「また仕事でミスをしてしまった」
「部屋の片づけ方がわからない」
「恋愛がいつも長続きしない」
このような悩みは、あなたの努力不足や性格の問題ではなく、ADHD(注意欠如・多動症)の特性が関係しているかもしれません。
この記事では、大人のADHD女性に多く見られる特徴を「仕事・日常生活・恋愛」の3つの場面に分けて詳しく解説します。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で大人のADHDで悩んだら、いつでもご相談ください。
まずは、この記事であなたに当てはまる項目がないかチェックしながら読みましょう。
この記事の内容
【仕事面】大人のADHD女性に多い特徴
仕事面で大人のADHD女性に多くみられる特徴は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
ADHD女性は見た目で分かるのかにつては、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
マルチタスクが苦手
ADHDの特性を持つ女性の多くが、マルチタスクが苦手です。
ADHDの女性は、一度にたくさんの情報を処理するのが苦手なため、次のような場面で困難さを感じるでしょう。
- 電話対応をしながらメモを取る
- 話しかけられると作業手順がわからなくなる
- 目の前の仕事に気を取られて急ぎの案件が後回しになる
複数の案件を抱えたときに優先順位がつけられず、結局どれも中途半端になってしまうこともあります。
また、新人のころは単純なタスクが多いために仕事をこなせていても、昇進や移動によって業務内容が複雑になったタイミングで困ることもあるでしょう。
実際、大人になってからADHDの診断を受ける女性の中には「仕事の難易度が上がったことがきっかけで受診に至った」という方が少なくありません。[1]
ムリにマルチタスクをこなそうとせず「今はこれだけ」と絞って取り組む方が結果的に効率よく物事を進められるでしょう。
ケアレスミスが多い
ADHD女性は、何度確認してもケアレスミスをしてしまう傾向があります。
注意すべき点を覚えておきながら作業するのが苦手であったり、単純な作業や面倒だと思うことへの集中力が続かなかったりするため、以下のようなミスが起こりやすくなります。
- メールの誤送信
- 資料の誤字脱字
- 数字の見間違い
こうしたケアレスミスは誰にでも起こりえますが、ADHDの方はその頻度が高く「なぜ何度もミスをするのだろう」と悩んでしまうことも少なくありません。
「注意深くチェックしよう」と意識しても見落としてしまったり、チェックリストを作ってもそのチェックリスト自体を見落としてしまったりします。
ひとりで完璧を目指すのではなく、可能であれば同僚や上司に最終チェックを依頼するのもよいでしょう。
スケジュール管理が不得意
ADHDの特性を持つ女性は、スケジュール管理が不得意な傾向にあります。
ADHDの特性で、関心のあることにだけ集中しすぎるため、時間の感覚がわかりにくくなるのです。[2]
たとえば、以下のようなことが起こります。
- 会議の時間を忘れる
- 提出期限を過ぎてから気づく
- 約束そのものを忘れてしまう
- ダブルブッキングしてしまう
- カレンダーに書いてもカレンダー自体を見忘れる
メモだけでなくスマホのアラーム機能を使ったり、目に入る場所に付箋を貼ったりして複数の方法を組み合わせると忘れにくくなります。
【日常生活面】大人のADHD女性に多い特徴
日常生活においては、以下のようなことに困難さを感じやすい特徴があります。
それぞれ解説します。
整理整頓が苦手
ADHD女性の多くが、整理整頓に苦手意識を持っているため次のようなことが起こるでしょう。
- 使ったものを定位置に戻せない
- 脱いだ洋服を床に置きっぱなしにしてしまう
- 郵便物や書類を開封せずに積み上げてしまう
ADHDの女性は段取りを立てることが不得意なことが多く、片付けようと思っても「どこから始めればいいのか」「どうやって分類すればいいのか」という段階でつまずいてしまいます。
まずは物を減らすことから始めて、よく使うものから定位置を決めましょう。
時間管理が難しい
遅刻が多かったり極端に早く到着してしまったりと、時間の管理がうまくできないのもADHD女性の特徴のひとつです。
ADHDの女性は、思いついたことをすぐに行動に移してしまう衝動性をもっているため、今やらなくてよいいことをやってしまいがちです。[2]
そのため、次のようなことが起こります。
- 出かける準備が予定時間に間に合わない
- 出かける直前に違うことを始めて遅刻する
- 出発時間直前になって慌てて準備を始める
また「出かける準備にどれくらい時間がかかるか」「駅まで何分かかるか」といった時間の予測を立てにくく、約束の時間に遅れてしまうことがあります。
着る服の準備や持ち物など、前日にできることは予め用意しておきましょう。

早め早めの準備です
衝動買いをしてしまう
欲しいものを我慢できず、計画性のない買い物をしてしまうのもADHDの特徴です。
「欲しい」「安い」「楽しそう」などの気持ちが湧くと「本当に必要かどうか」「家計は大丈夫か」をよく検討せずに衝動的に買い物してしまいます。
そのため、以下のようなことが起こるでしょう。
- 家に同じものがあるのに買ってしまう
- 給料日前なのに高価なものを買ってしまう
- 生活に必要な金額を残さずに支払いをする
ADHDによる衝動性は買い物だけでなく、サブスクリプションサービスへの登録や食事のデリバリー注文など、さまざまな場面であらわれます。
後から「なぜこんなものを買ってしまったんだろう」と後悔しても、次も同じことを繰り返してしまう方も少なくありません。
必要以上のお金やクレジットカードを持ち歩かないようにしたり、カードの上限額を低めに設定したりすると衝動買いを防げるでしょう。

買いすぎには気をつけましょう
集中力や気分に波がある
ADHDの女性は気が散りやすく、集中力が続かないことも特徴のひとつです。
一方で「不注意」だけでなく興味のあることに対して過度に集中する「過集中」もみられます。[3]
たとえば、日常生活で以下のようなこともあるでしょう。
- ゲームに没頭しすぎて食事を忘れる
- 健康器具を購入したがすぐに飽きる
- 当日になって約束をドタキャンしたくなる
興味があることには何時間でも没頭できるのに、突然エネルギーが切れたように何もできなくなるのもADHDの特性のひとつです。
過集中の特性は、ネットサーフィン・ゲーム・ギャンブルなどに依存しやすい傾向にもつながるため、時間や金額の上限を決めるようにしましょう。[3]
また、ADHDの方は次々とアイデアが思い浮かびます。その勢いで新たな物事を始めたり、突然やめてしまったりと周りから見ると気分に波があるように見えます。
集中力やエネルギーの波があることを自覚し、タイマーを使って「30分集中したら5分休憩」といったリズムを作るようにしてください。
人間関係を築くのが苦手
ADHD女性は人間関係を築くのが苦手と感じている人も多いでしょう。
たとえば、以下のような場面がみられます。[4]
- 急に別の話題に飛んでしまい相手を困らせる
- 相手の話を最後まで聞かずに遮って話し始める
- 思ったことをそのまま口にしてしまい後悔する
話の途中でも、衝動的に思いついたことをすぐ言いたくなり会話を遮ったり、頭に浮かんだことを深く考えずに口に出してしまったりして相手を不快にしてしまうこともあります。
その結果、友人関係が長続きせず孤立してしまうことも少なくありません。
相手の表情や反応を見ながら、ゆっくり丁寧に話すように心がけてください。
【恋愛場面】大人のADHDの女性に多い特徴
恋愛場面では以下のような特徴がみられます。
それぞれ解説します。
恋愛にのめり込みやすい
ADHDの女性は恋愛をすると、仕事中や友達といるときでもパートナーのことで頭がいっぱいになりがちです。[5]
常にパートナーと連絡を取りたくなり、パートナーの生活や仕事を妨げることもあります。
また、あなたがやるべきことにも集中できなくなり、生活に支障がでることもあるでしょう。
ほどよい距離感を保って長続きさせるためにも、恋愛のことを考えない時間を決めてメリハリをつけるように心がけてください。
デートの約束を守らない
ADHD女性は、デートの約束をしていても以下のような行動をとってしまいがちです。
- デートの予定自体を忘れる
- 約束していた時間に遅刻する
- 思い付きでプランを変更する
ドタキャンや遅刻・急なデートプランの変更が続くと、パートナーから「自分のことを大切にしてくれていない」と誤解され、関係が壊れる原因になるかもしれません。
あなたが約束を忘れやすいことや気分の波があることをパートナーに伝え、確認の連絡をしてもらったり、ドタキャンしたくなったら正直に相談したりできる信頼関係を築きましょう。
パートナーとケンカが多い
ADHDの女性は感情のブレーキが効きにくく衝動的に言葉を発してしまうため、ケンカが絶えない傾向があります。
パートナーのちょっとした言動に対して、極端に「もう別れる!」「私なんてどうでもいいんでしょ」と見切りをつけてしまう傾向もあります。[5]
身近な存在であるパートナーには、とくに思ったままのことを口にしてしまうでしょう。もし、カッとなったら3秒がまんするようにしてください。

少し時間を置いて話し合うとよさそうですね
女性のADHDが見逃されやすい理由
ADHDは通常、幼児から症状が見られ始めます。
ただし、女の子のADHDは、幼少期に多動性や衝動性が目立つ男の子と違い、子どものころは「性格」として見過ごされやすいのです。[5]
学生時代は「おっちょこちょい」「天然」と言われる程度で、大きな困りごとがなく過ごせていたかもしれません。
ところが、大人になると親や先生のサポートがなくなり、自己責任のタスクが増えます。
そのため、特性による困りごとに直面し、ADHDだと気づくケースがあるのです。
ADHDの特徴を理解して対処しよう
ADHDかもと思ったら、まずはADHDの特性をよく知ることから始めましょう。
あなたにとって何が苦手なのかを理解したら、以下のような対処を試してください。
- 家事代行や便利家電を利用する
- 上司と相談して業務内容を見直してもらう
- 苦手なことやできないことは他の人に任せる
生活の工夫だけでつらさが消えないときは、ひとりで抱え込まず精神科や心療内科を受診しましょう。
心理療法や薬物療法など、あなたに合った対処法を一緒に考えてくれます。
まとめ
女性のADHDは見逃されやすく、大人になってから気づくケースも少なくありません。
大人のADHD女性には、以下のようなさまざまな特徴が見られます。
- 仕事でのマルチタスクの苦手さやケアレスミスの多さ
- 日常生活での整理整頓や時間管理の困難さ
- 恋愛における熱しやすく冷めやすい傾向やパートナーとの衝突
「ADHDかもしれない」と思ったら、まずは自分の困っていることを理解し、周囲に協力を求めながらあなたに合った生活の工夫を取り入れてみてください。
それでもつらさが続くときは、専門機関に相談しましょう。
おおかみこころのクリニックは新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にある精神科です。通院の負担をできるだけ減らせるよう、利便性のよい立地で通院しやすさも大切にしています。
また、オンライン診療を実施しています。「今の困りごとを相談したい」「ひとりで悩むのはつらい」と思ったらお気軽にご相談ください。
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当日予約・自宅で薬の受け取り可能
【参考文献】
[1]大人の注意欠陥多動症の認知行動療法|中島美鈴
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjghp/36/3/36_200/_pdf/-char/ja
[2]別冊NHKきょうの健康 大人の発達障害(ADHD、ASD)職場で、家庭で、周囲ができるアドバイスとサポート|岩波明
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000067941992024.html
[3]注意欠如・多動症(ADHD特性の理解|村上佳津美
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/57/1/57_27/_pdf
[4]ADHDの定義と判断基準|文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1361233.htm
[5]よくわかる女性のADHD 注意欠如・多動症|司馬理英子
https://books.shufunotomo.co.jp/book/b497314.html
- この記事の執筆者
- すみこ
作業療法士歴13年の経験を活かし、医療記事を中心に活動するWebライター。 読者の皆様のこころと身体の健康をサポートし、前向きな気持ちになれる文章を心がけています。









