共依存恋愛の末路とは|依存し合うカップルの特徴と抜け出す方法を紹介




共依存恋愛とはカップルがお互いに依存しあっていて、何よりも恋人を優先してしまう関係のことを指しています。

お互いを愛し合えるのは素敵な関係ですが、それぞれが自立できていない状態だと「共依存恋愛は幸せになれるのか?」と心配になる方もいるでしょう。

自分たちが共依存恋愛のカップルになっていないか不安になる方もいるかもしれません。

そこで今回は共依存恋愛の特徴抜け出す方法について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

共依存恋愛とは

共依存恋愛とは

共依存とは相手に必要とされることで自分の存在価値を見いだして、お互いに依存し合う関係のことです。[1]

恋人だけでなく親子や夫婦、職場などでも共依存になる可能性があります。

共依存は1970年代にアメリカで誕生した言葉で、アルコール依存症の援助者たちが治療現場で使い始めました。

また共依存恋愛とは、自分を犠牲にして相手に尽くす人と、尽くしてくれる相手に依存している人との恋愛関係のことです。

とくに女性は他者への愛情欲求や自己顕示性が強いため、共依存の関係に陥りやすいとされています。

そして片方だけが依存しているだけでなく、お互いに依存している関係のことを共依存恋愛と呼ぶのです。

共依存恋愛の特徴

共依存恋愛の特徴

共依存恋愛の主な特徴を4つ紹介します。

これらにあてはまっている場合は、共依存恋愛になっている可能性が高いです。

あなたと恋人が共依存恋愛になっていないか、チェックしてみましょう。

恋人を最優先する

共依存恋愛に陥っている人は、恋人を最優先してしまいます。

最初のうちは恋人と仲が良いだけにも見えますが、友達や家族との予定をキャンセルしてまで恋人との約束を優先するのは危険です。

時には家族や仕事を優先しなければならない場合もあるので、お互いの状況を理解する必要があります。

しかし共依存恋愛のカップルは常にお互いが一番になってしまっているので、大事な仕事や身内の不幸があっても後回しにしてしまいます。

自分たち以外の人に興味がない

恋人を最優先してしまうため、自分たち以外の人に興味がなくなるのも共依存恋愛の特徴です。

家族や友達、職場の人と関わる必要性を感じなくなったら、相手への依存度が高くなっている可能性があります。

まわりからのアドバイスを素直に聞けなくなると、だんだん周囲の人たちが離れていってしまいます。

余計にふたりだけの世界になってしまうので、相手に執着する関係になりやすいです。

自己肯定感が低い

共依存恋愛になりやすい人は、自己肯定感が低いとされています。

自己肯定感が低いと自分の価値を認識できず、相手の評価からでしか自分の価値を見いだせません。

また、小さい頃に親からあまり褒められなかったり、誰かと比較されることが多かったりした過去を持ちます。

なので自分に自信を持てなくなってしまうため、自己肯定感が低くなりやすいです。

共依存恋愛のカップルはどちらも自己肯定感が低い場合が多いので、相手から必要とされない自分に価値はないと考えてしまいます。

束縛をする

共依存恋愛のカップルは束縛をするという特徴があります。

たとえば毎回出かけるときには誰とどこに行くかを聞いて、相手の行動を把握しようとします。

嫌われるのが怖くて束縛しているのは、依存度が高い状態と言えるでしょう。

束縛がいき過ぎてしまうと、友人との関係や将来も自分の思い通りにしようとして干渉する場合があります。

束縛を愛情表現の1つと考えている人もいますが、お互いの自由がなくなるほどの束縛は危険です。

共依存恋愛の末路

共依存恋愛の末路

共依存恋愛カップルは、次のような末路をたどります。

なぜこのような末路になるかを、それぞれ見ていきましょう。

恋人しか信用しなくなる

共依存恋愛のカップルは、お互いしか信用しません。

自分ひとりで判断できず恋人の言葉にしか耳を傾けないので、周囲の意見を聞かなくなります。

たしかに周囲が離れていくとふたりだけの世界になり、お互いにとって心地よく感じるかもしれません。

しかし、それが長期化すると相手がいなくなる状況が考えられなくなって、恋人への執着心が強くなってしまいます

共倒れになる

お互いに依存し合っている関係は、共倒れになりやすいといえます。

共依存恋愛の関係は、自分が相手にしたことへの見返りをお互いに求めていて、どちらも自立できていない状態です。

相手からの見返りをもらえていないと感じると不満がたまっていくので、喧嘩が続いてしまいます。

喧嘩をして言い争えばお互い心身ともに疲れ切ってしまうので、関係を続けるのが難しくなり、共倒れになってしまいます。

短期間で別れる

短期間で別れるのも共依存恋愛のカップルがたどる末路です。

共依存恋愛は恋人に依存していますが、誰かに必要とされている事実にも依存している状態です。

恋人が自分を必要としていないと思ったら強い不安を感じるようになります。

そのときに自分を必要としてくれそうな別の人が現れたら、すぐに乗り換えてしまうため、結果的に恋人と別れるのが早くなってしまいます

共依存恋愛から抜け出す方法

共依存恋愛から抜け出す方法

共依存恋愛から抜け出す方法は3つあります。

ポイントは、恋人に依存しなくても生きていけるようになるべきであるということです。

もしあなたが共依存恋愛になっているかもと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。

自分たちを客観視する

一度自分たちの関係性を、客観的に見てみましょう。

自分たちだけで判断するのは難しいという人は、まわりの人に聞いて相談するのがおすすめです。

他の人の恋愛観を聞いたり、第三者からアドバイスをもらえたりすれば、自分たちがどんな関係にあるか気づきやすくなります。

もしかしたら、DVやパワハラといった問題が見えてくるかもしれません。

お互いの依存が深刻な場合は、専門家に頼るのも検討してみてください。

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恋人がいない時間を楽しむ

恋人以外の時間を楽しむと、共依存恋愛から抜け出しやすいです。

最初は恋人がいない時間を作ることから始めてください。

たとえば熱中できるものを探したり、友達と遊ぶ予定を立てたりしましょう。

新しいことにチャレンジすると視野が広がって、恋人に依存しなくても平気になってきます。

恋人がいない時間に慣れてきたら、徐々に時間を増やしてお互いが自立できている関係にしていきましょう。

自己肯定感を上げる

自己肯定感を上げるのも、共依存恋愛から抜け出すためには大切です。

自分の長所を書き出したり、自分を褒めたりすると、「自分にはこんなに良いところがある」と気づけます。

自己肯定感が低い人は褒める基準が高くなっているので、基準を低くして小さなことから自分を褒めていきましょう

また、自分の感情に気づくことも大切です。

自分の感情を理解できないうちは、どう向き合えばいいか分からないのが普通です。

そこで紙に書き出すことで、自分の感情を整理できるようになります。

自己肯定感を上げる方法について詳しく知りたい人は、下記の記事も読んでみてください。

まとめ

今回は共依存恋愛の特徴抜け出す方法について紹介してきました。

共依存恋愛になりやすい男女の特徴は「恋人を最優先する」「自己肯定感が低い」などがあります。

お互いが依存し合っていると、共倒れになる可能性が高いです。

共依存恋愛から抜け出すためには恋人がいない時間を楽しんで自己肯定感を上げるために自分を褒めることが大切です。

自分だけではどうしようもできないと感じたら専門家を頼りましょう。

おおかみこころのクリニックでは24時間予約受付をしているので、気軽にお問い合わせください。

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参考文献

[1]共依存 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

共依存 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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