「恋愛がうまくいかなくてつらい」
「好きなのに苦しい気持ちになるのはどうしてだろう」
恋愛がつらいと感じるとき、どう乗り越えたらよいか分からず、孤独や苦しさを抱えていませんか。
今回は、恋愛がつらいと感じる理由や、つらさがこころや身体にあらわれるサイン、ムリなくできる乗り越え方をわかりやすくお伝えします。
この記事を読んであなたの気持ちを整理することで、こころのバランスを取り戻し、あなたらしい恋愛や人間関係を築くための一歩を踏み出せるようになるでしょう。
心身の不調が続くときの受診の目安も紹介しますので、恋愛がつらいときを乗り越えるきっかけになりますと幸いです。
恋愛がつらいと感じる理由
恋愛がつらいと感じる理由はさまざまですが、ここでは代表的な理由を以下の3つにまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
恋愛依存症なのか気になるときは、下記の記事をご覧ください。
自分に自信がない
恋愛をつらいと感じる背景には、自分に自信がないことが関係しています。
自信を持てないと「わたしなんて愛されない」「どうせ嫌われる」といった否定的な考えが強くなるのです。
結果的に、恋人の言動に過敏になってしまいます。
たとえば、デート中に恋人が黙り込むと「つまらないと思っているのかな」とネガティブな憶測が生まれ、不安を感じやすくなるのです。
恋愛がつらいと感じやすいときは、自分に自信がないことが理由と考えられます。
相談相手や理解者がいない
恋愛がつらいと感じるのは、ひとりで抱え込んでいることが原因です。
つらさや不安を誰にも相談できなかったり「話しても理解されない」と思ったりすると、気持ちを整理する機会が持てなくなります。
その結果、孤独を感じてしまい、困ったときに周囲に頼れなくなるのです。
恋愛に限らず、つらさや悩みは周囲に話すと気持ちが軽くなるとされています。[1]
悩みを打ち明けられない孤立した状況が、恋愛のつらさをより強めてしまうのです。
恋愛がうまくいかなかった経験がある
過去の恋愛がうまくいかなかった経験は、現在の恋愛までつらくさせてしまう原因になります。
過去に受けたこころの傷が「また同じように傷つくのではないか」という強い不安や恐怖を引き起こすからです。また、初めての恋愛で傷ついたり何度も失敗を経験したりすると、自分が悪いと信じ込んでしまう可能性があります。[2]
たとえば、恋人から「好きだよ」と言われても「どうせ口先だけだろう」と素直に受け取れません。これ以上傷つきたくないという気持ちから恋人を疑い、自分を守ろうとするのです。
過去のトラウマがこころのブレーキとなり、恋愛を楽しむことを難しくさせてしまうでしょう。

過去の経験ってトラウマになっちゃいますよね💦
恋愛はつらいことの方が多いのか
恋愛は楽しいことばかりではなく、失恋・喧嘩・すれ違いなど苦しい経験をすることもあります。
失恋や喧嘩をするときはつらいと感じるかもしれません。しかし、恋愛を通じてあなたの価値観に気づいたり、他者との関係性を学んだりすることもできるのです。
また、「自分は結婚を望んでいるのに恋人はまったく考えていない」「ずっと片思いで関係が進展しない」といったあなたの気持ちが一方通行のケースでは、恋愛を終わらせることも選択肢のひとつでしょう。
一方通行の関係を続けるのはつらいものです。
思い描く未来が違う相手と時間を共にしても、大切にされていないと感じ苦しさが増していくからです。
今感じているつらさがあなたを成長させてくれるのか、それとも前に進むことを妨げているだけなのか向き合ってみて考えてみてください。
今の行動が共依存になっているのかについては、下記の記事をご覧ください。
恋愛がつらいときの乗り越え方
恋愛がつらいときの乗り越え方を5つ紹介します。
すべてをやろうとせず、まずはあなたができそうなことから試してみましょう。
自分に自信を持つ
恋愛のつらさから抜け出すには、自分を信じる力を育てることが大切です。
過去の経験から「また恋愛で傷つくかも」と思うことは自然ですが、自信のなさが不安の原因となることもあります。
たとえば、恋人からの返信が遅くて「嫌われたかもしれない」と感じるのは「自分に価値がない」という考えが根本にあるためです。
自信を持つために、あなたのよいところや頑張ってきたことを紙に書き出してみましょう。書き出したものを見ると、小さな自信を積み重ねられるようになります。
自分に自信を持つことは、恋愛だけでなくあなた自身を支える土台となります。
恋愛以外も大事にする
恋愛がつらいときには、恋愛以外のことも大事にしてください。
恋愛が人生の中心になりすぎると、恋人に振り回されやすくなるからです。
仕事や趣味、友人との時間など居場所を複数もつと、恋愛がうまくいかなくても落ち込むことが少なくなります。
たとえば、友人と定期的に会ったり、料理や運動など「夢中になれること」を取り入れたりしてみましょう。
恋愛は素敵な人間関係ですが、それだけに頼らない生き方がこころの安定につながります。

恋愛以外の生活も大切にしましょう!
紙に書いて感情を整理する
紙に書いて感情を整理することは、恋愛がつらいときの乗り越え方のひとつです。
つらいときこそ、自分の気持ちをガマンせず言葉にしましょう。頭の中だけで考えていると、感情が整理されずモヤモヤした状態が続いてしまうのです。
たとえば、紙に思っていることを書き出す「ジャーナリング」は、あなたの気持ちに気づく助けになります。つらいと感じるときはムリに書き出す必要はないですが、素直な言葉を書いていくうちにこころが軽くなることもあります。[3]
紙に書き出すことで、気持ちを客観的に眺められるようになるでしょう。
日々の生活リズムをととのえる
恋愛がつらくてこころが不安定なときこそ、生活習慣の見直しが大切です。
食事や睡眠のリズムが乱れると、気分の波が大きくなりやすいからです。
また、夜更かしが続いて寝不足になると感情のコントロールが難しくなり、些細なことで不安を感じてしまうことがあります。[4]
具体的には、次のような過ごし方を取り入れてみてください。[4]
- 起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる
- 散歩やストレッチなどの軽い運動をする
- 栄養バランスのととのった食事を意識する
- 寝る1時間ほど前からはスマホやPCなどを見ない
日中の過ごし方を見直して、気持ちが前向きになれるように工夫してみましょう。
安心できる人とのかかわりを増やす
つらい恋愛を乗り越えるためには、ひとりで悩みを抱えず安心できる人とかかわりましょう。
信頼できる人と話すことは、不安の軽減や自己理解につながります。
たとえば、安心して話せる友人に連絡してみたり、信頼できる家族や同僚に話してみるのもよいでしょう。「こんなこと話しても大丈夫かな」と感じる内容でも、意外と共感してもらえることもあります。
ただし、誰でもよいからと思い手当たり次第に連絡するのは控えましょう。あなたの気持ちに寄り添ってくれそうな人や否定せずに聞いてくれる人を思い出してください。
周囲と気持ちを分かち合うことで、つらい恋愛を乗り越えましょう。
恋愛がつらいとき心身にあらわれるサイン
恋愛がつらいと感じるとき、何もやる気がなくなり心身にSOSサインが出ることがあります。
下記のサインは、こころが「休んでほしい」と助けを求めている証拠です。
- 眠れなくなる
- 食欲がなくなる
- 自己肯定感が下がる
- 集中力を保てなくなる
たとえば、ベッドに入っても恋人の言動が頭の中をぐるぐると回り目が冴えてしまうことがあります。
また、仕事や勉強をしていても恋愛のことばかり考えてしまい、まったく手につかなくなることもあるでしょう。
つらい気持ちがなくならないときはひとりで抱え込まず、次で紹介する目安を参考に医師やカウンセラーを頼ってみてください。
恋愛がつらいときの受診目安
恋愛のつらさからくる心身のサインは、一時的なものであれば誰にでも起こりうることです。
もし、心身の不調が2週間以上ほとんど毎日続いているようであれば、うつ病の可能性もあるため心療内科や精神科に相談することを考えてみましょう。[5]
病院では具体的に、次のような対応が可能です。
- 病院の診断や治療
- 薬物療法の必要性の検討
- カウンセリングや認知行動療法
恋愛の悩みから「眠れない」「気分が乗らない」といった状態が続くとき、うつ状態や不安障害などが隠れていることもあります。ひとりで抱えこまずに、医師やカウンセラーに相談することも選択肢のひとつです。
以下の記事では失恋が原因でうつになる人のための立ち直り方を紹介しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
恋愛がつらいと感じるときは、さまざまな理由やこころの状態が関係しています。
つらさに気づいたときはあなたの感じ方を否定せず、生活リズムをととのえたり安心できる人とのかかわりを大切にしてみましょう。つらい状態が長引いているときは、専門機関で相談することも前向きな一歩となります。
おおかみこころのクリニックでは、カウンセリングも実施しています。恋愛がつらく心身が不調だと感じたら、お気軽にお問い合わせください。
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【参考文献】
[1]対人関係の悩みについての自己開示がストレス低減に及ぼす影響 丸山利弥ほか
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/5113/jjisp01_107.pdf
[2]失敗に対する価値観の構造 池田浩ほか
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep/60/4/60_367/_pdf
[3]今の気持ちを書いてみる|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html
[4]健康づくりのための睡眠ガイド
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
[5]2 うつ病の主な症状と原因:ご存知ですか?うつ病|こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad002