「統合失調症の初期症状にはなにがある?」
「統合失調症の家族と接するときはどうすればよい?」
家族の様子がまるで別人のようで、どう接すればいいかわからないとひとりで悩んでいませんか。
もし、家族が「誰かに監視されている」と訴えたり、部屋に閉じこもったりしているなら、それは統合失調症の初期症状かもしれません。
早期に治療を始めれば回復を早め、学校や仕事など本人のペースで過ごせるようになる傾向にあります。
家族にあらわれている症状が統合失調症か、ひとつずつ確認していきましょう。
この記事では、統合失調症の初期症状や接するポイントを解説します。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で家族のことで悩んでいるなら、お気軽にご相談ください。
この記事があなたの不安をやわらげ、前向きな毎日を取り戻す助けとなれば幸いです。
統合失調症の初期症状
統合失調症の初期症状には、次の3つがあります。
統合失調症は、幻覚や妄想などがはっきり出る前に、前触れのサインがあらわれます。あてはまる症状がないか、確認していきましょう。
統合失調症になりやすい人については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
人付き合いを避ける
統合失調症の初期症状には、人付き合いを避けることがあります。[1][2]
他人の視線が怖くなったり、自分が悪く言われているような不安になったりする状態が続きます。
そのため、他人と接するときに緊張や恐怖を感じやすくなるのです。
たとえば、仲のよかった友人と会うのを嫌がったり、家族との会話を避けたりします。また、大学を休みがちになったり、部屋に引きこもる時間が増えたりすることもあります。
まずは、おだやかに過ごせる環境を優先してください。人付き合いを避ける行動はわがままではなく、休みが必要な期間と考えましょう。
音や光に敏感になる
音や光に敏感になることは、統合失調症の初期症状のひとつです。[3][4]
いつもなら聞き流せるような小さな物音や光まで、過剰に受け取ってしまうためです。
具体的には、時計の秒針の音が耳に響いて眠れなくなったり、日光をまぶしく感じたりする変化が生じます。そのため、テレビの音を嫌がったり、昼間でもカーテンを閉め切って暗い部屋で過ごしたりする生活に変わるのです。
家の中では大きな音を立てないよう配慮し、照明を少し落とすといった工夫をしましょう。
静かで落ち着いた空間をととのえることを意識してください。
落ち着きがなくなる
統合失調症の初期症状には、落ち着きのなさが挙げられます。[1]
具体的には、何度も部屋の中を歩き回ったり、そわそわして作業に集中できなかったりする状況がみられます。
焦燥感に耐えきれず、急に大声を出したりイライラして家族に当たり散らしたりする行動も目立つようになるのです。
こうした落ち着きのなさは性格の問題ではなく、統合失調症の症状によるものです。まずは周囲が冷静に対応し、本人の不安を煽らないようにしましょう。
統合失調症の初期症状セルフチェック
「統合失調症かもしれない」と思ったときは、セルフチェックを活用してください。
今の状態が治療を必要とするものか、下記の項目で確認しましょう。[1][3][5]
- 疲れやすく、眠れない日が続いている
- 人と会うのを避け、部屋に閉じこもる
- 集中力が続かず、本やテレビを楽しめない
- 気分が激しく落ち込み、急にイライラする
- 音や光に過敏になり、部屋を暗くして過ごす
- 話の筋道が立てられず、意図が伝わりにくい
- 「わたしの考えが周囲に漏れている」と感じる
- 強い不安や緊張に襲われ、周囲を警戒してしまう
- 入浴や着替えが面倒で、身なりに無頓着になった
- 「誰かに監視されている」と感じ、外が気になる
- 誰もいないのに人の声が聞こえる、あるいは独り言を話す
あてはまる項目が多いときは、早めに病院を受診してください。治療を早く始めれば症状の悪化を防ぎ、穏やかな毎日を取り戻せるようになるでしょう。

あてはまらなくても、気になるときはいつでも相談にきてくださいね!
統合失調症の治療法
統合失調症の治療法は、おもに2つあります。[1][5]
1つ目は薬物療法です。具体的には、幻覚や妄想の症状をやわらげる「抗精神病薬」や、不安をおさえる「抗不安薬」などの薬を服用します。
統合失調症では、薬物治療を中断すると1年以内に約70%が再発すると言われているため、継続することが大切です。[1]
2つ目は心理社会的な治療です。統合失調症への理解を深め、対人スキルや自信を回復させます。
たとえば、統合失調症の知識を身につける「心理教育」や、園芸や料理などを通じて健康を促進する「作業療法」が挙げられます。
2つの治療を組み合わせることが再発を防ぎ、症状をやわらげることに繋がるのです。
統合失調症の方と接するポイント
統合失調症の人と接するときは、3つのポイントを意識してください。
それぞれについて見ていきましょう。
本人の感情に共感する
本人が「監視されている」といった妄想を口にしても、感情に共感しましょう。[6]
本人にとってその恐怖や不安は、紛れもない現実として感じているためです。周囲が否定すると、本人は「誰も信じてくれない」とこころを閉ざしてしまいます。
まずは「あなたはそう感じているのだね」と受け止めてあげましょう。否定せずに話を聞く姿勢でいれば、本人の不信感が解消されます。
事実関係を正すよりも、本人が今抱いているつらさに焦点をあてることがポイントです。相手を否定せず、ひとりの人間として尊重する態度が、本人にとって救いとなります。
先回りして助けるのを控える
統合失調症の人と接するときは、先回りして助けるのを控えましょう。[3]
過剰に手を貸すと本人が成功体験を積むチャンスを奪い、自信をなくすおそれがあります。
たとえば、家庭内での家事や職場での簡単な事務作業などをすべて代行するのではなく、調子がよいときには役割を任せてみてください。「自分でできた」という達成感は、病気に立ち向かうエネルギーへと変わります。
失敗を恐れずに挑戦できる環境をととのえ、本人の自発的な行動を待つことが周囲には求められます。温かく見守る距離感こそが、自立を促すサポートとなります。
統合失調症について深刻に考えない
統合失調症についてあまり深刻に考えないようにしましょう。[4]
周囲が不安な表情で接していると重苦しい空気がプレッシャーとなり、本人の症状を悪化させる要因になりかねないためです。
「今は休む時期だ」と考え、不自然な言動があっても日常の一部として受け流す余裕を持ちましょう。
特別な対応をしようと気負わず、家族や同僚も自分の生活や趣味を楽しみ、ゆとりを保つことが大切です。
深刻な空気よりも、穏やかな空気で過ごす方がリラックスできます。周囲が笑顔で過ごすことが、本人が治療に専念できる環境づくりに繋がるのです。
まとめ
統合失調症の初期症状には、人付き合いを避けたり、音や光に敏感になったりすることがあります。ひとりで抱え込まず、早めに医師へ相談することが回復に繋がります。
まずは現状を否定せずに受け入れ、あなたと周囲が安心できる環境をととのえましょう。統合失調症の人と接するときは本人の感情に共感し、できるまで見守ってください。
「誰に相談すればよいか分からない」と悩んだときは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にあるおおかみこころのクリニックにご相談ください。
オンライン診療を活用すれば、自宅にいながらプライバシーを守りつつ医師の診察を受けられます。
ムリに外出する必要がないため、心理的なハードルも下げられます。8~24時まで診察を受け付けているので、お気軽にお問い合わせください。
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【参考文献】
[1]地域包括ケアシステム・アフターコロナで知っておきたい代表的な精神疾患の基礎知識:薬剤師が支援する統合失調症治療,米澤夏里,黒沢雅広
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/59/11/59_1005/_pdf/-char/ja
[2]こころのSOSサイン|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/common/pdf/book.pdf
[3]精神保健福祉ミニガイドシリーズ 1 – 統合失調症は どんな病気?|高知県
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/miniguide/file_contents/2013103000172_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_104237.pdf
[4]岡崎祐士先生に「統合失調症」(全般)を訊く|公益社団法人 日本精神神経学会
https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=4
[5]統合失調症|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=tQtLd1xVUp1wHJMQ
[6]薬局における疾患別対応マニュアル~患者支援の更なる充実に向けて~|厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/001409762.pdf









