受験うつは甘えなのか|克服方法と受験勉強の向き合い方について解説




受験のストレスやプレッシャーによって発症する、受験うつ
突然暴れ出したり、風邪を引きやすくなったりするなどの症状があらわれます。

受験うつは、受験生であれば誰もが発症する可能性があるため、甘えではありません。受験はひとりで戦うのではなく、家族や周囲の助けも借りることが大切です。

この記事では、受験うつは甘えなのか克服方法について解説します。受験うつを治して、受験勉強に励んで志望校への合格を勝ち取りましょう。

受験うつは甘えではない

受験うつは、受験生が感じる強いストレスやプレッシャーが原因で発症する「うつ状態」であり、決して甘えではありません

受験うつの症状には、「突然暴れ出す」「悪口」などの言動の変化、「微熱」「肩こり」などの体調の変化があります。これらの症状は、受験勉強にも影響を与えてしまうのです。

受験生が受験うつになったときは、周囲の理解とサポートが必要です。早期の治療と支援によって、受験生は再び健康を取り戻し、勉強に集中できるようになります。

受験うつにより勉強に集中できず「勉強しても成績が上がらない…」と悩むことがあります。以下の記事では対策を紹介しています。合わせてご覧ください。

受験うつとは

受験うつとは、受験に関連するストレスやプレッシャーによって引き起こされるうつ状態を指します。受験うつには、3種類のタイプがあります。[2]

プレッシャー型受験うつ:周囲から過度に期待されてプレッシャーを受ける

モチベーション喪失型受験うつ:勉強する気をなくし、合格する自信を失う

比較・競争型受験うつ:まわりと自分を比較して劣等感を持つ

受験うつのタイプに合わせて、適切な対処法を見つけることが大切です。たとえば、比較・競争型受験うつは、周囲と自分を比べないように意識をしてみてください。受験うつを診察できる病院もあるので、カウンセリングや治療なども検討してみましょう。

こころちゃん
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受験うつの症状

受験うつの症状には、以下のようなものがあります。[1]

言動
・突然暴れ出す
・かすかな音でも気になる
・少しのことで感情的になる
・他人への批判や悪口が増える
・志望校のレベルを上げたがる
・宗教や哲学に興味を持ち始める
体調
・腹痛
・便秘
・肩こり
・微熱が続く
・背中や腰が痛くなる
・風邪を引きやすくなる

受験うつの症状は、うつ病の症状と似ていますが、受験期特有のものです。受験前は性格が温厚でまじめだったのに、受験期に入ると暴れ出したり、悪口を言ったりしたら、受験うつのSOSサインです。[1]言動だけでなく体調も変化するので、変わったところはないか振り返ってみましょう。

受験うつになる理由

受験うつになる理由は、受験に対する過度なプレッシャーやストレスに耐えられなくなるからです。[1]

たとえば、プレッシャーやストレスには親や教師からの期待、志望校合格への目標などがあるでしょう。また、受験勉強に多くの時間を費やすため、友達との交流や趣味の時間が減少し、孤独感が増します。受験に失敗したときの恐怖や、合格しなければならないという強迫観念も、受験うつのきっかけとなります。

これらの要因が複雑に絡み合い、受験生の心に大きな負担をかけてしまうのです。

こころちゃん
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ひとりで悩まないでくださいね💦

受験うつの克服方法

受験うつを克服する方法には、以下の3つがあります。

それぞれ見ていきましょう。

ストレスを発散する

受験うつを克服するためには、ストレスの発散が欠かせません。

運動や趣味に時間を使うのが効果的です。たとえば、ジョギングやヨガなどの運動は、心身をリフレッシュさせる効果があります。[3]音楽を聴く、絵を描く、友達と話すなど、自分が楽しめる活動を取り入れることで、ストレスを軽減できます。

定期的にストレス発散の時間をつくれば、受験勉強の負担を減らし、心の健康を保てるようになるのです。

生活リズムを整える

生活リズムを整えることは、受験うつを克服する方法のひとつです。

規則正しい生活は、心と体の健康につながります。バランスの取れた食事を3食とるよう心がけましょう。栄養不足は、体調不良を引き起こす可能性があります。

また、毎日同じ時間に起床し、十分な睡眠を確保してください。睡眠は疲労回復だけでなく、記憶を定着させる働きがあります。特に受験期は夜更かしを避けて、睡眠時間を8~10時間とるようにしましょう。[4]集中力が向上し、勉強の効率も上がります。

こころちゃん
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早寝早起きで日中の勉強効率を上げましょう!

カウンセリングや治療を受ける

受験うつが深刻化したら、カウンセリングや専門的な治療を受けることを検討してみてください。

学校のカウンセラーや受験うつを治療できる医者に相談すると、適切なアドバイスやサポートが得られるでしょう。受験うつの治療には、頭の外から磁気を当てて脳を直接刺激する「磁器刺激治療」があります。磁器刺激治療は、脳の機能を正常な状態にする効果が期待されてるのです。[1]

早期に専門家の助けを借りることで、症状の悪化を防ぎ、受験生活をより健康的に過ごせるようになります。家族や周囲の理解も必要なので、身近な人に自分の状態を伝えてみましょう。

受験勉強との向き合い方

受験は多くのストレスを伴う試練ですが、適切に向き合えば、心身の健康を保ちながら乗り越えられます。受験勉強との向き合い方には、以下の3つあります。

それぞれ見ていきましょう。

家族にサポートしてもらう

受験勉強において、家族のサポートは大切です。

睡眠や食事などの生活面だけでなく、「願書を提出する」「受験スケジュールを考える」など受験に関することも手伝ってもらいましょう家族とコミュニケーションを取って、受験への悩みや不安を共有すれば、心の負担を減らせます。勉強の進捗やプレッシャーについて話し合えば、家族からの励ましや具体的なアドバイスをもらえるでしょう。

家族の理解と支援が、受験生の心の健康を支える大きな力となります。

勉強のスケジュールを立てる

効果的な受験勉強を行うためには、計画的に勉強のスケジュールを立てましょう

無理のない範囲でできる、1日の勉強時間を具体的に設定しましょう。休憩時間やリフレッシュの時間も計画に入れて、長時間の勉強による疲労を防ぎます。

また、各科目ごとに全体像を把握して「いつまでにこの単元は終わらせる」と決めてみてください参考書の目次を壁に貼って、終わった単元に印をつければ、進捗状況を確認しやすくなります。参考書は新しいものではなく、今までに使ってきた教科書や問題集の目次を使いましょう。

効率的な勉強習慣を身につければ、受験うつのリスクを減らせるようになります。

達成しやすい目標に設定する

受験勉強では、達成しやすい目標を設定することがモチベーション維持に役立ちます。

具体的で現実的な目標を立てると、達成感を味わう機会が増え、自信を持てるようになります。1週間で覚えるべき単語数や、1日に解くべき問題集のページ数など、達成率70%になるように設定しましょう。[1]小さな目標を積み重ねると、大きな目標に向かって着実に進めます。目標が達成できたときのために、自分へのご褒美を設定するのも勉強の励みになります。

達成感を積み重ねることで、ストレスを軽減し、心の健康を保てるようになるのです。

まとめ

言動や体調に変化が出る受験うつは、決して甘えではありません「ストレスを発散する」「生活リズムを整える」などの方法が、受験うつを克服するためには大切です。受験勉強をする際には、勉強のスケジュールを立てたり、達成しやすい目標を設定したりしましょう。

受験うつかもしれないと思ったら、一度おおかみこころのクリニックにご相談にきてください。24時間来院予約の受付をしていますので、空いた時間にいつでも予約が可能です。経験豊富なカウンセラーもいますので、悩みがあったらぜひ一度お越しください。

24時間予約受付中

【参考文献】
[1]親子で受験うつを克服 メンタル超アシスト: 合格を勝ち取る25のメソッド,吉田たかよし,造事務所
https://amzn.asia/d/aJ3i96M

[2]受験生を悩ます受験うつとは?|うつ病ナビ
https://utu-yobo.com/jyuken/about/

[3]体を動かす|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_01.html

[4]健康づくりのための睡眠ガイド 2023
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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