仕事ができない発達障害の特徴5選|工夫ポイントや利用できる窓口も










「真面目に仕事に取り組んでいるのにミスを繰り返してしまう」

「同僚と同じように業務をこなせなず自信を失っている」

どれだけ努力しても「仕事ができない」と感じる状況が続くと「社会人に向いていないのかもしれない」と落ち込んでしまいますよね。

仕事がうまくいかない原因は、発達障害の特性が関係している可能性があります。今の状況のまま過ごすと、仕事ができないことへのストレスが溜まってしまうでしょう。

まずは、苦手の正体を知り対処法を実践することが大切です。

この記事では、仕事ができないと言われる発達障害の特徴今日から試せる仕事術を解説します。

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で同じような悩みを抱えているあなたにとって、現状を整理し、こころに余裕をもって働くためのヒントになれば幸いです。

仕事ができない発達障害の特徴5選

仕事ができないと言われる発達障害の特徴には、おもに5つあります。

あてはまるものがないか、ひとつずつ確認していきましょう。

何度言っても分らないのは発達障害の特性なのかについては以下の記事もご覧ください。

段取りが悪い

「仕事ができない」と感じる理由には、段取りを組むのが苦手なことがあります。[1]

発達障害では脳の機能がうまく働いていないため、複数のタスクを同時に処理することが難しいからです。[2]

たとえば、急ぎの見積書作成に電話やメールの対応が重なると、どれを優先すべきか判断できずパニックになってしまうことがあります。

本来は期限が近いものを優先すべきですが、目に入ったメールの返信に時間を費やしてしまい、重要な業務が期限に間に合わなくなるのです。

業務の重要度や緊急度を判断するのが苦手なため、成果につながりにくくなってしまいます。

指示待ちになっている

上司からの明確な指示がないと、次の行動に移せないケースがあります。[1]

同僚や上司が忙しそうにしていても「なにも言われていないから大丈夫」と解釈し、具体的な指示を言われるまで待ってしまうのです。[3]

たとえば、頼まれた資料のコピーが終わった後、次の指示があるまで席でじっと待機してしまいます。そのため、周囲からは「気が利かない」「サボっている」と誤解されるのです。

自発的に動けないことは評価を下げる原因となってしまいます。

全体の把握が苦手である

物事の全体像を把握するのが苦手で、細かい部分や特定の手順にこだわる人も少なくありません。[4]

ADHDでは、興味や関心が一点に集中すると周囲が見えなくなる特徴があります。[5]

業務を期日内に終えるよりも、気になった細部を完璧にすることに意識が向いてしまうのです。

たとえば、社内向けの報告書を作成するときに、内容よりもフォントの微調整や罫線の位置合わせに必要以上の時間を費やすケースがあります。

本人は「きれいに仕上げたい」と取り組んでいても、提出が遅れてしまうのです。

部分的な完成度は高くても、結果的に業務効率を下げてしまいます。

臨機応変に対応できない

マニュアルにない事態や急な変更に対して、臨機応変に対応するのが難しいケースもあります。[4]

発達障害の特性として急な変化に対して脳の情報処理が追いつかず、不安や混乱を感じやすいためです。[2]

たとえば、電話応対中に相手から想定外の質問をされたり、パソコンで見たことのないエラー画面が表示されたりすると、その場でフリーズしてしまいます。

一般的には「誰かに聞こう」と考えますが、パニック状態になるとその判断ができなくなるのです。

状況に応じた柔軟な動きが求められる場面では、うまく動けなくなってしまいます。

こころちゃん
こころちゃん

忙しいと、うっかり忘れちゃうこともありますよね

コミュニケーションが取りづらい

職場の人間関係において、コミュニケーションが苦手な傾向があります。[6]

発達障害の人は相手の表情や声のトーンから感情を読み取ったり、暗黙の了解を察したりするのが苦手です。

悪気はなくても相手の立場に立った発言ができず、すれ違いが生じやすくなります。

会議中に場違いな発言をしたり、上司に対して馴れ馴れしい口調で話しかけたりするケースがあります。また、雑談のときに自分の話したいことだけを一方的に話し続けてしまい、会話が成立しないこともあるのです。

コミュニケーションをうまくとれないことで周囲から孤立してしまうと、仕事を円滑に進められなくなってしまいます

発達障害の特性とうまく付き合う仕事術

発達障害の特性とうまく付き合いながら働くために、3つの工夫を試してください。

あなたに合うやり方を取り入れることで、仕事上のミスを減らせるようになるでしょう。

メモを取る

仕事中はこまめにメモを取る習慣をつけましょう

口頭だけの指示では記憶に残りにくく、聞き間違いや抜けもれが起きやすいためです。情報を文字や図として記録することで、内容を理解しやすくなります。[4]

上司から指示を受けるときはノートとペンを持参し、言われた内容をその場で書き留めるようにしましょう。ToDoリスト形式で箇条書きにしたり、簡単な図を描いて手順を整理したりするのも有効です。

記録として残すことは「言った言わない」のトラブルを防ぎ、仕事を進めるうえで役立ちます。

話す前に一呼吸置く

思ったことをつい口に出してしまうときは、話す前に一呼吸置きましょう

発達障害の特性で衝動性のコントロールが難しく、その場の感情で発言してしまいやすいためです。

口に出した言葉は取り消せないため、発言前の「間」を作ることがトラブル回避のポイントとなります。

会話中になにか言いたくなったら、1度深呼吸をしてみましょう。呼吸する間があるだけで感情的な言葉を飲み込み「この言い方で相手を傷つけないか」を考える余裕が生まれます。

一呼吸置くことを習慣化できれば、不用意な発言による人間関係の悪化を防ぎ、職場での信頼関係を築きやすくなります

指示を具体的にもらう

仕事で迷ったときは、具体的な指示を出してもらうよう周囲に働きかけましょう。[6]

発達障害の特性として言葉の裏を読んだり、相手の意図を推測したりするのが苦手な傾向があります。[7]

「適当にやっておいて」とあいまいな指示では判断に迷い、手を止める原因となるのです。

仕事を依頼されたら「明日の15時までに報告書をまとめればよろしいでしょうか」と、期限や内容を具体的に確認してください。また、口頭だけでなく、メールやチャットなどの文字で指示を送ってもらうようお願いするのも有効です。

指示が明確になり迷いがなくなれば、進んで作業に取り組めるようになります。

発達障害で仕事ができないときの相談窓口

仕事の悩みはひとりで抱え込まず、専門的な知識を持つ公的な機関を積極的に活用しましょう

おもな3つの相談窓口を紹介します。

ハローワーク
ハローワークでは障害者雇用枠だけでなく、一般枠での就労を目指すときもサポートが受けられます。就職活動の支援はもちろん、就職した後の職場定着に向けたフォローアップもしています。[8]
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害の人とその家族をサポートする窓口です。仕事の悩みだけでなく日常生活での困りごとまで幅広く対応しており、専門スタッフが話を聞いてくれます。[9]
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは職業リハビリテーションを提供する機関です。職業能力評価からどのような仕事が向いているかを分析したり、ジョブコーチによる職場適応支援をしたりします。[10]

これらの窓口を利用することで、ひとりでは気づけなかった解決策が見つかるでしょう。

発達障害じゃないのに生きづらさを感じているときは、下記の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

仕事がうまくいかず悩み続けているのは、あなたの努力が足りないからではありません。

発達障害の特性が関係している可能性があり、あなたに合う対処法を知ることで状況はよくなるでしょう。

発達障害の特性として、段取りを組むことやコミュニケーションの難しさなどが挙げられます。あなたらしく働くためには、メモを用いた視覚化や具体的な指示のお願いといった工夫を取り入れていきましょう。

「仕事の悩みや生きづらさは発達障害によるものなのか?」と感じたら、病院を受診することも検討してください。

おおかみこころのクリニックは新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にある精神科です。通院の負担をできるだけ減らせるよう、通院しやすさも大切にしています。

また、対面だけでなくオンライン診療も実施しています。ひとりで悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

【参考文献】
[1]発達障害のある人の就労の現状と課題|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/09/dl/s0924-11c.pdf

[2]第二章 脳の働きと発達障害|東京都保健医療局
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/5dai2syou

[3]1 発達障害の基礎知識|地方公務員安全衛生推進協会
https://www.jalsha.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/12/vol86_sample.pdf

[4]発達障害の理解~メンタルヘルスに配慮すべき人への支援~|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf

[5]保育場面における発達特性の理解 共同機構研修会~子どもの困りを理解しよう~

[6]発達障害に気付いたら?大人になって気付いたときの専門相談窓口|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/article/202302/entry-10203.html

[7]知ろう~その特性には名前がつくかも?~|とくしま発達障がい総合サイト
https://www.pref.tokushima.lg.jp/hattatsu/hanamizuki/5021071/5019467/5018223

[8]ハローワークにおける職業相談・職業紹介|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001512877.pdf

[9]発達障害者支援センターとは|国立障害者リハビリテーションセンター
https://www.rehab.go.jp/ddis/action/about

[10]東京障害者職業センター 障害のある方へのサービス|高齢・障害・求職者雇用支援機構
https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/13_tokyo_service1.html

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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