「精神薬を飲み始めてから太った気がする」
「半年で8kgも増えてしまった…」
治療で服薬しているせいで体型が変わると、鏡を見るのもつらくなりますよね。
精神薬による体重増加は、あなたの努力不足ではありません。
実際に、薬の副作用で太りやすくなることはあります。
今の状況を放置すると見た目の変化がストレスとなり、こころの回復を妨げてしまうかもしれません。
こころの病気を治療しながら、太らないための方法を知っていきましょう。
「精神薬を飲んでも大丈夫なのかな?」と不安になり新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で精神科を探しているあなたが、病気を治しながら元の体型に戻すためのヒントになれば幸いです。
「薬の副作用で太るのは言い訳」と責めなくてよい
精神薬の副作用として体重が増えることは珍しくありません。
治療を優先して体型が変わることはあります。「太ってしまった」と落ち込んだり、ムリなダイエットは避けましょう。
副作用で太ることがあると落ち着いて受け止めることが大切です。
まずは「わたしのせいではない」と考え、肩の荷を下ろしてください。
「太ってしまった」とあなた自身を否定したり、罪悪感を覚えたりする必要はありません。
現状を変えるためには、医師とあなたの情報を共有して、ありのままの変化を伝えて薬の調整を相談してください。
「精神薬で太る」といわれる理由
精神薬を飲むと太るといわれる理由は、下記のとおりです。[1]
- 食欲が強くなる
- 基礎代謝が落ちる
- 眠気やだるさで動くことが減る
- 喉が渇くため飲み物の量が増える
とくに、喉の渇きは薬の副作用でよくみられます。渇きを癒やすためにジュースや炭酸飲料を飲む量が増えると、カロリーを摂りすぎてしまうのです。
また、日中のだるさで横になる時間が増えるのも、薬が関係しています。
太ってしまうことはあなたの甘えではなく、薬の副作用が体重にあらわれているのです。

薬のせいで太る可能性があると知っておきましょう
太りやすい精神薬の種類
精神薬の中には、体重が増えやすい種類があります。
服用している薬が下記に含まれていないか、確認してみましょう。[2][3][4]
- オランザピン(商品名:ジプレキサ)
- パロキセチン(商品名:パキシル)
- ミルタザピン(商品名:リフレックス)
- エスシタロプラム(商品名:レクサプロ)
- デュロキセチン(商品名:サインバルタ)
該当する薬を飲んでいたら、太っていることは薬の作用である可能性があります。中でも、ミルタザピンは他の薬に比べて体重増加のリスクが高いと報告されているのです。[4]
あなたが服用している薬を知ることで、医師への相談もスムーズに進められるでしょう。
精神薬で太るときの5つの対策
精神薬で太ってきたと感じたら、5つの対策を行いましょう。
- 食生活を見直す
- 運動を取り入れる
- 薬の変更を相談する
- 体重やBMIを測定する
- 睡眠時間を6時間以上とる
あなたが「これならできそう」と思うものから試してください。
食生活を見直す
精神薬を服用して太ると感じたら、食生活を見直しましょう。
栄養バランスのよい食事は過度な食欲を落ち着かせ、体重増加を抑えるための有効な手段です。
具体的には、主食・主菜・副菜を組み合わせたメニューを食べましょう。
コンビニを利用するときもおにぎり単品で済ませるのではなく、サラダや具だくさんのスープを追加してみてください。[5]
品数を増やして栄養を補うことで、身体が満足感を得やすくなり食べすぎを防げます。
ムリな食事制限ではなく、食事内容を充実させることが体重を落とすポイントです。
運動を取り入れる
身体を動かす習慣は、体重を減らすために有効です。
薬の作用によって基礎代謝が落ちてしまっても、活動量を増やすことで脂肪の燃焼を助けられます。
目安としては、息がはずんで汗をかく程度の運動を週合計60分行いましょう。
たとえば、平日に20分を3回、もしくは週末に1時間まとめて歩くことも有効です。
いきなりハードな運動をしなくてもよいので、散歩やラジオ体操などの軽い運動からスタートしてください。[6]
体調がよい日を見計らって、少しずつ歩く距離や運動量を増やしていきましょう。あなたのペースを崩さず、続けやすさを優先した運動メニューを選んでください。
薬の変更を相談する
どうしても体重増加が止まらないときは、ひとりで悩まずに主治医に薬の変更を相談しましょう。[7]
太ることへのストレスが強い状況では、治療を続けることが難しくなる恐れがあるためです。
診察の際に「体重が増えていることがつらいので、体重が増えにくい薬への変更はできますか?」と伝えてください。薬の副作用がつらいときに、薬の変更を希望するケースは少なくありません。
あなたの希望を伝えれば、医師も現状に合わせた処方の調整を判断しやすくなります。ひとりで悩みを抱え込まず、医師と一緒に納得できる治療方針を探りましょう。

気になることは何でも相談してくださいね
体重やBMIを測定する
定期的に体重やBMIを測定し、数値を記録して「見える化」しましょう。
具体的なデータがあれば身体の変化を客観的に把握でき、医師への相談がスムーズになります。
服薬開始から半年間は受診日ごとに、半年経った後も少なくとも年4回は測定することが推奨されています。[7]
体重やBMIの変化がわかれば、食べ過ぎではないと把握できるでしょう。
まずは週に1回、決まった時間に体重計に乗る習慣から始めてください。
睡眠時間を6時間以上とる
精神薬を服用して太ってきたと感じたら、睡眠時間は1日6時間以上を確保しましょう。
睡眠不足が続くと食欲を増進させるホルモンが増え、反対に食欲を抑えるホルモンが減ってしまうためです。[8]
心身を休める環境をととのえることは、体型管理において大切です。
仕事や家事で忙しい毎日でも、寝る前のスマホを控えたり入浴してリラックスしたりするなど、睡眠の質を高める工夫を取り入れましょう。
良質な眠りを味方につけることが、健康的な体型を取り戻す近道となります。
まとめ
精神薬の副作用で太ってしまうことは、甘えではありません。薬の種類によっては、代謝の低下や食欲増進を招くケースがあるからです。
体重を減らすためには食事や睡眠など生活習慣の見直しに加えて、医師への相談が大切です。
体重やBMIの記録を見せながら、副作用の出にくい薬への変更を検討してもらいましょう。
もし現在通院している病院で相談しにくいと感じていたら、別のクリニックを探すのも選択肢です。
おおかみこころのクリニックは新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にある精神科です。通院の負担をできるだけ減らせるよう、通院しやすさも大切にしています。
また、おおかみこころのクリニックでは対面診療に加えてオンライン診療も実施しています。自宅にいながら受診できるので、外出が難しいときにも有効です。まずはお気軽にお問い合わせください。
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当日予約・自宅で薬の受け取り可能
【参考文献】
[1]精神・神経系用薬は薬剤性体重増加を起こすか?(薬局)|公益社団法人 福岡県薬剤師会
[2]抗精神病薬 ジプレキサ錠(オランザピン)投与中の血糖値上昇による糖尿病性ケトアシドーシス及び糖尿病性昏睡について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0416-1.html
[3]Medication-Induced Weight Change Across Common Antidepressant Treatments : A Target Trial Emulation Study|PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38950403
[4]総合病院において抗うつ薬を使う際の注意点,渡邊衡一郎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjghp/31/4/31_395/_pdf/-char/ja
[5]ちょうどよいバランスの食生活|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wakaisedai/attach/pdf/balance-8.pdf
[6]習慣的に運動しよう|とうきょう健康ステーション
https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/kensui/undou/undou.html
[7]向精神薬の副作用モニタリング・対応マニュアルー日本精神神経学会薬事委員会タスクフォース報告ー,三浦智史,中西翔一郎,神庭重信,内田裕之,齊尾武郎,鈴木映二,鈴木雄太郎,高橋啓介,中川敦夫,三國雅彦,山田和男
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1160090735.pdf
[8]5.肥満症と睡眠障害,大井元晴,陳和夫
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/100/4/100_966/_pdf








