「うつ病の診断書を発行してもらうときのデメリットはあるの?」
「デメリットを回避するためにできることがあれば知りたい」
「自分の評価を下げず仕事を休める方法はないのか気になる」
このような悩みはありませんか?
うつ病で診断書を発行してもらうときに知っておいた方が良いことが複数あります。事前に知っておかないと、診断書の提出が遅れたり、病院へ何度も通院したりする必要があるため注意が必要です。
今回は、うつ病で診断書をもらうデメリットについて解説します。仕事を休むときに気をつけることもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
うつ病の診断書をもらう時の注意点などは、下記の記事をご覧ください。
うつ病で診断書をもらうデメリット
うつ病で診断書をもらうときは以下のデメリットがあります。
診断書の料金や発行期間は医療機関によって異なります。事前に医療機関に問い合わせると教えてもらえるでしょう。
費用がかかる
診断書の発行には費用がかかり、健康保険は適応されないため全額自己負担になります。[1]診断書の費用は医療機関によって異なり、3,000円〜5,000円が相場です。会社から診断書の提出を求められても、全額自己負担になることが多いため受診するときはお金を多めに持って行きましょう。
発行に時間がかかる
診断書の発行は、医療機関によって異なります。多くの場合、即日〜2、3週間程度です。受診した当日にもらえない場合はあらためて医療機関へ受け取りに行くか、郵送での受け取りになります。
診断書がいつもらえるのかは事前に電話で確認しておくと良いでしょう。
事前に分かっていると安心ですね♪
うつ病で診断書をもらうメリット
うつ病で診断書をもらうメリットは以下の2つです。
診断書をもらうと、さまざまな支援が受けられます。
休職して治療に専念できる
仕事を休んで治療に専念できます。うつ病は治療を始めるとすぐに治るというものではありません。「最近、調子がいいな。治ったのかも」と思っても約60%の人がうつ病を再発しているという報告もあります。[2]
診断書をもらい休職するろ、治療期間を十分に確保でき治療に専念できるでしょう。
公的支援を受けられる
うつ病の診断書があるとさまざまな公的支援を受けられます。
受けられる公的支援は以下の通り。[3]
・自立支援医療
・精神障害者保健福祉手帳
・障害年金
・精神科デイケア
・リワーク支援
・就労移行支援
うつ病が原因で働けなくなったとき、収入が減って生活できなくなったり社会復帰が困難になったりすることがあります。
公的支援があれば、経済的支援や就労支援などさまざまなサポートが受けられるでしょう。再発のリスクもあるため急に働けなくなっても安心して生活できます。
かかりつけの病院や役所などに聞いてみるといいですよ♪
自分の評価を下げず仕事を休む方法
自分の評価を下げずに、休職するためには下記のような3つ配慮が大切です。
社会人として基本的なことですが、自分に余裕がないと難しくなることもあるでしょう。
診断書のもらい方や会社への診断方法については、下記の記事をご覧ください。
代役を立てて業務を依頼する
会社を休むときは、自分が受け持っている仕事をほかの人に対応してもらうようにお願いしましょう。
会社を休むと自分が行っていた仕事はほかの人が請け負うことになるでしょう。特に、関係性が薄い人が代わりに仕事を行うことになると「なんであの人の仕事をやらなくてはいけないの」と不満を抱かれる可能性が高いです。
仕事を引き継ぐ相手がわかっていたら、自ら謝罪と感謝の気持ちを伝えておくと復帰後の印象が変わってくるでしょう。直接伝えられない場合は、上司や人事の人に感謝や謝罪の気持ちを伝えて欲しいとお願いしておくと人間関係が崩れにくいです。
ちょっとした気遣いが大切ですよ♪
休むとわかった段階で報告する
休むとわかったら早めに会社に伝えましょう。会社はすべての社員が出勤する前提で仕事を組んでいるため、休むと業務に影響が出ます。
業務開始直前のタイミングで連絡しても現場が混乱しやすいです。メールやチャットなど上司に連絡できる手段があれば、早い段階で伝えた方が現場を混乱させずにすむため印象が良いでしょう。
休むことを早めに伝えて翌日に電話で改めて報告すれば、誠意を持った対応と見られるのでおすすめです。
無断欠勤をしない
無断欠勤は業務の進行に影響が出るだけでなく、社内の人から信頼を失うためぜったいにやめましょう。一度でも無断欠勤を行うと評価は大幅に低下します。交通事故のような仕方ない場合を除き、連絡は必ず行ってください。
うつ病と診断されたときは治療が最優先
うつ病は一生向き合うことになる可能性もあるため、診断されたら治療を優先するのが良いでしょう。
働くことが辛い状態なのに仕事をすると、体調を崩してしまい長期間働けない状態になる可能性があります。また、うつ病は再発率が高いため、仕事と治療の両立は負担が大きいです。仕事が辛い場合は休職制度を使いながら心身を回復させることをおすすめします。
ゆっくり休んで治療するのがよいですが、なかなか難しい方もいるでしょう。その場合は下記の記事も参考にしてくださいね。
まとめ
うつ病で休職するために診断書をもらうには、費用と発行までの期間が必要です。
診断書の料金や発行までの期間は、医療機関によって異なります。同じ診断名でも発行までに即日〜2、3週間程度と開きがあるため、事前に問い合わせて確認しておくと安心でしょう。
また、診断書を発行する際の注意点を知っておけば、必要になったときでも落ち着いて対応できるためおすすめです。
おおかみこころのクリニックでも、本人が希望し医師が発行が必要と判断した場合に、診断書の発行を行っています。お気軽にご相談・お問い合わせください。
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参考文献
[1]患者の皆様へ|国立研究開発法人 国立循環器病研究センター
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/certification/
[2]うつ病について|厚生労働省
[3]こころの健康サポートガイド 困ったときに受けられる支援・サービス|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/docs/supportguide.pdf
- この記事の編集者
- 和田直人
作業療法士。薬機法管理者。障害者入所施設や就労支援施設を経験。現在は放課後等デイサービスで勤務しながら、フリーライターとして活動。医療・健康分野を中心に執筆中。