100人に1人くらいの割合で発症するとされ、誰でもなる恐れがある「パニック障害」。[1]
パニック障害の治療を始めたものの良くなった実感がなく、悩んだり不安になったりしていませんか?
この記事では、パニック障害の方が治ったきっかけや症状が悪化しやすいきっかけも紹介します。
「いつまで不安な気持ちが続くのだろう」といった症状に苦しむあなたがこの記事を見て、パニック障害が治るきっかけになると幸いです。
パニック障害が治ったきっかけ5つ
ここでは、パニック障害が治ったきっかけを解説します。パニック障害が治るヒントを見つけましょう。
いろいろと試して、自分に合ったきっかけを探しましょう!
開き直り
開き直ることがきっかけでパニック障害が治ることもあります。
というのも、パニック障害の方は「またパニック発作を起こすのではないか」といった不安を抱えており、この不安がパニック発作を起こすためです。
たとえば、通勤での電車の中や会社の会議室などは、逃げられないと思い不安が強くなる場合があります。
そのため、パニック発作を起こしやすい場面に鉢合わせた際には、一度立ち止まり「なるようになる」「しょうがない」と気持ちを切り替えましょう。[2]
強度の高い運動
パニック障害が治るきっかけの一つが強度の高い運動をすることです。
この運動が、パニック障害の動悸や息切れなどを引き起こす曝露療法の一種となるためです。
強度の高い運動と低い運動を合わせたプログラムでパニック障害が治るきっかけとなったケースがあります。[3]具体的には、頑張って走ったあとにジョギングをするといったプログラムを繰り返してください。
ただし、無理して続けるとパニック障害が悪化する恐れがあるため、主治医に確認したうえで行いましょう。
安心できる言葉
パニック障害の方は、症状の怖さや苦しさを経験しているため、常に漠然とした不安を抱えています。ときには、死の恐怖と闘っている場合もあります。
「大変な思いをしているんだね」「いつでも味方だから安心してね」などと家族から声をかけられると、安心できるのではないでしょうか。この安心感はパニック障害が治るきっかけとなります。[4]
パニック障害の症状や不安な気持ち、実際に安心した言葉について家族に説明して、安心できる言葉をかけてもらいましょう。
下記の記事では、安心できる言葉を紹介しています。安心できる言葉の参考にご覧ください。
タンパク質多めの食事
タンパク質を多めに摂る食事がパニック障害が治るきっかけとなります。[5]
たとえば、魚や肉をはじめ、卵や大豆などタンパク質を摂取することが大切です。食事がパニック障害を治すきっかけになるため、毎日の食生活を見直してこれらの食材を取り入れてくださいね。
自助グループへの参加
自助グループへの参加は、パニック障害が治るきっかけになります。[6]
自助グループには、同じようにパニック障害で悩んでいる人やパニック障害を克服した人などが参加しています。自助グループに参加するメリットは以下のとおりです。
- 問題を分かち合える
- 問題を乗り越えるために支え合える
- 孤立感が軽減される
- 安心して気持ちを話せる
悩みを共有できる仲間の存在は安心感を持てます。パニック障害の自助グループについて、心療内科や精神科で相談して、積極的に参加してみましょう。
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パニック障害が治ったきっかけを「Yahoo!知恵袋」から紹介
ここでは、「Yahoo!知恵袋」にあったパニック障害が治ったきっかけを紹介します。
- ストレスの原因となった人と別れたら治った
- 学校生活がストレスで卒業したら治った
- 電車に乗らなくなったら、いつの間にか治ってた
- ゆっくり治すつもりで「デーン」と構えていたら治った
- 仕事で部署を変えてもらったら治った
ここで紹介したものはうまくいった事例です。すべてのパニック障害の方が、この方法で病気を克服できるわけではありません。
あくまで参考としてください
パニック障害が悪化するきっかけ
パニック障害の方は、普段の生活が知らないうちに症状を悪化させている恐れがあります。
- ストレスを溜める
- 不規則な生活
- カフェインやアルコールの摂取
自身の生活習慣をあらためて振り返り、こういった行動をしないようにしてください。[7]規則正しく生活し、ストレスを溜めないようにうまく発散しましょう。
パニック障害が治らなくて悩んでいるなら
パニック障害の症状が一向に良くならず悩んでいませんか?パニック障害を治すためには以下2つが必要です。
- 専門的な治療
- 根本的に原因を取り除くアドバイス
悩みや困りごとがある場合には、一人で抱え込まずにこころの専門家を頼るのも方法のひとつです。まずは、相談だけでも受診してみてくださいね。
おおかみこころのクリニックでも、ご相談お待ちしています♪
まとめ
パニック障害の方は、症状そのものや病気が治らないことに強い不安をかかえています。
パニック障害が治るきっかけをつかむためには「なるようになる」と開き直ったり、運動したりすることが大切です。
ただし、気づかないうちに日々の生活が症状を悪化させている可能性があります。症状がつらいときや強い不安にさらされるときは、おおかみこころのクリニックに遠慮なくいらしてくださいね。
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参考サイト・文献
[1]e-ヘルスネット|厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-050.html
[2]腹をくくる|ドクターヨシダの一口コラム
https://fuanclinic.com/dr_yo_h/dr_y_52.htm
[3]「パニック発作」は運動で改善できる。最新科学でわかった驚きの事実【書籍オンライン編集部セレクション】|ダイヤモンドオンライン
https://diamond.jp/articles/-/321252
[4]家族や友人がパニック障害になったとhttps://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_panic_sub2.html
[5]パニック障害|一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所
[6]e-ヘルスネット|厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-020.html
[7]パニック障害とは…|JA愛媛厚生連
https://www.kousei-ehime.or.jp/kenkou/mimiyori/panic.html
- この記事の編集者
- 西川正太
看護師、保健師、保育士。 2009年大学を卒業後、大学病院や総合病院で勤務経験あり。現在はフリーライターとして医療を中心に執筆中。