横になるとすぐ寝てしまう病気|気絶したように眠ってしまう原因と対策




仕事から帰って少しだけ休憩しようと思い、「横になると寝ていた」「起きると数時間経っていた」ということはありませんか?

気絶したように寝てしまうことが何度か続くと、「何かの病気ではないか」と気になってしまいますよね。

そこでこの記事では、すぐに寝てしまう原因や考えられる病気について解説していきます。

最後に対策についても紹介するので、必ず最後まで参考にしてくださいね。

また、同じ内容の動画も用意しています。動画の方が分かりやすい方は下記からご覧ください。

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すぐに寝てしまうのは気絶かも?気絶と睡眠の違いとは

すぐに寝てしまうのは気絶かも?気絶と睡眠の違いとは

横になるとすぐに寝てしまうのは、気絶なのでしょうか?

どのような状態を、気絶または睡眠と言うのか解説していきます。

気絶とは

気絶とは血流の減少によって突然意識がなくなることです。

姿勢を保つことができず、身体の力が抜けてしまいます。

気絶しているときの身体の特徴は下記の通りです。

  • 突然短時間意識を失う
  • 身体が動かない
  • 呼吸が浅くなったり脈が弱くなったりする
  • 肢体が冷たくなる
  • 脳に十分な血液量が行き渡ると意識が戻る

アルコールを飲んだ後、眠る時は気絶に近い状態のときがあります。

睡眠

睡眠とは、体内の疲れをとるために必要な「メンテナンス時間」のことです。

睡眠には疲労の回復・記憶の整理・自律神経を整えるなどの役割があります。

睡眠時の身体の特徴は下記の通りです。

  • 身体の動きが止まる
  • 意識が失われる
  • 心拍数や血圧、体温、代謝が下がる
  • 脳の活動が低下する
  • 夢を見る
  • 何らかの刺激を受けると覚醒する

通常、睡眠に至るまでにはある程度の時間が必要です。

横になるとすぐに寝てしまうときには、身体は気絶に近い状態になっている可能性があります。

横になるとすぐに寝てしまう原因

横になるとすぐに寝てしまう原因

ここからは、なぜ気を失うように寝てしまうのか、その原因について解説します。

主に、以下の2つが考えられます。

どのような症状なのか、見ていきましょう。

睡眠負債

睡眠負債とは、慢性的な睡眠不足が蓄積して心身に支障をきたしている状態ことです。

自律神経やホルモンバランスを乱す恐れがあります。

自律神経が乱れると、自律神経身体の機能を適切に保つことができず「疲労感」や「倦怠感」「イライラなどが現れてしまうのです。

また睡眠負債は日中の眠気などに繋がる恐れがあります。

過眠症

過眠症とは、夜十分に睡眠をとっているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じている状態のことです。

脳の睡眠中枢や覚醒中枢の異常によって引き起こされます。

過眠症にはいくつか種類があるので、以下で詳しく紹介します。

過眠症の種類

過眠症の種類

ここでは過眠症の種類について解説します。

それぞれ、どんな違いがあるのか見ていきましょう。

ナルコレプシー

世界的には1000人から2000人に1人にみられる病気。日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じます。

このときの居眠りは長くても30分以内と短く、目覚めたあとは一時的にスッキリするのが特徴です。

また寝ついてすぐに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりすることもあります。

特発性過眠症

昼間に眠気に襲われ、居眠りをする症状があります。

特発性過眠症の特徴は、1時間以上続く居眠りです。目覚めた後はスッキリと覚醒できずに眠気が持続するという特徴があります。

夜間睡眠が10時間以上と著しく長い場合があります。

反復性過眠症

反復性過眠症は、非常にまれな疾患です。

ほとんどは10歳代で生じ、女性よりも男性に起こる頻度が高いとされています。。

強い眠気を呈する時期(傾眠期)が3日から3週間続いた後、自然に回復します。

症状がなくなったあとも不定期に傾眠期がくり返しあらわれるのが特徴です。

質の良い睡眠を取るための習慣

質の良い睡眠を取るための習慣

慢性的な睡眠不足や過眠症が原因となり、気絶したように眠りに落ちてしまうことを解説しました。

いずれも睡眠の質を高めることで改善できる見込みがあります

以下に具体的な方法を3つ示しました。

それぞれ詳しく解説していきます。

規則正しい生活を送る

朝起きたらすぐに、太陽の光を浴びるようにしましょう。

体内時計が調整され、夜になると自然な眠気からぐっすりと眠れるようになります。

また食事は1日3食しっかり食べるのがおすすめです。生活リズムを整えるためには、休日も平日と同じ時間帯に食事を済ませる必要があります。

就寝直前に食事をすると、消化活動が優先されて眠りを妨げることがあるため要注意です。ほか、覚醒作用があるカフェインを含むコーヒーやチョコレートは寝る前に摂らないようにしましょう。

湯船に浸かる

質の高い睡眠を摂るためには、お風呂に浸かって身体を温めると効果的です。

一般的には、いったん体温が上昇した後、下降するタイミングで眠気が出てくるとされています。

就寝したいおよそ90~120分前に入浴を済ませると、眠る頃に体温が下がって眠気が生じやすくなるでしょう。

入浴時には、38℃のぬるめのお湯に25分~30分程度浸かり、ゆっくりと体を温めてください。

熱めのお風呂が好みの方は42℃で5分程度半身浴をしたい方は約40℃のお湯で30分程度浸かるとよいでしょう。

睡眠環境を整える

寝室の環境を整える時には、まず温度と湿度を調整しましょう。

睡眠に適しているとされる温度は、夏場は25℃〜26℃冬場は22℃〜23℃です。湿度は通年50%〜60%になるように設定されています。加湿器などを使って調整してください。

「照明を消して暗くする」「静かな環境を作る」というのも重要なポイントです。身体がリラックスできるように、寝具にも気をつけましょう。枕の高さやマットレスの硬さなど、身体に合わせてくださいね。

とくにマットレスは、睡眠の質に大きく影響を与えるのでこだわって選びましょう。

マットレスが硬すぎると体に負担がかかって血流が悪くなり、逆に柔らかすぎると沈み込みすぎて腰痛の原因になることもあります。

症状がひどい場合は医師に相談を

症状がひどい場合は医師に相談を

気絶するように眠ってしまう場合は、十分な睡眠を取ることで症状が改善する場合が多いです。

ただし、ナルコレプシーや過眠症の場合は、良質な睡眠に加え、薬物治療が必要な場合があります

睡眠を取っているにも関わらず、日中に強烈な眠気に襲われる場合は、医師に相談しましょう。

まとめ

横になるとすぐに眠くなってしまう原因には、睡眠負債や過眠症が関わっている可能性があります。

今一度、十分な睡眠時間が取れているか良質な睡眠を取るために環境に配慮できているか見直してみましょう。

それでも日中に我慢できない眠気に襲われる場合は、医師への相談も検討してくださいね。

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執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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