「全部めんどくさい!何もしたくない!」頑張るあなたへの処方箋




「もう全部が嫌!何もしたくない!」
「何かもがめんどくさい……」
とある日突然、感じたことはありませんか?

「ついこの間まで勉強や仕事で頑張っていたのに……なぜ?」と、自分の変化に戸惑いを感じるかもしれません。

もう頑張りたくないと思っても、自分を責めないでください。
私たちは人間。ずっと走り続けていては疲れて当たり前です。あなたの心を癒す方法は、ちゃんとあります。

ゆっくり休んで、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。以前のようにいきいきと過ごすヒントが見つかりますよ。

全部がめんどくさいと感じるときの心理

全部がめんどくさいと感じるとき、以下のような気持ちになっていると考えられます。

順番に見ていきましょう。

人生に疲れた

人生そのものに疲れていると、何に対してもめんどくさいと感じるでしょう。

仕事に追われていたり人間関係に悩んだりしていると、ストレスがたまり疲労感が高まります。

自分は周りのためを思って、気を配ったり言いたいことを我慢していても、相手はわかってくれないと感じることもあるでしょう。

「自分は何をしているんだろう」「報われないのに、頑張る意味があるのかな」と感じ、何もしたくなくなってしまいますよね。

そんなときはいったん頑張るのをやめてみましょう。まずはあなたの心を元気にしてあげることが大切です。

現実逃避したい

「努力しても何も変わらない」と感じると、全部がめんどくさくなって現実から逃げたくなります。

人間関係の悩みや仕事上のトラブルなど、解決が難しい問題から逃避したくなるのは当然です。

しかし、逃げ続けていても根本的な解決にはなりません。問題と向き合い、自分の心が何を望んでいるかを確かめてみましょう。状況を変えるヒントが見つかるかもしれません。

こころちゃん
こころちゃん

考えることに疲れちゃうんですよね💦

自分を責めている

他人よりも自分を責める傾向にあると、何もしたくないと考えるでしょう。

何かトラブルが起こったとき、原因が自分になかったとしても「私があのときこうしていれば」と責任を感じるからです。

とくに真面目で誠実な性格だと、他人ではなく「自分の行動次第で問題は避けられたのでは…」と考える傾向にあります。

他人と関わりたくない

人間関係のストレスも「全部めんどくさいな」と考えるきっかけになります。

コミュニケーションがうまくとれず、人間関係がこじれるなどのトラブルを経験すると誰とも関わりたくないと感じるでしょう。

社会生活を送るうえで、他人との関わりは避けて通れません。ですが、心の負担を減らすために行動することはできます。

「SNSを見ない」「ひとりの時間を増やす」など、1日の中で誰とも関わらない時間を作るように心がけてみましょう。

小さなことにイライラする

心に余裕がなく、つらい思いを我慢していませんか?

ちょっとしたことでイライラする状態にあると、いつもはスルーできることにも過敏に反応します。怒りや悲しみが大きく「もう全部どうでもいい」と感じるでしょう。

こうしたときは、かなりのストレスを抱えている可能性があります。まず、睡眠や食事がおろそかになっていないか、自分を労わる時間が不足していないかを振り返ってみましょう。

自分を大切にできていないと、他人のことも大切にできません

何もしたくないと感じたら、ゆったり落ち着くための時間を作ってみてください。

めんどくさい・何もしたくないと感じる原因

「全部がめんどくさい」「何もしたくない」と感じる大きな原因は、以下の3つです。

1つずつ解説しますね。

心も体も疲れている

「めんどくさい」「何もしたくない」と思う原因の1つに、心身の疲労があります。

心と体は繋がっています。体が疲れていると気持ちも沈みます。また、つらい気持ちを抱えていると体が重く感じられるでしょう。

疲労が蓄積すると心身のバランスが崩れます。思うように仕事が進まなかったり、他人への態度がきつくなったりと、いつもの自分でいられなくなることもあるでしょう。

慢性的な疲労は、回復に時間がかかります。もし「全部めんどくさくなっちゃったな」と感じたら、疲れている自分をしっかり休ませてあげましょう。

こころちゃん
こころちゃん

目には見えませんが「心の休息」は大切ですよ♪

真面目で優しい性格

真面目で優しい性格が、無気力の原因になることがあります。

他人のことを優先し、自分のことを後回しにしてしまうからです。

仕事をひとりで背負いこんだり、相手を傷つけないように言葉を飲み込むことも多いでしょう。

その結果、自分でも気付かないうちにヘトヘトになってしまうかもしれません。そして全部がめんどうに感じるようになります。

ストレスが溜まっている[1][3]

ストレスは「めんどくさい」「何もしたくない」と感じる大きな原因となります。

業務量が多く忙しい、人間関係に問題があるなど、生活の中でストレスが増えると何もしたくなくなります。ストレス原因をすべて取り除くのは難しいですが、自分の状態を把握するのはとても大切です。

以下のストレスチェックリストで確認してみましょう。[3][5][6][7]

▢ 頭が重い
▢ 食欲がない
▢ 耳鳴りがする
▢ 息苦しさがある
▢ ずっと疲れている
▢ めまい・立ちくらみがある
▢ すぐにイライラする
▢ 人と会うのがめんどくさい
▢ 何に対しても意欲がわかない

より深くチェックするには日本成人病予防協会の「ストレス度チェックリスト」をごらんください。

当てはまる項目が多いなら、医療機関を受診してみましょう。

もし当てはまる項目が少なくても、自分の状態が「いつもと違う」と感じるなら、話を聞いてもらうことをおすすめします。

カウンセラーに相談するだけでも心が軽くなりますよ。

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めんどくさい・何もしたくないと感じたときの対処法

「何をするのもめんどくさい」と感じたら、まず以下の対処法を試してみましょう。

休養をとる

何もしたくないと感じたときの基本的な対処法は休養をとることです。しっかり休むと心身のバランスは徐々に回復します。

自分は疲れているのだとまず自覚しましょう。

休むことに罪悪感を感じるかもしれません。しかし、あなた以上にあなたを癒せる人はいません。何よりもまず、自分の回復を優先しましょう。

環境を変える[10]

もし今の環境に問題があるなら、少しずつ変えていきましょう。住む場所や仕事、人間関係など、ストレスを感じている要因をリストアップしてみてください。

引越し、転職などすぐには難しいかもしれません。そのときは日常から少し離れてみるようにしましょう。旅行を楽しんだり、趣味に打ち込んだりするのがおすすめです。

こころちゃん
こころちゃん

ちょっと遠出をするなど、いつもと違う環境でリフレッシュしましょう!

誰かに相談する[3]

信頼できる人に自分の気持ちを聞いてもらうことは大切です。

家族や友人、カウンセラーなど、あなたが安心して話せる相手を見つけましょう。誰かに話を聞いてもらうと、自分の感情や状況を客観的に見られるようになります。

また、相手からの意見が新たな気付きを与えてくれるかもしれません。

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生活習慣を見直す[1]

生活習慣の見直しは、心身の健康にとって非常に大切なポイントです。

睡眠や栄養が足りないと疲れが取れず、集中力や判断力が低下します。睡眠時間を確保し、栄養価の高い食事を心がけてみてください。

ご飯などの炭水化物や野菜、魚・肉・卵などのたんぱく質も摂りましょう。自炊がめんどうなら、お惣菜に頼っても大丈夫です。

太陽の光を浴びて、散歩をしてみるのもおすすめです。適度な運動はポジティブな気持ちにしてくれます。

気分転換の方法を用意する[4]

仕事や勉強に追われていると、毎日が同じことの繰り返しになりがちです。

普段から気分転換できる方法をいくつか考えておきましょう。

  • 近所を散策する
  • スポーツを楽しむ
  • 大好きなものを食べる
  • 気の許せる友人と会う
  • ゆっくりとお風呂に入る
  • 好きなショップに買い物に行く

これらはほんの一例です。

短時間でも自分がリフレッシュできる時間をつくれば、ストレス解消に繋がり、気力が戻ってくるでしょう。

何もしたくないと感じる病気・障害[2][5][8][9]

「全部めんどくさい、もう何もしたくない」と感じる病気には、うつ病・不眠症・無気力症候群などがあげられます。

うつ病は気分の落ち込みや否定的な考え方、不眠症は寝つきの悪さや眠りの質の低下が起こります。

無気力症候群は、周囲の人やものごとに対して無気力・無関心の状態となるのが特徴です。

無気力症候群については、以下の記事で詳しく解説しています。

いつも頑張っている人ほど、自分の不調にはなかなか気付きません。

精神科や心療内科を受診する人の中には、自分の意思というよりも周りの人にすすめられたという人もいます。

もし今の状態に少しでも苦しさを感じているなら、一度身近な人に相談してみましょう。

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まとめ

仕事や勉強で毎日忙しいと、タスクをこなすのに精一杯で自分の心身の状態に鈍くなりがちです。

少しずつ溜まった疲れやストレスは、あなたの心と体からエネルギーを奪います。

すると「やる気が出ないな」「全部めんどくさいな」と感じ、以前のような活気がなくなってしまうかもしれません。

もしそんな状態になってしまったら、今回紹介した対処法を試してみてください。いつもと違うことを取り入れたり、好きなものに触れたりするだけでも心が上向きます。

もしそれでも気分が晴れないなら、一度精神科などの専門機関を訪ねてみましょう。

自分では見えなかった、解決の糸口がきっと見えてきます。

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参考文献
1)厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」 
https://kokoro.ncnp.go.jp/health_howtocare.php#01

2)厚生労働省 こころの情報サイト「うつ病」
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=9D2BdBaF8nGgVLbL

3)厚生労働省 こころもメンテしよう「ストレスとうまくつきあう」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/kokoro/index.html

4)厚生労働省 こころもメンテしよう「こころと体のセルフケア」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/index.html

5)厚生労働省 こころもメンテしよう「うつ病」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html

6)厚生労働省 こころの耳「5分でできる職場のストレスセルフチェック」https://kokoro.mhlw.go.jp/check/

7)特定非営利法人 日本成人病予防協会「ストレス度チェックリスト」
https://www.japa.org/mental_health/stress/checklist_level.html

8)e-ヘルスネット「無気力症候群」

9)e-ヘルスネット「不眠症」

10)e-ヘルスネット「うつ」に気づいたときの対処法は?」

この記事の編集者
佐藤恵美
介護福祉士・社会福祉士保有。リハビリ病棟にて介護職を7年経験し、デイサービスや介護老人保健施設の相談職に従事。現在はフリーのWebライターとして活動中。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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