休職中に暇すぎるときの対処法20選|有意義に過ごすコツも紹介










「休職中なのに、やることがなくて暇すぎる…」

「休職している間を有意義に過ごしたい」

休職期間は心身を休ませる大切な時間ですが、何もやることがないと時間を持て余し、孤独や焦りを感じることもあります。

休職中は、心身の回復を最優先にする時期です

体調が安定してきたら、自分自身と向き合い、今後の準備をする貴重な機会として活用できるでしょう。

この記事では、休職中に暇すぎるときの対処法20選休職中にやってはいけないことなどを解説します。休職中を有意義に過ごすためのコツも解説しますので、参考にしてください。

休職中に暇すぎるときの対処法20選

休職中に暇すぎるときの対処法を、5つのジャンルに分けて紹介します。

ムリに活動する必要はありません。

あなたの体調に合わせて取り入れ、暇な時間を有意義に過ごしましょう。

趣味編

休職中は、忙しい毎日でできなかった趣味に時間を費やすよい機会です。

好きなことに集中する時間は、ストレス軽減にもつながります。

あなたのペースで楽しめる活動として、次の6つが挙げられます。

①読書
小説やビジネス書、自己啓発本など興味のある分野の本を読んでみましょう。
電子書籍を活用すれば、場所を選ばずに多くの本に触れられます。

②映画・ドラマ鑑賞
映画やドラマ鑑賞は、時間を忘れて集中できる趣味です。
普段は忙しくて見られない作品や、気になる話題作を一気に見てみるのもよいでしょう。

③音楽鑑賞
好きな音楽を聴く時間は、こころを落ち着かせたり気分を高めたりする効果があります。[1]
ジャンルを問わず、心地よいと感じる音楽をじっくりと聴いてみてください。

④ゲー
ゲームは手軽に気分転換できる趣味です。
熱中しすぎはいけませんが、達成感を得やすく短時間でも楽しめます。

⑤料理
普段作らないような手の込んだ料理に挑戦したり、お菓子作りにチャレンジしたりしましょう。
食べる楽しみも増え、日々の生活に彩りを与えます。

⑥楽器演奏
もし自宅で音が出せる環境であれば、楽器演奏に挑戦するのもよい経験です。
演奏が上達すれば、自信にもつながります。

新しい趣味に挑戦することは気分転換になり、心身のリフレッシュに役立つでしょう。

活動編

心身の健康を保つためには、身体を動かすことが大切です。

体調にムリのない範囲で取り入れられる活動には、次の4つがあります。

⑦適度な運動
適度な運動は、心身の健康につながります。[2]
ウォーキングやジョギングなど、ムリのない範囲で体を動かすことを習慣にしましょう。

⑧ストレッチ
ストレッチは身体の緊張をほぐし、リラックス効果を高めます。[3]
凝り固まった身体をゆっくりと伸ばすことで、心身ともにリフレッシュできます。

⑨瞑想(めいそう)
瞑想は、こころを落ち着かせたいときに有効です。
毎日数分でもよいので、目を閉じて呼吸に意識を向けることから始めてみましょう。

⑩ヨガ
ヨガは、心身をととのえる効果が期待されます。[4]
呼吸と動きを合わせると、より深くリラックスできます。

休職中に取り入れやすい活動を試して、心身のリズムをととのえてみてください。

リフレッシュ編

休職中は、気分転換になる活動を取り入れることが大切です。おもな方法に次の4つがあります。

⑪散歩
近所の公園や自然豊かな場所を散歩することは、気分転換によい方法です。
新鮮な空気を吸いながら景色を眺めると、こころが穏やかになります。

⑫ラジオ
ラジオは、手軽に情報やエンタメに触れられる手段です。
スマホやパソコンからの視覚的な情報に疲れたときに、活用してみましょう。

⑬部屋の片付け
部屋の片付けや整理整頓は、空間をととのえるだけでなく、こころの整理にもつながります。
不要なものを手放すと、気分がすっきりします。

⑭近所の探索
普段は行かないような道を散策してみるのもよいでしょう。
新しいお店を発見したり気づかなかった景色に出会ったりすると、新鮮な気持ちになれます。

自宅の環境をととのえたり、身近な場所を探索したりすることで、こころの余裕を取り戻せるようになります。

スキルアップ編

休職期間を自己成長の機会と捉え、スキルアップに挑戦することは選択肢のひとつです。具体的には次の3つがあります。

⑮オンライン学習
オンライン学習サービスを利用すれば、自宅でさまざまな分野のスキルを学べます。
プログラミングやWebデザイン、ライティングなど興味のある分野の講座を受けてみましょう。

⑯資格取得の勉強
興味のある資格や、今後のキャリアに役立ちそうな資格の勉強を始めるのもひとつの選択肢です。
資格の取得は知識を深めるだけでなく、目標に向かって努力する達成感も得られます。

⑰語学学習
語学学習は、長期的に取り組めるスキルアップです。
スマホのアプリやオンライン英会話などを活用して、あなたのペースで学習を進めてみましょう。新しい言語の学習は、視野を広げることにもつながります。

プレッシャーを感じない程度に、興味のある分野から始めてみましょう。

コミュニケーション編

休職中は、人とのつながりが希薄になりがちです。適度にコミュニケーションを取る方法には、次の3つがあります。

⑱友人との交流
信頼できる友人と連絡を取り合いましょう。
話すことで気持ちが楽になったり、気分転換になったりします。

⑲オンラインコミュニティへの参加
同じ趣味を持つ人が集まるオンラインコミュニティに参加するのも、よい取り組みです。
自宅にいながら共通の話題で交流することで、孤独感をやわらげられます。

⑳ボランティア
体調が安定しているときは、ボランティア活動に参加してみるのも選択肢のひとつです。
地域の人々と交流すれば、社会とのつながりを感じられます。

ムリのない範囲で家族や友人との交流を保ち、社会とのつながりを感じる機会を持つようにしましょう。

休職中の過ごし方については、下記の記事もあわせてご覧ください。

休職中にやってはいけないこと

休職中にやってはいけないことには、次の3つがあります。

休職期間は、心身の回復を優先する大切な時期です。

焦りや不安からやってはいけない行動をすると、回復の遅れや症状の悪化につながる可能性もあります。

薬の服用を止める

自己判断で薬の服用を中止することはやめましょう。

医師から処方された薬は病状や体質に合わせて選ばれており、回復を助けるために必要です。

すぐに効果があらわれないと服用を中断したくなりますが、主治医の指示のもとで継続することが大切です。[5]

薬を急に止めてしまうと、症状がぶり返したり悪化したりするリスクが高まります。

必ず医師の判断のもと、服用を続けるようにしてください。

こころちゃん
こころちゃん

「薬をやめたいな」と思ったら主治医の先生に相談しましょう

頻繁にSNSに投稿する

休職中に旅行や遊びの写真をSNSに投稿することは、周囲からの印象を悪くする可能性があります。

休職は療養する期間であるため、職場の人々からは「休んでいる期間」と見なされています。

しかし、遊びの写真をSNSに投稿されていたら、多くの人は「本当に体調が悪いのかな」と感じたり不快に思ったりするでしょう。

SNSでは投稿を控えたり、投稿を見られる人を限定したりするなどの対策をとりましょう。

ムリに「何かをやらなきゃ」と焦る

休職中にムリに「何かをしなきゃ」と焦る必要はありません

休職期間は、心身を回復させることが目的です。一方で、休業期間が長くなると、どうしても「何かしなきゃ」という焦りが生じやすくなります。

焦って職場に復帰すると、症状が悪化し再び休職するケースもあります。[6]

そのため、療養している間は「何もしないことをがんばろう」と考えるようにしましょう。「休んでる自分はダメだ」と感じると、その考えがストレスとなり回復を妨げます。

焦らずにあなたの体調と向き合う時間を大切にしてください。

休職中を有意義に過ごすコツ

休職中を有意義に過ごすコツには、次の3つがあります。

それぞれ見ていきましょう。

回復することを優先する

休職中は、心身の回復を最優先に考えましょう

心身が疲れている状態で活動を増やそうとすると、回復が遅れる可能性があります。

たとえば、体調が優れないときにムリに運動をすると、心身に負担がかかり症状の悪化につながるのです。

医師の判断のもと、十分な休息を取ることを心がけてください。

あなたの体調を第一に考え回復に努めることが、有意義な休職期間につながります。

こころちゃん
こころちゃん

まずは、ゆっくり休んでください

生活リズムをととのえる

休職中に生活リズムをととのえることは、心身の安定に必要です。

毎日決まった時間に起床・就寝し、食事も3食しっかり食べましょう。生活リズムが乱れると、感情が不安定になってしまいます。[7]

生活リズムをととのえれば自律神経が安定し、こころも穏やかになるのです。

規則正しい生活は、復職後をスムーズに過ごすための準備にもなります。

周囲とのつながりを保つ

周囲とのつながりを保つことは、こころの健康に必要です。

家族や友人、信頼できるカウンセラーなどとのつながりを保てば、安心感につながります。

たとえば、電話で友人とおしゃべりしたり、オンラインで共通の趣味を持つ人と交流したりするだけでも、孤独感をやわらげられるのです。

困ったときにはひとりで抱え込まず、信頼できる人に相談する習慣を持つことも回復を助けてくれます。

まとめ

休職中に「暇すぎる」と感じる経験は、自然なことです。

ムリに何かを始める必要はありませんが、趣味やスキルアップなど体調に合わせて取り入れてみましょう。

一方で、医師の指示に反して薬の服用を止めたり、SNSに頻繁に投稿したりする行為は避けてください。

休職期間を有意義に過ごすためには、生活リズムをととのえたり、周囲とのつながりを保ったりすることを心がけましょう。

焦らずにあなたのペースで心身の回復に努めることが、復職後の生活にもつながる大切なステップです。

専門的なサポートが必要だと感じたら、おおかみこころのクリニックにご相談ください。オンライン診療も行っていますので、仕事で帰りが遅い方や体調面で外出が心配な方は、お気軽にお問い合わせください。

おおかみこころのクリニック

【参考文献】
[1]音楽を聞いたり、歌を歌おう|~若者を支えるメンタルヘルスサイト~
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_05.html

[2]健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 |厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf

[3]ストレスとうまくつきあう|職場のあんぜん
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/information/2010_kokoronokennko_2.pdf

[4]ヨガ|厚生労働省eJIM
https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/13.html

[5]3 うつ病の治療と予後:ご存知ですか?うつ病|こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad003

[6]1 メンタルヘルス不調の治療と休業:職場復帰のガイダンス(働く方・ご家族の方へ)|こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/return/return-worker/rw001

[7]生活リズムをととのえる|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics1_03.html

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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