病院が怖いけどつらい人へ|受診前の不安を少し軽くする5つの方法










「寝つきが悪く、休んでも疲れが取れない」

「休日も横になって過ごす日が増えている」

体調不良が続いていても、「病院が怖い」という不安から受診をためらっていませんか?

診断されることへの不安や過去のトラウマ、他人と直接話す緊張。

「病院が怖い」と感じるのには理由があります。

我慢を続けると心や体の不調が長引き、仕事や日常生活に影響することも。

少しの工夫で受診のハードルを下げることができますよ。

この記事では、病院が怖いと感じる主な理由不安を軽くする準備方法をご紹介します。

怖い気持ちはそのままで大丈夫。この記事が、「少しだけ見てみよう」と思えるきっかけになれば幸いです。

「病院が怖い・行けない」と感じる大人の共通する不安3つ

「病院が怖い・行けない」と感じる大人に共通する不安は、次の3つがあります。

なぜ大人でも病院を怖いと感じるのか、理由や背景をひとつずつ見ていきましょう。

診断を受けて人生が変わってしまう恐怖

診断をきっかけに、「周りの目が変わるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。

恐怖心の背景には、診断によって「周囲との関係や自分の立場が変わってしまうのではないか」という不安があります。

社会の偏見や職場での立ち位置の変化、自分自身への否定的な感情が重なり、「人生が大きく変わる気がする」という恐怖につながってしまうのです。

診断は「病気」というラベルを貼るものではなく、今の状態を知って心や体の不調を少しずつ軽くしていくためのものです。

診断を受けることで、あなたに合ったサポートや治療の道筋が見えてきますよ。

診断を通して得られるサポートや変化については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

症状をうまく伝えられない・甘えと思われる不安

病院が怖いと感じる背景には、「うまく症状を伝えられない」「甘えだと思われるのでは」という不安な気持ちが隠れていることがあります。

自分の状態を言葉にするのは、元気なときでさえ簡単なことではありません。まして、心や体がつらいときには、さらに難しく感じて当然です。

医療機関では言葉だけで完璧に説明する必要はありません。

事前にメモを用意したり、つらい時間帯や症状を一言伝えたりするだけでも、医師はあなたの状態をしっかりくみ取ってくれますよ。

過去の嫌な経験や病院特有の雰囲気への恐怖

過去に病院で嫌な思いをした経験があると、その記憶がよみがえり、強い抵抗を感じてしまうことがあります。

白い壁や独特のにおい、静まり返った待合室など、「病院特有の雰囲気」そのものが緊張や不安のきっかけになる場合も。

怖いと感じるのは、あなたが弱いからではありません。

こころちゃん
こころちゃん

「怖い」と感じる自分を責めずに、気持ちをそっと認めてあげてくださいね。

今日からできる!「病院が怖い」を克服する準備方法5選

「病院が怖い」という気持ちを抱えたままでは、なかなか受診に踏み出せなかったり、気が進まなかったりするものです。

不安を克服して受診につなげるためには、事前の準備が必要です。

今日からできる準備方法を5つ紹介します。

できそうなことから試してみてくださいね。

症状と不安を書き出して「受診メモ」を作る

受診前に症状の経過や生活上の困りごとを書いた「受診メモ」を作っておくと、診察中の緊張や「うまく話せない」という不安を減らせます。

きれいにまとめる必要はありません。

スマホのメモアプリに箇条書きで書くだけでも大丈夫です。

  • いつ頃から、どんな症状が出はじめたか
  • 症状が出る頻度や時間帯はいつか
  • 生活や仕事に影響があるか
  • 現在服用している薬や、持病はあるか
  • 家族構成やサポートしてくれる人がいるか

症状の出始めや強くなる場面などは、初診で聞かれやすい質問です。

あらかじめメモしておけば、言葉が詰まってしまっても必要な情報を伝えられますよ。

職場への提出や休職の手続きで診断書が必要になることもあるので、覚えておくと安心です。

「優そうな先生」を見ておき受診への不安を減らす

「病院に行くのは怖い」と感じるときは、「どんな先生がいるのか」を見ておくだけでも気持ちが変わることがあります。

たとえば、口コミや公式サイトを見てみましょう

「説明がわかりやすい」「話をじっくり聞いてくれた」といった感想があると安心材料になります。

完璧な先生を見つける必要はありません。もし合わなければ、あとから変えても大丈夫です。

無理に決めなくても、「こういう先生もいるんだな」と知っておくだけでも、心が少し軽くなりますよ。

「一人でも、誰かとでも」受診しやすい方法を考える

病院に行くとき、「一人では不安」と感じる人もいれば、「一人の方が落ち着く」という人もいます。

どちらを選んでも大丈夫です。自分が少しでも安心できる方法を選びましょう。

もし同行してもらうなら、家族やパートナー、気心の知れた友人など、あなたの気持ちを否定せず安心できる人がよいでしょう。

受付や問診票の記入、医師への説明のときにそばにいてくれると、心強く感じられることもあります。

一人で受診する場合も、事前に症状や聞きたいことをメモしておくと、落ち着いて話しやすくなりますよ。

「話すのが不安」「うまく説明できるか心配」というときは、オンライン診療を利用するのも一つの方法です。

家族や職場に知られずに受診できる工夫をする

外出の回数を減らしたり、人目につかない時間帯を選んだりといった工夫で、家族や職場に知られる不安を減らせます。

具体的には、以下のような方法があります。

  • 遅い時間に診察しているクリニックを選ぶ
  • 薬や診断書を自宅に配送してもらう
  • 受診履歴の取り扱いを確認する
  • オンライン診療を活用する

昼休みや退勤後など、家族や職場の人と顔を合わせない時間帯を選ぶと、通院している姿を見られにくくなります。

健康保険を使うと医療費通知が自宅へ届き、受診が家族に知られる可能性も。

気になる場合は、自費(現金・個人カード)で支払うと通知を避けられますが、自費診療の場合は費用が高くなる傾向があります。

オンライン診療を活用して自宅から受診する

病院が怖くて受診に踏み出せないときは、「オンライン診療」を活用して自宅から相談する方法があります。

外出の必要がなく、自分が安心できる環境で医師と話せるため、受診のハードルが少し下がりますね。

移動の負担がないので、体調が優れないときでも自分のペースで受診できるのも、オンライン診療の良いところ。

薬や診断書を自宅に配送してくれるクリニックを選べば、通院の手間はほとんどありません。

こころちゃん
こころちゃん

「外に出るのが不安」「病院の雰囲気が苦手」という方にとって、オンライン診療は気持ちを軽くしてくれますよ。

病院に行けないと感じる今は、オンライン診療から始めても大丈夫です。

事前の問診フォームで受診メモをそのまま送信でき、「うまく話せない」不安を軽減できます。

24時間Webで予約できますので、まずはお気軽にご相談ください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

「病院が怖い・つらい」を我慢しないで|受診を検討すべき心身のサイン

「病院が怖い」と感じると、つらい症状があっても「まだ大丈夫」と我慢してしまいがちです。

心や体の不調を放置すると、回復に時間がかかったり、日常生活に支障が出てしまうこともあります。

次の4つの状態が続いている場合は、早めに医療機関へ相談を検討しましょう。

心身のサインに気づいて、不調を我慢し続けないことが大切です。

憂鬱な気分や疲れが続いているとき

「最近ずっと気分が沈んでいる」「何をしても気持ちが晴れない」と感じるときは、無理せず、医療機関に相談してみてもいいタイミングです。[1]

休んでも回復しないときや、仕事や家事がつらく感じる日が続くときは、心や体が休息を必要としているのかもしれません。

不調がどのくらい続いているかよりも、「このままではしんどい」と感じたときが相談を考えてよい時期です。

早めに話を聞いてもらうことで、必要なサポートや治療につながりやすくなりますよ。

もう少し心のサインについて知りたいときは、こちらの記事も読んでみてくださいね。

日常生活や仕事に支障が出ているとき

「仕事に集中できない」「家事が思うように進まない」など、これまで普通にできていたことができなくなっていませんか?

  • メールの返信に時間がかかる
  • 買い物に行くのですらおっくう
  • シャワーを浴びるのも面倒

こういう変化は、心や体が「休みたい」と訴えているサインです。

「怠けている」わけではありません。

「疲れのせい」と無理にやり過ごしてしまう人もいますが、我慢を続けると心身への負担は少しずつ大きくなります。

心身の不調を放っておくと、集中力が落ちて仕事のミスが増えたり、人とのやりとりが負担に感じたりと悪循環に陥りやすくなるのです。

胃腸の不調や動悸など慢性的な不調があるとき

「お腹の調子が悪い」「胸がドキドキする」などの不調が続いているときは、我慢せず医療機関に相談しましょう。

疲れやストレスが原因で自律神経のバランスが崩れてしまい、下痢や便秘などの胃腸の不調や、動悸などの症状が現れることがあるのです。

内科的な症状から心療内科につながるケースも多く、原因がわかってラクになる人もいますよ。

強い不安や自分を傷つけてしまいそうなとき

「もう消えてしまいたい」「自分を傷つけてしまいそう」と、強い不安を感じるときは心が限界に近づいている状態です。

安心できる人や場所があるなら、思い出してみてください。

話せそうな相手がいれば、家族や友人に「つらい」「助けて」と伝えてもかまいません。

難しいときは、「#7111(救急安心センター)」や各都道府県の精神科救急情報センターなど、24時間対応の相談窓口につながることもできます。[2]

誰かに気持ちを伝えることは弱さではなく、自分を守る行動です。あなたは助けを求めていいし、頼っていいんですよ。

初めてでも安心|病院が怖い人のためのオンライン診療の流れ

当院では自宅で医師の診察が受けられる「オンライン診療」を行っております。

「病院が怖い」「外出するのがつらい」という方でも、来院の必要がないため、人目を気にしたり待合室で緊張したりする心配がありません。

移動や待ち時間がなく、リラックスした状態で相談できるのも大きなメリットです。

「受診する勇気が出ない」という方も、安心してご利用いただけますよ。

①Web予約・事前問診(24時間対応)

LINEの予約ページを開き、希望の日時を選ぶだけで簡単に受診予約が可能です。

患者様情報と問診票の入力もWebから行えるため、ご自宅で落ち着いて準備ができます。

事前に入力しておけるので、「うまく話せるか不安」という方も安心です。

当日予約ができるクリニックなら、少し気持ちが向いたときにも受診しやすいですよ。

②オンライン診察(自宅から)

オンライン診療なので、ご自宅など安心できる場所から診察を受けられます。

ビデオ通話を使って症状やお悩みを伺い、必要に応じて治療方針をご提案します。

来院の必要がないため、人目を気にしたり、待合室で緊張したりする心配もありません。

「病院に行くのは不安」という方も、リラックスした状態で受診できますよ。

③治療方針の説明・処方

診察の内容をもとに、医師が治療方針をご説明します。

必要に応じてお薬を処方する場合もありますが、ご希望や不安な点を伺いながら進めますのでご安心ください。

処方されたお薬は、提携の薬局からご自宅にお届けいたします。

診断書が必要な場合もご自宅への配送が可能なため、体調が悪いときに無理に外出する必要はありません。

こころちゃん
こころちゃん

お薬や診断書も自宅に届けてもらえるのは助かりますね!

④オンライン決済・次回予約

診察後の会計は、オンラインで簡単にお手続きいただけます。

クレジットカードなどの決済方法に対応しており、ご自宅にいながらスムーズにお支払い可能です。

ご希望の方はそのまま次回のご予約もできるため、通院や再診の予定を立てやすく、受診を継続しやすい仕組みになっています。

よくある質問|病院が怖いと感じる方の相談

「病院が怖い」のは甘えですか?

「病院が怖い」と感じるのは甘えではありません。

むしろ、怖いと感じることは自然な反応です。

診断されることへの不安、過去のつらい経験、誰にも話したことのない気持ちを言葉にする怖さなど。
何か理由があって怖いのです。

ある調査ではうつ病と診断された方の53.6%が「受診をためらった経験がある」と答えています。[3]

同じような不安を抱えて、なかなか受診に踏み出せない人は少なくありません。

「怖い」と感じるのは、あなたが弱いからではなく、いまの自分と向き合っているということです。怖い気持ちのままでも大丈夫ですよ。

何科を受診すればいいですか?

心の不調を感じたときは、心療内科または精神科を受診します。

心療内科「ストレスで胃が痛い」「緊張すると下痢をしやすい」「頭痛や動悸がある」など、身体的な症状がある場合
精神科「気分が落ち込む」「不安で仕方ない」「幻覚・幻聴がある」など、精神的な症状が強い場合

「精神科・心療内科」のように両方を掲げているクリニックは、どちらの疾患も診察の対象としているケースが多いです。

ご自身での判断が難しい場合でも柔軟に対応してもらえますし、迷う場合は予約の取りやすさや通いやすさで選んでも構いません。

普段から受診している内科などのかかりつけ医に症状を話し、専門の医療機関を紹介してもらう方法もありますよ。

心療内科と精神科のどちらを受診すればよいか迷ったときは、下記の記事も参考にしてみてください。

費用はどのくらいかかりますか?

心療内科・精神科の診察は、初診の場合、診察料・初診料・処方箋料などを含めて、3割負担で2,000〜5,000円程度が目安です。[4]

薬が処方される場合は、別途薬代がかかります。

オンライン診療の場合はシステム利用料などが加わるため、初診で5,500円〜になるケースが多いです。

自由診療(保険適用外)のクリニックでは料金が異なるため、事前に公式サイトや窓口で確認しておくとスムーズに対応できます。

家族に知られずに受診できますか?

家族に知られずに心療内科・精神科を受診することは可能です。

診察内容や通院履歴が家族へ連絡されるケースはほとんどなく、多くの医療機関ではプライバシーが厳重に守られています。

オンライン診療を利用すれば、自宅や外出先から受診できるため、通院の様子を見られる心配もありません。

ただし、保険証を家族と共用している場合、医療費通知から知られる可能性があります。

気になる場合は、自費(現金や個人名義のクレジットカード)で支払うと通知を回避できますよ。

まとめ|あなたのペースで始められるオンライン診療

「病院が怖い」と感じるのは、決して特別なことではありません。

診断への不安や過去のトラウマ、病院特有の雰囲気など、理由があるからこその「自然な感情」です。

大切なのは、「つらい」という気持ちを我慢しないこと。

受診によって心身の不調が軽くなると、仕事に集中できたり、家族と穏やかな週末を過ごせるようになったりと、日常を取り戻すことにつながります。

おおかみこころのクリニックでは、あなたの表情やメモ、ちょっとした言葉の端々から今の状態を丁寧にくみ取り、必要なサポートや治療をご提案します。

来院予約は24時間いつでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

【参考文献】
[1]うつ病|国立研究開発法人理化学研究所 脳神経科学研究センター
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/

[2]佐賀県精神科救急情報センター|一般社団法人佐賀県医師会
https://www.saga.med.or.jp/residents/sodan/seisin.html

[3]うつ病患者は「医療機関での治療」をどう捉えているか調査報告書|株式会社QLife
https://www.qlife.co.jp/news/100514qlife_research.pdf

[4]精神科専門療法2024年改定|アイネット・システムズ株式会社
https://www.ains.co.jp/system/ai-clinic/common/video/2024/14.

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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