受験生の親必見!ストレス対策ガイド~親の言動に子どもはストレスを感じています~







「親がストレスで勉強ができない!」

「集中して勉強したいのに、親がジャマ!」

と感じる受験生は多くいます。

親がプレッシャーをかけたり、過度に口出しすることで子どもはストレスを感じることがあります。

この記事では、受験生がストレスに感じる親の言動や、親子関係が受験にもたらす影響について詳しく解説しています。

この記事を読んで、子どものストレスを軽減し、良好な親子関係を築くきっかけになりますと幸いです。

受験生がストレスに感じる親の言動

受験は「受験戦争」や「受験地獄」といったネガティブな言葉が飛び交う、とてもストレスの多いライフイベントです。

受験生は下記のような親の言動にストレスを感じています。

それぞれ詳しく解説します。

親の期待とプレッシャー

「子どもの可能性に期待したい」「子どもに自信をもってもらいたい」という思いから、以下のようなことを無意識に言っていませんか?

  • あなたならもっと上を目指せるわ
  • 失敗はゆるされないぞ
  • もっと勉強しなくていいの?
  • 親戚の○○ちゃんは良い大学に入ったそうよ。あなたも行けるわ!

親としての励ましや自信をもってもらいたいという気持ちからの言葉でも、子どもにはストレスに感じることがあります。

受験生の親が大切にすべきことは、勉強の結果ではなく『努力』を褒めることです。[1] 

子どもが受験すると決めた学校に合格するためには、親はサポート役に徹する必要があります。子どもの人生は子どものものです。

あなたがかわりに歩むことはできません。子どもが自分で決めて合格するために努力する姿を見守りサポートしていきましょう。

こころちゃん
こころちゃん

そっと見守りましょう

子どものペースを乱す

子どもが勉強しているときに話しかけると、集中力が途切れてしまい、ストレスに感じることがあります。また、受験に関心を示さないことも子どものペースを乱す原因となります。

たとえば、勉強中に以下のようなことを言っていませんか?

  • ちゃんとできてる~?
  • 分からないところあったら教えようか?
  • 今度一緒に○○行かない?
  • ちょっと聞いてよ~!お母さん昨日ムカつくことがあったんだよね!

子どもは試験日に向けて多くのストレスを抱え、心の中で葛藤しつつ勉強をがんばっています。その中で、一番身近な親が子どものペースを乱してしまうと、子どものストレスは増えるばかりです。

親から話しかけるよりも、子どもが親を頼ってきたときに話すようにしましょう。[1]ですが、なかなか相談できずに悩む子もいます。そんなときは、子どもが休憩しているときに「最近どう?」と穏やかに声をかけてみてください。

子どもに寄り添いながらサポートすることが大切です。

勉強に過度に介入する

受験には勉強やテストの結果も大切です。塾代も高いため、親として子どもが志望校に入れるかどうかは気になります。ですが、勉強をがんばるのは子ども自身です。過度に介入すると子どもはストレスを感じてしまいます。

たとえば、以下のようなことを言っていませんか?

  • 塾どうだった?と毎日聞いてくる
  • (模試の結果を見て)あと〇点ないと厳しいね…
  • (リビングで休憩しているときに)何もしてないのはよくないよ
  • お金かけてるんだから!勉強して!

模試の結果を見るときは、前回の模試と比べてどうだったのかを伝えることが大切です。また、勉強スケジュールも子ども自身が決めるべきです。

勉強時間が足りずに、第一希望の学校に受からなかったとしても、それは子どもの責任です。「受験に失敗して私立にいったら学費が…」といった問題もありますが、親は子どもが勉強に全精力を注げるように、他のことを担うマネージャーのような役割にまわりましょう。

親子関係が受験にもたらす効果

親が「こうしたほうがいいんじゃない?」と子どもに決定を促すことは、子どもの自己決定の機会をうばうことになります。

親が子どもをコントロールしようとすると、子どもの自立性や自主性が弱くなります。

そのため、勉強に対してやる気が低くなり、自信のなさから不安を抱えやすくなるのです。

また、親子関係が悪い場合は、親が過干渉になるほど子どものストレスが増加するという研究結果があります。

受験は人生のかかった大切なライフイベントです。子ども自身が決めて、目標に向かって勉強することが大切です。[2]

親が子どもにストレスを与えないようにサポートすることで、子どもは自己成長し、勉強へのモチベーションややる気が向上しポジティブな影響を受けることができるのです。[3]

こころちゃん
こころちゃん

良好な親子関係は受験に良い効果があります

 

受験生と親の良いかかわり方

受験生と親の関係がよいと、子どもの勉強へのモチベーションも上がります。親子関係を良好にするために親が気をつけるポイントは下記の3つです。[1]

それぞれ詳しく解説します。

子どもを信じて見守る

受験は子どもにとって不安が多い時期です。

親が子どもを信じて、不安を受け止めてあげることで、子どもは安心することができます。

 「勉強できてなさそうだけど大丈夫かな?」「テレビ見てていいの?」と思うこともあるでしょう。もしかしたら勉強が順調に進んでいて休憩しているだけかもしれません。

また、どうしてもやる気が出なくて気分転換している場合もあります。チクッと言いたい気持ちをこらえ、子どものペースを尊重しましょう。

生活面をサポートする

受験には身体的な健康は不可欠です。食事や寝心地の良い寝具の調整など、生活面でのサポートは欠かせません。

「もう、うるさいな!」「部屋に入ってこないで!」などと言われることもありますが、親は子どものマネージャーのように居住環境を整えてあげましょう。

受験が終われば、子どもは親のありがたみに気づくかもしれませんよ。

親自身のストレスを発散する

子どもの受験は親もストレスになります。親のストレスは子どもにも伝わり、子どものストレスの原因になります。そのため、親自身がストレスを発散することは大切です。

以下の方法を参考に、ストレスを発散してください。

  • 自分の時間をつくる
  • 子どもの受験経験のある人に相談する
  • 専門家のサポートを受ける

美容院に行ったり、友達とランチに行ったりして「受験生の母」ではない時間を過ごしましょう。また、子どもの受験を経験したことのある人に相談してみるのもおすすめです。

「子どもが勉強しない」「親が口出しすると反発してくる」といった悩みに共感してもらうことで、心が軽くなるでしょう。

また、親が受験のストレスでイライラしたり落ち込んだりするときは、専門家を頼ってください。

おおかみこころのクリニックは、受験生の子どもをもつ親の相談も受け付けております。24時間365日LINEで予約できますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

受験生は親が子どものためと思い発している言葉を、ストレスを感じることが多く、勉強に集中できない原因になります。

親が「もっとがんばって!」「あなたならできる!」といった励ましの言葉も、子どもにはストレスなのです。また、勉強中に声をかけたり、頻繁に勉強の進み具合を確認することも子どもの集中力を低下させることになります。

そのためにも、親自身のストレスを発散し、リラックスする時間を持つことが大切です。良好な親子関係を築くことで、子どものモチベーションが向上し集中して勉強に取り組むことができるのです。親は子どもを信じて見守り、生活面でのサポート役になりましょう。

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【参考文献】
[1]親子で受験うつを克服 メンタル超アシスト: 合格を勝ち取る25のメソッド,吉田たかよし,造事務所
https://amzn.asia/d/aJ3i96M

[2]「受験ストレスと家族関係について」|鈴木 翔子・宇佐美 桃子・渡辺 恭子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/83/0/83_1C-034/_pdf/-char/ja

[3]高校受験期における母親からのソーシャル・サポートが子どもに与える影響|外山美樹、樋口健、宮本幸子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/25/1/25_1/_pdf

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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