「考え事や気がかりなことで頭の中が整理されていない」「心配事があってなんだか気持ちがモヤモヤしている」そんなお悩みを抱えてはいませんか。
ブレインダンプは、そんな頭の中の思考や気持ちを整理できる手段の一つです。
今回はブレインダンプの概要やメリット、ブレインダンプの効果的なやり方を順序立てて解説します。
ブレインダンプを行うときのポイントやその他に他におすすめな思考整理法もご紹介するので、考えや感情を整えてスッキリしたい方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
ブレインダンプとは
ブレインダンプとは、頭の中にあるはっきりしない思考や、わだかまりがある感情を紙に書き出して吐き出す、思考整理法です。また、英語表記はbrain dumpで、「脳内を捨てる」ことを指します。
考え事や気持ちを可視化し脳内を断捨離することで、課題や問題が明確になるため、やるべき行動に注力しやすくなります。
ブレインダンプは文章の書き方やジャンルに縛りはなく、やり方にルールはありませんが、紙とペンを使って行うのが一般的です。
紙とペンだけでできるのはいいですね✨
ブレインダンプがおすすめの人
ブレインダンプは、とくに以下の項目に該当する場合に有効な手段です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
心配事や悩みを解決したい人
心配事や悩み、将来のことなど考える必要がある事柄が頭の中にある場合は、紙に書き出してブレインダンプを行うと、やるべきことがクリアになります。
就職・転職や老後など将来的に考えるべきことや、学校の友人や職場の上司・同僚との人間関係で解決したい悩みを先送りにしている場合は、ブレインダンプを行うと問題が解決しやすいでしょう。
仕事や家事を効率的に行いたい人
仕事や家事などを効率的に行うには、やらなければならないタスクを整理し、プロセスを考えて行動する必要があります。このタスク整理に使えるのがブレインダンプです。
書き出したタスクに対して、優先度や時間短縮の観点から具体的な行動を決め、達成目標を設定し、順序立てて仕事や家事を行いましょう。
仕事が効率化できたら、ゆっくり過ごす時間が増えて良いですね♪
自分のことをさらに知りたい人
自分の理解を深めたい人にもブレインダンプはおすすめです。
職場や家庭、サークルやコミュニティなど、所属しているグループごとで自分の社会的立場や役割、組織としての良い面・悪い面などを考えることで、さまざまな角度から自分のことを把握できます。
目標を達成したい人
ブレインダンプを使うと、達成したい目標に向けてやるべきことが整理できます。
時間などの限りあるリソースを無駄にしないためにも、人生で実現したいことや自分の価値観や理念などを書き出し、考えやこれからの行動を明確にしておきましょう。
ブレインダンプのメリット
ここからは、ブレインダンプのメリットを2つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
1.ムダ無駄なく時間を活用できる
思考を整理せずにそのままにしておくと、解決すべき事柄がいつまでも先延ばしになって時間を無駄にしてしまう可能性があります。
しかし、課題解決や悩みの解消にブレインダンプを使うと、思考が整理され、やるべきことややらなくていいことが明確になります。
そのため、すぐに行動しやすくなり、時間だけでなく、お金や体力などの資源を無駄なく活用できるでしょう。
2.知らなかった自分を認識できる
ブレインダンプは、普段からの思考や感情だけでなく、無意識に自分が考えていたことや感じていたことまで書き出せます。
思考を整理していく中で知らない自分と向き合い、さらに自己理解を深められるでしょう。
また、自分の長所や短所を書き出して可視化することで、第三者視点から自分のことを見直せます。
自分を客観的に見ることができますよ
効果的なブレインダンプのやり方6ステップ
ここからは、ブレインダンプを効果的に行えるやり方を以下のステップごとに説明します。
➀紙とペンを用意する
ブレインダンプは、スマートフォンやPC、タブレットなどではなく、紙とペンを使って行います。
ペンは書き消しできるシャープペンシルや鉛筆でも構いませんが、あえて消せないボールペンを使うと自分の思考をそのまま書き出すことが可能です。
自分の部屋や図書館など、誰にも邪魔されない場所で行うと、集中して取り組めるでしょう。
②思いつくままに箇条書きで書く
ブレインダンプは、悩み解消や目標達成につながる行動のために使う手段のため、具体的な行動が考えやすいよう、端的な箇条書きで書き出すのがおすすめです。
単語や短文ではなく、長い文章でだらだらと書いてしまうと、行動に落とし込むまでに時間がかかってしまう可能性があります。
時間を有効活用するためにも、箇条書きでブレインダンプしましょう。
③特定のテーマをリストアップする
思い付くままに箇条書きで書いた後に、特定のテーマをリストアップして思考を整理することで、思考や感情をさらに細かく分けて考察できます。
細分化したテーマで思考や感情を見直すことで、潜在的な自分や本当の悩みなどを引き出せる可能性があります。
箇条書きで書き出しても、頭の中のモヤモヤが解消できない場合は、テーマを細分化してみるのがいいでしょう。
④書いた内容を分類する
次に、考えや気持ちを箇条書きし、リストアップした内容を関連する内容ごとに分類することで、さらに思考が整理できます。
内容を分類した後は、緊急度や重要度、すぐにできること・できないことなどの観点からもグルーピングすることで、行動に優先順位が付けやすくなるでしょう。
頭の中を書き出して整理していく感じですね
⑤やらないことを決める
書いた内容を分類し終えたら、すべきことに注力するために、緊急度や重要度から考える必要がないこと・やらないことを決めましょう。
決めた後は、本当にそれらが不要なのかをさらに見直してください。
その時点でやっぱり必要だと考えられることであれば、緊急度や重要度を付け直す必要があります。
⑥やるべきことを決めてタスク化する
やらないことを決めたら、緊急度や優先度が高い内容からやるべき行動を決めます。
やることをピックアップするだけでなく、締切を設けて、その日ごとの作業量まで細かくタスク化しておくと行動に移しやすいでしょう。
ブレインダンプを行うときのポイント
ブレインダンプをさらに有効活用するには、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
週の初めに行う
ブレインダンプを週の初めに行うと、その週に行うべき行動が明確になり、解決したい課題や目標をクリアしやすくなります。
また、月や年ごとではなく週ごとにブレインダンプを行うことで、抽象的ではなくより具体的な行動に落とし込みやすくなるでしょう。
1週間分のタスクを書き出しましょう
思考の癖を認識する
自分の思考の癖を認識しながらブレインダンプをすると、さらに客観的な視点から自分の考え方や行動を見つめ直せます。
自分の思考がネガティブな場合はポジティブ、楽観的な場合はシビアに考える要素を含めると、より最適な行動が考えられるようになるでしょう。
他におすすめな思考を整理する方法
最後に、ブレインダンプ以外に思考が整理できる方法を2つ紹介します。
自分だけで思考をスッキリさせたい方やブレインダンプ以外の方法が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジャーナリング
ジャーナリングは、別名「書く瞑想」と呼ばれる感情や考えを整理する方法です。
ブレインダンプとは異なり、特定のテーマのことを書いたり、思い付くままに気持ちや事実を書き出したりして思考を整理します。毎日書いても、気が向いたときだけ書いてもいいため、気を張らずに続けられるでしょう。
自分のことを客観視できるため、落ち着いて現状を考えられるのがメリットです。
モーニング・ページ
モーニング・ページは、頭の中にある考え事やわだかまりのある気持ちなどを、朝に紙に書き出す思考整理法です。朝に思考をはっきりさせることで、その日一日のスタートが気持ちよく切れて、アイデアも生れやすくなります。
また、モーニングページには、手書きで書く、書く量はレターサイズまたはA4サイズのノートに3ページまで、記録ではないため読み返さないというルールがあります。
ただし、書く内容や文章の書き方は指定されていないため、さまざまな話題に関してモーニング・ページで触れることが可能です。
まとめ
今回はブレインダンプの概要やおすすめの人、利点や効果的なブレインダンプのやり方、ブレインダンプを行うときのポイントを詳しく解説しました。
ブレインダンプは頭の中のモヤモヤした思考や気持ちをスッキリさせる思考整理法の一つです。
悩みを解決したり目標を達成したりしたい場合には、ブレインダンプを使って脳内の思考を整えてみてはいかがでしょうか。
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