「仕事がつらいのは当たり前なのかな」
「こころも身体もキャパオーバーかもしれない」
仕事のストレスでつらくなっていると、このように自分を責めてしまうことが少なくありません。
仕事では業務量や責任など、さまざまな負担が重なりやすく、多くの人がストレスを感じながら働いています。
ただ、一時的に感じるストレスもあれば、こころや身体が限界に近付いているケースもあるため注意が必要です。
この記事では、仕事がつらいのは当たり前なのかという疑問に答えながら、一時的なつらさと注意が必要なつらさの違い、キャパオーバーのサインなどについて解説します。
セルフケア方法や相談先についても紹介しますので、あなたの心身が少しでも楽になるお手伝いができれば幸いです。
この記事の内容
仕事がつらいのは当たり前なのか
仕事がつらいと感じている人は少なくありません。
厚生労働省の調査では「仕事に関して強い不安・悩み・ストレスがある」と回答した人の割合は、68.3%となっています。[1]
ストレスの内容として挙げられるのは、以下のようなものです。
- 仕事の量:43.2%
- 仕事の失敗・責任:36.2%
- 仕事の質:26.4%
仕事ではこのような負担が重なりやすいため、つらさを感じること自体は珍しいことではありません。
ただ「みんなつらいのだから我慢しなければ」とムリを続けると、こころや身体に負担が積み重なってしまうこともあります。
とくに、つらさが長く続いていたり休んでも回復しなかったりするときは、注意が必要です。
次の「つらさの見極めチェックリスト」を参考に、今のあなたの状態を確認しましょう。
仕事がつらくてイライラするときは下記の記事もあわせご覧ください。
つらさの見極めチェックリスト|一時的なもの・注意が必要なもの
仕事がつらいときは、一時的な疲れなのか、それとも限界が近づいているのか、自分では判断しづらいことがあるでしょう。
以下に「一時的なつらさ」と「注意が必要なつらさ」の違いをまとめたので、あなたの状態を確認する際の参考にしてください。
一時的な仕事のつらさ
仕事で感じる一時的なつらさとしては、以下が挙げられます。
- 休息や気分転換で回復することが多い
- 仕事以外の時間には気持ちが切り替わる
- 繁忙期や業務量など原因がはっきりしている
仕事がつらいと感じていても、必ずしも心身の不調につながるとは限りません。
たとえば、繁忙期や大きな仕事の前後などに負担が増えることで、強いストレスを感じることがあるでしょう。
休日は気分転換ができたり趣味を楽しめたりするときは、休息や環境調整によって気持ちが楽になるケースもあります。
感じているつらさが一時的なものなのか判断できないときは、医療機関に相談するのもひとつの方法です。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療しているおおかみこころのクリニックでは、あなたのご相談をお待ちしております。
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注意が必要な仕事のつらさ
以下のようなケースでは、心身に負担がかかっている可能性があるため注意が必要です。
- 休んでも気分が回復しない状態が続いている
- はっきりした理由がないのにつらさが続いている
- 気持ちの切り替えが難しく常に仕事のことを考えてしまう
このように休んでも気分が回復しなかったり、休日も仕事のことが頭から離れなかったりするときは、気づかないうちにムリを重ねているかもしれません。
心当たりがあるときは、次の項目でこころや身体にどのような変化が起きているのかを確認しましょう。

ムリはしないでくださいね
仕事がつらくてキャパオーバーになっているサイン
仕事がつらくてキャパオーバーになっているときは、こころと身体にさまざまなサインがあらわれます。
うつ病の診断基準(DSM-5)では、気分の落ち込みや意欲、睡眠などの変化が重要なサインとされています。[2]
こころと身体にあらわれやすいサインについて、それぞれ確認しましょう。
こころのサイン
仕事がつらくてキャパオーバーになっている際は、こころに以下のようなサインがあらわれます。[2]
- 気分の落ち込みや不安が続く
- 自分を責める気持ちが強くなる
- 集中できない、判断に時間がかかる
- これまで楽しめていたことに興味が持てない
- 仕事のできごとやミスを何度も思い返してしまう
- 休日も仕事のことが頭から離れず気持ちが休まらない
強いストレスが続くと脳が緊張した状態になり、不安や危険に意識が向きやすくなるとされています。
その結果、気持ちを切り替えにくくなったり、ネガティブな考えが頭から離れなくなったりすることがあるのです。
こうした状態が続くと、頑張ろうとしても気力が追い付かなくなることがあります。
「うつ病になりかけかもしれない」とお悩みのときは、下記の記事も参考にしてください。
身体のサイン
仕事がつらくてキャパオーバーになっているときには、身体に以下のようなサインがあらわれます。
- 身体が重く感じる
- 朝起きるのがつらい
- 短期間で大きな体重の変化がある
- 食欲がわかない/食べすぎてしまう
- 頭痛や腹痛、肩こりなどの不調が続く
- 寝つきが悪い/夜中に何度も目が覚める/寝ても疲れが取れない
このように強いストレスが続くと、疲れが取れにくくなったり睡眠や食欲に変化が出やすくなったりするのです。
こうした身体の変化は気のせいや甘えではなく、心身に負担がかかっているサインのひとつと考えられます。
精神的に弱っているときの過ごし方については、下記の記事をあわせてご覧ください。
仕事がつらいときに相談できる場所
職場に信頼できる人がいるときは、上司や産業医などに相談しましょう。
職場以外の相談先としては、厚生労働省が運営する「働く人のこころの耳相談」や日本産業カウンセラー協会による働く人の悩みホットラインなどが挙げられます。
以下に心当たりがあるときは、専門的なサポートが必要である可能性があるため、なるべく早く医療機関への相談を検討してください。
- 日常生活に影響が出ている
- 2週間以上気分の落ち込みが続いている
- 死にたい気持ちや自分を傷つける行動がある
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オンライン診療では「外出する気力がない」「通院のハードルが高い」と感じるときも、ご自宅から精神科医にご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
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Q1.仕事がつらいのは甘えですか?
仕事がつらいと感じることは、甘えではありません。
周囲の環境が自分に合わないときは、誰でもこころや身体に負担がかかることがあります。
大切なのは甘えかどうかではなく、今のつらさが一時的なものか、注意が必要な状態なのかを見極めることです。
休んでも回復しない、眠れないなどの変化があるときは、ムリを続けず信頼できる人に相談しましょう。
今すぐこころを落ち着かせる方法が知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。
Q2.仕事がつらい理由がわかりません
仕事がつらいときは、仕事の量や責任の重さ、人間関係など、いくつかの要因が重なっていることが多く、ひとつに特定できないケースが多いものです。
そのため「はっきりした理由はないのに、なんだかつらい」と感じるのは、気づかないうちにストレスが積み重なっている状態と考えられます。
つらさが続いているときは「原因をはっきりさせなければ」と考えすぎず、まずはあなたが感じているつらさを受け入れることから始めましょう。
メンタルを強くする方法が知りたいときは、下記の記事をあわせてご覧ください。
まとめ|仕事がつらいときは今の状態を見極めよう
仕事がつらいと感じることは、珍しいことではありません。
実際に多くの人が仕事の量や責任、人間関係などにストレスを感じながら働いています。
ただ、眠れない・気分の落ち込みが続く・仕事のことが頭から離れないなどの変化があるときは、ムリを重ねすぎているサインかもしれません。
「仕事がつらいのは甘えなのでは」とあなた自身を責めるのではなく、まずは今のつらさが一時的なものかどうかを確認しましょう。
ひとりで抱え込まず、周囲や医療機関へ相談しながら、こころと身体を守る方法を考えてみてください。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療しているおおかみこころのクリニックでは、あなたのご相談をお待ちしております。
オンライン診療にも対応していますので、通院するのが負担な時はご自宅から精神科医にご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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【参考文献】
[1]令和6年「労働安全衛生調査(実態調査)【個人調査】1 仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項(1) 仕事や職業生活に関するストレスの状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/r06-46-50_gaikyo.pdf
- この記事の執筆者
- とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士








