HSPは全部で4種類!診断テストを使って自分のHSPタイプを知ろう




HSPとは、繊細な気質で内向的な性格の人のことです。思慮深さや感情移入の強さなどの特徴があります。HSPは5人に1人の割合でいるとされています。[1]

HSPの他には、HSE、HSS型HSP、HSS型HSEの3つがあります。自分がどのタイプにあてはまるのか気になる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、HSPの種類HSPの特徴について解説します。また、HSPタイプを知る診断テストも紹介するので、どのタイプにあてはまるかをチェックしてみてください。HSPについて理解を深め、自分の強みを活かして仕事や人間関係をより良くしていきましょう。

HSPの種類

繊細さんと言われるHSPの他には、3つの種類があります。

自分がどのタイプかを知れば、より良い自己理解につながります。それぞれのタイプを見ていきましょう。

こころちゃん
こころちゃん

自分はどのタイプかな?と考えてみてくださいね

HSE

HSEは、内向性と外向性を性格をあわせ持つタイプで、以下のような特徴があります。

  • 打たれ弱い
  • 社交的で人と関わるのが好き
  • 一人になりたいと感じるときがある
  • 感受性が強く、周囲の雰囲気を察知できる
  • 刺激に敏感だが、同時に新しい経験を求める

たとえば、人と交流する場で楽しく過ごせますが、同時に疲れやすいため、一人の時間が必要です。HSEの人は、外向性と敏感さのバランスを取ることが重要です人と交流した後は、リラックスして休める時間をつくるようにしましょう。

HSS型HSP

HSS型HSPは、刺激を求める傾向が強いタイプで、以下のような特徴があります。

  • リスクを嫌がらない
  • 新しい経験や刺激が好き
  • 強い刺激には敏感に反応する
  • 退屈が嫌いで、常に挑戦したいと考える
  • 刺激を求めて外出するが、人混みや騒音で疲れてしまう

冒険的な活動を楽しむ一方で、帰宅した後には十分に回復する時間を必要とします。HSS型HSPの人は、刺激を求める欲求と敏感さのバランスを上手く取っていきましょうチャレンジし続けるのは大切ですが、疲れているなと思ったら、焦らずに休むことを優先してください。

HSS型HSE

HSS型HSEは、内向性と外向性の性質があり、刺激を求めるタイプです。以下のような特徴があります。

  • 社交的に活動する
  • リーダーを任されることがある
  • 新しい経験や刺激を積極的に求める
  • 過度な刺激や人との交流に敏感である
  • 人間関係を大切にし、深い絆を築くのが好き

人との関わりを楽しみながら、新しい趣味や活動にも挑戦します。しかし、活動後には疲れていることもあるため、十分な休息をとってくださいリラックスできる方法を見つけておくと、疲れが残りにくくなるでしょう。

HSPとは

HSP(Highly Sensitive Person)とは、刺激を受けやすい敏感な人を指します。

4つの特徴があり、まとめてDOESと呼ばれています。

  • D:思慮深さ(Depth of processing)
  • O:神経の興奮しやすさ(Overstimulation)
  • E:感情移入と共感性(Emotional reactivity and Empathy)
  • S:五感の鋭さ(Sensory sensitivity)

それぞれの特徴について見ていきましょう。

D:思慮深さ

1つめの思慮深さは、情報を深く処理する能力を指します。HSPの人は物事を深く考え、慎重に判断する傾向があります。

たとえば、HSPの人は本を読んだ後、内容について長時間考えるときがあるでしょう。また、重要な決断をする際には、多くの情報を集めてから慎重に検討します。思慮深さは、問題解決や創造的な思考に役立ちますが、決断に時間がかかることがあるのです[1]

HSPの人は、思慮深さを活かして複雑な問題の解決、芸術的な創造活動などで力を発揮できます。一方で、重要でない事柄にも必要以上に時間をかけてしまう傾向があるため、優先順位をつけるようにしましょう。

こころちゃん
こころちゃん

慎重に物事を考えることができるのは長所ですね

O:神経の興奮しやすさ

2つめの神経の興奮しやすさは、刺激に対して敏感に反応することを意味します。

HSPの人は光や音、匂いなどの強い刺激に敏感に反応するため、騒がしい環境や混雑した場所で疲れやすいですストレスも感じやすいため、長時間出かけたり、人と話したりした後には休息が必要です。[2]

自分に合った環境を整えれば、より快適に過ごせるようになります。仕事を見つける際にも、静かな職場であれば能力を発揮しやすくなるでしょう。趣味や瞑想などのリラックス法を身につけることも効果的です。

E:感情移入と共感性

3つめの感情移入と共感性は、他人の感情や雰囲気を敏感に感じ取る能力を表します。他人の喜びや苦しみに深く共感するため、人間関係において繊細で思いやりがあります

HSPの人は、友人が悩んでいる様子を感じ取るため、話を聞いたり元気づけようとしたりできるのです。また、映画や本の登場人物の感情に強く共感することもあるでしょう。[1]

良好な人間関係を築くのに役立ちますが、他人の感情に影響されやすい人もいます。影響を受けて振り回されてしまうため、自分と他人との境界線をしっかり引いてくださいね。

S:五感の鋭さ

4つめの五感の鋭さは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が非HSPより敏感であることを意味します。

他人が気づかないような小さな音に反応したり、わずかな味の違いを感じ取ったりします。微妙な音や匂いなどに気づけるので、環境の変化を察知できるのです。[1]

芸術や料理などの分野で才能を発揮できますが、日常では負担になるときもあるでしょう。過剰な刺激を避けるためには、環境を調整したり、リラックス法を実践したりすることが重要です。

HSP診断テスト【4種類】

HSPのどのタイプにあてはまるか、チェックリストを使って診断してみてください。

結果によっては複数のタイプにあてはまることもあるでしょう。

【HSP】
・芸術や音楽に深く感動する
・他人の感情を敏感に感じ取る
・環境の細かな変化に気づける
・騒がしい場所や人混みで疲れやすい
・決断する前に慎重に考える傾向がある

【HSE】
・人前で話すのが得意である
・社交的で人と関わるのが好き
・新しい経験や人間関係を楽しむ
・活動後に一人の時間で充電が必要
・刺激を受けやすいが、同時に外の世界との関わりを求める

【HSS型HSP】
・新しい経験や冒険を好む
・退屈を嫌い、常に刺激を求める
・リスクを取ることを気にしない
・創造的で革新的なアイデアを生み出す
・刺激的な経験をした後、回復に時間がかかる

【HSS型HSE】
・社交的で活動的である
・エネルギッシュで情熱がある
・リーダーシップを取ることがある
・新しい経験や人間関係を積極的に求める
・刺激的な活動と静かな時間のバランスを必要とする

チェック項目が一番多いものが、ご自身にあてはまるタイプとなります。この診断テストは、正確に診断できるものではないので、目安としてチェックしてみてください。

自分のHSPタイプを知るメリット

自分がHSPであるかどうか、またどのタイプのHSPなのかを知ることは、以下のようなメリットがあります。

  • 自己理解が深まる
  • コミュニケーションを上手くとれる
  • 自分に合う環境や仕事を選びやすくなる

自己理解が深まると、自分の感じ方や行動パターンの理由が明確になります。自分の長所や短所を客観的に捉えられるようになり、ストレスの原因や対処法を見つけやすくなるのです

また、自分のHSPタイプを知ると、他者とのコミュニケーションを上手くとれるようになります。自分の特性を理解して相手に適切に伝えれば、誤解を避け、より良好な人間関係を築けるでしょう。

さらに、自分に合う環境や仕事を選びやすくなります。HSPの各タイプには、それぞれ得意な分野や適している環境があります。自分のタイプが分かると、自分の特性を活かせる職業や、ストレスの少ない環境を選択しやすくなるのです

まとめ

HSPの種類には、HSPHSEHSS型HSPHSS型HSEの4種類があります。自分がどのタイプかを知れば、自己理解を深められ、自分に合う仕事を見つけやすくなります。

HSPには、芸術を深く味わえたり、他人の気持ちに共感したりできる長所があります。しかし、物事を考えすぎるという部分もあるため、悩んでいる人もいるかもしれません。

HSP気質についての悩みを相談したい人は、おおかみこころのクリニックにお越しください。経験豊富なカウンセラーがお話を聞きますので、悩みや不安などなんでも話してくださいね。

【参考文献】
[1]繊細な人が快適に暮らすための習慣 医者が教えるHSP対策,西脇 俊二,KADOKAWA
https://amzn.asia/d/00VtTpB

[2]『HSP』をご存知ですか?|生駒市公式ホームページ
https://www.city.ikoma.lg.jp/0000028156.html

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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