「職場での人間関係に悩み、夜ぐっすり眠れない」と辛い思いをしていませんか?
「睡眠」は人間の生理的欲求のひとつであり、「眠れない状況」はとてもしんどいですよね。
実は、厚生労働省の調査でも「睡眠で休養をとれていない人」は増加していることが分かっています。
なんと「5人に1人」が
慢性的な不眠をかかえているんだよ!
えー!そんなに?
この記事では、「職場の人間関係が不眠の原因になる理由」「不眠になるとどうなるか」「不眠時の対処法」などをお伝えします。
生活習慣病の調査・統計 | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
職場の人間関係が原因?ストレスと不眠の関係性
職場の人間関係がストレスとなり、不眠の原因になる場合もあります。
でも「みんな人間関係では悩んでいるでしょう?」と思い、「そんなことが不眠の原因になるのかな?」と考える人もいるかもしれませんね。
ここでは「職場の人間関係とストレスについて」「なぜストレスが不眠の原因になるのか」ということを解説していきます。
職場の人間関係でストレスを感じる人は多い
厚生労働省の調査によると「仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者」の割合は、半数を超えており、多くの人が仕事をするうえでストレスを抱えていることが分かっています。
また、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる」と答えた人のうち、4人に1人は人間関係で悩んでいると回答しました。
職場の人間関係は、仕事をするうえで切っても切れないストレスの原因となるのです。
ストレスが不眠を引き起こす原因
では、なぜストレスが不眠を引き起こすのでしょうか?
ストレスと不眠のメカニズムは次のとおりです。
私たちが、大きなストレスを感じている時や緊張や不安を抱えている時、これらの情報は大脳に届きます。
すると、大脳は「どんなストレスだろう?」と一生懸命考えます。
本来であればリラックスして睡眠に向かうはずの大脳が、覚醒した状態になってしまうのです。
「脳が覚醒している」ということは、つまり「眠れていない」ということです。
寝る直前にネガティブな事を考えたり、不安を感じるようなニュースを見ることもストレスの原因となるので注意してくださいね。
職場の人間関係に悩んだら、ここに相談しよう!
職場の人間関係の悩みと言ってもさまざまです。
苦手な人がいる、という悩みから、パワハラなどのハラスメントで悩んでいる方もいるでしょう。
それらの悩みが大きなストレスとなっている場合は、ぜひ産業医などに相談してみましょう。医学的な視点から就労が可能か判断してくれたり、必要であれば受診を促したり、職場環境の改善方法をアドバイスしてくれます。
また、厚生労働省にも働く人に向けた相談窓口がありますので、そこで相談してみるのも良いでしょう。
相談窓口案内|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)
不眠は病気?こんな症状がある時は要注意
ひとことで「不眠」と言っても、さまざまなタイプがあり、ただ眠れないだけではありません。
眠れないことでさまざまな弊害が起きてくるようであれば「不眠症」という病気として診断される場合もあります。
次のような症状があれば、注意してくださいね。
不眠症とは
不眠症とは
- 入眠障害→寝つきが悪い
- 中途覚醒→眠りが浅く何度も目が覚める
- 早朝覚醒→早朝に目覚めて二度寝ができない
などの睡眠問題があり、
そのため日中に
- 倦怠感
- 意欲低下
- 集中力低下
- 食欲低下
- めまい
などの不調が現れる病気です。
また、
1. 夜間の不眠が続く
2. 日中に身体やこころのの不調が現れ生活に支障が出る
この2点がある場合に不眠症と診断されます。
不眠が生活や仕事に及ぼす影響
上記のような症状が続くと、
- 寝坊して会社に遅刻する
- 判断能力が鈍り、事故を起こす
- 集中力や注意力が低下し、仕事中のミスが増える
など、日常生活や仕事にも影響が出てしまいます。
また、睡眠には身体だけでなくこころの疲労も回復させる役割があります。
そのため不眠の状態を放置していると、生活習慣病やうつ病になるリスクが高まります。
不眠による病院受診の目安
不眠が続くと「眠らなければいけない」というプレッシャーから余計に眠れず、不眠が悪化する、という悪循環に陥ります。
「プレゼンの前日に緊張して眠れない」などの経験はありませんか?
多くは一時的なもので、イベントや仕事がひと段落すればまた眠れるようになります。
しかし、いったん慢性的な不眠症になれば、適切な治療を受けなければ回復しにくくなるのです。
不眠が改善されない場合や、強い眠気で日常生活に支障が出るようであれば、一度医療機関へ相談してみましょう。
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良質な睡眠のためにすべきこと3選
不眠時の対処方法として、不眠の原因を取り除くことが一番ですが、なかなかすぐに解決できない場合も多いですよね。
睡眠環境を整えることも、良質な睡眠をとるために効果的とされています。
ご自身の睡眠環境を一度振り返ってみてくださいね。
1.就寝時間、起床時間を一定にする
週末の夜ふかしや休日の寝坊、昼寝のしすぎは体内時計を乱す原因となります。
日中に昼寝をするときは、午後3時前までに30分以内にしておきましょう。
2.適度な運動をする
ほどよい疲労感は心地よい眠りにつながります。
短期集中で行うのではなく、負担にならない程度の運動を継続しましょう。
3.快適な寝室をつくる
布団や枕などの寝具は、自分にとって寝心地の良いものを選びましょう。
また、眠りやすい温度や湿度になっているかどうかも確認してくださいね。
【NG】良質な睡眠のためにしてはいけないこと3選
良質な睡眠をとりたいと思っていても、行動によっては睡眠の質を下げてしまう場合があります。
以下の習慣がある方は、少しずつ行動を変えていくことで、良質な睡眠に近づくことができるはずです!
1.寝酒をする
就寝前の飲酒は、睡眠の質を低下させます。
一時的に入眠が促されますが、その効果は短時間です。中途覚醒で睡眠が浅くなり、熟睡感を得られにくくなります。
2.就寝前にカフェインの摂取や喫煙をする
カフェインやニコチンには覚醒作用があるため、入眠を妨げ、睡眠も浅くなります。
また、カフェインには利尿作用もあり、トイレに行きたくなって目覚める原因となります。
3.睡眠時間にこだわる
必要な睡眠時間は人それぞれです。「睡眠時間は◯時間必要!」と自分自身にプレッシャーをかけないでくださいね。
眠れないにも関わらず無理してベッドにいると、不眠が悪化することも分かっています。
どうしても眠れないときは思い切って起きてしまいましょう。
まとめ
不眠で悩んでいる人は大勢いますが、眠れないことに慣れてしまうと、その状況を放置してしまいがちです。
でも、「なかなか眠れない」「熟睡できない」「日中眠たくて仕事に支障が出る」などの自覚症状は、身体やこころからのSOSの可能性があります。
仕事の悩みからこれらの症状に気づいたら、まずは相談できるところに話を聞いてもらいましょう。
当院でも24時間予約の受付を行っているので、しんどいときのために以下のLINEを友達登録しておいてくださいね!
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