「ストレスが溜まると現実逃避に逃げてしてしまう」
「現実逃避ばかりする自分が嫌だ」
このように悩んでいませんか?
「現実逃避」は
自然反応なので自分を責めないで!
適度な現実逃避は、自分の心を守ってくれます。
現実逃避は心の自然な反応なので、自分を責めなくても大丈夫です。
この記事では、現実逃避の心理や効果などについて解説します。
記事の最後には「失敗しない現実逃避の方法」を解説しているので、上手に現実逃避を活用しながら心を楽にしていきましょう。
また、同じ内容の動画もあるので、動画のほうが好きな方は下記の動画をご覧ください。
この記事の内容
現実逃避しがちなシチュエーション4選
「もう、全部投げ出してしまいたい…」
そう感じたら、心が追い込まれているサインです。
以下のようなシチュエーションで、あなたにあてはまるものはありますか?
ふだんから、こういったストレスを受けていると、現実逃避してしまいがちです。
気になるものから読んでみてくださいね!
仕事で追い込まれている
職場では「やりたくない」と思ったことを、我慢して引き受けてしまうことがありませんか?
締め切りやノルマなど、自分ではコントロールできない無理な目標を設定されることもあるでしょう。また、上司の顔色をうかがいながら仕事をするのも大きなストレスになります。
仕事と家庭のバランスが取れない
仕事と家庭の両立の難しさには、「ワーク・ファミリー・コンフリクト*」が関係しています。
*ワーク・ファミリー・コンフリクト:仕事と家庭生活で求められる役割が両立せず、葛藤を感じる状態にあること
ある研究でも「仕事上のストレスが大きいと、家庭の満足感が低下する」と報告しています。
たとえば、仕事が忙しくて家事や育児をパートナーに任せっきりになっているなら注意が必要です。
子育てや介護にストレスを抱えている
子どもや高齢者がいる家庭では、帰宅後も「家族の身の回りの世話をする」という仕事に縛られる場合があります。
帰宅後に家族の愚痴や、反抗期の子どもからのトゲのある言動、介護の負担などが待っていると、帰宅自体が憂鬱になりますよね。
子育てや介護をしていると、自分の「休みたい」「出かけたい」などの優先順位が下がりがちです。
その結果、ストレスを発散する時間が確保できず、現実逃避により自分を癒そうとするのです。
経済的な不安がある
「減る一方の預金残高」や「一向に上がらない給料」など、経済的な不安を抱えていると、今の生活から逃げ出したい気持ちになりますよね。
お金は生きることと直結しているため、経済的な不安は大きなストレスになるのです。
とくに経済的な不安は、苦しい状況がいつまで続くか先が見えづらいため、真っ暗なトンネルの中にいるような不安が重くのしかかります。
また、お金の悩みはなんとなく他人に相談しづらい雰囲気があり、なかなか解決法が見つからず一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。
その結果、現実逃避に精神的な救いを求めるようになるのです。
現実逃避の心理
現実逃避は、心が傷つかないようにする「防衛機制」の一種です。
現代社会では、人の顔色をうかがったり、同時に複数のことを処理したりして生活しています。
これでは、精神的なエネルギーをたくさん使い、消耗してしまいますよね。
そこで、心は「ちょっと休憩しよう」とストレスから距離を置こうとするのです。
現実逃避は、自分で自分を守ろうとする心の自然な反応なのです。
そのため、現実逃避したときは、「また現実逃避しちゃった…」と自分を責めたり、落ち込んだりする必要はありません。
「ちゃんと心のSOSを聞いて、休憩できる自分も素敵!」と自分を褒めてあげてくださいね。
自分で自分を褒めるクセをつけると自己肯定感も上がりますよ✨
参照:防衛機制の4段階 ③神経的な防衛(逃避)
現実逃避の効果
現実逃避は、日常のストレスを一時的に忘れさせてくれる効果があります。
ストレスや緊張でパンパンに膨らんだ心の風船を、現実逃避でガス抜きさせてあげるようなイメージです。
また、精神的な休憩や、次の一歩を踏み出すための充電の効果もあります。
ストレスや不安によって自分の中に強い感情が湧きあがったら、一旦立ち止まりましょう。
現実逃避して冷静になることが、よりよい問題解決への近道になるはずです。
失敗しない現実逃避の方法
現実逃避がクセになると、現実の問題と向き合えなくなります。
現実逃避は、充実した毎日を送るための「お助けアイテム」のような存在です。
あくまで気分転換として用い、現実に戻る力を蓄えるようなイメージで使いましょう。
詳しくは「よい現実逃避の方法5選」の記事でも紹介しています。
また、真面目な方は、「こんなことをしている場合ではないのに…」と現実逃避する自分を責めがちです。
心のSOSが自分を追いつめてしまうようでは、本末転倒ですよね。
そのため、現実逃避するときは、まず自分を「許す」ことが大切です。
「こういう時間も必要だよね」と、現実逃避する自分を温かい気持ちで包んであげましょう。
どうしても現実逃避する自分が許せない方は、うつ病の症状である「焦燥感」など、心の病気が関係している場合があります。ひとりで抱え込まずに、おおかみこころのクリニックにお気軽にご相談ください。
24時間予約受付中
まとめ
現実逃避は、自分で自分を守ろうとする心の自然な反応です。
現実逃避する自分を責める必要はありません。心のSOSを聞き、休憩できる自分をほめてあげましょう。
どうしても自分を責めてしまう人は、うつ病などの症状が影響しているかもしれません。
まずは当院に相談して、お話だけでも聞かせてください。
24時間予約受付中