適応障害はうつ病の一歩手前?不安を感じたときに知っておきたいこと










適応障害と診断されると「このまま悪化してうつ病になってしまうのでは?」と不安になるかもしれません。

適応障害は適切な治療を続けると、心身の負担を減らしながら回復を目指すことが可能です。

この記事では、適応障害とうつ病の違いや、治療の途中で不安を感じたときの考え方などを解説します。

「悪化しているかもしれない」と感じたときに、どのように判断すればよいかのヒントになれば幸いです。

適応障害はうつ病の一歩手前なのか

適応障害とうつ病は別の病気であり「 適応障害は必ずうつ病に移行する」というわけではありません。

適応障害はストレスにより心身の不調が出ている状態で、ストレス原因から離れることで症状がやわらぐという特徴があります。[1]

厚生労働省では、適応障害を「うつ病など他の精神疾患の診断がつくには至っていない状態」としています。[2]

つまり、ストレスによって心身に不調があらわれてはいるものの、うつ病のように気分の落ち込みや意欲の低下が長期間続く状態とは異なるのです。

また、適応障害の経過の中で、不安障害や睡眠障害などを併発することもあります。

適応障害だから軽症という意味ではなく「早期の対応で悪化を防ぎやすい段階」と考えるとよいでしょう。

適応障害について知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。

適応障害はうつ病に移行するケースがある

適応障害はうつ病とは異なる診断ですが、ストレスが続いたり休息や環境調整が不十分だったりするときは、うつ病の症状があらわれるケースがあります。

とくに、以下のような症状が2週間以上ほぼ毎日続き、休息や環境調整をしても改善がみられないときは、主治医に相談することが大切です。[3]

  • 朝の気分の落ち込みが強い
  • 十分に休んでも疲労感が抜けない
  • 思考や行動のペースが落ちている
  • ストレスから離れても症状が続く
  • 以前は楽しめていたことに興味や喜びを感じない

ただ、これらの症状がみられても、それだけでうつ病と判断することはできません。

現在の治療や診断を見直す目安になるため、自己判断をせず医師に経過を伝えましょう。

外出が難しいときや人に会うのが不安なときは、オンライン診療を活用するのもひとつの方法です。

ビデオ通話で医師が症状の変化を丁寧に聞き取り、必要に応じて治療方針の見直しや休養のアドバイスを受けられます。

通院の負担を減らしながら、ムリのないペースで治療を続けましょう。

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適応障害とうつ病の違いをより詳しく知りたいときは、以下の記事も参考にしてください。

適応障害はうつ病の一歩手前?と不安なときの過ごし方

「適応障害はうつ病の一歩手前?」と不安なときは、以下を意識して過ごしましょう。

それぞれ解説します。

不安が強くなる背景を知る

適応障害で不安が強くなるのは、こころが危険から身を守ろうとしている反応のひとつです。[4]

ストレスを強く感じると、こころは「これ以上傷つかないように」と変化に敏感になりやすくなります。

その結果、次のような状態があらわれることがあります。

  • ちょっとした変化に過敏になる
  • 先のことを考えすぎて不安になる
  • 「このまま良くならないのでは」と心配になる

こうした反応は、こころがあなたを守ろうとして生じているのです。

不安が強いときほど「こころが頑張ってくれているんだ」と受けとめ、焦らず経過を見守る姿勢を大切にしましょう。

こころちゃん
こころちゃん

「わたしが弱いから「頑張らないと」と考えずに、ゆっくり過ごしましょう

「悪化した」と決めつけない

適応障害は回復の途中で気分の波が起こりやすいため、気分が落ち込んでもすぐに「悪化した」と決めつけないようにしてください。

体調や気分が不安定になると「このままうつ病になるかも」と感じやすいですが、その不安も適応障害の症状として出やすい反応です。

一時的な気分の波なのか、症状の変化なのかは医師に相談しましょう。

心身の調子が思うように上がらないときは自己判断で結論を出さず、状態を記録したりしっかり休息を取ったりすることが大切です。

ムリに頑張らず休息を優先する

適応障害は症状に波があるため「まだ頑張れる」と判断しがちですが、ムリに頑張らず休息を優先しましょう。

この時期にムリを重ねるとストレスが溜まり、回復に時間がかかる可能性があります。[5]

以下のようなポイントを意識してください。

  • 調子がよい日も予定を詰めすぎない
  • 余裕がある段階でこまめに休息をとる
  • 何もしない日をスケジュールに入れる

今は頑張る時期ではなく、体調をととのえ回復する力を育てる時期です。

焦りが出てもあなたのペースを大切にし、主治医と相談しながら休息を優先しましょう。

適応障害がうつ病の一歩手前か迷ったときは方針を医師と確認しよう

適応障害は、症状の波を伴いながら回復する病気です。

そのため調子が安定している時期があっても、気分が沈む日が続くことがあります。

こうした揺らぎは経過の一部ですが「このままの治療でよいのか」「働き方や過ごし方を変えるべきか」など、判断に迷う場面もあるでしょう。

今の体調に合わせて治療の進め方や過ごし方を主治医と相談すると、安心して治療を続けやすくなります。

通院が負担に感じるときはオンライン診療により、ご自宅から医師に相談することも可能です。

体調や状況に合わせて、ムリのない形で治療を継続していきましょう。

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まとめ|不安を感じたときこそ早めの相談を

適応障害は、ストレスの影響を受けやすく、波を繰り返しながら少しずつ回復していく病気です。

一時的に落ち込む日があっても、そのままうつ病への移行を意味するわけではありません。

不安なときや「このまま進めていいのかな」と迷うときこそ、相談のタイミングです。

早めに治療方針を確認しながら進めることで、症状の慢性化を防ぎやすくなります。

おおかみこころのクリニックでは、通院が負担に感じるときにもご利用いただけるオンライン診療に対応しています。

あなたのペースで、ムリなく治療を続けましょう。

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【参考資料】
[1]新開隆弘|3.ストレス,適応障害
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jser/84/1/84_1/_pdf/-char/ja

[2]適応障害|こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1653

[3]厚生労働省|こころもメンテしよう
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html

[4]文部科学省|第2章 心のケア 各論 4.ストレッサーに対する心身の防衛反応
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/003.htm

[5]Adjustment Disorder: Current Developments and Future Directions 3. Course and Trajectory
https://www.mdpi.com/1660-4601/16/14/2537

この記事の執筆者
とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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