「適応障害と診断されたけど、仕事はどうしよう?」
「休んだほうがいいのかな…」
適応障害と診断されると、このような迷いを感じることは少なくありません。
体調が安定しない時期は今後の選択に不安を感じやすく、判断が難しくなることがあります。
この記事では、適応障害と診断されたときの仕事の調整方法や判断基準を解説します。
今後の働き方を検討するときに、少しでも参考になれば幸いです。
この記事の内容
適応障害になったら仕事はどうするべきか
適応障害になったら、休職したり働き方を調整したりして体調の回復を優先してください。
こころが元気になるまでは「仕事を続けるか辞めるか」のような大きな決断をする必要はありません。
例として、以下のような選択肢が挙げられます。
- 休職して療養に専念する
- 業務量の調整を依頼する
- リモート勤務を取り入れる
- 部署の変更を検討してもらう
- 短時間勤務に変更してもらう
まずは働き方を調整し、こころの元気を取り戻す時間を作りましょう。

まずはこころを元気にすることを考えましょう!
適応障害で仕事を続けるか休職するかの判断のポイント
適応障害で仕事をどうするか迷ったときは、ストレスの原因が判断ポイントになります。
適応障害は、発症の原因となったストレスが特定できることが多い病気です。[1]
以下のように「ストレスの原因が環境にあり、調整できそうな場合」は、働き方を見直しながら仕事を続ける選択肢もあります。
- 業務の責任が重すぎる
- 仕事内容が自分に合わない
- 人間関係の負担が続いている
仕事内容や責任が負担のときは業務調整の依頼、人間関係がつらいときは部署異動を依頼することで仕事が続けやすくなるでしょう。
一方で、以下のように体調の落ち込みが強いときは、休職の選択が適しているでしょう。
- 朝起きられない
- 涙が止まらない
- 食事や睡眠がとれない
ムリに働き続けると症状が長引いたり、うつ病に移行したりするリスクもあるため注意が必要です。
仕事をどうするかの判断は自分だけで抱え込まず、主治医と相談しながら今の状態に合った選択をしましょう。
「適応障害がうつ病に移行するの?」という疑問については、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
「適応障害はうつ病の一歩手前ですか」
適応障害で仕事を続けるときは働き方の見直しが必要
適応障害を抱えながら仕事を続けるときは、働き方を見直すことが大切です。
今までのように仕事ができているように見えても、こころが限界ということは珍しくありません。
ムリに元のペースで働こうとせず、以下のような方法で働くペースを見直しましょう。
- 配置転換:人間関係や仕事内容の負担を軽くする
- 時短勤務:労働時間を短くして心身の負担を減らす
- 業務量の調整:担当する仕事を減らし負担を軽くする
上司に相談しづらいときは、医師に意見書を書いてもらえるか相談するのもひとつの方法です。
働き方の見直しも治療の一部だと考え、医師や職場に相談しながら仕事を続けましょう。

「職場に相談しにくいけど、どうしたらいいですか?」と、先生に相談してください。
適応障害で休職するときの不安とよくある誤解
適応障害で休職するのは逃げや甘えではなく、回復する力を取り戻す治療のひとつです。
休職を迷うときには「休んだら職場に戻れなくなりそう」と不安に思う方が少なくありません。
ただ、休養をとることで心身のエネルギーが回復し、職場復帰につながるケースも多くあります。
休職中は「何かをしなきゃ」と焦らず、以下のようにゆっくり過ごしましょう。[2]
- 疲れていなくても休む
- 生活リズムをととのえる
- 気力や体力の回復を待つ
ムリに新しいことに取り組んだり、仕事のことを考え続けたりする必要はありません。
休職中の過ごし方について知りたいときは、以下の記事をあわせてご覧ください。
適応障害で仕事をどうするかは症状が落ち着いてから考える
今後の仕事をどうするかについては、適応障害の症状が落ち着いてから考えましょう。
強いストレスが続く時期は、以下のような状態になりやすいものです。
- 物事を悲観的にとらえやすい
- 正解が見えず決断が重荷になる
- 気力が湧かず未来を考える余裕がない
症状が落ち着くにつれて、視野や選択肢は自然と広がります。
転職や退職、復職については、将来のあなた自身に任せましょう。
適応障害と転職について知りたいときは、以下の記事をあわせてご覧ください。
まとめ|適応障害で仕事をどうするかは回復してから考えよう
適応障害でつらいときに、仕事をどうするか迷うのは自然な気持ちです。
判断に迷うときほど、まずは体調をととのえることを優先しましょう。
働き続ける場合は、勤務時間や業務量、環境の調整などを行い、負担を軽くすることがポイントです。
一方で、日常生活にも支障が出ている場合は、休職して治療に専念するのがよいでしょう。
どちらを選ぶ場合もひとりで決めようとせず、医師に現在の状態や働き方の不安を共有することが大切です。
おおかみこころのクリニックでは、オンライン診療にも対応しています。
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【参考資料】
[1]新開隆弘|3.ストレス,適応障害
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jser/84/1/84_1/_pdf/-char/ja
[2]こころの耳|1 メンタルヘルス不調の治療と休業
https://kokoro.mhlw.go.jp/return/return-worker/rw001
- この記事の執筆者
- とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士









