勉強しすぎて頭が痛い?原因と対策を知って集中力を持続させよう







「もっと勉強しないといけないのに頭が痛い」

「受験までもう少しなのに、頭痛をどうにかしたい」

勉強しすぎて頭が痛いと感じたことはありませんか?

勉強をしすぎて頭が痛くなる原因は、長時間同じ姿勢で集中していることや、気づかないうちに感じているストレスのせいかもしれません。

この記事では、頭痛の原因とその対処法、さらに頭痛を予防するための方法について詳しく解説します。身体の調子を整えて、勉強を頑張りましょう!

勉強しすぎて頭が痛くなる3つの原因

勉強しすぎて頭が痛くなる原因は、以下の3つが考えられます。

それぞれ解説します。

目の疲れ

頭が疲れて頭痛が起きる原因の多くは、目の疲れによるものです。[1]

長時間勉強すると、参考書やタブレットなどの文字を見ている時間も長くなります。

目と脳は多くの神経でつながっているため、の周りの筋肉が疲れてしまい頭痛につながるのです。

こころちゃん
こころちゃん

ホットマスクで目の周りをあたためると血流がよくなりますよ!

姿勢の悪さ

姿勢が悪い状態で長時間勉強すると、首周辺の血流が悪くなります。血流が悪くなると、筋肉が硬くなり肩こりになります。[2]肩こりがひどいと頭痛になることがあります。ただし、これは一概にもあなたの姿勢の悪さだけが原因ではありません。

勉強するときに使っている机とイスの高さが、合っていないと身体に負担がかかります

後半では、正しい姿勢の保ち方を紹介しています。こちらからすぐにご覧いただけます。

ストレス

試験日に向けて「勉強をしなくては…」と思っていることがストレスになっていることも、頭痛の原因の1つです。[3]

ストレスによって、首から肩にかけて筋肉の緊張が高まり頭痛を引き起こします。

また、長時間勉強するために寝不足になっているときも、身体はストレスを感じています。

ストレスを溜めすぎると、うつ病や適応障害などの精神疾患を発症することもあるため、早めの対応が大切です。ストレスが原因かもしれないと感じたら、おおかみこころのクリニックに早めに相談に来てくださいね。

24時間予約受付中

勉強しすぎて頭が痛いときに考えられる病気

勉強しすぎると緊張性頭痛が起こることがあります。緊張性頭痛の有病率は、世界人口の38%と最も多い頭痛の1つです。[4]

頭痛が30分~7日間続き、頭を押さえつけられたような絞めつけられたような痛みを伴います。その多くは頭の両側に現れます。

痛みの程度は日常生活に支障が出るほどではなく、寝込んでしまうようなことはない程度です。

頭痛が現れる頻度が少なく、日常生活に支障が出ないならばとくに治療の必要はありません。もし、頭が痛すぎて夜眠れない、頭痛で吐き気がするなどひどくなる場合は、早めに病院を受診しましょう。

こころちゃん
こころちゃん

頭痛はツラいので早めに病院にいってくだい💦

勉強しすぎて頭が痛いときの対処法

受験生は頭が痛くても、勉強を続けないといけないときがありますよね。そんなときは下記の対処法を実践し、勉強に取り組んでください。

詳しく解説します。

以下の記事では、やらなきゃいけないのにやる気が出ないときの対処法について、詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

こまめな休憩をとる

同じ姿勢で長時間勉強をすると、身体も心も疲れてしまいます。

こまめな休憩をとるために、ポモドーロ法という時間管理法があります。[5]

【25分集中して取り組み5分休憩】を繰り返し、4回目終了後に長めの休憩(15~30分)をしましょう。

集中する時間と休憩する時間のメリハリがついて、長く集中できると言われています。ただし、合う人と合わない人がいます。

実際にやってみて、あなたに合えば継続して取り入れてみてください。

軽い運動をする

勉強しすぎて頭が痛くなったときは、軽い運動をすると治ることがあります。

長時間の勉強で凝り固まった筋肉がほぐれるだけでなく、気分転換にもなります。[6]

ただ、激しい運動をすると疲れて眠くなるため、やりすぎは禁物です。1日20分程度のウォーキング、ラジオ体操、散歩など、あなたが「すっきりしたな!」と思える程度の運動にしましょう。[7]

仮眠をとる

頭が痛いまま勉強をし続けるよりも、いっそのこと仮眠をとるのもよいでしょう。[8]

ここで気をつけないといけないのは、寝すぎてしまうことです。

仮眠は15~20分程度が効果的だと言われています。20分以上眠ると身体が睡眠モードになってしまうため目覚めが悪くなります。仮眠後の作業効率を上げるためには、20分以内の仮眠を目指しましょう。

糖分をとる

頭が痛くなるほど勉強頑張っているときは、ラムネで手軽に摂取できるブドウ糖をとるとよいでしょう。[9]

食べ物から吸収された糖分は、身体の中で分解されて最終的にブドウ糖になってエネルギーとして使われます。[10]そのため、最初からブドウ糖をとることで、素早くエネルギー補給ができるのです。

1日に必要とされるブドウ糖の摂取量は、100~150gと言われています。また必要摂取量は、体格や活動量によって異なります。[11][12]

深呼吸をする

深呼吸をすることで、心が落ち着き身体の緊張がほぐれます。深く呼吸をすることでリラックスする神経(副交感神経)が働き、身体をリラックスモードにしてくれるのです。

具体的な方法は、以下の通りです。[7]

➀ゆっくりと口から息を吐き出す
②3 秒数えながら、鼻から息を吸い込む

これを 5 ~ 10 分くらい繰り返します。

好きな匂いのアロマや音楽をかけて、気持ちを落ち着かせる環境を整えて深呼吸をするのもよいでしょう。

勉強しすぎても頭が痛くならないための予防策

長時間勉強しても頭が痛くならないためには、以下の3つを試してみてください。[10]

それぞれ解説します。

早寝早起きをする

寝る間を惜しんで勉強に励んでいませんか?

早寝早起きをすることで、日中の作業効率が上がり、集中して勉強に取り組むことができます。寝不足や生活リズムの乱れは以下のことにも関係しています。[13]

  • 集中できない
  • 記憶力・学習力が下がる
  • 風邪を引きやすくなる

まずは、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びましょう。日光によって体内時計が整えられます。[14]

勉強のことが気になって寝つきが悪くなっているなら、お風呂の入り方を工夫するとよいでしょう。ポイントはお湯の温度と入浴時間です。

①ぬるめのお湯(38度)に25~30分

②熱めのお湯(42度)に5分

寝る2~3時間前における①②の入浴方法には、寝つきへの効果が認められています。 

姿勢を正す

あなたが勉強している机とイスの高さが合っているか画像を参考に確認してみましょう。[15]

机とイスの高さがあっていなくても、その場所でしか勉強ができないときは、クッションや足置きを使いバランスを整えてみてください。

  • 深く座れて背筋が伸びている
  • かかとまで地面についている
  • ひざは約90度に曲がる
  • あごを引く

正しい姿勢で勉強をすることで、目の疲れや肩こり予防ができます。長時間勉強をするためには、正しい姿勢で身体の負担を減らすことが大切です。

ストレッチをする

ストレッチをすることで、長時間同じ姿勢で勉強し、凝り固まった筋肉をほぐすことができます。また、勉強でたまったストレスの発散にも効果があります。[16]

休憩時間にストレッチをすると、次の勉強を効率的に進めることができるでしょう。

以下は、ストレッチの6つのポイントです。

  1. ゆっくりと身体を伸ばす
  2. 息は止めずに自然に行う
  3. 10~30秒間伸ばし続ける
  4. 無理はせず、痛みを感じない程度で止める
  5. どこが伸びているのか意識する
  6. 笑顔でする

勉強しすぎて頭痛い|まとめ

勉強しすぎて頭が痛くなる原因には、目の疲れ、姿勢の悪さ、そしてストレスがあります。

「勉強しないと!時間が足りない!」となりがちですが、食事や睡眠の時間を大切にすることで、日中の集中力が上がるため勉強効率に効果があります。

今回紹介した、勉強しすぎて頭が痛いときの対処法を参考に勉強を頑張ってください。

 どうしても頭が痛いのが治らないときは、早めに病院を受診してくださいね。

24時間予約受付中

【参考文献】
[1]頭痛と眼精疲労|若倉雅登
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo1958/42/4/42_4_421/_pdf

[2]やさしい頭痛のはなし|日本脳神経外科学会
https://square.umin.ac.jp/neuroinf/brain/zutsu.html

[3]頭痛|eJIM厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c05/12.html

[4]緊張性頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会
https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_kaisetu_03.html

[5]ポモドーロ・テクニック|東京大学
https://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/scc/column/208/

[6]健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf

[7]こころもメンテしよう 若者のためのメンタルヘルスブック|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/docs/book.pdf

[8]うつ伏せ姿勢による昼休みの短時間仮眠の効果について|若島恵介,辛島光彦
https://www.u-tokai.ac.jp/uploads/sites/12/2021/03/No.1_PP40-46.pdf

[9]ブドウ糖|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html

[10]やさしい頭痛のはなし|日本脳神経外科学会
https://square.umin.ac.jp/neuroinf/brain/zutsu.html

[11]1─4 炭水化物|厚生労働省   100g
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042632.pdf

[12]砂糖類情報|和洋女子大学 教授 坂本元子 農畜産業振興機構  150g 
https://sugar.alic.go.jp/japan/view/jv_9908a.htm

[13]良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと|厚生労働省
https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/leaf-sleep.pdf?1699920000117

[14]快眠と生活習慣|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html

[15]授業場面での正座が眠気,疲労,認知機能に及ぼす効果-あぐらと椅坐位との比較-|福市彩乃・山本佑実・菅村玄二
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/42/4/42_42153/_pdf

[16]共通「メンタルヘルス対策」安全衛生のポイント|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/02_common_mental_jp.pdf

この記事の執筆者
柚木ハル
作業療法士。精神科16年の臨床経験を生かして執筆を担当。現在は訪問リハビリに従事しながら幅広いジャンルにて執筆中。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




関連記事一覧

予約方法