受験生の親がしてはいけないこと7つ|サポート方法とストレス対策




「受験を控える子どもに注意すべき言動や行動は?」

「受験生の子どもに適切なサポートをしたい」

受験生を持つ親であれば、一度は考えてしまう悩みですよね。

受験生の親がしてはいけないことには、「過度に介入する」「勝手に進路を決める」などがあります。受験生の子どもを支援するためには、健康管理したり、学習環境を整備したりしましょう。

この記事では、受験生の親がしてはいけないことストレス対策について解説します。子どもが受験に合格できるように、適切なサポートをしていきましょう。

受験生の親がしてはいけないこと7つ

受験生の親が注意すべき点について、7つに絞って親がしてはいけない行動や言動を紹介します。

子どもの受験をサポートするために、ポイントを押さえていきましょう。

子どもの受験で母親がノイローゼになることがあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

過度に介入する

子どもの受験に過度に介入するのはやめてください。

受験生を持つ親は「まだ勉強しないの?」「受験校の偏差値に届いているの?」などと言ってはいけません。親が子どもの勉強や志望校に口出ししすぎると、勉強へのやる気を失ってしまうでしょう。

受験に、焦りや不安などは付き物です。子どもが自分の気持ちを話したときには、最後まで聞くようにしましょう気の効いたことを言わなくてもいいので、子どもの気持ちを受け入れてあげてください。[1]

こころちゃん
こころちゃん

子どもが話を聞いてほしいときに聞く感じですね!

勝手に進路を決める

子どもの進路を勝手に決めるのは避けましょう。

親が希望する進路を押し付けると、子どもは「自分の意思を尊重されていない」と感じてモチベーションが下がってしまいます。進路選択において親が関わると、親への依存と服従を高めると分かっています。[2]

進路選択は受験生が行うべき大切なプロセスです。親はアドバイスや情報提供をして、子どもの意志を尊重しながらサポートしてください

無関心になりすぎる

子どもの受験に無関心になりすぎてはいけません

親が受験に全く関心を示さないと、子どもは不安や孤独を感じてしまいます。親のサポートは子どもにとって精神的な支えになるため、適度に関心を持って、子どもの努力を応援する姿勢が重要です。

ただし、関心を示しすぎるとプレッシャーを与えるでしょう。普段から介入し続けるのではなく、子どもが悩んでいるときに力になってあげてください

兄弟や友達と比較する

兄弟や友達と比較するのは避けてください。比較されると、子どもは劣等感を抱いて自信を失ってしまいます。自信を失うことは、勉強への意欲やモチベーションを下げる原因となります。

人それぞれ個性や得意分野が異なるため、他人と比較するのではなく、子ども自身の努力を認めてあげましょう「前回の模試よりも偏差値が上がった」「学校のテストで順位が上がった」など、過去の自分よりどれだけ成長できたかが大切です。

子どもの自尊心を育むために、個々の成果をしっかりと評価しましょう。

こころちゃん
こころちゃん

「少し前の自分」と比べると自己肯定感も上がります

勉強中に話しかける

子どもが勉強しているときに、話しかけるのは控えましょう

集中力を保つためには、静かな環境が必要です。親が頻繁に話しかけると、子どもの集中力が途切れ、効率が下がってしまいます。また、一度集中が途切れると、再び集中するのに時間がかかるのです。

勉強中は話しかけず、静かに見守りましょう必要なときのみ、勉強の合間にタイミングを見計らって話しかけるようにしてください。

お金の話で愚痴をこぼす

お金の話で愚痴をこぼすのは避けてください。

受験には多くの費用がかかるため、親が経済的な負担を感じるのは自然なことです。しかし「塾や予備校に高い費用を払っているんだから頑張りなさい」「こんなに払っているのに成績が上がらないなんて」などの愚痴を言ってはいけません。子どもにお金の愚痴を聞かせると、子どもは罪悪感を抱いて受験に対するプレッシャーが増す可能性があります。

お金の話をするときは子どもの前ではせず、夫婦内での話し合いにとどめるようにしましょう

過剰なプレッシャーを与える

子どもに過剰なプレッシャーを与えてはいけません

親が過度に期待をかけると、子どもはプレッシャーに押し潰される恐れがあります。高い目標を持つのは良いことですが、現実的な期待を持ち、現在の子どもの努力を認めてあげましょう

受験へのプレッシャーを感じさせないように、暖かいサポートを心がけてください。

受験生の親が子どもにできること

受験を控える子どもにとって、親のサポートが大きな助けとなります。

これらの方法を実践すると、子どもの受験勉強を効果的に支援できるのです。

健康を管理する

受験生の健康管理は非常に重要です。

栄養不足や睡眠不足は、体調不良を引き起こす可能性があります。親としては、養バランスの取れた食事を作り、規則正しい生活習慣を促しましょう

主食・主菜・副菜をそろえた食事を、3食心がけてください。[3]中学生・高校生の睡眠時間は、8~10時間確保することが推奨されています。休日も平日と同じ時間に起きて、カーテンを開けて日光を浴びましょう。[4]

こころちゃん
こころちゃん

生活リズムが整うと身体にかかるストレスが減りますよ。

学習環境を整備する

効果的に学習できる環境を整えることは、親の大切な役割です。

静かで集中しやすい場所を確保し、必要な学習道具を揃えてあげましょうスマートフォンやテレビなどの誘惑を避けるために、勉強中は使用しないルールを設けるのも方法のひとつです。

適度に休憩を取ると、集中力を持続させられます。学習環境を整備して、子どもが勉強に専念できるようサポートしましょう。

受験について理解する

子どもだけでなく、親自身も受験について理解しましょう

受験する大学や学部によって、日程や会場、試験内容が異なります。[1]受験制度や試験内容、スケジュールについて詳しく知ることで、子どもに適切なアドバイスや支援ができるようになります情報収集はインターネットや学校の説明会などを利用してみてください。

子どもと一緒に計画を立てれば、受験に対する不安を軽減し、目標達成に向けて一緒に取り組めるのです。

適度にコミュニケーションをとる

子どもと適度にコミュニケーションをとることを意識しましょう。

子どもは受験に対して不安やプレッシャーを感じるため、親が話を聞いて心のサポートをしてください定期的に「子どもが悩んでいないか」を確認し、子どもの気持ちを受け入れてあげてください。

また、励ましの言葉をかければ、受験勉強のモチベーションを維持できます。コミュニケーションを通じて、親子の信頼関係を深めましょう。

受験生の親のストレス対策

受験生だけでなく、親も受験期はストレスを感じやすくなります。以下の方法で、自身のストレスを減らしましょう。

  • ひとりの時間を持つ
  • 家族や友人に相談する
  • リラックス法を取り入れる

自分ひとりの時間を大切にしましょう。リフレッシュする時間を持つと、心身の健康を保てます。親が健康でいることが、結果的に子どものサポートにもつながるのです。

親同士で情報交換をしたり、友人に相談したりすることで、受験への気持ちを整理しやすくなります。同じ悩みを抱える親と話すと、共感を得られ、孤独感が和らぎます。

リラックス法を取り入れる方法も、ストレス対策に効果的です。深呼吸やマインドフルネスなどのリラクゼーション方法を実践すると、心身の緊張をほぐせます。[5][6]短時間でできて日常生活に取り入れやすいため、試してみてくださいね。

こころちゃん
こころちゃん

親自身がストレスを溜めないように適度にリフレッシュしてくださいね!

まとめ

受験生の親は子どもに対して、兄弟や友達と比較したり、お金の話で愚痴をこぼしたりしてはいけません。受験の時期は、不安や焦りなどからストレスを感じやすくなっています。親自身も受験について理解し、子どもと適度にコミュニケーションをとってサポートしていきましょう。

おおかみこころのクリニックでは、24時間来院予約を受け付けています。経験豊富なカウンセラーもいますので、受験の悩みがあったらいつでも相談にお越しください。

24時間予約受付中

【参考文献】
[1]親子で受験うつを克服 メンタル超アシスト: 合格を勝ち取る25のメソッド,吉田たかよし,造事務所
https://amzn.asia/d/aJ3i96M

[2]大学進学時の進路選択における親の関与と進学後の自立および適応との関連
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_90.17343/_pdf

[3]食生活(栄養)|気軽に実践!健康づくり応援ガイド
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kensui/territory2/kenkoudukuri/food/

[4]健康づくりのための睡眠ガイド 2023
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf

[5]からだ1 緊張してからだがこわばっている|こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/ps/relaxation/physical01.html

[6]瞑想とマインドフルネスについて知っておくべき8つのこと|厚生労働省eJIM
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/34.html

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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