとすることもあります。[3]
あなたが不安に思うのは、相手との関係を大切に思っているからです。
まずは、あなたの気持ちを否定せずに受け止めてください。
② 小さな成功体験を増やして自信をつける
自分に自信がない人は、小さな成功体験を積み重ねましょう。
恋愛だけにこだわると他のできごとが見えにくくなってしまいます。
たとえば、1日の終わりに今日できたことを考えたり書き出したりしてください。
- 朝はやく起きられた
- 10分間軽い運動ができた
- 約束の時間に遅れなかった
まずは、日常生活の中で小さな成功体験を少しずつ積み上げてみましょう。
恋愛に限らず、成功体験を繰り返すことで自信がもてるきっかけになります。[4]
以下の記事では、自分に自信がない人がなぜ「めんどくさい」と思われるのかを解説しています。あわせてご覧ください。
③ 恋人の前で頑張りすぎない練習をする
自分に自信がない人は、恋人の前で「よく見せよう」と頑張りすぎてしまうことがあります。
相手からの評価を気にしすぎる傾向があるためです。
まずは恋人と一緒に過ごす中で、あなたらしく過ごす練習をしましょう。
たとえば、ランチのメニューを選ぶときに好きなものを選んだり、あなたが行きたい場所を伝えてみたりしてください。
「こんなの食べたら嫌がられるかな」「彼は行きたくないかも」ではなく「わたしはこうしたい」とあなたの想いを伝えると、ふたりの関係を深めていくことができます。
④不安をため込まずに言葉にして相手に伝える
自分に自信がないと、不安を抱えたまま相手との距離を取ってしまうことがあります。
不安な気持ちを相手のせいにして伝えるのはよくありません。
主語を「わたし」にして、伝えてみましょう。[5]
具体的には以下のような伝え方です。
- 「わたしは、もう少し話せたら嬉しいなって思ってたよ」
- 「わたしは、返事がないと少し不安になっちゃうことがあるんだ」
- 「わたしは、最近あまり会えなくてちょっとさびしく感じてたよ」
不安をため込まないことは大切ですが、一度に言われると相手の負担になることがあります。
相手の反応をみつつ、適度に伝えていきましょう。
⑤自信のなさもあなたの一部として受け入れる
自分に自信がないことを「あなたらしさ」として受け入れてください。
「わたしなんて…」と不安になることは誰にでもあります。ただ、恋人は今のあなたらしさに惹かれて一緒にいるのです。
あなた自身を変えようとするのではなく「自信がないわたしでも大丈夫」という考えをもつことで、恋愛に少しずつ前向きになれるでしょう。
自分の自信のなさにばかり目を向けるのではなく、相手の気持ちや思いを大切にしてください。
まとめ|自信のなさとの付き合い方を考えよう
恋愛に自信がないと「うまくいかないのは自分に自信がないせい」と責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、自信がなくても大切な人と関係を築いていくことはできます。
不安をひとりで抱え込まず、少しずつ言葉にしていくことが安心できる関係につながります。
もし「気持ちの整理がむずかしい」と感じたら、こころの専門家に相談してください。
おおかみこころのクリニックでは、恋愛にまつわる悩みも丁寧にお聞きします。自宅から相談できるオンライン診療も可能です。お気軽にご活用ください。
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【参考文献】
[1]青年期における“恋人を欲しいと思わない”理由と自我発達との関連p292| 髙坂 康雅https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/24/3/24_284/_article/-char/ja/
[2]自己効力感研究の現状と今後の可能性|池辺 さやか、三國 牧子http://54.64.211.208/dspace/bitstream/11178/104/1/kokubun57-8.pdf
[3]青年期後期の恋人への依存性に関する研究:恋人との関係評価及び依存対象との関連からp143|田中純https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/18426/p139.pdf
[4]セルフ・エフィカシーを高めるポイント|厚生労働省https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-07-002
[5]話を聞くときのポイント|こころもメンテしよう~ご家族・教職員の皆さんへ~https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/ftf/ftf_02.html
- この記事の執筆者
- 柚木ハル
作業療法士として精神科で17年の臨床経験を積み、現在は訪問リハビリに従事。経験を生かしメンタルヘルスを中心に、やさしく寄り添う文章を心がけて執筆しています。









