「なんで、わたしばっかり」
「ちゃんと考えてるのかな?」
旦那に対してイライラすることは日常生活の中で多くあります。
家事や育児、日々のやり取りのなかで少しずつ不満が積み重なっていくでしょう。
ただ、その気持ちを口に出すとケンカになりそうで、結局ひとりで抱え込んでしまい、こころが疲れていませんか。
本当はもっと穏やかな気持ちで、お互いに「ありがとう」や「ごめんね」を自然に伝え合えるような、やさしい関係でいたい。完璧ではなくても思いやりを感じることができれば、こころにも少し余裕が生まれます。
この記事では、旦那にイライラする原因や対処法、イライラしてしまう自分がイヤだと感じたときの過ごし方について解説します。
我慢したり自分を否定したりする必要はありません。あなたの気持ちを大切にしながらできることを見つけるきっかけになれば幸いです。
旦那にイライラする原因7選
旦那にイライラする原因は、以下のようなことが挙げられます。
「うちの旦那はどれかな」と考えながら見ていきましょう。
話を聞いてくれない
疲れているときや悩んでいるとき、ただ「うんうん」と話を聞いてほしいのに旦那が話を聞いてくれないとイライラすることがあります。
たとえば、スマホを見ながらの返事だったり、すぐに話を切り上げようとしたりすると「ちゃんと聞いてないな」と感じるでしょう。
共感や意見を求めているのに話を聞いてもらえないと、イライラしたり寂しい気持ちになったりするのです。
家事や育児に協力しない
あなたが忙しいときや体調を崩したときに、家事や子どもの世話を旦那に任せられず「自分でなんとかするしかない」と感じた経験はありませんか。
たとえば、旦那が風邪のときは看病を求めるのに、あなたが風邪でつらいときに旦那は全く看病も家事もせず、キッチンは散らかったまま。さらに「家事はお前の仕事だろ」「そんなことできないし」などと言われると、理不尽さを感じイライラするのは当然です。
旦那に「一緒に家庭を支えている」という自覚がないと、夫婦のこころの距離も開いてしまうでしょう。

寂しくなっちゃいます
同じことを何度も繰り返す
何度伝えても同じことを繰り返すと「ちゃんと話を聞く気がないんじゃないか」と感じてイライラします。
たとえば、洗濯物に出すときは裏返して脱がない、使ったものは元の場所に戻すなど、日常生活の小さなことでもイライラは積み重なっていくのです。
「これ前にも言ったよね?」を繰り返すと、そのうち伝えることにすら疲れて、こころのシャッターを下ろしたくなることもあります。
感謝やねぎらいの言葉がない
毎日、当たり前のようにしている家事や育児。「いつもありがとう」のひと言があるかないかで、こころの軽さはまったく違います。
何も言われないどころか、当たり前のような態度を取られると「わたしの頑張りっていったい何なのかな…」と悲しくなるものです。
忙しく家事や育児をしている横で、スマホをいじったり寝ていたりする旦那にイライラするでしょう。
スマホや趣味ばかり優先する
旦那がずっとスマホを見ていたり、ゲームや趣味に夢中になっていたりすると「こっちはこんなに忙しいのに…あなたは自由でいいですね!!!」と感じることがあります。
とくに、子どもが小さく余裕がない状況で、旦那がスマホでゲームをしたり趣味を楽しんだりしているとイライラするのは当然です。
「家族との時間を大切にしてほしいのに…」と寂しさやイライラが積み重なっていくしょう。

忙しいのはお互い様なのに…
無神経な言葉に傷つけられる
旦那は軽い冗談のつもりで放った言葉でも、グサッとこころに刺さることがあります。
以下のような、旦那の無神経な言葉に傷つく女性は少なくありません。
- え?太った?
- 若作りすごいな
- そんなことで怒る?
- それは母親の仕事だろ
- 疲れているんだ、後にしてくれ
- 言ってくれないと分からないだろ
- 最近イライラしすぎじゃない?(笑)
- ○○さんの奥さんはちゃんとしてるよ
旦那は何気なく言っているつもりでも、女性側からするとイライラするでしょう。
見た目にかかわることは、育児や家事、仕事が忙しく余裕がないからであり、余裕がないのは旦那のせいでもあります。
にもかかわらず、自分の態度は棚に上げ妻に無神経な言葉を投げかけてくるため、旦那にイライラするのです。
子どもや親へのかかわり方に不満がある
育児は夫婦でするにもかかわらず、旦那は自分の都合のよいときだけ子どもと遊んでいるという声も多く聞かれます。
また、子どもが遊んでほしいときに「今パパ忙しいからママと遊んでおいで〜」と自分の生活を中心に過ごしている姿をみるとイライラするでしょう。
ほかにも、旦那側の実家のことも妻にまかせっきりだったり、あなたが旦那の実家で家事を手伝っているときに旦那がゴロゴロ過ごしていたりするとイライラすることがあります。
このように、あなたの求めるかかわり方の理想が高い訳でなくとも、旦那の行動が理想からかけ離れていることが多々あるのです。
旦那にイライラするときの対処法
旦那にイライラしたときの対処法は、以下の3つに分類されます。
それぞれ詳しく解説します。
すぐにできる対処法
イライラにすぐに対処したい場合は、以下の方法を試してみましょう。[1][2]
- その場から離れてクールダウンする
- ノートやスマホに気持ちを書き出す
- 腹式呼吸をして気持ちを落ち着かせる
イライラして頭痛やめまいがする場合は、まず腹式呼吸をして気持ちを落ち着かせます。
旦那の顔を見て再びイライラするときは、その場から離れて旦那が見えない場所へ移動してください。
ほかにも、イライラした感情をノートやスマホに書き出すと気持ちが落ち着くこともあります。抱え込んだ感情を外に出すことでストレス発散になるのです。
少し対策してできる対処法
イライラの原因に対処するには、少し対策をして旦那に伝えることも大切です。
以下の方法を試してみましょう。
- 自分の気持ちを整理して伝える
- 家事や育児の負担を見える化する
なぜイライラしているのか、旦那にどうしてほしいのかを整理して旦那に伝えましょう。
紙に書いて見えるようにして伝えると、男性は理解しやすくなります。[3]
感情まかせにイライラをぶつけるのではなく、少し落ち着いて整理して今後どのようになりたいのかを説明しましょう。
自分自身ができる対処法
あなた自身ができるイライラへの対処法は以下のとおりです。
- 期待しすぎていないか気持ちを見直す
- ムリをしないと決めて、自分の頑張りを認める
- 完璧を手放して「できないことがあってもいい」と許す
まずは、旦那に期待しすぎていないか見直してみてください。
今まで家事や育児に参加してこなかった旦那に、あなたと同じレベルの家事育児を期待するのは難しいでしょう。
あなた自身も手を抜ける場所がないか探してみることも大切です。
完璧を目指さずに「ちょっとやる気出してくれたのかな?上達するのを見守っておこう」ぐらいの気持ちで見守ってください。

手を抜けるところは手を抜きましょう!
旦那にイライラする自分がイヤなときの過ごし方
旦那にイライラしてしまう自分がイヤだと感じたら、以下のような過ごし方をしてみましょう。[4]
- 静かな場所で深呼吸する
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
- 自分だけの「癒し時間」をつくる
- 軽く身体を動かしてリフレッシュする
- 頑張っている自分に「よくやってるよ」と声をかける
イライラをため込むと、こころの健康によくありません。
たとえば、イライラをため込むとストレスになりうつ病や適応障害などの精神疾患につながることもあります。
忙しい日常のなかで、自分のために使う時間をつくるのは難しいかもしれませんが、あなたの気持ちに目を向けて「今、わたしはちょっと疲れてるんだな」と認めてあげましょう。
家族のことを思い、毎日を一生懸命に過ごしているからこそイライラしてしまうのです。
まとめ|旦那にイライラしたら自分を労わってあげよう
旦那にイライラするのはおかしいことではありません。イライラの裏には「わかってほしい」という気持ちがあるのです。
誰でも疲れがたまるとこころに余裕がなくなります。
「なぜこんなにイライラしてしまうのかな。こんな自分が嫌い」と感情を抑え込まずに、まずは自分自身を大切にしてください。
イライラしてしまうのは、あなたが家庭や子どもを大切に思っている証拠です。
真剣に向き合ってきたからこそ、旦那の無神経な発言や態度にイライラしてしまうのでしょう。少しずつ、関係を見つめ直していけば大丈夫です。
旦那にイライラしたら、今回紹介した対処法を試してみてください。
ただし、イライラしすぎてこころが疲れてしまうこともあります。そのようなときは、おおかみこころのクリニックへ気軽に相談にきてください。
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おおかみこころのクリニック
【参考文献】
[1]腹式呼吸を繰り返す|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_03.html
[2]今の気持ちを書いてみる|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html
[3]脳機能の性差|三村 將、山縣 文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/22/3/22_229/_pdf/-char/ja
[4]こころと体のセルフケア|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/index.html
- この記事の執筆者
- 柚木ハル
作業療法士。精神科16年の臨床経験を生かして執筆を担当。現在は訪問リハビリに従事しながら幅広いジャンルにて執筆中。