「金縛りが不気味で苦手だから、解く方法が知りたい」「金縛りから解放されて、ぐっすり眠れる方法はある?」
こんなふうに悩んでいる方はいませんか?
実は金縛りのメカニズムや予防方法は、医学的に明らかになっています。
金縛りは嫌い!
この記事が金縛りへの不安や恐怖を和らげ、あなたがぐっすり眠るための助けになれば幸いです。
金縛りの正体については下の記事にまとめています!
ブログりから無理やり起きる方法【どうやって解く・目覚める?】
金縛りは医学的には「睡眠麻痺」といわれ、人口の30~40%が経験する現象です。
10~20代の若い年代で起こりやすく、平均的に14~17歳の間に初めて発症します。
金縛りが起きる理由や金縛り中に感じる心霊現象については、こちらの記事で解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
金縛りを解く方法は、主に2つです。
呼吸を整える
金縛りは基本的に数秒から数分で自然に治ります。
金縛りは体の筋肉に力が入らないため、意図的に深呼吸をするのは難しい傾向があります。
そこで「睡眠麻痺はすぐに治る」と頭の中で唱え、パニックにならないようゆっくりと呼吸を整えましょう。
呼吸に集中すると、全身の感覚が徐々に戻ってきます。
指先などの動かしやすい部分から動かしていきましょう。
目だけ動かす
金縛りにあっている間は体が自由に動かせないため、目だけ動かして自然に治るのを待ちましょう。
無理に体を動かそうとすると、疲労感が翌日に残ったり、寝ることに恐怖を感じるようになったりします。
目を開けられる場合は、部屋の中にあるものを観察してみましょう。
天井や照明、壁などを落ち着いて観察し、現実感を取り戻してください。
金縛りになりやすい人の6つの特徴
金縛りにあいやすい人には、以下のような特徴があります。
それぞれ解説します!
不規則な生活を送っている
夜更かしによる不規則な生活や、夜勤による細切れの睡眠は、睡眠のリズムを乱します。
その結果、体を休める「レム睡眠」と脳を休める「ノンレム睡眠」が不規則に現れてしまうため、睡眠麻痺が起きやすくなります。
ストレスや疲労が溜まっている
ストレスや疲労が蓄積すると、自律神経のバランスが崩れます。
睡眠の質の低下を招き、中途覚醒や入眠困難が生じるため、まとまった睡眠をとれず、金縛りを引き起こす原因となります。
仰向けで眠っている
金縛りは、仰向けで眠っているときに起きやすいといわれています。
仰向けは安定した寝姿勢のため、体の力が抜けてもレム睡眠が中断されにくい特徴があります。
レム睡眠中は夢を見ますが、体には力が入りません。
そのため
「仰向けに寝ている」
「レム睡眠中に目が覚める」
という条件がそろうと、金縛りが起きやすくなるのです。
家族に金縛りにあいやすい人がいる
金縛りは遺伝が影響するといわれています。
金縛りになりやすい体質に、不規則な生活やストレスなどの条件が加わると、金縛りにあいやすくなります。
長時間の昼寝をしている
金縛りを経験している人は、長時間の昼寝や夕方の深い睡眠など、不規則な睡眠と覚醒をしているという共通点があります。
睡眠のリズムが不規則になると、眠ってすぐにレム睡眠が現れるため、金縛りが起きやすくなるのです。
また、テレビやスマホを見ながらの寝落ちでも、入眠直後にレム睡眠が現れやすく、金縛りを誘発します。
睡眠障害がある
日中に耐えがたい眠気に襲われる過眠症「ナルコレプシー」では、多くの人で金縛りが現れます。
金縛りが頻繁に起こり、日中に耐えがたい眠気に襲われ眠ってしまうときは、ナルコレプシーの可能性があります。
早めに医療機関を受診しましょう。
金縛りを予防する方法4選【睡眠の質を高める】
金縛りは、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムを整えば、発症しづらくなります。
以下の方法で睡眠の質を高め、金縛りを予防していきましょう。
- 生活リズムを整える
- 睡眠の質を高める
- ストレスや疲労をためない
- 横向きで寝る
ひとつずつ解説します!
生活リズムを整える
金縛りの予防のために、生活リズムを整えましょう。
早寝早起きを心がけたり、日中の昼寝を短時間で済ませたりすると、睡眠のリズムが整ってきます。
また、平日と休日の生活リズムに大きな差がないことも重要です。
規則正しい生活を送り、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムを整え、金縛りを予防しましょう。
睡眠の質を高める
睡眠の質が下がると、レム睡眠の時間が長くなり、眠りが浅くなってしまいます。
寝る前にテレビやスマホを見ていると、入眠直後にレム睡眠が出現し、金縛りが起こってしまいます。
就寝時はテレビやスマホなど、ブルーライトを発するものの使用を控え、睡眠の質を高めていきましょう。
ストレスや疲労をためない
ストレスや疲労がたまると、自律神経のバランスを乱してしまいます。
自律神経のバランスが乱れると、金縛りも起きやすくなるため、リラックスできる時間を意識的に確保しましょう。
趣味の時間を確保したり、信頼できる人に愚痴を聞いてもらったりして、自分をいたわる時間を作ってみてください。
横向きで寝る
横向きで寝ると、金縛りにあいづらいことがわかっています。
金縛りは、体の力が抜けても安定感のある仰向けの姿勢で起きます。
そのため、金縛りを避けたいときは、横向きの寝姿勢で入眠しましょう。
横向きの姿勢は体の力が抜けると不安定になるため、レム睡眠が中断しやすく、金縛りを回避しやすくなります。
金縛りが続くときの対処法【どうすればいい?】
金縛りにあっても、日常生活に影響がない場合は、大きな心配はいりません。
金縛りは10〜20代の若い世代で起きやすく、年齢とともに自然に消失していきます。
「金縛りの予防方法」で紹介したように、生活リズムを整えたり、睡眠の質を高めたりすれば、徐々に頻度が下がるため、大きな心配はいらないでしょう。
しかし、金縛りにあってしまい、日中の眠気や睡眠への恐怖感など、日常生活に支障をきたしている場合は、病院を受診してください。
日中に発作的な眠気に襲われる方は、「ナルコレプシー」という病気が潜んでいる場合があります。
また、日中の強烈な眠気はなくても、繰り返し金縛りにあう方は、「反復性孤発性睡眠麻痺」と診断されることもあります。
金縛りによる翌日の疲労感や睡眠への恐怖感があり、日常生活への影響が大きい方にはお薬を処方することも可能です。
おおかみこころのクリニックでは、24時間予約を受け付けています。ぜひお気軽にご相談ください。
24時間予約受付中
まとめ
金縛りは不規則な生活やストレスなどによる、レム睡眠とノンレム睡眠の乱れにより生じます。
金縛りは、数秒から数分で治るため、呼吸を整えたり、目を動かして室内を観察したりして、時間が過ぎるのを待ちましょう。
金縛りは年齢とともに起こる頻度が下がっていくため、大きな心配はいりません。
しかし、日中に眠気が強い方や、頻繁な金縛りにより生活に影響をきたしている方は、病院の受診を検討しましょう。
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