「自分の気にしぃな性格が気に入らない」
「わたしの性格って変えられないの?」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
性格全てを変えることは難しいですが、後でも変えられる部分があります。
今回は、人の性格が形成されるプロセスや変えやすい性格の部分、性格を変える方法を解説します。
最後に、効果的に性格を変える方法を実行するコツもお伝えするので、「自分の性格を変えたい」「今のままの性格では嫌だ」という方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
性格は変えられるのか
性格は、親から遺伝する要素と後天的な要素で形成され、変えられる部分とそうでない部分が存在します。
ここからは、性格に関して以下2つを詳しく解説します。
性格が作られるプロセス
性格は、親から遺伝する「気質」と3歳くらいまでに作られる「気性」で形成されています。
気質は、刺激に敏感、感受性が豊かなどの赤ちゃんの時期に出てくる特性のことです。
一方、気性は後天的に作られるもので、他人と競争したがる勝気タイプ、周りに流されず自己主張が強い強気タイプ、負けん気が弱い弱気タイプの3つに分かれます。
幼年期を過ぎて世の中の物事がわかる年頃になってくると、自分の価値観や考え方、行動パターンが形成されて性格として馴染んでいきます。
変えやすい性格の部分
後天的に形成された部分である「気性」であれば、後からでも変えられる可能性があります。
たとえば、親から長女だからしっかりしなさいと言われて育った場合、人に頼ることが苦手なタイプとして育つことがあります。
これは、生まれた後に身に付いた性格のため、後から変えられる部分です。
また、自分が傷付いた際の対処行動や疲れたときの人への態度なども、後天的に作られる性格の部分です。
一方、喜怒哀楽の加減や五感の鋭敏さなどの「気質」は遺伝的な要素が大きいため、後から変えるのは現実的ではありません。
性格を変えたい場合は、気質ではなく変えやすい性格の部分に着目しましょう。
「気性」の部分にアプローチしましょう
性格を変える方法
ここからは、後天的に形成された性格の部分を変える方法、以下5つを詳しくご紹介します。
見た目を変える
見た目を変えることで雰囲気や体型が変化し、その見た目に合った自分になろうと意識するようになります。
たとえば、可愛い髪型やファッションから綺麗系のジャンルに変えてみたり、筋トレやダイエットをして見た目を引き締めてみたりするのがおすすめです。
見た目が変わることで周りからの自分の印象を変えられるだけでなく、外見がブラッシュアップしたことによって自分に自信をつけられるでしょう。
美容室の帰りはテンションがあがるのと同じ感覚ですね!
行動を変える
行動は性格に関わる要素のため、日常生活の振る舞いや習慣を変えるだけで性格の変化につながります。
たとえば、家で過ごしていた休日を友人と外で過ごすようにしてみたり、早寝早起きを習慣付けたりすると、性格に影響が与えられ自分の性格が変わることがあります。
とくに早寝早起きは、朝日を浴びることで積極的な感情になり、時間的な余裕も生まれるためおすすめです。
また、楽しく食べることや趣味に時間を注ぐことも、健康的でストレスを溜めない生活を送るためには大切な行動です。
趣味は、読書や楽器、スポーツや筋トレなど自分が集中して取り組めるものを選びましょう。
周りの環境を変える
一緒にいる人や住む環境を変えるのも、性格を変えるのに有効な手段です。
たとえば、付き合っている人が職場の愚痴や上司の悪口を言っていると、自分もその影響を受けて、愚痴を言ってしまいやすくなってしまいます。
この場合は、付き合う人を変えて、どのような人と一緒にいるのがベストなのか、自分で考える必要があるでしょう。
また、人が多い都会に住んでいる場合は、リラックス効果のある緑が多い田舎に住むことで気持ちに余裕が出て性格が変わるケースがあります。
一緒に過ごす人の影響は大きいです!
強みを伸ばす
性格を変えたい場合は、自分の強みを伸ばすことに注力するのも効果的です。
自分の長所に注目すると、必然的に自分の強みを意識する時間が長くなるため、自己肯定感の向上につながりやすくなります。
たとえば、客観的に考察するのが得意、細かいところまで気配りできるなど、自分の長所を見つけて、どのようにすれば伸ばせるのか考えるのがおすすめです。
また、性格は表裏一体のため、他人によっては自分の短所が強みに見えている場合もあります。短所に注目するのではなく、自分の長所に目を向けましょう。
物事を前向きに捉える
否定的に考える癖がある人は、物事を前向きに捉えるよう意識するとネガティブ思考が軽減されます。
たとえば、職場に遅刻した場合はよく眠れたからその分仕事に集中できる、スポーツ大会で優勝できなかった場合はまた来年チャンスがあるなど、ポジティブに考えてみましょう。
前向きに意識し始める段階では違和感を感じるかもしれませんが、この思考を繰り返すことでポジティブな考え方が身に付けられます。
また、前向きに思考するだけでなく、笑顔も心がけることで内面から明るくなる効果が期待できるでしょう。
性格を変える方法を効果的に実行するコツ
最後に、性格を変える方法を効果的に実行するコツを解説します。
性格を変える方法を実行するには、以下4つを行う必要があります。
自分の性格を把握して分析する
まず、今の自分の性格や思考の癖を把握しましょう。
起こった出来事に対して自分はどのように考えて行動するのか、箇条書きで書き出します。
そのなかから、自分が気に入っている性格の部分、変えたいと思う性格の部分を見つけましょう。
変えたい部分を見つけたら、本当にその性格を変える必要があるのかよく考えて、自分の性格を分析してみてください。
目標を決めて意識する
次に、自分の変えたい性格の部分をどのように変化させたいのか、明確な目標を考えてください。
たとえば、人とコミュニケーションをするのが苦手な場合は初対面と人と緊張せずに話せるようになる、体型にコンプレックスを抱いている場合は体重を一年で5キロ減量するなどの目標を掲げましょう。
また、どのような目標を掲げたら良いか迷った場合は、芸能人やインフルエンサーなど理想の人物をイメージして目標を考えてみてください。
なお、冷蔵庫に目標を書いた紙を貼ったり、スマートフォンのロック画面に目標を書いた画像を設定したりすると、目標を意識しやすくなるためおすすめです。
こころは冷蔵庫に貼ってます!
行動を決める
目標が決まったら、その目標を達成するために具体的に何をするのか行動を決めてください。
人見知りを克服したい場合は一日一人に大きな声で挨拶する、体重を一年で5キロ減量したい場合は毎朝腹筋30回、散歩を20分するなど、具体的な行動を決めましょう。
何をするのか決めておくと行動を迷わずに済むため、決めた行動が実行しやすくなります。
行動も掲げた目標と一緒に紙に書いて、毎日心がけましょう。
また、行動を人に宣言しておくと、やらないといけない意識が芽生えるため、継続して実行したい場合に効果的です。
小さな目標を積み上げていくのもおすすめです!
自分のことを毎日褒める
行動を決めて実行した後は、毎日自分のことを褒めてモチベーションの維持に努めましょう。
自分を変えるための目標や行動は、他人からは評価されることがないため自分自身で褒める必要があります。
決めた行動がすべてクリアできた場合や一つでも達成できた際は、目標に近づいたと自分のことを褒めてあげてください。
まとめ
今回は、人の性格が形成される流れや変えやすい性格の部分をなどを解説しました。
性格には、親から遺伝して変えられない要素と後天的に変えられる要素があります。
見た目・行動・周りの環境を変えたり、強みを伸ばしたりすると、大人になってからも性格を徐々に変える効果が期待できます。
ただし、効果的に実行するには、具体的な目標を掲げて常に意識する必要があります。
また、今回ご紹介した性格を変える方法を試しても「性格が変わらない、変えられない」という方は、心療内科・精神科などの専門家医がいる医療機関を活用してみましょう。
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