「どうして自分だけ、こんなに疲れやすいんだろう」
「周りは普通にできているのに、自分だけダメ人間な気がする」
INFPの中には、このように感じながら日々を過ごしている方も少なくありません。
些細なことでこころが揺れたり人に合わせて疲れたりするたびに「この先もずっと人生ハードモードなの?」と不安になることもあるでしょう。
ただ、INFPに多いとされる考え方や感じ方が今の環境と合わず、生きづらさとして表れているケースも多いのです。
この記事では、INFPが人生をハードモードのように感じやすい理由や「化ける」と言われるほどのINFPの強み、生きづらさをやわらげるための考え方について解説します。
「わたしだけおかしいのかも」と感じているあなたが、自分らしさを見つめ直すきっかけになれば幸いです。
※なお、MBTIは性格の傾向を知るためのひとつの指標であり、医学的な診断を行うものではありません。
人生ハードモードと感じるINFPのあなたへ
INFPで「自分だけ傷つきやすい」「生きづらさを感じる」と悩む方は少なくありません。
INFPは自分の気持ちや価値観を大切にするあまり、周囲に合わせることに不安を感じやすい傾向があります。[1]
具体例として、以下のような場面が挙げられます。
- 本当の気持ちを言えずにあとから落ち込んでしまう
- 相手を助けたい気持ちが強く自分の限界を超えて頑張ってしまう
- ひとりの時間が必要なのに、それを甘えやわがままと感じてしまう
これらが重なると「この先ずっとこうなの?」と不安になることもあるでしょう。
ただ、このような繊細さはINFPの弱点ではありません。
あなたの気持ちと丁寧に向き合い、他人の痛みに深く寄り添える力の裏返しでもあるのです。
INFP-Tが「やばい」と言われる理由については下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
INFPが人生ハードモードと言われる理由
INFPが人生ハードモードといわれる理由として、以下が挙げられます。
それぞれ解説します。
共感力が高くて疲れやすい
共感力が高くて疲れやすいのも、INFPが人生ハードモードといわれる理由のひとつです。
INFPは、周囲の気持ちや空気を敏感に感じ取る傾向があります。[1]
相手のつらさを自分のことのように受け止めるため、知らないうちにこころの負担が大きくなりやすいのです。
また「誰かの役に立ちたい」という思いが強い分、自分と相手の気持ちの境界があいまいになり、必要以上に背負い込んでしまうこともあるでしょう。
その結果、以下のように感じてこころが疲れやすくなります。
- 自分が何とかしなければいけない気がする
- 世の中にはどうにもならない問題が多すぎる
このようなINFPの共感力の高さは、こころを消耗する原因にもなるのです。
深くわかりあえる相手が見つかりにくい
INFPは深くわかり合える相手が見つかりにくい傾向があるとされています。[1]
INFPが大切にするのは人との表面的なやり取りではなく、価値観や気持ちを共有できる深い関係性です。
ただ、世間には気軽なやり取りを好む人も多く、こころが通じ合う感覚を求めるINFPの思いが周囲に伝わりにくいこともあるでしょう。
その結果「本当の自分をわかってくれる人がいない」と孤独感を覚え、生きづらさを感じやすくなるのです。
他人のために頑張りすぎて自分を後回しにする
INFPが人生をハードモードだと感じやすい理由として、自分を後回しにする傾向があることが挙げられます。
INFPは相手の苦しみに共感し、そっと支えることを大切にします。[1]
相手のつらさを自分のことのように感じられるからこそ「助けたい」「放っておけない」という気持ちが生まれるのです。
INFPの優しさから、自分の疲れや限界を後回しにしてしまうことも少なくありません。
その結果「気づいたら自分だけがしんどい」と感じやすくなり、人生をハードモードのように感じやすいのです。

周りの人のために頑張りすぎちゃうんですね💦
INFPは「化ける」と言われるほどの強みがある
INFPは生きづらさを感じやすい一方で、環境や役割が合うと本来の力を大きく発揮しやすいタイプです。
普段は控えめなのに、自分に合った場所では驚くほど力を発揮するという姿から「INFPは化ける」と表現されることがあります。
INFPの「化ける」と言われる強みは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
創造性と発想力
創造性と発想力の高さは、INFPが「化ける」といわれる強みのひとつです。
INFPは、ひとつのテーマから発想を広げたり点と点を結びつけたりするのが得意で、自然とアイデアが浮かんでくることがあります。
こうした発想力は「新しい視点」や「その人ならではの表現」が求められる場面で発揮されやすい特徴です。
そのため、芸術分野や企画、文章を書く仕事など、自由度が高く発想力を活かせる環境で力を発揮しやすい傾向があります。
深い共感力と誠実さ
深い共感力と誠実さも、INFPの強みです。
INFPは相手の立場や気持ちを想像し、その痛みや迷いを自分のことのように感じ取る力を持っています。
表面的な言葉だけで判断せず「この人は本当はどう感じているのだろう」と考えられる誠実さも持っているでしょう。
この共感力は、対人支援の場面や人のこころを動かす表現が求められる場面で活かされます。
とくにカウンセラーや教師、コピーライターなどの仕事では「この人にしかできない」と評価される結果へとつながっていくのです。

相手を思いやれる優しい人ですね
価値観を大切にする芯の強さ
INFPの強みのひとつに、価値観を大切にするぶれない芯を持っていることが挙げられます。
INFPは自分にとって何が大切かを深く考え、その価値観に沿って生きたいタイプです。
流行や周囲の評価に流されるよりも「自分はどうありたいか」「何を大事にしたいか」を基準に判断しようとします。
自分の世界観を大切にしながら努力を積み重ねることで、周囲からは「信念のある人」「安心して任せられる人」と評価されることもあるでしょう。
INFPはその芯の強さによって大きく成長し「気づいたら大きく化けていた」と言われるような存在になることがあるのです。
INFPが人生ハードモードを抜け出す3つの方法
INFPが人生ハードモードを抜け出す方法として、以下が挙げられます。
それぞれ解説します。
刺激が少ない環境を選ぶ
人生ハードモードを抜け出すために、刺激が少なくあなたのペースを保てる環境を選びましょう。
INFPは、忙しく動き回る環境や急な予定変更が多い状況では、こころを消耗しやすくなります。
一方で、落ち着いた空間や見通しの立つスケジュールの中では、本来の集中力や思考力を発揮しやすいのです。
INFPと相性のよい環境として、以下が挙げられます。
- 急な変更や割り込みが少ない
- 自分のペースで作業を進められる
- 静かでひとりの時間が確保しやすい
「ここは、わたしの特性に合っているか」という視点を持つことで、日々の疲れが減り生きやすさを感じやすくなるでしょう。
自分と他人の感情を分ける練習をする
INFPが人生のハードモードを抜け出すためには、自分の感情と他人の感情をわけて考えることが大切です。
INFPは共感力が高いため、相手の不安や不機嫌を敏感に察知し「わたしのせいかもしれない」と感じてしまうことが少なくありません。
そのようなときは、「わたしはどう感じたか」を主語にして考える練習をしましょう。
たとえば相手の不機嫌に不安を感じたときは、以下のように考えてみてください。
- わたしは今、不安を感じている
- わたしは少し距離を置きたいと思っている
- わたしは今、自分を責めていることに気づいた
このように自分を主語にして考えると、自分と他人の感情を区別しやすくなり相手の気持ちに引きずられにくくなります。
ひとりで抱え込まず気持ちの整理をする
こころのモヤモヤをひとりで抱え込まず、こまめに気持ちを整理しましょう。
INFPは自分の気持ちを深く考えられる一方で、悩みや不安をひとりで抱え込みやすい傾向があります。
考え続けて疲れることも少なくないため、以下のような方法で気持ちを整理しましょう。
- その日にできたことを振り返る
- 疲れを感じる前に意識して休む
- 必要に応じて信頼できる人に相談する
ひとりで抱えきれないときは、専門家に相談するのもひとつの方法です。
おおかみこころのクリニックのオンライン診療では、スマホやPCでご自宅からでもご相談いただけます。
対面では話しづらいときの選択肢として、ぜひご活用ください。
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まとめ|INFPは人生ハードモード確定ではない
INFPが人生をハードモードのように感じやすい背景には、環境のミスマッチが影響しているケースがあります。
あなたが持つ共感力や価値観は、適切な場所や役割に出会ったときに大きな力になるものです。
もし「気持ちが整理できない」「モヤモヤが続いている」と感じているときは、ひとりで抱えず気持ちを話せる場を持ちましょう。
おおかみこころのクリニックのオンライン診療では、刺激の少ない環境からあなたのペースでお話しいただけます。
あなた自身を大切にするための選択肢として、必要なときに思い出していただけたら幸いです。
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【参考資料】
[1]16Personalities
https://www.16personalities.com/ja/infp%E5%9E%8B%E3%81%AE%E6%80%A7%E6%A0%BC
- この記事の執筆者
- とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士









